2017年7月3日月曜日

「小さな巨人」最終回の感想:最終対決!犯人逮捕 捜査一課長を倒すとき 学園の隠蔽と癒着は? 涙の結末

香川照之の顔芸ともお別れ…



警視庁本庁vs所轄という

男たちの戦いを描いたエンターテインメント。



警視庁捜査一課で課長を目指す

エリート刑事・香坂真一郎(長谷川博己)は

たったひとつのミスで上司の裏切りに遭い

所轄へ左遷されてしまう。



そして、事件解決の為

マスコミに情報漏洩したことで

捜査一課の山田春彦(岡田将生)と共に

更なる左遷先、豊洲署へ異動。



そこには警察組織を揺るがす

大事件が待っていた…




裏帳簿の破れた箇所にあったのは

香坂の父(木場勝己)の名前だった (゚o゚;;

平常心を失う香坂に



「17年前の過ちが組織の傷となり、

その傷から今も血が流れているんだ。」

と小野田(香川照之)。



横沢裕一(井上芳雄)の逃亡を

手助けしたことで

留置所へ入れられた香坂の元へ

事件の夜の富永(梅沢富美男)の

通話記録を持って

藤倉(駿河太郎)が訪ねて来る。



通話の相手は小野田。

小野田は富永と結託して

江口を殺害したのか?



香坂のアイディアで記者の佐川が動き

山田、渡部(安田顕)と共に無事釈放。

ホント切れ者だ。




柳沢監察官(手塚とおる)には

横沢が冤罪だと主張。

もし本当に犯人だったら

懲戒免職にしても構わないと

啖呵をきる (^_^;)



 山田も渡部も、免職覚悟で

捜査をさせて欲しいと進言。



すると柳沢は

小野田と江口が話しているところを

見かけたことを教えてくれる。



破れたページのことを質問され

「その辺にしておけ。」

と釘を刺していたという。

その夜江口は殺害された。



おそらく山田勲刑事局長(高橋英樹)の

運転担当だった松山が死亡した

17年前の事件が関わっていると。



その詳しい資料が消されていることも。

その事件の捜査担当者は小野田だった。



「小野田くんは怪物だ。

誰かがその正体を突き止めなければいけない。」



そして横沢が送検される迄の36時間、

捜査することを許可する。





裏帳簿の原本が無い為に

金崎玲子(和田アキ子)は

釈放されていた。



そして裏帳簿の1ページ目を

小野田がすり替えたことが判明。




再び父に会いに行った香坂は

母(三田佳子)から

1千万なんてお金は無かったと聞く。



「知らないところで色々なことが

自分達部下のせいにされた。」と

お金のことで怒っていたことを

思い出す母。



その後思い詰めた顔で

辞表を書いていたことも…

結局富永が家に来て説得した為、

出せずに終わり、今も家にあるという。



息子の出世にひびくから

説得に応じたのではないか?と母。



自分よりも才能があるから

将来きっと捜査一課長になると

息子に期待していた父…



本当はお金を受け取ってないのではと

考え始める。





捜査二課には、17年前の資料の一部が

申し送りの贈収賄事件として残っていた。



課長の松岡(高橋光臣)は

裏帳簿のコピーと併せて考えると

当時、山田玲子(現在の金崎)から

賄賂を受け取ったのは

松山ではなく、山田の父だと推測していた。



一課長室の金庫の中にも

捜査資料が残っていると考えた山田は

香坂と共に三笠前一課長(春風亭昇太)を

脅して聞き出すと



そんな事件の資料も

裏帳簿のことも知らないという。



裏帳簿の名前は名義貸しで

香坂の父も富永も

実際にはお金を受け取っていなかった…

でも証拠はもう無い (-。-;





切れ端が金庫に入っていたことに

疑問を持つ香坂だが、

横沢送検まであと12時間。





警察官である父の姿に誇りを持ち

正義を守る為の仕事がしたいと

憧れていただけだったのに、



警察官になってからは

誰かを守るつもりが

いつの間にか自分を守ることに

必死になってしまったのかもしれないと

振り返る香坂。





妻・美沙(市川実日子)が

着替えと父の退職願いを持って来る。



そこには

「山田さんが自首を決意した」とあった。



辞表を持って富永に会いに行き

山田さんについて尋ねると

何のことかと惚けるが、

裏帳簿の切れ端については

どこで見た?何で知ってる?

