2017年12月31日日曜日

「監獄のお姫さま」最終回のあらすじと感想:おばさん達の最後の勇気とお節 介 でっせ

やはり今季のベスト1 に決定 (^^)v



女子刑務所で出会った5人が

無実の罪をきせられて服役中の

仲間の為に復讐を企てる

宮藤官九郎脚本の

おばさん犯罪エンターテイメント♪




監獄仲間である江戸川しのぶ

通称「姫」(夏帆)の冤罪を晴らす為

彼女を陥し入れた江戸ミルク社長

板橋吾郎(伊勢谷友介)への復讐を企てた

元女囚たち…



銀行員のキャリアウーマンだった

馬場カヨ(小泉今日子)。

通称もババカヨだが

何故か「冷静に」そして「冷麺」に…


元指定暴力団組長の妻・足立明美

通称「姐御」(森下愛子)。


通称「女優」の大門洋子(坂井真紀)。


有名なカリスマ経済アナリスト

通称「財テク」の勝田千夏(菅野美穂)


そしてリーダーで「先生」の

若井ふたば(満島ひかり)は

彼女たちの教育係だった元刑務官。




2017年12月25日…

あることに気づき沖縄に来た

長谷川(塚本高史)と今池(上川周作)。



タクシーの中で

「やっぱあれすか?

沖縄の人はBegin の曲が流れたら

焚き火の周りぐるぐる回るんすか?」

と運転手に質問したり

今池に沖縄弁で話したりする長谷川。



爆笑ヨーグルト姫の動画を見せ

「姫の頭に何か乗ってるさー」

「カメラ?…おー!」

「いやささー!」



「お客さん、

沖縄バカにしてるでしょ?」

と運転手 (^◇^;)  




国王が変わり、恩赦で釈放された

プリンス(ナリット)は

「しのぶに頼まれて俺がやった。」

を繰り返すばかり。



 「しのぶじゃなくて

こいつに頼まれたんでしょ?」

と聞いても、やはり同じ答え。

もう108回目 (-。-; 




パラセーリングの事務所を訪ねた

長谷川たちは

大量のSDカードの中から

姫の物を探す…。



このヤマが片付いたら

カヨにプロポーズすると宣言。

6時間前のガールズバーに戻りたいと

いう今池に

「わかってないな〜、

どんなに若くて可愛い子も

いずれオバさんになる。


でも可愛いオバさんは

もうオバさんにならない。


彼女たちは姫を救おうとしている。

でも俺の姫はババカヨだ。

いや、

どのオバさんも誰かの姫なんだよ。」



クドカン、ありがとう (#^.^#)



とうとう見つけたが、わかったのは

吾郎の乳首が立っているのを見て

爆笑していたことだけ (^_^;) 




一方、寝てしまったプリンス…

「騙されてるんだよ、しのぶに。

そう考えたら楽じゃない?

洗脳されてるのは、君たちの方だよ」



突然目覚めた姐御は

姫はそんな女じゃないと反論。



そして長谷川からの連絡を受け

送られた動画を見るカヨたち…



みんなが居ないことに気付かず

喋り続ける吾郎。

「世間知らずのお姫さまを装って

オバさん共にお節介を焼かせ

あわよくば自分の手を汚さずに

無罪放免。

正しく爆笑ヨーグルト姫じゃないか」



「やめて下さい!

あなたにそんな言い方する資格ない」

と晴海(乙葉)。

勇介を無理矢理奪ったことを責める。



「あの子の為だからだよ。

俺も君も被害者だ。

オバさん達だって

まんまとしのぶの口車に乗って

ブタ箱に逆戻り。

再犯は長いですよね、先生…」



ようやく居ないことに気づき

「おい!」

「ああ?ごめん、聞いてなかった。」



何やらヒソヒソ相談している…



「諦めろ、今降参すれば

俺を拉致したことは罪に問わない、

被害届けも出さない。

勇介の誘拐もだ。」


晴海も同意する。


「取り引きしよう、解放しなさい。」



「参りました。」頭を下げるふたば。

そして「撤収!」逃げて行くみんな。

爆睡するプリンス…




無事に保護された吾郎は

マスコミの前で

犯人を断じて許さない、

弁護士を通じて被害届けも出したと…




「やっぱクズだわ、こいつ!」

とニュースを見たふたば。




そしてカヨ、女優、姐御が逮捕され、

千夏が出頭。

スマホを掲げ

颯爽と警察署の中に入っていく。



ニュースを見る公太郎(神尾楓珠)…

自分の母が

「逮捕“冷麺”こと榎木かよ(51)」

と報道されるのって…(^_^;)




 拘置所で「晩飯」と弁当を投げ入れる

刑務官。

「返事くらいしろよ、

こちとら大晦日に夜勤だっつうの。」



食べながら泣き出すふたば…そこに

「ジュージューお肉の焼ける音、

ママが野菜を刻んでる ♬」

カヨの歌声が…みんなで歌い出す。



「何なのこれ?うるさいよ!」

慌てる刑務官。

そして「黙祷、はじめ!」とふたば。




2018年1月15日、勾留満期日…

面会に来た長谷川は

「やっぱこれあると落ち着きますね」

(^_^;) 

