2016年9月7日水曜日

「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」最終回の感想

最終回、泣けました…



原作は内藤了の日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作で

脚本は「任侠ヘルパー」「PRICELESS」の古家和尚。

猟奇犯罪ミステリードラマです。





警視庁捜査一課・厚田(渡部篤郎)班の

新人刑事・藤堂比奈子(波留)は

過去10年間に都内で起きた未解決事件と

性犯罪の容疑者リストがすべて頭に入っている

という特技の持ち主。





子どもの頃から感情が無く

父親から「怪物だ。いずれ人を殺すだろう。」

と言われ、そのせいで両親も離婚。

自分自身を知りたくて、刑事になった比奈子。





次々と起こる目を覆いたくなるような

猟奇殺人。

これはR18とかの映画でないと

厳しいかも?と思ってしまった (-。-;





最初の事件で知り合った

心療内科医の中島(林遣都)に

自分の心の闇を相談していたが

彼は連続殺人の犯人だった (゚o゚;;





5年前、惨殺された少女の死体の

第一発見者となった彼はPTSDに苦しみ

更に心療内科医として犯罪者と向き合う内に

彼らに対して殺意が芽生えたと告白。




逮捕後も、実績が買われ

「精神・神経研究センター」という

施設に入所し、引き続きプロファイリングを

担当している。





比奈子の先輩の東海林(横山裕)も

彼女の異常性を疑っていた。

彼は妹を惨殺されてから、殺人を犯す者を酷く憎み

逮捕時にボコボコにしては

毎回上に厚田が頭を下げる問題児 (^_^;)




でも独自で情報屋を雇い、鼻も効くのか

比奈子のピンチにいつも駆けつけてくれる

頼もしい存在でもあるのだが…





実は比奈子は高校生の時に

動物殺傷を繰り返していたある人物から

「友達になれそうだからこれあげる。

それでいつか自分らしく人を殺せばいい。」

と渡されたナイフを持ち歩き




犯人を単独で追い詰めては

自分が相手を殺すか試していたのだ。

そのことを東海林に知られ

辞表を出すことに…




中島に会いに行き

「殺人犯と自分は同じ種類の人間で

自分にも殺人の一線を超える

可能性があることがわかったから。」

と辞めても後悔はないと伝える。




母が亡くならなければ

そのナイフで父の殺害を

実行していたと

思い込んでいる比奈子…




中島はあのナイフを捨てて

もう一度考えるよう言う。

「凶器を持ったままでは

正しい答えなんて出ない。」




ナイフは比奈子にとって

呪いのようなもの。

自分にも人が殺せるという呪い。

それが自分らしさではないかと思わせる呪い。

そうした行動へと導く凶器…




比奈子は本当は人を殺したいと思っていない。

むしろそれでも殺さない自分かどうかを

確かめたいと思っている。





そんな矢先

3話の殺人犯・佐藤都夜(佐々木希)が脱走し

比奈子を狙っていることが発覚 (゚o゚;;

ホテルに宿泊し、東海林が警護につくが

何と彼が拉致されてしまう (>_<)





実は都夜をそそのかしたのは

比奈子にナイフを渡した人物・

真壁永久(芦名星)だった!

眼はカラコンのブルーだし

ホント怖すぎる!



両親から死にかける程の虐待を受け

保護された施設でも… (>_<)

職業は「人殺し」、趣味も「人殺し」

いったい何人の人を殺してきたのだろうか

 ( ̄O ̄;)




「世界を憎み続けることに飽きた」と言う永久…

比奈子に殺されたくて、事件を起こしたようだ。

「一人で来て人質を取り戻すか

警察と来て人質を死なせるか」




永久のところへ行く前にもう一度

中島と会う。

「自分自身を知りたい」という思いを

何かに縛られた結果ではないかと言う中島。

大きな影響を与えたある言葉とは?




「心配しなくていいの。

あなたはきっと間違わずに

正しく生きていくことが出来るから。」

父と離婚した時に幼い比奈子を抱きしめて

言った母の言葉。



それを証明したくて警察官になったと

中島は分析する。

自分を疑い続けて

試さなければいけないと思い込んだと。




すごく怖いことだ。

父親の理解があれば

こうはならなかったろうに…(-_-;)




しかもこのシーン何度か流れたが

音が消されていて、母役が奥貫薫だったせいか

悪いことを想像していたけど違ったのね (^◇^;)




一人で永久の元へ向かうと

自分と東海林とどちらを

死なせるか選べと言う。




東海林は中島の言葉を思い出す…




「自分は一緒に地獄に堕ちても

構わないという種類のもの。

でもあなたは頭をひっぱたいて無理やり

そちら側に連れ戻す種類の人。



藤堂さんにはそういう人が必要なんです。

彼女を助けてあげて下さい。」



中島の言葉、泣ける (T_T)




「そんな奴の言いなりになるな!

理由があったら人を殺していいなんて

そんな理屈なんてない!



心が無いとか言い訳するな。

お前はちょっとネクラで悪趣味で

一人の時は無表情で

犯罪に興味深々で

何でも七味をかける変な奴だよ。



だからってお前は怪物なんかじゃない。

ただの普通の人間だろ!



殺すんじゃない。

そっち側にいったら絶対に許さない。

お前のこと信じてる人間を

裏切るんじゃない!」



この叫びにも、泣けた (T_T)




「あなたが一線を超えないように

繋ぎ止めていたものは

形見の七味缶ではなく

お母さんが与えてくれた

ぬくもりです。



お母さんはただ

あなたを信じていた。」

中島の言葉も蘇る…




必死で東海林を助けようとする彼女を

襲う永久…あと一歩のところで

倉島(要潤)が永久にタックル!

そして厚田班はじめみんなが助けに来る。

かっこいい~ (^^♪





ずっと酷い目に遭ってきて

ずっと一人ぼっちで

殺すことで人と繋がりを

持とうとしていたのかもしれない。



醜い大人が作り上げた

哀しいモンスター…




母のおかげで

唯の普通の人間でいられたと

言う比奈子に




「ああ、ただの普通の新人刑事だ。

ギリギリで踏み止まったから

とりあえあず信じてみる。」と東海林。



涙を流すが「ただの生理現象です」

初めて感情が動く姿を見た…




「お前と繋がっているのは

俺だけじゃないぞ。

ここに助けに来た全員だ。

そのことを忘れるな。」




音楽がとても綺麗だった。

綺麗な音楽と夜の闇と

パトカーの赤いランプ…




「未成年」を思い出す。

バックに流れていたのは

カーペンターズの「Super Star」




そしてダウンタウンブギウギバンドの

「身も心も」も思い出した。





中島の元へ比奈子から手紙が届く。

「今回は踏み留まれたが

先のことはわかりません。

母や中島先生、東海林先輩が

信じてくれたように

自分を信じたい。」




呪縛から解けた比奈子が

どういう刑事になるのか

続編が是非観たいです (^_^)v


ON 火曜22時 フジテレビ


中島先生、切なかった…


怖かったけど、綺麗。芦名星に合っている。



淀んだものが溜まった時のおまじない…温かい

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