2020年2月29日土曜日

「テセウスの船」第6話のあらすじと感想:真犯人からの招待状


真犯人の正体に驚愕 (;゚Д゚)




平成元年に起きた『音臼小無差別殺人事件』

逮捕された元警察官・佐野文吾(鈴木亮平)は

死刑が確定した今も冤罪を訴えている。



文吾の次男・小野心(竹内涼真)は

31年間父を憎んで生きてきたが

なぜか事件が起きる前にタイムスリップ。



そこで父の無罪を知り真犯人を捜すが

真相を掴めないまま再び現代へ。

だが過去を変えたことにより

最悪の未来が待っていた…





父の無罪を証明できる唯一の証人

松尾紀子(芦名星)は木村さつき(麻生祐未)に

殺害されてしまった…



絶望する心の元へ姉・鈴(貫地谷しほり)の

意識が戻ったと連絡が入り

由紀(上野樹里)と共に病院へ向かう。



病室から出て来た刑事たちが

村田藍(=鈴)の証言が木村さつきの証言と

かなり食い違っていると話すのを耳にする。



鈴が毒入りの芋ようかんで紀子を殺し

さつきもそれを食べさせられたと

言っているらしい。



さつきから脅されていたことを話し、謝る鈴…

心と鈴はさつきが真犯人ではないかと疑う。





さつきの病室を訪ねる心。

だがさつきも誰かに殺されていた…!



枕元に水差しに入ったオレンジジュースと

倒れた紙コップがあった。



先週のラストで病院の廊下を

水差しを持って歩く男の姿が映ったが

彼がさつきを殺害したのだろう…



ここにいたら自分が疑われると

病室から走り去る心。

その姿を監視カメラが捉えていた。





家に戻った心の元へ郵便が届く。

21人の人間が苦しむ姿が描かれた絵だった…




由紀と会い、絵を見せる。

事件を嗅ぎ回るなという警告だろうが

脅しに負けてはいられないという心。



そこへ藍の夫・木村みきお(安藤政信)から

連絡が入り…

由紀と一緒にさつきの家へ案内される。



母・さつきのことで藍に辛い思いをさせ

謝りたいが会ってもらえないと言う。



心を呼び出したのは

さつきの部屋で見つけた不気味な絵と

青酸カリの空き瓶を見せる為だった。



「色々考え合わせてみると

音臼小事件の犯人は佐野文吾ではなく

僕の母だった可能性は否定できません。


しかもそれを隠蔽する為に松尾さんを殺害し

尚且つ藍に罪をなすりつけようとした…」



それを聞いた心は

「でも、あなたの母親は殺された。

つまり共犯者がいた…」



身寄りのない自分を引きとり

愛情いっぱいに育ててくれた母が

そんなことをする訳がないから

そいつに操られていたのだとみきお。



犯人に心当たりはないかと尋ねる心に

心当たりはないが

母の病室から走り去る男を見たという

目撃情報があると答える。



小柄で小太りの眼鏡をかけていた男だと…



「僕は絶対に犯人を捕まえて

何があったかを明らかにします。

藍に許してもらう為に」



そういうみきおに

犯人は必ず自分が突き止めると約束する心。





さつきの交友関係をあたる心と由紀。

小柄で小太りで眼鏡をかけている男は

なかなか見つからない…



そんな中、文吾の弁護士から

紀子とさつきが殺害された件で

文吾が話があると言っているので

面会に来て欲しいと連絡が入る。




文吾に会いに行く心。



文吾は一つ大事なことを思い出したという。

それは森刑事(加治将樹)から聞いた話で

明音(あんな)が監禁された時に

彼女の首についた痣を

金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)が

ずっと気にしていたというのだ。



首を絞められた時に出来る痣が

どうやったらこんな形になるのかと

言っていたと。



金丸は犯人に繋がるヒントを

何か掴んでいたのかもしれないが

殺されてしまった為、謎のまま…



もしかしたらその痣に何か手掛かりが

あるのかもしれないと思うという。



気を付けるよう注意する文吾に

次は絶対に良い報告を持って来ると

約束する心。



「心さんが居なかったら

多分俺はもう諦めてた。

俺の息子が心さんで良かった」




痣のことを由紀に報告。

二人で森の家を訪ねる…



森の妻は

佐野さんがあんなことをする訳ないと

夫は亡くなるまで気に掛けていたと話し

個人的に集めていた資料を見せてくれた。



その中に明音の首の痣の写真もあったが

特に違和感はない…



結局手掛かりは掴めず

眼鏡の男を地道に探すしかないと

再びさつきの知り合いをあたる心。



ようやくその風貌の男が

田中の息子ではないかという情報が入る。



文吾と心で火事になるのを防いだ

田中義男(仲本工事)の息子・正志(せいや)だ。



これから正志の家を訪ねると由紀に報告し

一人向かう心。



呼び鈴を押しても返事はないが

鍵は掛かってなく明かりが漏れていたので

中へ入ってみると…

正志が死んでいた!

首には絞められた痕が残っている。



そこへ叫び声が聞こえたと通報を受け

安否確認の為に警官が訪ねて来る。



何ていつも間が悪いのだろう (-_-;)

警察で事情聴取を受け、勾留される心。



ネットニュースで正志の殺害を知った由紀は

アパートの前の防犯カメラに映っていた

心の前に田中の部屋に入って行く不審な人物の

映像を警察に差し出し、心の釈放を訴える。




由紀のおかげで釈放される心。

映っていた男はフードを被っていて顔は見えず

背は高くもなく低くもなかったと…

また行き止まりだ。





家に戻った心にさつきから郵便が届く。

音臼小の慰霊碑?の前で目から血を流した男と

男を取り囲む沢山の目のイラストだった。

慰霊碑?には『3月8日 END』とある…




絵を持ってみきおに会いに行く心。

みきおもやはり音臼小の慰霊碑ではないかと。



3月8日は明日。

明日をもって事件は完結するという意味だと

推理する心。

そして血を流しているのは自分だと。



「明日俺を殺して終わりにするっていう

メッセージなんだと思います」


「でも何で心さんを?」


「きっと明日すべてわかります」


「危ないですよ」


「だとしても行くしかないんです」



それなら自分も行くというみきお。

自分をこんな体にして

藍と母まで巻き込んで傷つけた犯人を

許せないと。



気持ちはわかるが

何をしてくるかわからない相手だから

姉の為にも一緒には行けないと心。



「姉ちゃんには何も言わないで下さい。

俺が必ず決着をつけてきます。

(例え生きて帰れなくても)」





その夜、由紀を呼び出す心。


「これを由紀さんが書いたら

世間がひっくり返るくらいの超特ダネ?

持って来たんです。

タイムスリップした男の話」



自分の今までのことを話す…

真剣に耳を傾ける由紀。



「こんな話、信じます?」


「その男性は心さん、

そしてその妻は私?

違いますか?」



何も言わず指輪を渡す心。

『YUKI TO SHIN』と彫られていた。



「ありがとう、信じてくれて」


「確かに超特ダネ…

でも記事に書けません。

私の胸に大切にしまっておきます」



明日、事件解決に繋がる大事な用があるが

今回は一人で行くと伝える。

そしてそれが済んだら必ず会いに行くと…



立ち去る心に不安を感じた由紀は


「心さん、また会えますよね?」


振り返り頷く心…



“もう一度会えたら、その時は伝えるよ。

俺は由紀とまた一緒に生きていきたい”





翌日、慰霊碑の前に立つ心。

そこへみきおがやって来る。

どうしても許せなくて来てしまったという。



「もしも犯人が現れたらどうするんですか?

決着をつけるって、殺すんですか?」



「自首させます。

沢山の人の命と俺たち家族の幸せを奪った罪を

一生かけて償わせます」



「それは無理だよ、心先生…」



みきおが立ち上がる!



「みきおさん、立てるんですか?」



次の瞬間、ナイフで心の腹を切りつけ

襲ってくるみきお。



「今さら音臼小事件の犯人だって名乗り出る?

そんなの無理に決まってるでしょ!

