2016年12月29日木曜日

「カインとアベル」最終回の感想:恋に仕事に大波乱‼︎最後に起こる奇跡‼︎

家族っていいよね、最終回に救われた (#^.^#)



大手ディベロッパー経営者一族の

兄と弟の確執と複雑な恋愛模様を描いた

ヒューマンラブストーリー。




取締役に昇進した優(山田涼介)は

社内に盗聴器を仕掛けた

副社長の兄隆一(桐谷健太)を

解任へ追い込み





周囲の意見を聞かず

危険なチャレンジをして

贈収賄疑惑で拘留されてしまう。



隆一が訪ねても会おうとしない。



会社を護る為に

優が一人でやったことにすると

苦渋の決断をする貴行(高嶋政伸)。



親としては代わってやりたいと言うが

社長として社員を護る責任があるから

仕方ないと思う。



隆一は

「優一人に背負わせて終わりにするのか?」

と言うが

みんなが反対して止めたのに

聞く耳持たずに暴走したのだから

自業自得で、自分で責任を果たすべきだと思う。



どんなに辛くても庇ったり隠したりせず

赦して迎え入れ

ずっと味方でいてあげるのが

家族なのかなって…。




会長の宗一郎(寺尾聰)に

「せっかく父さんが創った会社を

自分が無茶苦茶にしてしまった。

二人の息子まで失ってしまった。」

と謝る貴行…


「辛かっただろう。

俺がお前でも同じことをした。

何があっても家族は家族なんだ。

失うことなんてないんだ。」

と優しい。



これだけの規模の会社で

この二人の「家族と社員を大切にする」

姿勢には、本当に感心する。




結局、嫌疑不十分で

不起訴になった優。

謝る彼を殴り、そして抱きしめる父。

父をはじめ家族の大きな愛情を

あらためて感じる優だが




大田原議員と自分しか知らないことを

取り調べで聞かれたことが気になり

太田原には別の目的があったと推測。




今回のことで高田の株は

どんどん下がっていた。

400円台になったら買い占めて

会社を乗っ取る計画だったのだ (゚o゚;;




隆一に謝罪して相談する優。

桃子(南果歩)を役員にして

黒沢(竹中直人)を味方につける。




土下座をして資金提供を頼む貴行。

そんな父の背中を

辛そうに見守る兄弟。




「二人の息子を諦めない」

という約束で引き受ける黒沢。

胡散臭いと思ってたけど

本当にイイ奴だったんだ (^_^;)




兄はずっと

弟にいつか追いつかれ

追い抜かれることが怖かった。

そしていつも自由でみんなから愛される弟に

ずっと憧れていた。




一方、何でも完璧にこなして

父に愛され、その期待に応え続けた兄みたいに

なりたかった弟。



だから父に期待していると言われ

少しだけ兄に近づけた気がして嬉しかったと。



「でも兄貴のようにはなれなかった。

高田に必要なのは兄貴だ。」



「一緒にやらないか?

俺はずっと昔からお前のことを認めてる。

お前がいなかったら、今の俺はいない。

お前は俺の大切な弟だ。」



良かった、本当に良かった (T_T)

感動した。



営業部の本部長として

会社に戻った隆一。

取締役を解任された優は

別の会社で修業することに。




元の二人に戻って

再スタート♪



見応えのあるドラマでした。

若手二人の演技もすごく良かったし

二人を支えるベテラン俳優達が

また素晴らしかった!



大満足の最終回です (^^)v


カインとアベル フジテレビ




2016年12月28日水曜日

「逃げるは恥だが役に立つ」最終回の感想:夫婦を超えてゆけ

好きな相手の嫌な部分を初めてみた時、どうする?



