鎌田敏夫のオリジナル脚本が面白い!
無実の罪で8年間刑務所で暮らした梨江子(水野美紀)は、冤罪だったことが判明して
出所。嘘の証言をして自分を陥れた親友あずみ(田畑智子)を探す旅に出る。たまたま
出会った美緒(仲里依紗)は何故かずっと梨江子の後を付いてきて…最初は鬱陶しく
思っていた梨江子だが、何度も美緒に助けられる内に大切な存在に変化していくが、
美緒は既に3人の人間を殺した殺人犯だった。
今夜は美緒の過去が判明。実の親から酷い暴力を受けて育った美緒…殺人事件を追って
美緒の過去に辿り着いた安藤刑事(賀来賢人)が、「刑事って仕事が嫌になりました。って
いうか人間が嫌になりました。」と言うくらい。強盗が両親を殺害した直後に帰宅した高1の
美緒は、血まみれの二人を見て笑いを浮かべそのまま行方不明になっていた。警察は
強盗が娘も殺したと疑っていた。15歳からたった一人でどうやって生きてきたのだろう。
梨江子を無実の罪に追い込んだ佐久間刑事(遠藤憲一)も、梨江子への贖罪の気持ちと
逃げた奥さんに対して、自分に落ち度があったのではという罪の意識を抱えている。
彼の「時として人間は相手が自分と同じルールで生きていると思い込んでしまう。人は
それぞれ違うルールで生きているんだということをつい忘れてしまう。人を信じるという
のは、相手が同じルールで生きているのを期待する空しい希望なのかもしれない。」と
いう台詞が心に刺さった。
梨江子もある意味人として欠落していたようで、妹からは「人から好かれることはあっても
自分から人を好きになったりしない」と言われ、同僚からは「上昇志向が強かった。彼女を
慕うあずみや殺害された児童の淋しさにもう少し付き合ってやっていたら、あんなことには
ならなかっただろう」と言われる。そして今初めて淋しさというものを肌で感じていると。
それにしても再会した直後にあずみが死んでいたとは (@_@;) あずみの口から何故
嘘の証言をしたのか聞けないということか…。あずみを殺害したのは美緒なのか?
次回はいよいよ最終回。梨江子の旅の結末が楽しみ。
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