せっかく歴史に残る完全犯罪やり遂げたのに」



「お前だったのか、なぜ?」



「さあ31年も前のこと忘れたよ。

何しろ僕は小さくて可愛い子どもだったからね」



首を絞めなられながら

明音の首の小さくて薄い痣が

子どもの手だったことに気づく。



「そんなに気になるなら

もう一回タイムスリップして

子どもの僕に聞いてみたら?」



そして心が余計なことをしたから

死ななくても良かった

さつきと正志が死んだという。



「今すぐ自首しろ!」


「嫌だよ。

死刑なんてごめんだし

そもそも人が人を裁くなんて傲慢だ。


勝ち負けは神様が決める。

心先生は負けた。

だからここで死ぬ」



その時、パトカーのサイレンの音が…

みきおを突き飛ばす心。



さつきを殺した犯人だと名乗り

警察をここへ呼んだと言う。



今までの会話を録音したから

みきおは逮捕されると。



それを聞いたみきおは歩き出す。

追おうとするが動けない。

そして再び霧が立ち込める…





病院のベッドで目を覚ます心。

カレンダーの日付は1989年3月10日。

過去にタイムスリップしていた。

しかも事件まであと2日しかない。

病室にはオレンジジュースがあった…



自分の部屋でボイスレコーダーの会話を聞く

子どものみきお(柴崎楓雅)。

机の上にはワープロがあった…




犯人が子どもだったことにビックリ!

みきおが犯人だとしたら

あの不気味な少女のイラストに描かれた

ヒントを心に教えたのは何故?



みきおのおかげで明音の居場所がわかったが

明音が生きていたら困るのでは?



さつきが庇っていたのはみきおだとして

何故あそこまで文吾を憎むのか?

みきおが本当は歩けることを知っていたのか?



さつきを殺害したのは正志?

みきおに命じられて動いていたのか?



原作と犯人が違うとネットに書かれていたが

原作の犯人は?



子どものみきおがどう動くか

事件はどうなるのか

次回がとても待ち遠しい。











テセウスの船 日曜21時~TBS

2020年2月19日水曜日

「テセウスの船」第5話のあらすじと感想:無罪の証言者あらわる!

とにかく麻生祐未が恐い (;゚Д゚)




平成元年に起きた『音臼小無差別殺人事件』

逮捕された元警察官・佐野文吾(鈴木亮平)は

死刑が確定した今も冤罪を訴えている。



文吾の次男・小野心(竹内涼真)は

31年間父を憎んで生きてきたが

なぜか事件が起きる前にタイムスリップ。



そこで父の無罪を知り真犯人を捜すが

真相を掴めないまま再び現代へ。

だが過去を変えたことにより

最悪の未来が待っていた…



歴史が変わり、かつての妻・由紀(上野樹里)は

音臼小事件を追う週刊誌の記者になっていた…





文吾の無実を証言してくれるという人物から

連絡があったと心に伝える由紀。

松尾という人物だが心当たりはない…



心は文吾に報告しに行く際に

由紀も一緒に行かないかと誘う。



「父はあんな事件を起こす人間じゃないって

会ってもらえたらわかると思うんです」



快く引き受ける由紀。





一方、被害者の集いの録画を

鈴(貫地谷しほり)に見せるさつき(麻生祐未)。

由紀が訴える姿が映っていた。



佐野が無実などあり得ないと

由紀の発言を非難するさつき…



「もしかしてこの女、

本当は佐野の家族とかなのかも」



そう言って鈴の顔色を窺う。

動揺し、うつむく鈴…





松尾という女性から心に連絡が入る。


「私、見たんです。31年前…

こんな大事なこと黙っていて

本当にごめんなさい」




電話で鈴に報告する心。

詳しいことは会った時に話すが

文吾は犯人ではないと言ってくれて

裁判で証言もしてくれることになったと。



「これでやっと父さん助けられるよ」



泣きながら報告を聞く鈴…

月曜の3時に会う約束をしたので

明日、文吾にも報告に行くという心。



その様子を監視カメラでさつきが見ていた…


「やっぱりね…」


そして又不気味なイラストが映る…

お腹に赤ちゃんがいる女性を取り巻く目。

誰が描いたものなのか?





文吾の面会に行く心と由紀。

文吾も松尾という名前に心当たりはなかった。

由紀のおかげで証言者が現れたと聞き

頭を下げる。



由紀は心に出会って

自分に見えてないものがあると気づくまで

文吾の冤罪など考えたこともなかったと話す。



そして心と共に

この事件の真相を突きとめたいと思うと。



「ありがとう。

宜しくお願いしますね、ふつつかな息子ですが」



優しく笑う文吾。

本当に素敵な笑顔だ。





「佐野さん、優しそうな人ですね。

ずっと音臼小事件を追ってきたのに

全然知らなかった」



帰り道、そう話す由紀に

なぜ31年も前の事件に拘るのかと尋ねる心。

自分でもよくわからないという。



やはり運命?



松尾に会う時も一緒に来て欲しいという心に

証言が取れたら

正式に取材をさせてもらえないかと由紀。



このままでは事件担当を外されるかもしれなく

ネタとして上司を見返すくらいの記事にしたいと

頭を下げる。



ネタと聞き複雑な思いを隠し、承諾する心…





みきお(安藤政信)の留守に

藍(=鈴)の家を訪ねるさつき。



音臼小のクラス写真を見て


「年月は人を変えるっていうけど本当ね。

こんな素直で真っ直ぐな子が

(藍を振り返り)

こーんな大ウソつきになるなんて!

殺人犯・佐野文吾の娘、佐野鈴ちゃん!」



やはり藍の正体を知っていた。



鈴であることは誰にも言わない代わりに

協力して欲しいことがあると言う。





仙台から戻った心に松尾から電話が入る。

娘に猛反対されたから

今回の件は無かったことにして欲しいという。




そのことを鈴に会って報告する心。



家まで行ってくるという心を

家族に迷惑かけてまで

無理に頼む訳にはいかないと止める。



父を助けられる最後のチャンスだと譲らない心…



「前にも言ったけどこれが私達の運命なんだよ。

必死にあがいても結局こうなる」



31年前に事件が起きて父が逮捕された時に

もう決まってしまっているのだと。

松尾のことは諦めようと席を立つ…



実はさつきから証言者について調べて

報告するように言われたのだ。



文吾の死刑執行を願っている人が多勢いるから

証言をやめさせなくてはいけないと。



言うことをきかないなら

正体をバラすと脅されていた…





松尾の家に向かう心の元へ

由紀から電話が入る。



経緯を聞き、自分も今から向かうと言うが

上司から大量の仕事を押し付けられ

行かれなくなってしまう。




松尾の家の扉を叩くが応答はない…





一方、証言を拒否したことを

さつきに報告する鈴。



もう調べる必要がないのではという鈴に

あなたに選択肢はない

いつ気が変わるかわからないから

名前と住所をさっさと調べろと言う。





家の前で待ち続ける心。

松尾は電話にも出ない…

そこへ雨まで降り出してくる…




暗くなり雨もどしゃ降りに。

ようやく仕事を終えた由紀が松尾の家に向かうと

ずぶ濡れになって待ち続ける心がいた…



身体を壊したら元も子もないと

連れて帰ろうとするが



「諦める訳にはいかないんだ。

最後のチャンスなんですよ、

父さんを助けられる。


31年ですよ。

31年間も独りぼっちで

家族にも会えないまま

ずっと苦しんできた父さんに

やっと、やっと希望が見えてきたんです。


俺はこのまま父さんを

殺人犯として死なせる訳にはいきません。


俺は何をしてでも父さんを助けたい。

もう運命だとか言って

逃げてる訳にはいかないんですよ」



文吾と約束をしたから

諦める訳にはいかないと動かない心。



松尾の家を振り返った由紀は

2階のカーテンが揺れるのに気づく…



「私もお父さんにお会いした時

約束しましたよね、

この事件の真相を突きとめますって。

心さんと一緒に。


私も諦めませんよ。

独りぼっちにさせるつもりないですから

心さんを」



まずは家に帰って温かいシャワーを浴び

立て直そうといわれ

ようやく立ち上がる心。



二人の会話を松尾が聞いていた…




心の部屋で鍋を作る由紀。

心にとっては久しぶりの妻の手料理だ…



「とにかく心さんが

最終的に家族が幸せになる為に頑張ってるなら

先ず心さん自身が

もっと自分自身を大切にしないと」



松尾も家族がいるなら心の想いを

きっと最後にはわかってくれると思うという。





文吾の元へ松尾が面会にやって来る。

松尾の旧姓は佐々木紀子(芦名星)だった!



