2017年2月28日火曜日

「カルテット」第6話の感想:第二章開幕‼︎夫の告白、妻の涙…迎える衝撃の結末

夫婦は何故壊れたのか…家族をつくりたかった妻、恋人でいたかった夫


カラオケBOXで偶然出会った

弦楽奏者の男女4人。

でもそれは偶然ではなく

4つの嘘が隠されていた。



彼らはカルテットを組み

ひと冬を軽井沢で過ごすことに…。

「Mother」「最高の離婚」の

坂元裕二が贈る大人のラブサスペンス。



4人が出会った謎は解明され

物語は第二章へ…




鏡子(もたいまさこ)に会いに

教会へ向かう真紀(松たか子)。



家森(高橋一生)は

楽に素早く10万円を貰えるバイトがあると

出かけて行く。

逃げ出した“青いフグリを持つ猿”を

捕獲する仕事 (^◇^;)



そして別府(松田龍平)は仕事へ。



別荘を飛び出したすずめ(満島ひかり)は

カルテットのチラシを持っていた男(宮藤官九郎)と

行動を共にしていた。



どうやら真紀の夫・幹生だと

気づいているようだ。

別荘に連れて帰るが、誰も居ない…



配達の人が幹生の靴を見て

「カラーボールを投げられたみたいになってますね(笑)」

問いただすと

コンビニでレジからお金を盗んだと (-。-;




警戒しながら真紀とのことを尋ねるすずめ。

「失踪した人って

残してきた人のことを考えて楽しむらしいですね。」


申し訳ないといつも思っていると言う幹生に

「思っているならどうして?」

「あ、好きじゃなくなったからです。」



そして、鏡子は真紀に

「幹生を殺したの?」


「どうしてこうなったのか

私にもわからないんです。」


結婚して2年、喧嘩はしたことがない。


「気づいた時には無くなっていたんです。

彼の私に対する恋愛感情。」



ここからは

二人の話が交互に展開していく…

(大和ハウスのCMを思い出した)



仕事の関係で知り合った時に

幹生は一目惚れ。

真紀は仕事先の人としか考えなかったが

何度か食事をする内に

好きなのかなって思い始めた。



「彼と居ると飾らなくて済んで。」


「彼女と居ると何かドキドキして。」



自分の好きな詩集を渡す幹生。

そしてプロポーズ。



「結婚して彼と家族になりたかった。」


「結婚しても恋人同士のようでいたかった。」



ヴァイオリンを続けなよと言う彼に

帰って来て誰も居なかったら淋しいでしょと

専業主婦になった真紀。



「好きにした方がいいよ。

真紀ちゃんは、真紀ちゃんらしく。」

「じゃあ、家に居る。」



渡した詩集は、9ページ目に栞。



夕食が唐揚げで、喜ぶ幹生。

何も聞かず当然のようにレモンをかける真紀。

実は幹生はレモンが嫌い…



異動になり、制作の現場から外れ

夫婦の時間が増えたけれど

調べてもらったら、子どもは難しいと…



ちょっと残念だったけど

「いつまでも恋人同士でいたいって思っていたし。」


「二人でも家族は家族だからって。」



幹生が“人生ベストワン”だというDVDを

借りて来て一緒に観るが

「この人って悪い人?それとも、いい人?」

おかしな質問ばかりしてくる真紀。

なのに途中で寝てしまう…



新しく出来たカフェに行こうと誘われても

外は寒いし、コーヒーなら家にあるよって。



「一緒に居る内に無理しない関係になって。

嘘もない、隠し事もない素直な自分でいられて。」


「一緒に居てわかってきたのは

彼女も普通の人だったんだなって。」



「私、家族を手に入れたんだなって思えたの。」


「恋をしている頃は特別な人だなって思えたけど

最初の頃の秘密めいた彼女は、もうどこにも居なくて。」




詩集はまだ9ページのまま。



ヴァイオリンをやめてしまい

家のことだけをする真紀を

退屈に感じ始める。



生活している場所が狭いから

話題もテレビや近所の話ばかり。



聞いてあげなきゃと思いながら

少しづつ距離が出来ていく。



価値観が同じか、器が大きいか

どちらかないと続かない…



「結婚してからも彼女は変わらず

ずっと好きでいてくれて…」



実は妻に内緒で会社を辞めていた夫…



ある日の夕食。

鍋敷きの代わりに、咄嗟に詩集を差し出す真紀。

これは致命的だったかも…(-。-;



「次の日、気がついたらベランダの柵に足をかけていて…」



そこで家森と出会った二人。

顔中包帯だらけだから

真紀も覚えてないのだろう。



「優しそうで、品があって

完璧な1億点の妻じゃないですか?」と言う家森に

悔しくて言い返したくなり

『妻に突き落とされた』と嘘をついた。



後輩と飲んでいる店へ

偶然入って来た真紀。


本当はレモンが嫌いということや

「愛しているけど、好きじゃない。

それが結婚ってもんだ。」

と話しているのを聞いてしまい

店を出て行く。


聞かれたことに気づく幹生…



「私は家族が欲しくて結婚して。」


「結婚しても恋人のように思っていたくて。」


「気がついたら彼は家族ではなくて

片思いの相手になってて。」


「彼女は恋人じゃなくて、家族の一人になってて。

欲しかったものがお互い逆さになってて。」



お互いにちゃんと話そうと思っていた日。

涙が溢れてしまうから

買い忘れたものがあると

出かける真紀。




その後、衝動的に家を出て

泣いている真紀の後ろ姿を見ながら

反対方向へ駆けだす幹生。




「私が探します。

必ずあなたの元へ連れ戻します。」と鏡子。

疑いは晴れ、真紀に申し訳ない気持ちでいっぱい…



でも、離婚届を出したいと思っていると

頭を下げる真紀。



一方

「退職金を使い果たし、凍死しちゃうなって

マンションに戻って来て

近所の人からカルテットのチラシを貰った。」

と言う幹生。


(ふざけるな…)



会社の倉庫に閉じ込めらる別府。

スマホの電池は残り1% (-_-;)

そこへ雪山で猿を捜索中の家森から電話が…


倉庫に閉じ込められたことを

真紀に伝える家森。

そして真紀は別荘へ向かう。



別荘では、すずめが2階で縛られていて (@_@。

そこへ何故か有朱(吉岡里帆)が鍵を開けて侵入。

真紀のヴァイオリンを愛おしそうに抱き締め

物音が聞こえたのか2階へ上がろうとしたところで

幹生と遭遇。



鍋で殴り倒し、ベランダから逃げようとするが

ヴァイオリンを返せと追いかけて来た

幹生と揉み合いになり、転落!




次回は『終わりの始まり』

有朱は死んでいるようで…

「俺、この人と沈んでくる」

「逃げよう」



えっ!? まさかの展開 (゚o゚;;



夫婦が壊れていく過程が、丁寧に描かれていて

それぞれの心情が手に取るようにわかる

素晴らしい演出と演技。



松たか子はもちろんのこと

クドカンは脚本家だけでなく

俳優としても凄い才能!



夫がとった行動は許せないが

好きじゃなくなった気持ちは

すごく理解出来る。



自分と結婚して夢を捨て

つまらない人になっていく…。



妻は一生懸命家庭を守り

家族を作りたかっただけで

何も間違ったことをしていない。



だから尚更、切なかった。辛かった。



「結婚」「夫婦」について

あらためて考えさせらた。

そして、感想を誰かと語り合いたくなった。

こんなドラマは久しぶりかもしれない。


カルテット 火曜22時 TBS 

ちゃんと話し合わなきゃ…


0 件のコメント:

コメントを投稿