派遣契約を打ち切られ

職ナシ彼氏ナシの主人公

森山みくり(新垣結衣)が





恋愛経験の無い独身サラリーマン

津崎平匡(星野源)と

夫=雇用主、妻=従業員という

仕事としての結婚生活をスタート。




雇用関係で恋愛感情を持たない

はずだったのに

いつの間にかお互い好きになって

しまった二人は

紆余曲折を経てようやく

結ばれたが…




結婚した方が合理的だと

リストラをきっかけに

籍を入れようと提案する平匡。

女心を全くわかっていない (-_-;)




好きな人からのプロポーズ。

嬉しかったのに何故か

もやもやしてしまう自分を

持て余すみくり。




火曜日だけどハグは無し…

決まりを突破らって

気持ちの赴くままに

ハグをしていたから

気持ちが離れてしまえば

手すら握らない。何もない。




心のどこかで

自分を好きならば

提案を受け入れてくれると

思っていたことで

思いあがっていた自分を

反省する平匡。




ファーマーズマーケット・青空市の仕事と

「結婚」が似ていると感じたみくり。

横浜市の最低賃金で引き受けたが

金額以上の仕事を要求され

モヤモヤする…




結婚して専業主婦になることは

「主婦の生活費=最低賃金」

生活費として最低賃金を受け取ること。




でもこれは雇用主による。

夫が評価しなければ

妻は誰からも評価されない。

+雇用主の評価(愛情)で

専業主婦の労働の対価が決まる。




愛情は数値化出来ないと平匡。

雇用主の気まぐれで

最低賃金労働が続くこともあり得る。




労働時間の上限もない。

下手をすればブラック企業に

なり兼ねない。

従業員としてこの労働環境で

やっていけるかどうか不安があると

みくり。




夫が雇用主、妻が従業員

そもそもそこが間違っていると

主婦も家庭を支える

立派な職業になるから

夫婦は「共同経営責任者」であると。




雇用関係ではない

新たなシステムを再構築しようと提案。

愛情があれば「システム」なんて

関係ないと思ったが

そんな簡単なことでは無かったと。




みくりも賛成して

「第一次経営責任者会議」は開かれた (^◇^;)




議題は平匡の再就職先。

新しいチャレンジを選択して

報酬が減る分、みくりも外で働くことに決定。

共働きとして家事の分担が始まる。









「第二次経営責任者会議」では

家事の分担や質について

シビアな意見が交わされる。

みくりの新たな一面を見て

驚く平匡…



ちょっと観ていてしんどくなった (-_-;)

みくり、全然可愛くないし

こういうこと夫にやってしまってるなと

自分自身も反省…




「好き」だけでは

やっていけないこともあると

実感した平匡。




どんどん可愛くなくなる~

完全に嫌な女だ (>_<)

平匡から嫌われるのではないかと

ハラハラする。




最低だったと反省するみくり…



「余裕がないと途端に

本性が顔を出す。



自分が嫌いだ。

自尊感情が低いのは

私の方だ。



選ばれたくて

認めて欲しくて

なのに、なりたい自分から

どんどん遠ざかる。」



でも、その後も嫌な女丸出しは続く…



「第三次経営責任者会議」で

分担の厄介さについて平匡は

こう語る。



相手が出来ていないと

マイナスに感じ

出来ている場合でも

担当なんだし、やって当然と

感謝の気持ちを持てない。



相手を積極的に評価する

システムが必要かもしれない。



それに対しみくりは

家事の全部を自分が

ボランティアとしてやると。

仕事じゃ無くボランティアだから

文句は言わないで欲しいって (-_-;)