娘に反対され証言できないことを謝る紀子。

会う資格はないが

どうしても会って謝りたかったと…



力が抜ける文吾。

だが…



「あれからもう31年です。

苦しかったですよね、紀子さんも」



顔を上げる紀子…



「人はそんなに強くない。

何かを守る為には

何かを犠牲にしなくては

ならないことだってあります。


あなたはもう十分に苦しんだお顔をされてる。

これからは自分を大切にして

幸せになって下さい。


わざわざ来てくれてありがとう」



優しい言葉に泣き出す紀子。

独房に戻った文吾もまた泣いていた…




家の前まで戻った紀子は

先日の心の言葉を思い返し呟く。


「逃げてる訳にはいかない…」





一方、さつきは昔の知り合いから

紀子の今の住所を聞き出していた…




みきおに紀子からお茶会に誘われたと嘘をつき

藍を連れて出かける。



そして自分が一緒だと警戒されるから

紀子の家には一人で行き

佐野文吾の娘だと名乗り

証言する必要はないと言えと命じる。



それでも迷っている様子があるなら

さつきの手作りの芋ようかんを

食べてもらえと紙袋を渡す。



「お義母さん

何でここまでして証言を止めたいんですか?

証言されると

何かまずいことでもあるんですか?」



「佐野鈴ちゃん

私はいいのよ、このまま引き返しても。

でも、あなたはバレたらどうなるかしら?


音臼小事件の犯人の娘が

被害者の子を身籠っている。


しかも顔も名前も変えて別人になって

夫を騙し続けてた…

なんてネタ、マスコミの大好物よ。


あなたの大事な弟さんも

また追っかけ回されることになる。


あなたがみんなを不幸にする。

それでもいいの?」



呆然とする鈴…

そこへ心からメッセージが届く。



鈴の携帯を取り上げ

メッセージを読むさつき。



『松尾さんが証言をしてくれることになった!

これから自宅に伺います』



「急がないと…」

舌打ちして車を発進する。




心は由紀にも電話をする。

仕事が片付いたら自分も向かうと由紀。




猛スピードで車を走らせるさつき。

赤信号になると

「なに邪魔してんだよ、クソ信号!」

恐い (;゚Д゚)




紀子の家に先に到着したのは心だった。



やはりこのまま黙っていたら

一生後悔すると思ったと言い

本当に申し訳なかったと頭を下げる紀子。



そこへ鈴が訪ねて来て驚く心。

一緒に話を聞かせてもらうと言うが

心のことを見ようとしない。



紀子は自分の知っていることは全て話すと…



平成元年、婚約者だった長谷川翼(竜星涼)が

ある人に頼まれたから青酸カリを取って来いと

紀子に命じた。



最初は断ったが

日頃から暴力をふるう翼が恐くて逆らえず

勤めていた工場から青酸カリを盗んで

渡してしまった。



その後すぐに三島明音(あんな)監禁事件が起き

明音は無事に発見されたが

翼はその青酸カリで自殺した…



「彼は松尾さんに

何か言い残さなかったですか?

明音ちゃんの事件について」と心。



明音ちゃんを殺せなかった。

指示通りに出来なかったから

自分はもう終わりだと言ったと話す。



彼が死んだ後

残りの青酸カリを探したが見つからず

罪悪感と恐怖で生きる気力を失い

死に場所を探して音臼岳に行った。



そしてそこで見たという。

当時事件を調べていた

金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)が

犯人に殺されるところを!



金丸は誰かと話していたが

視界も悪く吹雪いていたので姿は見えなかった。

だが途切れ途切れに声が聞こえたと…

未来のことが書かれたノートがあるって。



金丸はそのノートがあった崖の下を覗き込み

突然、突き落とされた。



恐くて自殺する気力もなくなり

そのまま村を逃げ出したという。



「その犯人の声とは…誰だったんですか?」



心が尋ねると同時に

何かの錠剤を口に入れる鈴。



「思い当る人がいます」


「誰なんですか?」



錠剤を飲み込んだ鈴が気を失い

そして心に付き添われ救急車で運ばれる…

その様子を覗うさつき。


「よく出来ました、佐野鈴ちゃん」




紀子の家に上がり込んださつきは素知らぬ顔で


「そんなことがあったの?

あの子最近、情緒不安定だったのよ。

今日も一緒に来て欲しいって頼まれて…」



鈴が残した芋ようかんが入った袋を確認する。



直ぐに病院に行った方がいいのではと紀子。



「弟さんが付いて行ったなら大丈夫でしょう。

それより紀子ちゃんが証言するっていう話、

驚いたわー

今さら何を話すつもり?」



それはちょっと…と口を濁す紀子。



「あら勿体ぶっちゃって。

でも心配だわー

考え直した方がいいと思う。


だってすっごく重大な秘密を

30年も黙っていたわけでしょ?


叩かれるわよー

ネットで顔さらされて街を歩けなくなっちゃう。


佐野文吾なんかの為に

自分を犠牲にする必要あると思う?」



「でも私

このまま自分から逃げ続けたくないんです」



「そう、立派ねー」


そう言ってあの紙袋を差し出す…




医者から命に別状はなく

お腹の子どもも無事だと告げられる心。

そこへ由紀から大変なことになっていると

電話が入る…



紀子の家に駆け付けた心。

家の前にパトカーと救急車が停まっていた。



紀子が亡くなったと伝える由紀。

そして救急車で搬送されるさつき…



「何で松尾さんが…

もう父さん助けられないよ」



絶望して座り込む心。



「やっぱり姉ちゃんの言う通りなのかな。

結局俺たちはこういう運命なんだよ。

もう何してもどうせ何も変わらないんだよ」



諦めるのかと由紀。



「お父さんと約束したんですよね?

何をしてでもお父さんを助けるって。

もう運命から逃げないって。


私は諦めません。

この理不尽な運命ととことん戦いたい!


あの時心さんを一人にさせないって決めたから」



泣きながら由紀を抱き締める心…

由紀も心の背中に手を回す…





意識を取り戻すさつき。


「命懸けだけど上手くいった…」



弟に紀子の証言を絶対に聞かせるな、

彼女が喋る前に飲めと藍に薬を渡したのだ。

飲んでも死なない、弟を守る為だと言って…




ラストで緑の液体が入った水差しを持って

病院の廊下を歩く男の姿が映る…



みきお…?



とにかくさつきが恐い (;゚Д゚)

彼女は何を隠そうとしているのか?

それとも犯人なのか?



でも声の主がさつきなら

紀子は芋ようかんを食べるだろうか?



さつきは犯人なのか、

それとも誰かを庇っているのか…

庇うとしたらみきお?



今回過去で紀子が翼に渡した物が

青酸カリだとわかった。

工場から盗んだのが紀子だということも。

だが誰が翼に明音の殺害を命じたかは不明。



誰だか訊いてから薬を飲んで欲しかったー

ホント残念!



何度も映るイラストも気になる。

現代と過去のイラストは同一人物のもの?

不気味さは同じだが過去は子どもが描いたようで

今のは大人が描いたように見える。



そうすると怪しいのはみきお?



でもみきおが犯人だとして

翼は子どもに命じられて動くだろうか?



次回、いよいよ真犯人が動き出す。

日曜の夜が本当に待ち遠しい♪











テセウスの船 日曜21時~TBS

2020年2月11日火曜日

「テセウスの船」第4話のあらすじと感想:第2章・変わり果てた最悪の未来

第2章スタート!




平成元年に起きた『音臼小無差別殺人事件』

逮捕された元警察官・佐野文吾(鈴木亮平)は

死刑が確定した今も冤罪を訴えている。



文吾の次男・小野心(竹内涼真)は

31年間父を憎んで生きてきたが

亡き妻・由紀(上野樹里)の願いをきき

文吾と向き合う為に音臼村へ向かう。



事件が起きる前にタイムスリップした心は

文吾の家に身を寄せることになり

自分の家族が仲良くいつも笑っていること

文吾が世界で一番の父親だったことを知る…





令和2年2月18日

再び現代にタイムスリップした心。

急いで自宅に帰るが由紀や未来の物は何もなく

一人暮らしの部屋になっていた…



未来が変わり由紀が生きているかもしれないと

由紀の実家へ向かう。

丁度帰宅した由紀に声をかけられるが

彼女は心とは初対面のようだった。



週刊誌の記者である由紀は

音臼小事件を追っていた…

心が文吾の息子だと気づいた由紀は

自分の記事を読んで訪ねて来たと思い

マイクを向ける。



「被害者の中には事件の後遺症で

今も苦しんでいる方もいらっしゃいますが

未だに謝罪も説明もないことを

ご家族としてどうお考えでしょうか?

