2017年4月29日土曜日

「小さな巨人」第2話の感想:所轄と警視庁の戦い!! 敵の敵は味方か!?

自分を取り戻していく香坂の姿に感動!



警視庁本庁vs所轄という

男たちの戦いを描いたエンターテインメント。


警視庁捜査一課で課長を目指す

エリート刑事・香坂(長谷川博己)は

たったひとつのミスで上司の裏切りに遭い

所轄へ左遷されてしまう…



脚本は「半沢直樹」「流星ワゴン」

「下町ロケット」の八津弘幸と

「無痛」「TAKE5」の丑尾健太郎。




ゴーンバンク社長・中田和正(桂文枝)の

誘拐事件にはまだ裏があると感じた香坂は

捜査一課長・小野田(香川照之)に

戦う覚悟を宣言する。



中田は誘拐犯に屈しなかったことで

英雄扱いされ

犯人の風見康夫(長江秀和)は

5億円を狙った凶悪犯罪者として

世間の非難を浴びている…




渡部(安田顕)に「自首する」と

告げた瞬間の突入。

自分たちに失望して服毒したと考えた渡部は

組織に失望して、香坂に辞表を預ける。




勝手な行いで捜査を混乱させたが

何故か昇任試験を無断で欠席したことへの

注意のみ…



本来なら刑事課全員が停職ものの厳重処分を

三笠署長(春風亭昇太)が小野田一課長に

頭を下げて事を収めてくれたのだった。



しかしそれは

“これ以上の反抗は許されない”という

所轄の敗北宣言を意味していた。




“処分なし”に安堵する部下たち。

風見の娘・京子(富永沙織)の

事件を洗い直そうと張り切る

渡部の相棒・中村(竜星涼)だが、

香坂は全員に別の事件を割り振り

一人で調べ始める。



渡部も「あの事件は終わったんだ」と

やはり一人で捜査を続行する。




『ゴーンバンク社は

京子が開発したプログラムを

盗んだ可能性がある』



三笠署長に捜査二課への

手土産になるのではと進言するが

小野田が黙っていない、

事を荒立てるなと諭されてしまう。



捜査一課は殺人、強盗、凶悪犯罪を扱うが

二課は詐欺、脱税、企業犯罪を扱い、

両者は水と油でライバル関係にあった。


くだらない…



一課長の運転担当で、元部下の

山田春彦(岡田将生)は

香坂に張り付いて

動きを逐一報告していた。



「この件はお前に任せる」と

一任する小野田。

何を企んでいるのだろう…




香坂が、京子の自殺現場である

中田の息子・隆一(加藤晴彦)が経営する

ナカタエレクトロニクスのビルを訪ねると

そこには渡部の姿も…(^_^;)



辞表を預けてあるからクビにしろと

開き直る渡部に


相手はあの捜査一課長。

やみくもに挑むだけでは通用しない。


必要なのは自己満足の潔さではなく

無様でも生き残ること。

一課長の靴を舐めてでも。


我々には足がある。

所轄には所轄なりの戦い方がある



そう話しているところへ、又山田が現れる…

ウザい (-_-;)

個人的な興味だと言い、捜査に参加するが

香坂は信じたのだろうか?




防犯管理担当の池沢菜穂(吉田羊)に

自殺した日の映像を見せてもらう。


そこにはゴーンバンク社が新たに開発した

防犯カメラが使用されていた。


しかし、京子以外の姿は映っていなく

新たな発見は得られない。



映像のコピーと事件があった夜の

出退勤記録を要求する香坂。

やはりデキる奴!



京子の父が経営する風見エリックは

共同開発をしていた下請けだから

度々出入りをしていたし

不審な点はない。



前に捜査したとおりのことで

空振りだったと落胆する渡部だが

香坂は二課との捜査を考えていた。



何かが引っ掛かり

どうしても二課を動かしたい香坂は

頼みたいことがあると

山田に頭を下げるが

相手にしてもらえない。




理論に基づいた組織的な捜査で

凶悪事件を次々と片付けてきたが

今は勘を頼りに足で捜査をする香坂。



渡部も「警部殿」と呼ぶほど

一目置き、信頼しているようだ。



この誘拐事件、中田社長はヒーローで

風見元社長は凶悪な犯罪者。

実際はむしろ逆と言ってもいいのに

悔しいと思ったと…



「絶対的なものにも裏がある。

その裏にある真実を突き止めたいんです。」



池沢のカレンダーに

書きこまれていた数字から

あの日、彼女もビルに居たのではと考え

再度会いに行くが、急にガードが固くなり

今後は他の者が対応すると、会わせてもらえない。



そしてナカタエレクトロニクスを

捜査二課が極秘で調べ始めたことが

小野田や三笠の耳に入る…



小野田はそのことを山田に話し

「所轄が又勝手に動いたのかもな…

しかし任せると言ったからには

最後までお前に任せよう、頼んだよ。」



言葉の裏の真意を読み取れと

言わんばかりの会話…

面倒臭い世界だ (-。-;




二人が京子の事件を捜査していると

知った田中は、自分も手伝いと不満気。

労基関係の捜査を担当しいるが

面倒でやってられないらしい (^_^;)