「やめるなら今です。



平匡さんのプロポーズを

素直に喜んでくれる女性は

たくさんいます。



面倒を背負う必要はありません。」




みくりが閉じたシャッターは

以前自分が閉じたものと

同じかもしれないと感じた平匡。



「だとしたら僕は開け方を知っている。

何度も何度も見捨てずに

ノックしてくれたのは

他の誰でもないみくりさんだ。」




バスルームに閉じこもって

仕事をするみくりに



「生きていくのって

面倒臭いんです。


それは一人でも二人でも同じで

それぞれ別の面倒臭さがあって。


どっちにしても面倒臭いなら

一緒に居るのも手じゃないかと。


話し合ったり

無理な時は時間をおいたり

騙し騙しでも

何とかやっていけないでしょうか。


やってやれないことは

ないんじゃないでしょうか。」




うまくいかない時

待っていてくれる人

信じてくれる人

見失っちゃいけない…

立て直すことを決意するみくり (*^^)v




青空市は大成功♪

そして、みくりのことを

小賢しいと思ったことは無いと言う

平匡を、思いっきり抱きしめる。



抱き合う二人を暖かく見守るみんな…

良かった、良かった。





部長に昇進が決まった

百合(石田ゆり子)。

風見(大谷亮平)を部屋へ招待する。




風見の気持ちに応えられないと…

やはり年の差が大きいようだ。

自分が還暦の時に彼はやっと40歳。




又飲もうと言う百合に

「叔母」だとは思えないから

これで終わりにすると言う (; ;)




正式に風見に断られた

杏奈(内田理央)は

百合に会いに来る。

風見とはどういう関係なのか。



「17歳も違うのに

恋愛対象ってことはないですよね?



50にもなって

若い男に色目使うなんて

虚しくなりませんか?



アンチエイジングに

お金を出す女はいるけど

老いを進んで買う女はいない。」




「あなたは随分と

自分の若さに

価値を見出しているのね。」



「お姉さんの

半分の年なので。」



「今あなたが価値がないと

切り捨てたものは

この先あなたが向かっていく

未来でもあるのよ。



自分がバカにしていた物に

自分がなる。

それって辛いんじゃないかな?



わたし達の周りにはね

たくさんの呪いがあるの。

あなたが感じているのも

その一つ。



自分に呪いをかけないで。

そんな恐ろしい呪いからは

さっさと逃げてしまいなさい。」




よく言った!

百合はいつもカッコイイし

そして可愛い (*^_^*)




年齢という呪縛に

一番縛られていたのは

自分だと気づいた百合は

やっと素直になる (^^♪



やっぱりお似合いの二人。



最終回、最高の衝撃が

百合の部下のイケメン君の好きな人が

沼田(古田新太)だったこと!




結局、籍はまだ入れないのかな?

とにかく引っ越しをする二人…

これは続編ありって終わり方?



最終回はかなり重かったけど

ハッピーエンドで良かった♪

「恋ダンス」もNGシーンバージョンに

してくれたのは嬉しいし

演出家の方、わかってる~ (^^)v


逃げるは恥だが役に立つ TBS




古田新太、やっぱ凄いね♪


2016年12月27日火曜日

「砂の塔」最終回の感想:お前が犯人だったのか…謎の誘拐事件、かつてない衝 撃のラスト!

正しい母親って?



ホテルのような豪華さとセキュリティの高さを誇る

タワーマンションを舞台にした本格サスペンス。




タワマンに暮らすセレブ妻たちの

見栄と虚飾にまみれた息苦しい生活。

そして世間を騒がす謎の連続幼児失踪事件


通称ハーメルン事件の真相が明らかに!




タワーマンションに越してきた

高野亜紀(菅野美穂)。



恐るべき隣人

佐々木弓子(松嶋菜々子)は

夫・健一(田中直樹)の元妻で



和樹(佐野勇斗)の生みの親だった。




一度は生みの母に会いたいと

家を出た和樹だが

やはり自分の家族は亜紀たちしかいないと

気づき、戻って来る。




が、その途中でハーメルン事件の

犯人と思われる人物に遭遇 (゚o゚;;

どこかに連れ去られてしまう…




マンションでは寛子(横山めぐみ)の

息子が行方不明になり大騒ぎに。

警察に和樹のことも話すが

補導歴があるとかで

相手にしてもらえない (>_<)




健一は、弓子が強硬手段に出て

連れ去ったのではと考えるが、見当外れ。

お店も人に任せ、どこかへ行こうとしていた。




寛子のところへは身代金を要求する

犯人からのメールが届く。




ハーメルン事件の犯人を

浩子の夫・阿相(津田寛治)だと

推測した健一は居場所を掴み

阿相を問い詰めるのだが…




犯人を装い、お金を持って来させる為に

息子を誘拐しただけ (-_-メ)




自分が欲しがっていた物は

全部偽物だったと気づいた寛子。

クリスマスツリーを薙ぎ倒し

「二人でやり直そう」と息子と

家を出て行くが、そのせいで出火!