無責任だと思いませんか?」



話すことはないと立ち去る心…



“過去を変えた俺を待っていたのは

最悪の未来だった…

俺の家族が一番大切な人がまた一人

この世から消えた…”





宮城拘置所へ文吾の面会に行く心。

彼は心のことを覚えていた。

心に会えるのを楽しみに待っていたと…



心の姿が消え、村のみんなで探したが

自分は未来に帰ったと思っていたという。



あの後すぐ

金丸(ユースケ・サンタマリア)の遺体が

音臼岳の谷で発見され

捜査中の事故で処理されたが

自分を殺人犯にしない為の

重要な証拠を探しに行くと言っていたから

真犯人に殺されたと思ったと話す。



心が言っていたことが本当だと思い

何とかお楽しみ会を中止しようとしたが

何も出来ないまま当日を迎えてしまった。



用意された飲み物を全部捨て

水道水以外は飲まないように言って回ったが

事件は起こってしまったと。



心のノートを見た犯人が裏をかいて

会場に用意された『はっと汁』に

青酸カリを入れたのだ。

そして文吾の家から青酸カリが発見された…



「俺のせいだ。

俺が余計なことばっかりしたから

父さんを助けられないまま母さんと兄貴まで…」



心は悪くない。

むしろ心だけは自分の無実を信じてくれると

思っていたからここまで耐えてこれたという。



文吾の冤罪は絶対証明すると言う心に

もう再審請求をするつもりはないと答える。



全てがひっくり返るような

新しい証拠や証言が出ない限り

再審は無理だと弁護士から言われたのだ。



そして先日

鈴(貫地谷しほり)が面会にきたことを話す。

もう直ぐ子どもが生まれるという。



心のことを気にしていたから

会いに行ってくれと住所を渡す。



「ただ鈴はやっと自分の人生を

生きようとしているみたいなんだ。

だから…」



面会時間の終わりを告げられる。



「とにかくこれからは心さんにも

自分の人生を大切に生きていって欲しい。

それが俺の一番の願いだ。

生きてる内に会えて良かった」



絶対に諦めないと宣言する心…





教えられた鈴の住所を訪ねた心は

偶然通りかかった鈴と再会する。



心を施設に置き去りにしたことを謝る鈴…

少し顔を整形して名前も村田藍と変え

ひっそりと生きてきたのだ。



旦那が帰って来るからもう行くと言う鈴。

そこへ車椅子を押した老婆と青年が現れる。

彼女の夫とその母だった…



しかも何と車椅子の青年は加藤みきおで

母は木村さつき(麻生祐未)!

音臼小事件の後、養子として引き取ったのだ。



「もしかして

何処かでお会いしたことあります?」

とさつき。

初めてだと思うと答える心。



せっかくだから家に来てもらおうと言う

みきお(安藤政信)に

鈴は急いでいるみたいだからと

なぜか心を早く帰したい様子。



結局、家に寄ることになった心は

みきおから二人の馴れ初めを聞く。



リハビリの施設で出会い

励ましてもらったことで

自分は不幸ではないと思えるようになった。

今生きているのは藍のおかげだと話す。



そこへ何故か鈴から心の携帯に着信が…

仕事の電話だという心に

向こうの部屋を使っていいとみきお。



「もう帰って心。

もうこれ以上関わってはダメ」



部屋には小学校時代のクラス写真が

飾られていた。

さつきも写っている。



そこへみきおが入って来て

音臼小事件を知っているかと心に尋ねる。

あの事件に巻き込まれて死にかけたという。

後遺症で下半身不随になったのだ。



「佐野文吾だけは絶対に許さない…

みきおから自由と未来を奪ったくせに

今もぬけぬけと生きてるなんて

一刻も早く死刑にすべきだわ」


とさつき。

怖い…



外に出て鈴と二人で話す心。

みきおは自分の正体を全く知らないという。

顔も名前も変えて介護士をしていた時に

偶然出会ったのだ。



父のせいでずっと苦しんでいる彼を見て

プロポーズを断れなかったと。



「私に出来るのは償うことしかないから」



償いの為だけに好きでもないのに家族になって

それでいいのかと心。



後ろ指さされることも記者に追われることもない

あの事件とは関係のない別人として

穏やかに生きていられるからこれでいいのだと…



「そんなのイイ訳ないでしょ。

そこまで自分を追い込むことないよ。

二人で父さんの無実を証明しよう。

そうすれば自分の名前で堂々と生きていけるよ」



だが村田藍として新しい人生を生きていくから

心とも父とも二度と会わないと、決心は固い…



二人の様子をさつきが見ていた。

そして不気味なイラストが映しだされる…

誰が描いたもの?さつき?





音臼小事件の後

村は廃村になり誰も住んでいない。

当時の住人の行方もわからず

父の無実を証明する可能性は限りなく低い…



ネットを検索していた心は

被害者の集いの記事を見つける。

村の人たちが集まるなら

何か情報が得られるかもしれないと考え

由紀を呼び出し開催日を尋ねる。



加害者の息子がその会に行くつもりかと

驚く由紀。



父の冤罪を晴らす為に

新たな証拠や証言が必要だと訴える。



もしかしたら当時は真相を知っていても

何か事情があって言い出せなかったことも

丁寧に聞き出せば判決をひっくり返す

証拠が出てくる可能性もあると…



被害者は佐野を憎んでいるから

何をされるかわからないと反対する由紀。



覚悟の上だと言う心に


「わからない、どうしてそこまでするの?

ご家族には何の罪もないのに。

辛い人生、背負わされてきましたよね?

なのにどうしてそこまで

助けようとするのですか?」



姉に再会したことを話す心。

彼女の気持ちは自分も全く同じだったから

わかるが、もう逃げたくないと。



「上手くいかないことは全部父のせいにして

父を呪うような気持で生きてきました。


でもある人が言ってくれたんです。

俺の父親だから信じてみたいと」



由紀のことだ…



父に会いに行ったことも話す。


「父は俺が会いに来るのを

待っていてくれたんです。


そしてずっと信じていたと

言ってくれました。


だから俺も自分から逃げずに

父を信じようと思ったんです。


俺にとってはたった一人の父親だから。

どうかお願いします」



参加者の高齢化が進み今年が最後になると

被害者の集いの資料を渡す。

本来は関係者以外に場所も日時も教えないから

自分から聞いたことは言わないようにと…



「きっと素敵な人なんでしょうね。

その信じると言って下さった方」



「ええ。俺の一番大切な人です」





鈴の家にさつきが来ていた。

被害者の集いの日に送って欲しいと頼むが

みきおが行かないと聞くと

自分も止めると言い出す。





リビングに一人でいる鈴に

相談したいことがあるから会えないかと

心からメッセージが届く…



リビングの棚にはカメラが仕掛けられていた。

監視しているのはさつきだった…





喫茶店で会う鈴と心。

被害者の集いに行くと言う心を

危ないからやめるように諭すが…



さつきが行かないなら

自分と藍が姉弟だと知っている人はいない。

藍が佐野文吾の娘だということはバレない。

そう説得しても直ぐにバレて

また追いかけ回される生活にもどると鈴…



二人の会話をさつきが聞いていた…

そっと店から出て行くさつき。



「やっと見つけた居場所なんだよ。

名前も顔も変えて

好きでもない人と家族になって

やっと穏やかな生活を手に入れたの。

お願いだから邪魔しないで…」



「わかるよ、わかるけど

親子じゃん。家族じゃん。

父さん救えるの俺たちだけなんだよ」



「もうどうしようもないよ。

それが私たち家族の運命だったってこと」



席を立つ鈴…



「待ってよ、最後のチャンスなんだって。

父さん、見捨てるのかよ」



「じゃあ私の人生、どうしてくれるの?

