2017年6月3日土曜日

「小さな巨人」第7話の感想:100%の証拠より200%の覚悟の戦だ

立場が変われば人も変わる!?



警視庁本庁vs所轄という

男たちの戦いを描いたエンターテインメント。



警視庁捜査一課で課長を目指す

エリート刑事・香坂真一郎(長谷川博己)は

たったひとつのミスで上司の裏切りに遭い

所轄へ左遷されてしまう。



そして、事件解決の為

マスコミに情報漏洩したことで

捜査一課の山田春彦(岡田将生)と共に

更なる左遷先、豊洲署へ異動。




ある日夫の失踪について調べて欲しいと

横沢亜美(中村アン)が刑事課を

訪ねてくる。



早明学園・経理課長

横沢裕一(井上芳雄)の失踪は

日本警察を大きく揺るがす

大事件へと発展していくのだった…




警視庁人事課で元捜査二課の刑事

江口(ユースケサンタマリア)が

内偵捜査中の早明学園屋上で

遺体となって発見された。



現場から逃げた為

現役警察官殺しの容疑者になった山田。

そして豊洲署に捜査本部がたつ。



山田は、呼び出された場所に行くと

江口は既に倒れていて

自分も何者かに殴られ、気を失ったと言う。



遺体の側には鉄骨が落ちており

現場から発見された毛髪3本は

横沢裕一の物と判明…

容疑者として指名手配される。



捜査一課は、江口が横沢の横領を

追っていたと言うが

二人は学園の不正を暴く

協力関係にあったという

山田の証言と異なる。



山田は何故かそのことを

誰にも話していない。



小野田(香川照之)に報告して

山田の捜査への協力を求めるが

又しても『所轄は指示があるまで待機』

 (^_^;)




須藤課長(神野美鈴)も

余計なことはしなでと釘を刺し、

刑事課の連中も

課長の顔色を伺って協力しない (-。-;



横沢が犯人だとは思えないという

三島祐里(芳根京子)と捜査を始める。




小野田から香坂を見張るように言われた

運転担当の渡部(安田顕)も

「今度は私がストーカーですね」と

協力してくれる (*^^)v




毛髪が見つかったことで

横沢の犯行に間違いないと

渡部は言うが、

街の防犯カメラに

彼の姿は映っていなかった。




一方、容疑が晴れたにも関わらず

山田の取り調べは続く。

香坂に伝えなくてはいけないことがあり、

焦る山田。



何か大きな意思が

働いているとしか思えない。




『敵の敵は味方』

香坂は、山田の敵?父である

内閣官房副長官(高橋英樹)に会いに行く。

思惑通り、山田はようやく解放。



「まさか父を使うだなんて、

香坂さんも残酷なことをしてくれますね。」


一体父子に何があったのか?



謎を解く時にいつも相手の気持ちになって

考えてみる香坂は、

今回の件に山田の父が絡んでいると睨んだ。



推察通り、早明学園の不正な土地売買に

関わっていた政治家は山田の父だった。



横沢が手に入れた裏帳簿のコピーの

寄付者名簿に山田勲の名が…



官僚になる前は刑事局長を務めており、

その時下で働いていたのが

当時捜査一課長だった富永(梅沢富美男)。



富永が早明学園の専務になってからは

土地買収に絡んだ癒着関係になり、

江口はその証拠を掴む為に

横沢に協力を求めていたのだ。



“父の不正を明らかに出来る”

譲れない問題だった為、

証拠を掴むまで香坂にも言えなかったと説明し、

頭を下げる山田。




そもそも江口は

誰の指示で動いていたのか?



元上司、二課長の松岡(高橋光臣)は

江口が半年前から人事課扱いになっている為、

自分は関与出来ないと言う。



学園の人事課に尋ねると

富永からの推薦だったことが判明。




更に早明学園のロッカールームで

記念品のペンを見つける香坂。

出てきたのは富永の指紋。

しかし、彼のロッカーは別の場所にあった。




そもそも毛根付きの髪の毛が3本というのも

証拠が揃い過ぎて不自然…

横沢のロッカーにあったタオルから採取して

偽装したのではないかと疑う香坂。




鑑識の作業手順を熟知していることからも、

鑑識課長を務めていたことがある

富永が怪しい。





そして、小野田から叱責される渡部。

香坂達に何もするなと命じたのは

一課の手柄を奪われるのを

止める為ではなく、

後がない二人を守る為だと

言い含められてしまう。



事件当日の富永の動きを確認しようとすると

渡部が止めに入り、

「所轄は指示があるまで待機だ!」


…まさかこのセリフを渡部から聞こうとは (-。-;