労基がリストアップした企業の中に

ナカタエレクトロニクスもあり

社員に超過労働が目立ったことで

行政指導が入ったことがあると。



労基に保管された出退勤記録を

取り寄せ、照らし合わせると

京子以外にもう一人滞在者が

居たことが判明 (゚o゚;;



隠すということは

知られたくない何かがあるということ。

やはり自殺ではなく、殺人事件だったのだ。


もう一人の滞在者は池沢菜穂。



しかし、「これ以上の捜査は認めない。」

と署長命令を下されてしまう (>_<)



そこへ、捜査二課から得た

『確証となる情報』があると山田が登場。

三笠に、香坂の協力を依頼する。


もちろん依頼ではなく、「命令」らしい (^◇^;)



防犯システムへの新規参入において

インサイダー取引があったという疑惑。

そして株取引で多額の利益を得た

個人投資家のリストの中に池沢の名前が…



収益は1億円。

息子の心臓移植の手術費用も1億。



風見エリックの新システムの権利が

どうしても欲しかった隆一は

京子に近づき、恋人関係になったが

ガードが固く、特許のデータは手に入らない。



そこで多額の医療費と引き換えに

風見エリックから池沢を引き抜いた。



データを盗まれたことに気づいた京子が

あの日、返すよう抗議をしに来た。

映像データが加工されたことも

科捜研の調べで判明。



飴と鞭を交互に使い

自白に持っていく手腕は見事!



「あなた、何もわからなくなったんですね。

息子さんを人質にされて

どんどん追い詰められて。


自分でも何が正しいのか

判断できなくなってしまった。



今ならまだやり直せます。

息子さんの為に

本当に正しいと思うことを

してあげて下さい。


正しいかどうかは

胸を張れるかどうかです。


大切なものを守る為には

戦うしかないんです。」



自分が居たことを認めた池沢だが

突き飛ばしたのは自分ではない、

殺したのは私ではないと。



そこへゴーンバンク社の顧問弁護士と

隆一がやって来て

任意の取り調べだからと

彼女を連れて行ってしまう。



池沢への逮捕令状を出していいか

署長に確認するが

令状は既に出されたと聞かされる。



友人である捜査一課2係の

藤倉(駿河太郎)も

急に令状が出て驚いていると…


又しても山田が出し抜いたのだ。


「これからも我々の為に

一課長の為に

存分に働いて下さい。

ご苦労さまでした。」



納得がいかない中村に

「それでも構わん。

あの女の口から真相が聞ければな。

風見康夫が救われるならそれでいい。」

と渡部は言うが…



池沢は自分一人がやったことだと

自供を覆した。



ゴーンバンク社が5億出し

急遽アメリカでドナーが見つかりそうで

手術費用もその後の生活費も

すべて保障すると…



正義をとるか

息子の命をとるか

自分ならどうするだろう…


母として息子の命をとっても

仕方がないかも…

一生十字架を背負う覚悟で。





「同じ警察なのに

警視庁と所轄がこんなに対立していて

いいのでしょうか?」という

人事部の三島祐里(芳根京子)に



監察官の柳沢(手塚とおる)は

「警察は慣れ合いの場ではない。

全てにおいて正義を守ることが

優先されるんです。」


「それは誰にとっての

正義なんです?」


答えずに去って行く監察官。

腐ってる…




そして、ゴーンバンクの契約会社には

多くの警察官OBが天下りをしていた。

料亭で酒を酌み交わす

中田和正と小野田。

癒着の匂いがプンプンする…





結局、二課を動かしたのは山田だった。

彼の父は内閣官房副長官。



父は、東大を出たのに

キャリアの道を進まなかった

息子を軽蔑していた。



上司である一課長に

手柄を差し出す為なら

何だってすると言う山田。



「目的もなくただ出世したいわけじゃない。

何としてでも一課長に

ならなくてはいけないんです。


主人に逆らい、所轄に堕ちた

あなたとは覚悟が違うんですよ。」



「私が逆らったのは

自分自身を嫌悪したからだ。


一課長の手を借りてまで

出世しようとした自分をな。


私が目指すものは

最初から変わらない。


変わったのはその理由だよ。


その警察の組織体制を

誰かが変えなければいけないんだ。


その為には上に立つしかないんだ。


だが私は飼い主に尻尾を振るような

犬ではない。警察官だ。


お前とは違ったやり方で

私は捜査一課長になる。


その為にも私は真相を突き止める。


我々所轄がこの事件の真相を

突き止めてみせる!」



今度は山田に宣戦布告だ!



「踊る大捜査線」の

青島と室井の約束を思い出した。

どちらが上とか下とか関係ない。

所轄にしか出来ないことがあった…




所轄刑事であることにどこかで負い目を

感じていた香坂だったが

妻・美沙(市川実日子)の言葉で

再び自信を取り戻すのだった。



「半沢直樹」の妻も

夫の出世とかより

彼が彼らしくいられるよう

フォローしていたっけ。



二人とも、とても素敵な奥さん。

殺伐とした職場だけでなく

家庭での妻とのシーンが

何かホッとさせてくれるのも

魅力の一つだと思う。



香坂たち所轄は、どうやって

真相に辿り着くのだろうか?


そして失脚する小野田の顔が

早く見たい。

ただ今度は「半沢直樹」のような

後味の悪いものにはして欲しくないけど。


小さな巨人 日曜21時 TBS


0 件のコメント:

コメントを投稿