もう連絡しないで」



店を出て行く…

文吾に面会した時のことを思い返す鈴。



「鈴が元気でいてくれたら

父さんそれだけでいい」



そう言って笑う文吾…




家に帰り、思い直した鈴は


「あの事件に関わるの

これでもう本当に最後にして」


心にメッセージを送る。




リビングを監視していたさつきは

集いに参加する仲間に電話を架ける。


「ホント許せないわよねー」


藍の写真を塗り潰しながら話すさつき…

ホント、怖い (-_-;)





被害者の集い、当日…

会場の扉の前に立ち尽くす心。

そこへ由紀が現れる。



こんな無謀な作戦は聞いたことがないから

見逃したら後悔すると思ったという。



心の姉は大丈夫なのかと心配する由紀に

結婚相手がこの事件の被害者だと話す。



彼は姉が犯人の娘だとは知らないが

この前、彼とその母に会ってしまったので

自分が息子だと知られると

姉の家族にもわかってしまうが

今日は二人とも来ないことを確認したという。



でも映像がネットに上がったりしたら

わかってしまうと由紀。



でも姉も父の為に覚悟をしてくれたから

姉の為にも父の冤罪を晴らすしかない、

父と姉と自分の当たり前の幸せの為に

やるしかないという。



扉を開けようとする心。

だがさつきがスピーチをする声が聞こえ…

姉の義理の母が来ていると由紀に話す。


「もう諦めるしか…

姉の幸せをぶち壊すのは俺には出来ない」




そして鈴に電話をして

会場にさつきが来ているから

今回は諦めると言う。



家族のことを思い返す鈴…


「行って、心。

お父さんの為に証言してくれる人

どうにか見つけて来てね」



心の言った通り

父の無実が晴らされれば

三人とも笑って暮らせるようになるから

それまでは今度は自分たちが頑張る番だと。




まもなく閉会になろうとしていたが

やはり動けない心…



「やめます。

姉がもがいて苦しんでやっと手に入れた居場所を

俺に奪う資格はないです。

姉が傷ついて一番悲しむのは父ですから」



だが、鈴の言葉を聞いた由紀は

一人会場へ入って行く。



「週刊実像の記者の岸田と言います。

少しだけお時間を下さい。

私は音臼小事件の取材をずっと続けています。


何故あの事件は起きたのか

その一番大切なことが

未だに明らかになっていないからです」



犯人として死刑を宣告された佐野は

今も無実を主張し続けている。

彼は本当に犯人なのだろうかと訴える。



犯人に決まっていると野次を飛ばす被害者たち…



由紀は彼について世の中には出ていない

当時の村の人たちの証言があると続ける。



『明るくて真面目な警官だった』


『昔から一緒に暮らしてきた村の人たちを

殺す理由が見つからない』


『奥さんの尻に敷かれていたけど

家族思いの男だった』



「まだまだあります。

裁判では明かされなかった真実が

絶対にないと言い切れるでしょうか?


彼の無実を信じて今も必死で

戦っている人もいるんです」



被害者たちからのブーイングは続く…



「佐野文吾氏は本当に犯人なのでしょうか?

もし仮に別の真犯人がいるとしたら

佐野文吾氏とそのご家族を

悪夢のような人生から

救い出すべきではないでしょうか?」



「人の人生を食い物にしやがって

このハイエナ記者!」



とうとう水をぶっかけられてしまう…

それでも続ける由紀。



「この会は今後もう開かれないと伺いました。

当時は事情があって言えなかった情報を

お持ちの方がいらしたら是非教えて下さい。

宜しくお願いします」



頭を下げる…




会場から出て来た由紀は心に向かって


「めっちゃ、怒られちゃったー」


明るく話す。



「本当に本当にありがとうございます」


深々と頭を下げる心。



その様子を見て舌打ちするさつき…





数日後、由紀から呼び出された心は

証言してくれるという人から

文吾の弁護士に手紙が届いたと聞く。



詳細はまだわからないが

かなり重要な内容らしい。





その頃、鈴の元にさつきから

話があるから今から出て来られないかと

メッセージが届く。



さつき鈴の様子を監視カメラで見ながら


「ウサギ並みのおバカさんね、あなたは!」


さつきの横にはあの青酸カリの瓶が…!




とにかく年をとったさつきが怖い。

やはり真犯人なのだろうか?

こんなに直ぐに犯人がわかるというのも

解せないし…



1話で頬に痣のある鈴と心が

すれ違うシーンがあり

その時、鈴はみきおの車椅子を押していた。

鈴の過去は痣以外には

変わらなかったということか?



由紀は心と一緒に

教職を頑張ったと言っていたが

過去から戻った時には記者になっていて

しかも心とは出会っていなかった。

なぜそこまで変わってしまう?



そもそもあの和子(榮倉奈々)が

子ども達と無理心中を図るとは思えない。

真犯人に殺されたのではないか?



もう過去にタイムスリップすることなく

現代で証拠を集め無罪を勝ち取るのか?

だとしたら和子と慎吾は戻らない…



これからどうなっていくのか

続きが待ち遠しくてたまらない。












テセウスの船 日曜21時~TBS

2020年2月8日土曜日

「テセウスの船」第3話のあらすじと感想:決死の告白!殺人犯になる父へ

現代に戻ってしまった心!




平成元年に起きた『音臼小無差別殺人事件』

逮捕された元警察官・佐野文吾(鈴木亮平)は

死刑が確定した今も冤罪を訴えている。



文吾の次男・小野心(竹内涼真)は

31年間父を憎んで生きてきたが

亡き妻・由紀(上野樹里)の願いをきき

文吾と向き合う為に音臼村へ向かう。



事件が起きる前にタイムスリップした心は

文吾の家に身を寄せることになり

自分の家族が仲良くいつも笑っていること

文吾が世界で一番の父親だったことを知る…




金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)から

手錠を掛けられそうになった心は

彼を突き飛ばし

ノートと運転免許証を崖から投げ捨てる。



一連の事件の容疑者として連行された心は

金丸から取り調べを受けるが…



犯行を認めなければ裁判になり

死刑判決が出る。

そのせいで文吾は村に居づらくなり

子ども達もいじめに遭う。

だが犯行を認め反省すれば

調書の書き方も変わってくると自白を促すが

心は否定し続ける。





捜査会議の中

三島明音(あんな)監禁事件の調書を見直す金丸。

何かに気づいたのか右の手の平を見つめる…

そしてその後、何故か釈放される心。




その頃、雪の中に落ちていた心の免許証を

何者かが拾う…




村人たちの心を見る目は冷たく

彼の帰りを温かく迎えてくれた文吾の家には

嫌がらせの電話が鳴り続けていた。



申し訳なく思う心を逆に励ます文吾たち…





長谷川翼(竜星涼)の死因が青酸カリで

さつき(麻生祐未)の実家のメッキ工場から

青酸カリの瓶が消えていたことが判明。

盗まれた青酸カリは千人分の致死量があると

文吾は心に話す。



犯人が音臼小事件に向けて

着実に動いていると感じた心は

文吾に全てを話して協力してもらうべきだと

考えるが…

あんなにも優しい人を絶望させたくないと

やはり言い出せない。





平成元年1月19日

駐在所のポストに年だけが塗りつぶされた

心の運転免許証が入っていた…



ノートも拾われたのではないかと心配になり

探しに行った心は

木の枝に引っ掛けられた鈴(白鳥玉季)の

キーホルダーを見つける。





職員室でも疑いの目で見られ肩身の狭い心に

さつきが声を掛ける。



「釈放されたんだから潔白ってことよね?

私は父を雪崩から救ってくれた心先生のこと

信じてますから」




そこへみきお(柴崎楓雅)が

校門に変な絵があると呼びに来る。



不気味な二人の少女の絵と同じタッチで

泣いている一人の少女の上に

大きくSと描かれていた。




心は文吾に相談するが

今度は鈴が狙われているのかと動揺するだけ…





ワープロの画面が映し出される…


贈り物をするって楽しいなぁ。

今どんな顔をしてるんだろう。

もっともっと楽しませてあげないと。





文吾は鈴が狙われていることを

和子(榮倉奈々)にも話す。

鈴と慎吾(番家天嵩)が不安にならないよう

いつも通りにしていようという。





一方、心は翼の婚約者・紀子(芦名星)を訪ねる。

本当なら青酸カリで自殺をするのは彼女だった…

何故か過去が変わってしまったのだ。



青酸カリを持ち出したのは紀子なのか?

