真実(中井ノエミ)の命を懸けた演説が切なかった (; ;)
他人に身体を提供する為に創られ、管理されて育った者たちが、
残酷な運命とどう向き合っていくのかを描いたイシグロカズオ原作の
ベストセラーを森下佳子が書き下ろした問題作。
提供までの自由な時間を描いた第2章が今日で終わった。
自分たちの運命に抗って、人権を求める活動をしていた
真実たちのグループは、警察に捕まってしまう。
何とか逃げ切った真実は、街頭で群衆に語り始める…
「私は提供者です。
提供という使命を持った天使だと教えられました。
私の命は誰かの為にある、そう教えられました。
でも私の命を、例えば大切な友人でもあげることなんて出来ない。
だから私は天使なんかではなく、ごく普通の人間であると思うに至りました。
私の望みはごく普通のことで、
例えば自由に歩き回ってみたい。
例えば仕事いうものをしてみたい。
理想の将来について語り合いたい。
子どもを持ちたい。
好きな人と一緒に生きていきたい。
そんな些細なことが許されないんです。
なぜなら私たちは家畜だからです。
私だって牛や豚が何を考えているかなんて考えなければ、気にもしません。
もしそれでも私たちのような存在を創らなければならないのなら、
どうか、どうか何も考えないように創って下さい。
自分の命は自分のものではないかなどと、思いもしないように。」
そして自ら命を絶ってしまう…
私は原作を読んでいないが、どうも真実は原作には登場しないらしい。
さすが森下佳子!
彼女の叫びに心が痛くなった。
何て残酷な話だろう。
真実と仲が良かった恭子(綾瀬はるか)も
友彦(三浦春馬)を挟んだ美和(水川あさみ)との関係に疲れ、
友彦に別れを告げた矢先に彼女の死を知り
「求められるのは身体だけなのに
どうして気持ちなんてものがあるのだろう。
私はもう心なんて要らない。…何も感じない。」
と感情を捨てることを決め、二人の居るコテージを出て行ってしまう。
友彦に別れを告げる3人のシーンも心が痛かった。
今回は本当に見応えがあり、脱力してしまった (-_-;)
来週から最終章~希望編が始まる。
いよいよ「提供」が始まるのに希望編って、
本当に希望をもてる終わり方してくれるのかなぁ…
わたしを離さないで 22時 TBS
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