と動揺する。


次に小野田の元へ。

通話記録から事件の夜

富永から小野田へ連絡があったことを

突きつけると



確かに話したが

偽装工作のことは聞いてないと答え

「疑うなら証拠を持って来い!」と…



小野田も早明学園の記念品の

ペンを持っていること、

キャップが見当たらないことを知った香坂は

渡部に頼み、現場検証を受ける横沢の近くで

キャップを転がしてもらう…



横沢が反応。

あの時、足元にあり

蹴ってしまった物と同じ音!



もしキャップが見つかり

指紋が出たら?

屋上から何も出てこなかったということは

排水口に落ちた可能性もある。



 早明学園では、保護者会が行われる。

人波に紛れて捜査をする絶好の機会だと

学園へ向かう。



そんな刑事課では

コピーした江口の捜査資料が失くなっていた。

又しても内通者が…今度は誰?




渡部が横沢にキャップを見せていたと

報告を受けた小野田も又、学園へ…

そして香坂達がわざと置いたキャップを

持ち去ろうとする。

やはり、犯人なのか?



現れた香坂と山田へ

犯人から証拠を守ろうとしたと

苦しい言い訳をする小野田。



本物は配管の中から見つかり、

既に鑑識へ。


横沢の証言は正しかったのだ。



「犯人はあなたなんです。

あなたは証拠を隠蔽する為に

ここへ来たんです。」



そして、鑑識の結果が出るまで

お話を伺いたいと

一課長室へ移動する三人。




17年前、山田刑事局長から

罪をなすりつけられた松山は

無実を証明する為に

山田玲子が持っていた

裏帳簿を手に入れた。



しかし、それに気づいた玲子と

もみ合いになり、転落。

破れた切れ端は松山の手の中に

残ってしまったのだ。

そこには玲子の血痕が付いていた。



捜査にあたった香坂の父は

山田局長と玲子の癒着関係に

気づくが、隠蔽を命じられる。



組織に従うことを仕方なく選択するが

玲子から自首をしようかと相談を受け

迷った挙句

察官を辞めて戦うことを決意する。



辞表と殺人の証拠を富永に託すと

彼は隠蔽することを選択。

玲子のことも説得し

息子の将来を人質に父を脅し

証拠を処分するよう小野田に命じた。



そして今、小野田の説得を無視して

江口が17年前の真相に

辿り着いてしまったのだ。



警察組織の崩壊を止める為に

小野田が江口を殺害したと

香坂は責めるが…



「500%の確信を持って

私は犯人ではない!

証拠はこれだ!」

とキャップを見せる (゚o゚;;



香坂の推理は外れたのか?



「正に今、お前たちを殺してやりたい気分だ!」



確かにこの二人から

以前も犯人扱いされたっけ (^◇^;)




鑑識の結果、キャップから

指紋は検出しなかった。



でも三島(芳根京子)は

一つ気になったことがあると。

学園を捜索していた時に玲子が

配管の出口を必死に調べていたというのだ。



何故、玲子は捜査のことを知ったのか?




内通者は須藤課長(神野美鈴)だった。

電話をしていた相手に発信すると

富永に繋がる (゚o゚;; 

富永は携帯を2台持っていたのだ。



通話記録を調べた結果

偽装工作の報告の相手は

金崎玲子!



あくまでも仮説で証拠はないと

開き直る富永に



「まだ終わっていない。

最後まで警察官として正義を貫き、

生きてみせます。

必ずここに証拠を持って参ります。」

と香坂。




辞職願を持って、

再び小野田の元へ向かうと、

山田も同じく辞職願を持って待っていた。



そもそも17年前の事件は

自分の父のせいで起きたことだから、

カタをつけなくてはいけないと。



その思いだけで充分だと

辞職願を破り捨て

「私に任せてくれないか。」



歩き出す香坂に



「あなたはそうやって

いつも背負わなくていいものまで

背負ってきた。


僕らは組織の中では

とても小さな存在なんです。

ですが、あなただけは違う。


沢山のものを背負ってきた

あなたの背中は

僕にはとても大きく見えた…



あなたは組織という

巨大な怪物に立ち向かえる

小さな巨人なんだ!」



タイトルの意味が初めてわかった (^◇^;)




犯人呼ばわりした非礼を詫び

責任をとると辞職願を小野田に提出する。



そして、キャップを回収していたのは

自分の手で二人を挙げようと

していたからだろうに

何故、金崎を逮捕しないのか?