それは今どこにあるのか?

翼は誰と繋がっていたのか?

矢継ぎ早に質問を繰り出す心。



「その青酸カリで多くの命が奪われても

いいんですか!?」



とうとう警察を呼ぶと追い返されてしまう…

当然だ (-_-;)





早くしないと鈴が危ないのに

手掛かりがなく途方に暮れる心。

文吾に真実を話すかどうか迷うが…



鈴のことで不安と戦っている文吾を見ると

やはり言い出せない。



ノートが犯人の手に渡っていたら

元の事件を逆手にとって

予想外の方法で仕掛けてくるかもしれない。

そうなったら自分には止めようがない…

苦悩する心。





平成元年1月20日

心のクラスにオレンジジュースが置かれていた。

ジュースと紙コップが入った箱には

『21』と書かれている!

音臼小事件の被害者と同じ数字…



飲もうとする子ども達を慌てて止めるが

一人の少年が飲み干してしまう。



幸い何も起こらなかったが

あのノートを見た者の仕業で

その人物こそ音臼小事件の犯人だと確信する。



“これは誰も事件を止めることが出来ないという

真犯人からの俺へのメッセージ”



もう一刻の猶予もないと感じた心は

とうとう文吾に真実を話す決心をする。





ジュースに毒は入っていなかったと文吾。

そこで心は話さなくてはいけないことがあると

切り出す…



3月12日に音臼小学校で起きる事件のこと

そしてその犯人が文吾だと伝える…




「犯人は佐野さん、あなたです」


「俺が犯人って、そんな訳ないだろ?」


「それでもあなたは捕まったんです」



何でそんな言い方する?バカなの?

冤罪で逮捕されてしまうと言えないの?

案の定、受け入れられない文吾。

当然だ (-_-;)



自宅から同じ成分の青酸カリが

見つかったことが決め手になったと話す。



「理由はなんだ?」


「わかりません。

無差別に21人が殺されました」


「そんな話、信じないぞ。

俺が人殺しだ?ふざけるんじゃないぞ!」


「ホントなんです!」



冤罪だって言ってあげて (-_-メ)



「俺、どうなったんだよ?

逮捕されてどうなったんだよ?」



死刑判決を受けて31年後の今も

収監されていると答える。



「和子は?

鈴や慎吾はどうしてるんだ?」



文吾と家族だということを

隠して生きていると答える。



「お前、何で俺の家族のこと詳しいんだ?」



文吾の息子だと話す。

和子のお腹の中にいるのが自分だと。



そして文吾が逮捕されてから

マスコミに追われて大変だったことなど

泣きながら訴えた挙句…



「家族の誰もあなたの無実を信じなかった。

母さんも姉ちゃんも兄ちゃんも俺もです…

家族なのに、俺、息子なのに

あなたのこと信じようともしなかった。

ごめんなさい…」



土下座して何度も何度も謝る心。



「何で今さら俺にそんな話するんだよ」



犯人はもう青酸カリを手に入れているから

家族を連れて今すぐこの村を出て欲しいという。



事件のことが細かく書かれたノートも手に入れ

それを逆手に取れば

犯人の思う通りに未来を変えられる。



実際、自分が知っている未来と

違うことが起きているから

明日にでも音臼小事件は起きるかもしれない。



「もう限界なんです!

でも事件が起こる前に

家族みんなを連れてこの村を出れば

みんなバラバラにならずに済みますから!」



証拠はあるのかと文吾。



「ホントなんですって!信じて下さい!

この村を出て下さい、お願いします!」



「お前が出てけ!この村を出てけ!

何が未来の息子だ!二度とツラ見せんな!」



追い出されてしまう…

無理もない (-_-;)

散々悩んだ挙句にあの伝え方って…




“これからどうすればいい?

このままじゃ音臼小事件を止められない。

それどころか鈴まで狙われている。

ここはもう、イチかバチか…”



金丸を呼び出す。



自分を急に釈放したのは何故か、

本当の犯人の手掛かりを掴んだからなのか

尋ねる心。



捜査機密を簡単に教えられないと答えるが

心が何らかの目的を持って音臼村へ来たことと

村で頻発している事件が無関係ではないことを

指摘する金丸。



そして心が本当のことを話すなら

自分が知っていることを教えてやるという。



全てを話す心。



「なるほどなー

佐野さんが言う通り未来から。

…俺をバカにしてるのか?

そんな話、まともな人間が信じると思うか?」



しかし、警察内で共有しても無駄だけど

自分一人ならどうとでも動けると言ってくれる。



「信じてくれるんですか?」


「俺が信じているのは自分の直感だけだ。

あんたの話には無視できない点が幾つかある。

但しあんたみたいな素人が下手に動くと

危険だし邪魔だ」



絶対に一人で動かないよう釘を刺す。

犯人の手掛かりも

心の話が本当かどうか証拠がないから

今のところお預けだと言って教えない…





翌朝、ノートを捨てた場所へ案内する心。

雪で足跡なども確認できないが

金丸と二人、ノートを探す…





一方、森刑事(加治将樹)からジュースの箱に

『21』と書かれていたことを聞いた文吾は

心の言葉を思い出す…



明音の意識が戻り

監禁したのが翼だと証言が取れた為

彼の死は自殺で処理されるだろうと森。



更に金丸が一人で勝手に

何か調べ回っていることを話す。





日が暮れるまでノート探しをした後

心を学校へ送り届ける金丸。



何も見つからなかったが焦らないこと

何かあったら必ず自分に連絡すること

絶対に一人で動かないように釘を刺す。



その後、小学校の少し先で車から降り

誰かに声を掛ける金丸。

相手は…?





翌朝、目を覚ました心は

自分の上に置かれた新たな絵を見つける。



二匹のお稲荷さんの間で泣いている少女。

少女の足元にはSというキーホルダーがある。



文吾の家に慌てて電話をするが誰も出ない…

別の番号へ架ける心。





駐在所の無線に金丸から連絡が入る。


「佐野さん、聞こえるか?」


無線に出る文吾。


「鈴ちゃんは家に居るか?」


部屋で寝ていると答える。



「田村心はあんたが言っていた通り

未来から来たらしいな。

未来のあんたは凶悪殺人犯になるんだって?」



音臼神社の狐と鈴ちゃんらしい女の子の絵が

届いたと心から連絡がきたことを話す。

動くなと言ったが彼のことだから

今ごろ一人で音臼神社へ向かっただろうと…



「あんなとんでもない事件の話を

佐野さんが受け入れ難いのはよくわかる。

正直俺だって信じられない。


だが、あいつが佐野さんたち家族を

心底大事に思っていることだけはわかるよ。


気は進まないと思うがあいつ一人じゃ危険だ。

助けてやってくれよ、なあ親父どの」



自分はこれから文吾を殺人犯にしない為の

重要な証拠を探しに行かなければならないと…



「事件が解決したら三人で酒でも飲んで

あいつから万馬券でも聞き出そうや、頼むぞ」





音臼神社に着いた心は階段の上に置かれた

茶色の小瓶を見つけ、手に取る…

次の瞬間、何者かに突き飛ばされてしまう!



金丸の言葉で駆けつけた文吾は

階段の下で倒れている心を見つける。

意識は戻ったが割れた瓶で手の平を切っていた…



「心さん、この間はすまなかった。

散々辛い思いさせてきたのにな…」


「佐野さんは悪くないんです」


「それでも俺のせいで

家族を苦しめたのは事実だ。

ようやく腹くくった」



だが村は出て行かないという。

家族は大事だがこの村を守る警察官だから

悲惨な事件が起こるとわかっていて

自分だけ逃げるわけにはいかないと。



「俺はこの村に残って

何としてでも事件を阻止する。

だから一緒に戦ってくれないか?」



まだ息子だという実感は湧かないが

心も自分の大切な家族だと。



大きく頷く心…




その頃、明音が監禁されていた小屋の前で

誰かを待つ金丸。

何か気づいたのだろうか、振り返る…



「そこか?」

崖の方へ歩き出す金丸。



淵まで来て崖下を覗き込み

「ここでいいのか?」



そう言って振り返った瞬間

金丸もまた突き落とされてしまう…!