どこまでも迷惑なボスママ…




一方、犯人の手掛かりを追って

山梨県へ向かった荒又刑事(光石研)達は

行方不明になった子ども達が居たと

思われる家を発見。

と同時に怪しいワゴン車が走り去る!




和樹の足取りを追う内に

マンションのどこかに

閉じ込められていると確信した夫婦。




健一は警察へ。

亜紀はマンションの中を探し始め

弓子も和樹を探しにマンションに

戻って来る。




火災の中、必死で和樹を探す

二人の母親の姿…



あちこちに仕掛けた監視カメラで

和樹の居場所を確認した弓子。

でも火災でエレベーターは動かない!



亜紀に電話をして場所を伝え

「和樹を助けて!」とお願いする弓子。



「大丈夫です。

今度は私が和樹を助けますから。

必ず助けます!

私、母親ですから。」



このやり取りには

ホント泣けました (; ;)



監禁場所には

何と生方(岩田剛典)の姿が (゚o゚;;




そしてワゴン車を発見した荒又は

犯人と思われる認知症の女性を確保。

共犯者が息子だったことがわかり

健一と共にマンションへ向かう。




「俺がハーメルン事件の犯人。


愚かな母親を罰するため。

世の中クズな母親ばかり。



子どもの為みたいな顔して

裏側は見栄だのくだらないプライドだの

自分のことしか考えていない。


俺の母親もそうだった…」



そして母親から受けた

虐待の跡を見せる…




無理やり誰かに手伝わされたのか

誰かを庇っているのではないかと

信じない亜紀。




やはり母親を庇っていた!

警察から逃げる姿と

流れる音楽…

この先も涙、涙…



「もう全部終わったんだよ。

本当の自分に戻っていいだんだよ。」

と生方に語りかける荒又。




子どもと遊ぶのが好きだった

認知症の母が

ある日子どもを誘拐してしまった。




でも親からネグレクトを受けていた

子どもは家に帰りたくないと。

そして二人目以降は

全部自分が誘拐した…




「あの子たちが昔の俺に

見えたから。


愛して欲しいのに

愛してもらえない。


逃げたいのに

逃げ出せない。


あの頃の俺と

同じに見えたから

助けてやりたかった。



それと母親たちに

気づいて欲しかった。



子どもが目の前から

居なくなったら

どんな思いをするか。」




虐待を受けていたが

母は母で大変だったと。

父のことを本当に愛していたのに

ゴミみたいに捨てられて

可哀想な人なんだと。




子どもってどこまでも

親に優しい…




黄色いカーネーションの花言葉は

「軽蔑」「嫉妬」「愛情の揺らぎ」「友情」

彼は何を思ってこの花を

置いたのだろうか…





無事に保護された和樹を

遠くから見つめる弓子。

駆け寄って抱きしめたいだろうに…



「安心して

もう二度と現れないから。

あの子の、和樹のこと…」



「はい。幸せにします。必ず。」



去って行く弓子。

そして和樹を呼ぶ亜紀。



駆け寄った和樹に

名前の意味を

涙をこらえながら伝える。



「母に伝えてくれませんか。

僕は今すごく幸せだから

だから僕を生んでくれて

ありがとうございましたって。」


このひと言に

すごく救われたと思う。

和樹も薄々わかっていたのかな…




我が子への愛が母を強くする。

正しい母親、それは逃げない母親。

どんなに苦しい状況でも

子どもの視線から逃げずに

向き合っていこうとする母親。




面白かったし、泣けたけれど

私的には辻褄が合わないところ

弓子のキャラがブレているところが

気になったので、ちょっと残念。


次回作に期待します♪


砂の塔 TBS


笑顔が悲しい…