吾郎が被害届けを取り下げたから

全員不起訴で釈放だと…

無反応なカヨ。



「厳密には晴海さんに

説得されたそうです。

これ以上恥を晒さないでって。」


「? これ以上?」


「板橋吾郎に逮捕状が出ました!」


「やったーーー」\(^o^)/



 新たな証拠が出たのだ。



「こないだのアレが?」


「はい、決め手になりました。

のぶりん、頑張りました。」


「バカじゃなかった〜、

のぶりんバカじやなかった!」



良かった、良かった♪



 2018年4月…

吾郎の初公判が行われる。

報道に割り込み、本を宣伝する千夏。

今回の誘拐劇の顛末を描いた

「結束!結束!また結束!」

まだ書き上がっていないのに

予約だけで重版決定だと (^◇^;)



証人尋問はまだ後だが

長谷川の計らいで姫も同席する。



「横山ユキ(雛形あきこ)さんの殺害を

計画し、実行犯のタイ人男性に

殺害を依頼したのは誰ですか?」

と長谷川。



この期に及んでまだ「江戸川しのぶ」

だと答える吾郎。



姫のカメラに新たな情報は無かったが

今池が吾郎の頭にも

カメラがあったことに気づいたのだ。

そこには動かぬ証拠が残されていた。



しのぶがパラセーリング中

プリンスに向かって

「彼女はしのぶ、俺もしのぶ。」



そして自分は手袋をはめ

ナイフを放り投げ

プリンスに両手で拾わせる…



「これでやってもやらなくても

犯人はお前だ。」

その夜の行動について指示を出す。




12月25日…送られてきた動画を見て

喜ぶカヨたち。

証拠を持って出頭しようとふたば。

「どうせ逃げ切れない。」


「私は逃げたい。」とカヨ。

姫は助けたいが

家族を悲しませたくない。


「一番愚鈍な奴が逃げたいか?」

相変わらず口が悪い (^_^;)


千夏が動画を持って出頭する役を

買って出て

「参りました」と撤収したのだった。



やっと殺害を依頼したことを

認めた吾郎。

次は弁護人からの尋問。

吾郎と江戸川乳業の関わりについて

質問する。



吾郎の父親も社員だったのだ。

江戸っ子ヨーグルトの発売で

社員のご子息からCM出演者を募集し

通ったのが吾郎…



何と「ごはんの歌」を歌うチビ社長は

吾郎だったのだ!



「子どもながら、

チビ社長チビ社長と持て囃され

その経験が私の人生を

狂わせたのかもしれない。」



やがて会社は経営不振に陥り

200人の社員がリストラ。

吾郎の父もその一人…



「チビ社長の一家が社宅を出て行く…

それがいかに哀れで屈辱的なことか。

子ども心に深く傷つきました…


大きくなったら社長になるぞ、

あのコマーシャルの台詞が

呪文のように私の人生を導いた。」



「情状酌量に持ち込もうって訳ね。」

とふたば。



江戸川乳業に入社し、

がむしゃらに働いた吾郎。



「同僚を蹴落とし、上司に媚を売り、

副社長まで上りつめた。


夜は高級クラブで得意先を接待し、

人脈を広げた。」



それに貢献したのが、横山ユキ。

そして社長からしのぶを紹介される。

いずれ社長を継ぐが、世間知らずだと


「結婚を前提に交際を申し込んだ。

ええ、社長になる為ですよ。

だって、社長の器じゃないからね

彼女は。明らかに。」




2011年11月1日事件当日…

ホテルの前でユキが待っていた。

バーで待つようしのぶに言い、

外で話そうとユキと出て行く吾郎。



一人バーで飲んでいるとプリンスが

声をかけてくる。



「しのぶ酔ってた。面倒臭かった。」

とプリンス。



「しのぶ達、ユキ殺したいね、OK?」

吾郎のこともしのぶと思っているから

紛らわしい (-。-;



そして例の会話が録音され、

殺人教唆の証拠が出来た。



「ここからは6年前の裁判の記録を

元に進めます。」と長谷川。



証人席にはプリンス。

プリンスの指紋がナイフのグリップと

鞘から検出されていると聞き…



「鞘だと?ふざけるな、

鞘は海に捨てた。」と吾郎。



「すみません、さっき見たビデオに

映っていたので、そんな気がして…

本当だ、鞘は発見されませんでした。


…あれ?鞘を海に捨てたんですか?

誰が?」



吾郎の顔色が変わる。



「あなたが?彼(プリンス)の指紋が

付いてる大事な証拠なのに、何で?