神社を後にしながら

一つ腑に落ちないことがあるという心。



鈴を狙うと予告したら

自分たちが守りを固めるに決まっているから

本当は別の狙いがあったのではないかと。



「なるほどな…」と文吾。



歩き出そうとすると急に霧がたち込め

先を歩く文吾の背中が靄に包まれていく…

呼びかけるが振り向かない。




気がつくと以前の神社と様子が異なっていた。

音臼小へ走る心。

校舎は消え、慰霊碑だけが建っている…



スマホの日付は2020年2月18日。

現代に戻ってきていた!



音臼小事件のことを検索すると

事件が起きた日も文吾が逮捕されたことも

変っていなかった。



だが、和子が次男を出産後に一家心中を図り

和子と長男は死亡。

長女と次男は一命を取りとめたと書かれていた…



“過去を変えるどころか

母ちゃんと兄ちゃんまで…”



叫び出す心…





あの和子が心中するとはとても思えない。

そして金丸は殺されてしまったのだろうか?

誰と会っていたのだろう?



予告編では31年後のさつきも登場。

何かとても怖い人になっている (・_・;)

犯人なのか?



1話で鈴(貫地谷しほり)が押していた

車椅子の青年(安藤政信)はみきおらしい。

なぜ車椅子に?



そして刑務所に文吾の面会に行く心。

何と由紀も生きている!



未来が全く変わってしまったようだ。

心はもう一度過去に戻れるのだろうか?

そして事件を止めることは出来るのか?












テセウスの船 日曜21時~TBS

2020年2月1日土曜日

「テセウスの船」第2話のあらすじと感想:真犯人、あらわる

新たな犠牲者が!




平成元年に起きた『音臼小無差別殺人事件』

逮捕された元警察官・佐野文吾(鈴木亮平)は

死刑が確定した今も冤罪を訴えている。



文吾の次男・小野心(竹内涼真)は

31年間父を憎んで生きてきたが

亡き妻・由紀(上野樹里)の願いをきき

文吾と向き合う為に音臼村へ向かう。



事件が起きる前にタイムスリップした心は

文吾の家に身を寄せることになり

自分の家族が仲良くいつも笑っていること

文吾が世界で一番の父親だったことを知る…





音臼小学校教員・さつき(麻生祐未)の計らいで

臨時教員として働くことになった心。



父を冤罪に追い込んだ真犯人を見つけ

家族を守る決心をするのだった…





ワープロの画面が映し出される…


警察は千夏の捜査を続けている。

でも案外バレない。

『本番』に向けて、

そろそろ次のイベントを始める。





平成元年1月12日

文吾に伴われ

石坂校長(笹野高史)の面接を受けた心は

翌日から5年生の担任を任せられる。




由紀が残した音臼村事件ノートによると

次に事件が起こるのは1月15日。

地元の名士・田中義男(仲本工事)が

自宅の火事により死亡。



義男は一人暮らし。

目が不自由の為

毎日村人の誰かが家を訪ね

休みの日には仙台から息子の正志(せいや)が

帰って来て世話をしていた。



唯一心が未来から来たことを知っている文吾に

火事のことを打ち明け

二人で様子を見に行くと

長谷川翼(竜星涼)が居た。



心が三島医院から何かを持ち出すのを見た翼は

彼に疑いの目を向け、敵意を持っていた。



詩を作ることが趣味の義男は

降りて来る詩をその時家に居る者に

書き留めてもらっていた。



毎日誰かしら訪ねて来てくれるので

玄関の鍵は掛けたことがないという。



そのノートを見せてもらった心は

泣いているウサギの絵と

気味の悪い二人の少女の絵を見つける。

胸騒ぎを覚えた心は文吾にも話す…





平成元年1月13日

音臼小学校で働き始めた心は

ウサギの世話をする子供達と

一緒にいる翼を見かける。



さつきによると子ども好きな彼は

しょっちゅう学校に来ては子供達の面倒をみて

みんなから慕われていると…



もうすぐさつきの実家の工場のパートの女性と

結婚するのだ。


「優しいし、あの子はいいお父さんになるわ」



自分に対する態度とのギャップに

不安を覚える心…





その夜、佐野家では

蟹が一匹乗った蟹ラーメンで

心の就職を祝ってくれた。



幸せそうに頬張る鈴(白鳥玉季)を見て

家族でラーメンを食べた時のことを思い出す…



「蟹ラーメン、食べたいな…」と鈴。


それを聞いた慎吾が


「お父さんて毎日ちゃんと食べてるのかな」


すると母・和子(榮倉奈々)が大声で


「あの人のことは口にしないで!

もう忘れるの。

あなた達に父親はいない、そう思いなさい」



心が知っている母は父の存在を消していた。

どこへ引っ越してもマスコミに追い回され

近所から嫌がらせをされて

どうしようもなかったのだろう…



“もう家族をバラバラにしない。

あの事件さえ起きなければ

俺たちは普通の家族でいられる。

笑顔のままでいられるんだ。

俺が必ず過去を変えてみせる”





再びワープロの画面が映し出される…


やっぱりあの薬はすごい!

朝になったら皆がどんな顔をするか…

楽しみ過ぎて今夜は寝られそうにない。





平成元年1月14日

登校した心はウサギ小屋の前で

血を吐いて死んでいるウサギを見つける。



通りがかったさつきの叫び声で

みんなが集まって来て大騒ぎに…



そこへやって来た翼を見つけ

子供達は駆け寄り…

子供達にドロップを配り始める翼。



翼に不信感を抱く心は思わず

他人から気軽に食べ物を貰ってはいけないと諭し

子供達から反感を買ってしまう。



「先生が殺したの?

ウチの倉庫からパラコートを盗んだんでしょ?」


心に疑いの目を向ける三島明音(あんな)。

他の生徒たちも心が怪しいと言い出し

「人殺し!」と囃し立てる…



「やめてよ、何でそんなこと言うの?」

泣き出してしまう鈴。



加藤みきお(柴崎楓雅)も立ち上がり

「みんな、やめなよ」と…



そこへ金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)が

話を聞きたいからと校長室へ呼ばれる心。

文吾も一緒にいた。



金丸は心が来てから事件が起きていることで

彼を疑っていた。



何も企んでないし、ウサギの件も知らないと

校長室を後にする心。





金丸がいうような悪人ではないと思うと

言う文吾に


「何で言い切れる?

あんたは昨日今日会った人間の

裏側までわかると言うのか?


あの男がこの村に来た本当の目的とは

何なんだ?」


「未来から来たらしいんです…」



こうも立て続けに予測をされてしまうと

未来から来たとしか思えないと文吾。



こんな時にくだらない冗談を言う男だと

思わなかったと呆れる金丸。



確かに信じてもらえなくて当然だろう…





心が翼を疑ったことが許せないと明音。

鈴は遭難した時に助けてくれたのは心だと反論。

だが妹が死んだ時もウチに居たし

信用できないと言われ喧嘩になってしまう…





翼に『頼まれていたもの』だと袋を渡す

婚約者の佐々木紀子(芦名星)。

「そこに置いといて」と素っ気ない翼。



結婚を目前にしたカップルには見えない…





一方、不気味な絵が気になる心は

義男に頼み二人の少女の絵を貰う。





明音との喧嘩のことを和子に話す鈴。

思わず「死んじゃえばいいのに」と言ってしまい

和子に叩かれ部屋に籠ってしまう。



その様子を見ていた心は自分のせいだと謝り…

そして和子の子ども達への想いを聞き

翌朝、その想いを鈴に話す。





平成元年1月15日

ワープロの画面が映し出される…


今日は気分が悪い。

気晴らししたくてウズウズする。

やるなら今日だ。今日がいい。





茶色い小瓶とカメラを持って

出掛けようとする翼に

そろそろ結婚式の打ち合わせをしないとと

声を掛けた紀子はうるせえと突き飛ばされる…



小瓶は先日紀子が渡した物か?