そして膨大な意味のない画像の

確認作業をさせられる豊洲署の刑事たち…

税金の無駄遣いも甚だしい (-_-;)




藤倉(駿河太郎)から

一課長室に富永が抗議に来ていると

呼び出しを受ける香坂と山田。



小野田や藤倉が止めるのも聞かず、

事件の日の行動を確認すると

いつも通り18時には帰宅したと…


カメラに映っていなかったと反論すると

映らないルートもあると言う。


更にペンは事件の3日前に

立ち入り検査をした時に落としたのだろうと。


「元一課長の私が言ってるんだ。

これ以上の証人はない!」




富永が帰った後、

「もう何もするな!」と

小野田は怒り心頭 (・_・;



殺害現場を見れば、

一課長も偽装の疑いを持ったはずだとか、

不正な土地取引や政治家との癒着のことも報告。



すると「そんなことはわかっている。」

(゚o゚;; …知ってたんかい!



癒着はあって当たり前のこと。

時には必要なことらしい (^_^;)


警察組織の中には皆が知っていて

知らないフリをしていることが

沢山あるそうだ (-。-;


「絶対に触れてはならんものが

ここにはあるんだ。」



しかし当たり前のことだけど『殺人』は別。

どんな言い訳も通用しない。

しかも相手は元捜査一課長…



「100%の証拠だけでは足りない。

200%の覚悟が必要だ!」


覚悟がない限り

自分は動くつもりはないと断言する。




捜査一課長は警察官にとって神のような存在…

ある意味最強の証人で

崩しようのない鉄壁なアリバイだと

山田も後ろ向きな発言 (>_<)



「妙なことは考えずに作業に集中して下さい。」

と言う見張り役の渡部に香坂は…



これはこの管内で起きた豊洲署の事件。

この土地のことは誰よりも

自分達が良く知っている。


しかも我々所轄の仲間が

疑われた事件でもある。


我々なら気づくことがあるかもしれない。

捜査一課に出来なかったことが

我々に出来ることだってある。



「それが所轄で働く

所轄のプライドというものでしょう。

それを私に教えてくれたのは、

あなたなんです。」


その通り!


課長の顔色を伺っていた刑事達も、

「待機の間に出来ることはある、

俺たち所轄にそう言いましたよね?

やらせて下さい!」



更に山田も

「悔しいですが、今の僕には足しか使えません。

だったらこの足でとことん前に進むしかない。

今の僕は所轄刑事です。

あなたのように今度は僕が前に進んでみせます。

それが僕の覚悟です。」


シビれたー


指示に従えないなら、一課長に報告するが

もう遅いから明日の朝になると渡部 (^^♪





早明学園の学生達に聞き込みをし

富永のアリバイを崩す証拠写真を手に入れる。

しかも3日前に落とした筈のペンが

胸ポケットにあるのもしっかり写っていた。



アリバイは崩れても、仮説だけで

殺人の証拠にはならないと小野田。



香坂は、200%の覚悟があると

富永への事情聴取を願い出る。



200%だと言う根拠は『自分の勘』

…小野田に又怒鳴られるかと思ったら、

「お前の200%の勘とやらに、

今回だけは賭けてやる。」(゚o゚;;




捜査一課長自ら

富永を任意同行で引っ張ったが、

結局、証拠不十分で帰すことに…




三島は、柳沢管理官(手塚とおる)から

富永に頼まれて江口に内偵捜査を指示したのが

小野田一課長だと教えられる。




証拠不十分と最終的な判断を下したのは小野田。

自ら連行し、自ら釈放…

二人は通じていたのか?



もう今後同じ理由で任意同行はかけられない。

トップが何も無しと判断したということは、

即ち『無罪判決』。



それが小野田の狙いだったのか?




芝署編でも限りなく怪しかったが、

無実だったし…どうなんだろう?


富永に頭が上がらないって、

もう警察に居ないんだし、

いいんじゃないかな〜(^◇^;)


そう考えると、今度もシロ?


山田とのコンビも復活 (^^)v

そして渡部の協力もあり

着々と謎に迫っていく。



大袈裟な芝居がかった台詞回しに

ちょっぴり笑えるけど

それもドラマならでは。

毎週楽しませてもらってます♪


小さな巨人 日曜21時 TBS



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