2017年5月10日水曜日

「母になる」第4話の感想:弁当捨てるわが子の心見えない…育ての母の再出発

再び離れ離れになる親子…切な過ぎる



3歳の時に誘拐された息子・広と

9年ぶりに再会する柏崎結衣(沢尻エリカ)。

でも息子には9年間母と慕った女性、

門倉麻子(小池栄子)がいた…



「家族になる」「母になる」とは

どんなことなのかを問う

水橋文美江が贈るヒューマンストーリー。




麻子に「もう会わない」と言われた

広(道枝駿佑)はショックを受け

結衣によそよそしい態度を取るようになる。



保護者会や母親達のランチ会のお知らせなど

学校からのプリントは渡さないし

お弁当も食べずに捨てていた。




担任からランチ会のことを聞いた結衣は

広の部屋に入って机の中やカバンを

勝手に調べ始める…


これは嫌われるぞ!とハラハラした (-。-;


カバンの中には、麻子からの手紙と

写真立てに入った二人の写真があった。



そこへ広が帰宅。

本来なら怒るはずだが

冷たく「着替えるんで。」とひと言。



ランチ会の返事を出すように言われ

勝手に探して、ごめんなさい。

と謝るが返事は無い (-_-;)



部屋を後にすると、何かが割れる音が…

驚いて戻ると、写真立てが割られていた (゚o゚;;

「施設に戻りたい。」と又ひと言…

言葉が出てこない結衣。



そんなことがあった後でも

里江(風吹ジュン)や陽一(藤木直人)とは

本当に楽しそうに接する広。



辛いだろうな…。

麻子が自分と会わないのは

結衣のせいだと思っているのか?


急に現れた二人目の母親に

どう接していいかわからないのか?


男親である陽一に相談すればいいのに

一人で抱え込んでしまう。




そんな時に、西原教授(浅野和之)と

莉沙子(板谷由夏)から

夫婦喧嘩の仲裁に呼び出される二人。



原因は、ヘアメイクの仕事で

2週間も海外へ行くから。

実はママ友とのランチ会に行きたくなくて

日にちを延ばしたのだ (^_^;)



ママ友との付き合いや

保護者会が苦手で逃げる莉沙子。



「子どもが出来て、自分の人生は

自分だけのものじゃなくなったってことに

一体いつになったら気づくんだ!?」


「人には向き、不向きってものがあるの。

私には向いてないの!」



確かにある。

でもそれでいいと思う。


きちんと子育てしてるわけだし

何もかも捧げる必要はないし

逆に子どもだって迷惑かもしれない。


自分の人生を楽しんでる姿を見せるって

大事なんじゃないかな。



「子ども産んで、産みっぱなしか!

この母親失格め!」



酷い、言い過ぎだと

声を揃える陽一と結衣に

「言い過ぎてこそ夫婦!」

と教授と莉沙子は反論 (^◇^;)



気持ちぶつけ合わないと

又すれ違ってしまうと…

「夫婦なんだから本音で付き合え!」


ナイス!


柏崎オートを再開することを

教授に報告した時に

なぜ離婚に至ったか聞かれ


「気持ちが少しづつすれ違った

というか…」


「ボタンを掛け違ったってやつか…

掛け違ったままでいいんだよ。

好きならそれで。

もっと言いたいこと言い合わなきゃ。」



帰り道、そのことを話す陽一。

結衣もやっと広のことを相談する。



施設に戻りたいというのは

絶対に引き止めなくてはいけないと

言われ、広と本音で話す決心をした結衣。



広が話してくれるまでの

結衣が健気で…( ;  ; )



「母親って何?

考えてみたけど全然覚えてないし

あなたのことも全然思い出せないし


本当に悪いんだけど

あなたのこと、お母さんとは思えません。


3歳の頃に連れ去られたって聞いて

一生懸命思い出してみたけど…」



思い出すのは麻子との日々。

漁師達の通り道に、時々魚が落ちていて

その坂道を『とと坂』と呼んでいた。



「それが一番遠い思い出。

楽しかった。


何も考えず、何も知らなかった。

笑ってるだけで良かったあの頃

楽しかった。辛い…」



そう言って涙を流す広。

結衣もどんなに辛いだろう…





広を施設に預けていた2年間

刑に服していた麻子。


服役中の仲間・井下と

彼女の会社で雇ってもらう約束をしていたが

当てが外れてしまう。



偶然、里恵も井下に

柏崎オートの経理を頼んでいたが

会社も売却して熊本へ行くらしい。





そして、施設に戻す決心をしたことを

陽一に話す結衣。


「二度と戻って来ない、

そうなってもいいの?

今手を離しちゃダメだ。」



辛いという広の気持ちを考えたら…

子どもの気持ちを受け止めて

考えてあげなくていいのか?



今は辛いかもしれないが

首根っこを抑えてでも

親のエゴでも何でも

絶対に手を離してはいけないと

陽一は反対する。



あの時どうして引き止めなかったんだろう、

どうして追いかけなかったんだろうって

ずっと自分を責めて、後悔することになると。



結衣が出て行った時のことを

言っているのだ。



「一緒に暮らしていくことで

離れていた時間を

少しづつ埋められると思っていたが

そんな甘いもんじゃないね。


子どもが何を考えているのか

子どもの気持ちがわからないなんて

母親失格。


ううん、母親失格って

母親だから言えるんだよね。

私はそれ以下だった。」



9年ぶりに再会して

どんな風にやっていけば

ちゃんとした親子になれるか。

どうすれば母親になれるのか。



そんな経験誰もしてないから

どこにもお手本がない…



答えはあの子の心の中にあって

それを見つけていくしかない。



「大丈夫。

いつかあの子にとって

唯一無二のお母さんになる。」



陽一も納得する…



施設に戻っていいと広に話し

最後にバアバと4人で遊園地へ。

明るく振る舞う姿が泣ける…




木野(中島裕翔)が迎えに来て

施設へ戻る日…

初めてお弁当を食べて帰って来る。

お弁当箱に「ゴチ!広」と付箋が (^^♪



それを見て、追いかける結衣。

食べてくれなくても

毎日お弁当を作るのが

すごく楽しかったと告げる。



又お弁当を作ることが出来るなんて

夢のようだなって思いながら

毎日楽しかったと。



「短い間だったけど

一緒に暮らしてくれてありがとう。


お弁当、最後に食べてくれて

ありがとう。


あなたが帰って来るの

待っているから。」



何も言わず歩き出す広。

更に木野をまいて、姿を消してしまう。

そして今偉(望月歩)と落ちあうが

どこへ行くのだろう?



ようやく戻ってきたわが子を

また手離すなんて

どんなに辛いことだろう。



でも、生きているのかすら

わからなかった9年を思えば

今は希望がある。



ただ9年という空白の時間を

どう埋めるのか…

本当に難しい。



結衣が一人ではないことが

救いだ。

陽一や里恵という素敵な家族が

一緒だから

きっと乗り越えていけると思う。


母になる 水曜22時 日本テレビ


0 件のコメント:

コメントを投稿