二人を逮捕するには

あの切れ端が必要だと迫るが…



「簡単に言うな!」



あの二人を逮捕すれば、

警察組織が過去に犯した罪が

明らかになって

組織の崩壊を意味する。

即ちこの国の治安が崩壊するということ。



「そんなことお前に出来るのか?」


「では組織の為に殺人を

見逃すということですか?」



何故あの切れ端をずっと持っているのか?

富永は処分されたと思っていた。



「警察官であるあなたの正義が、

あの証拠を捨てることを

許さなかったのではありませんか?」



そして父の辞職願を

小野田の前に差し出し

証拠=切れ端を出してくれと土下座する。



香坂の父は、全てを表に出すと

言っておきながら最後の最後で背を向け、

後に残ったのは自分一人。

全てを押し付けられたのだ。



「どれほどの屈辱か、わかるか?

警察官であるこの私が、

殺人の証拠を捨てろと言われたんだぞ!」



警察という組織を守る為、

従うしかなかった。

青臭い正義などでは何も守れない。

全てを犠牲にして

使命と心中する覚悟が必要だと。



「覚悟無き者に

正義を口にする資格などない!」



やっと小野田の口から

真実を聞き出すことが出来たと、

レコーダーを取り出す香坂。



しかしそれを渡し、

ここからは立場を抜きにして

同じ警察官同士として話がしたいと…



17年前の事件は、

警察が組織ぐるみで罪を犯し、

組織が腐敗し、

今に至った全ての始まり。



「あなたはその悪しき絆を

ご自分の代で断ち切りたかったのでは

ありませんか?


私も思いは同じです。

組織の負の遺産を

次の世代に遺してはならない。


未来の為に我々の代で

今解決しなければならないんです!」



「一課長でないから、そんなことが言えるんだ。

現職の一課長の重みがお前にわかるのか?

それを私は背負ってるんだよ!」



それで何も出来ないのなら、

捜査一課長とは何なのか?

一課長になってからも

あの証拠を持ち続けたのは、正義だと。



「捜査一課長とは、

正義そのものだと信じています!

その正義を見せて下さい!」



叫べ、叫べ、叫べ〜♬ 

熱く叫び続ける二人 (^_^;)



やっと切れ端と辞職願を香坂に渡し

「殺人犯は、逮捕されなければならない!」





富永と金崎は逮捕。

警察は横沢に謝罪し

発端となった17年前の事件の

再調査を約束したが

それは上辺だけのもの (-_-;)



玲子は江口の殺害は認めたが

17年前の件については一切語らず…

富永は警察上層部と示し合わせ

江口殺害の罪を免れた (-。-;



山田勲内閣官房副長官は

体調不良を理由に辞任。



藤倉は捜査一課に復帰

渡部は元の所轄へ戻ることを希望した。



小野田は捜査一課長の座を

後任に明け渡し、豊洲署の署長に。

一度は退職まで口にしたが

それを引き止める上層部に

交換条件を出した。



それは自分が一課を去る代わりに

香坂と山田を戻すこと。

でないと、二度も所轄に横滑りした男が

出世の道に戻ることなどあり得ない。



本当の怪物は香坂だったかもしれない。



ラストシーンで、あの切れ端を

香坂が持っていたのが、気になった…




誰が味方で誰が敵なのか?

どんでん返しの繰り返しと

熱苦しい叫び合いで楽しませてくれた

このドラマが終わったのは、本当に淋しい。




それにしても、何度も部下から

犯罪者呼ばわりされたのに

小野田は本当に器が大きい。



半沢直樹、流星ワゴンに続き

日曜の夜の顔と言っても

過言ではない香川照之。



次はどんな役柄で楽しませてくれるのだろう?



小さな巨人




0 件のコメント:

コメントを投稿