…あなたが刺したんですか?」



…やっぱり。

ユキは別れると言っていたのに

おかしいと思った。



「背中の傷は?」

「しのぶに頼まれて、俺がやった。」

とプリンス (^_^;) 



すると「どけ!お前らみたいな凡人に

任せられるか!」

プリンスを椅子からどかし

証人席に座る吾郎。



2011年11月1日…

「夢が叶って良かったわね、

チビ社長。さよなら。」

去って行くユキに

「それじゃダメなんだ!

君と一緒になっても、

しのぶと一緒になっても、

僕は社長にはなれない。」



社長に二人の関係を密告したことで、

会社は譲らないと言われたから。



右手に手袋をはめナイフを取り出すが

左手で鞘を抜いてしまい

海に投げ捨てる。



そして石碑にナイフを立て

自分の背中を刺す… (゚o゚;; 



「何?何なの?」


「君は生け贄なんだ。

僕のような優れた人間が

生き延びる為のね。」



ナイフを抜こうとするユキに

「触るな、バカ。

お前が刺したことになってしまう。」



何度も飛び跳ね、

ナイフを背中から落とす。



「歴史が証明している。

優れた一人の英雄が

劣る百万の凡人を犠牲にして

人類は進化を遂げたんだ。」



ユキにナイフを向け

「しのぶには罪を被ってもらう。

俺は社長になる。君はその生け贄だ。

何も間違っちゃいない。

それが会社の為、世の中の為。

君の為なんだ。」



頭、おかしい。



そして遅れて来たプリンスに

「お前が来ないから俺がやった。

警察に捕まり、

俺がやったと言えばいい。

しのぶに頼まれて俺がやった!」



プリンスは間違っていなかったのか…




「教唆じゃなく、実行犯か…」

呆然とするふたば達。



「私がやったんだよ、これで満足か?

お疲れさん。」開き直る吾郎。




「最後に証人から

述べたいことがありますか?」

裁判官に聞かれ、答える姫。

「可哀そうな人だなって思います。  

どうでした?社長になった気分は。

満たされましたか?


…誰のことも、自分のことも

愛せない哀しい人だ。」




外で待つ晴海に吾郎が罪を認めたと

報告するふたば。

「うちらにとっては避けられない

戦いでしたが、奥様にとっては…

余計なお世話でしたね。

すみません。」



毎晩うなされていたから

良かったと晴海。

汗をびっしょりかいて辛そうだった…


「今夜からは

ぐっすり眠れるんでしょうね。」



かなり辛いはずなのに。

本当にいい人で良かった。




刑務所での6年間を振り返る姫。

「当り前だと思っていたことが

身に沁みました。

人の善意とか優しさとか弱さとか。

あとお節介とか。


…だって信じられる?

知らないおばさんだよ、赤の他人の、

刑務所に入らなかったら

絶対出会わない犯罪者のおばさんが、

恨み晴らしてくれるなんて

怪しいじゃん。


でも信じてみた。

信じるしかなかった。

人を信じたおかげで

私は今ここにいます。」



信じる勇気か…。



「経験値、だいぶ上がりました。

でもやっぱり辛かった、虚しかった、

淋しかった…」



「しのぶ、すまなかった。」

頭を下げる吾郎。



「謝らないで。

こんな所でこんな形で

そんなに簡単に謝って

終わりにしないでよ!」



吾郎がこれから経験する苦しみを

自分たちは知っている…



「しっかり罪を償って下さい。以上」



退廷する姫を呼び止めるカヨたちに

向かってグッドサインを送る…


「69番願います!」

「更生したぞ、更生!」




「微笑チビ社長事件」論告求刑が

行われ、検察側は無期懲役を求刑。




…女優はエキストラ派遣会社に登録し

ちょこちょこドラマに出演。


姐御は組を「若えの(尾美としのり)」

に任せ、悠々自適の生活。


カヨは千夏の専属メイクに…

職場まで押し掛け

プロポーズする長谷川 (^◇^;)


ふたばは護摩所長(池田成志)の計らいで

「自立と再生の女子刑務所」

に再就職。



そして6年ぶりに姫が釈放される…

爆笑する姫。

晴海も勇介を連れて迎えに来る…



「おばさん、だあれ?」

「お姫さまよ。」とカヨ。

「初めまして、お姫さま。」



勇介を抱きしめる姫。

見守るカヨ達の目にも涙が…。



3か月後、姫は江戸ミルクあらため

江戸川乳業の5代目社長に就任。



刑務所での経験で

もう世間知らずのお嬢さんではない。

立派な社長になるだろう。



めでたし、めでたしの最終回。

人を信じる心、

今は本当に少なくなった

人間味溢れるお節介、

大切なものを思い出させてくれた…

本当に面白く、泣けるドラマだった。



欲を言えば、最後に安室奈美恵の

「Showtime」にのせて

名シーンを流して欲しかったな〜


冬ドラマはもちろん、

私の中でのクドカンドラマでも

1位に決定♪


監獄のお姫さま TBS