一方、義男の家を一日見張る為

医者の手配をした文吾。

夕方医者が来るまで心と一緒に田中家で過ごす。



医者から異常なしと言われトイレに立った義男が

心の鞄に躓き…

片付けようとした文吾は

由紀のノートを見てしまう。

そこには先日の雪崩の記事があった。



そこへ外回りを確認していた心が戻り

慌ててノートをひったくる。

その様子に驚く文吾…



その時、和子から電話が入り…

鈴が明音に会うと出かけたまま戻らず

明音も又帰って来ていないというのだ。



例の不気味な絵の二人の少女は

鈴と明音ではないかと心。



正志に絶対に家を空けず火の用心をするよう伝え

心と文吾は二人を探しに行く。



村人たちで手分けして捜索する中

フラフラ歩く翼と出会う心。

放心状態の翼は明音を探していたと言う…



明音が小さい時から一緒にいたんだと

涙を浮かべ話す翼。



「おしめを替えたり風呂に入れたり

面倒をみてた…」



様子がおかしい…



大丈夫ですかと尋ねると心の顔を一瞬見て

何も言わず再び歩き出す…



そこへ文吾がやって来て

二人ともまだ見つからないと言う。



明音が失踪するのは16日のはずなのに…

思わず「何で鈴まで…」と呟く心。



「鈴までってどういうことだ?

もしかしてこうなることも知っていたのか?」



行方不明になるのは明音だけで

しかも明日の予定だったと答える心。



「過去が変わったんです…」



それを聞いた文吾はノートを見せてくれと頼む。

拾った時にチラッと見えたが

未来のことが書かれているのではないかと。



文吾の未来だけは絶対に言えないと思い

頑なに拒む心。



「何でだよ、俺が未来のことを知って

困るようなことなんてねえだろ?」



手掛かりがあるかもしれないと思い

食い下がる文吾。



「鈴の命が掛かってんだよ!

あんたにとっては赤の他人でも

俺にとっては大事な家族なんだよ!」



どうしてもダメだと言う心を

とうとう殴りつけてしまう。



「どういうつもりだ?

やっぱり何か企んでいるのか?

…もう信用できねえよ」



そこへ井沢(六平直政)が

鈴が見つかったと知らせに来る。




仲直りする為にバス停で待ち合わせしたが

明音は来なかったと話す鈴。



金丸は心に向かって


「明音ちゃんをどこやった?」


担任だから警戒させずにつれ出すのは

簡単だろうという。


「それとももう殺したのか?」



疑いの目で心を見る三島夫婦。

助けを求めて文吾を見るが

目を逸らされてしまう…



明音を探して来ると出て行く心。





扉を鎖でくくられた小屋の中で

一人泣いている明音。

助けを呼ぶが誰も来ない。



壁に開いた小さな穴から灯りがさしていた…

灯りが消えたので穴に近づき覗いてみると

こちらを見ている目が!

悲鳴をあげ尻もちをつく明音。



「どうしてこんなことするの?

ここから出してよ!」



じっと明音を見つめる目…

女性のように見えるが、誰だろう?




一晩中明音を探し続ける心。

その様子を金丸と森(加治将樹)が見張っていた。



森は本当に探しているように見えると言うが

「まあ見てろ。

あいつには絶対なんか裏がある」と金丸。





翌朝、一度着替えに戻った心は

再び明音を探しに出て行く…



三島夫婦は心のことは信用できない、

何か知っているのではないか、

聞いてみてくれと文吾に詰め寄る。



それを聞いて辛そうな鈴を

抱きしめる和子…





“過去を変えることはやっぱり不可能なのか?

このまま犯人の狙い通りに明音ちゃんは…”



途方に暮れているところに和子がやって来る。

心のことを心配して探していたのだ。



早く見つけてあげないといけないのに

何処を探しても見つからないと嘆く心を

心配事があるとお参りする社に連れて行く…





一方、鈴は文吾に

心があんなことを言われるのは

違うと思うと言い

心が慰めてくれたことを話す。





社に手を合わせ明音の無事を祈る二人…

こうすると気持ちが落ち着くのだと和子。



延々と家族の顔が浮かび

自分は一人じゃないから

何があっても乗り越えてやるぞと思えるのだと…



心は友達の話として自分の家族のことを話す。

元々は信頼し合っていた家族なのに

母親は子供達に父親のことは忘れるよう言った。

自分もそんなものだろうと思うと…



「家族なんてその程度のものなんだろうって。

信頼し合っているように見えても

脆いもんだなぁって」



「もし私がそのお母さんの立場になったら

同じこと言うかもしれないな…

その方が子供達を守ることになるなら。

そして心の中で父さんに言う

これでいいのよね?って」



親とは子供を守る為なら

どんなことでもするものだと和子は言う。

子供は大切な人との間に授かった

大切な宝物だから…



「だから嫌な目に遭っている子供達が

少しでも救われるなら

お父さんなんていないと思いなさいって

言うかも…そりゃあ辛いけど。


でもお父さんだって

きっとわかってくれると思うし。


何よりお父さん自身が

子供達には元気で生きていって欲しいと

願っていること

私はよーく知っているから」



「凄いですね…凄いです」



母が父の存在を消した訳ではなかったこと、

心の奥ではずっと信じていたことが分かり

温かい気持ちになる心。




そこへ文吾と鈴と慎吾(番家天嵩)が迎えに来て

三人も明音の為に手を合わす…



鈴のことを気遣ってくれたことに礼をいう文吾。


「殴ったりして悪かった。

ノートなんてどうでもいいや。

俺、心さんを信じる。

ウジウジ人を疑うの、ガラじゃないしな」



仲直りが出来て良かった。





平成元年1月17日

翼が昨日から無断欠勤していると知り

自宅を訪ねる心。



出て来たのは紀子だった。

翼は留守でどこにいるかも知らないと

迷惑そうに扉を閉められてしまう。



表札にある佐々木紀子という名前に

見覚えがあるとノートを開くと…

『平成元年2月18日、佐々木紀子自殺

死因はシアン中毒

シアン化カリウム=青酸カリ

メッキ工場で使用する』とあった。



紀子の勤務先はさつきの実家のメッキ工場。

彼女がシアンを翼に渡したと考え

彼が真犯人だと疑う心。



そこへ通りかかったみきお達から

二人の不気味な少女の絵に描かれた

竹とんぼのようなような物が

小屋の上にある風速計に似ていると聞く…



風速計のある小屋へ向かった文吾と心は

横たわる明音を見つける。

…まだ息があった!



そこへ金丸と森が入って来る。

明音を三島医院に連れて行くよう森に命じ

金丸は文吾たちに事情を尋ねる。



どうしてこの場所がわかったのかと金丸。

文吾が絵がヒントになったことを話すと

その絵を見せろと言う。



だが、絵はノートに挟んであった…



絵を見せない心を連行しようとする金丸。

思わず抵抗した心を

公務執行妨害で逮捕すると言い出す。



そこへ音臼神社で翼の遺体が発見されたと

連絡が入る。



翼の遺体の傍には茶色の小瓶が転がっていた…



“長谷川が死んだ?じゃあ真犯人は誰だ?”





鉛筆を削る石坂校長

ウサギ小屋を見つめるさつき

キーボードを叩く井沢

パラコートが積んである軽トラックから

荷物を運ぶ徳本(今野浩喜)

ウサギの絵を見つめる正志

大量の明音の写真を燃やす紀子…



誰もが怪しく見える。

そして心に手錠を掛ける金丸。



再びワープロの画面が映し出される…


翼が死んだ。

バカなヤツだが盛り上げてはくれた。

本番まで、あと2ヶ月。

待ちきれない。




私も翼が怪しいと感じたが

早々に離脱してしまった (・_・;)



明音が閉じ込められた小屋で

覗いていた目は誰のものだろう?

女性のように見えたのでさつき?紀子?











明音の写真を燃やしていた紀子が

閉じ込めたのだろうか?

だが紀子も死んでしまうので真犯人ではない?



それとも過去が変わり

紀子の代わりに翼が死んだのか?

翼の死はノートにはないのだろう。



身近にいて信頼していた人物が犯人、

そんなドラマが続いていた為

さつきを疑ってしまう (^_^;)




それと和子が文吾の存在を消していたことは

誤解だったとわかったが

私は腑に落ちなかった。



信じているなら

冤罪を訴え、戦わないのだろうか?

そうするともっと子供達が酷い目に遭うとか?



だとしたらせめて家の中では

みんなで無実を信じて思い出話をしたりの方が

良かったのではないのか?



あんな優しい父親を恨んで生きていく方が

よっぽど辛いのではないだろうか?



心も過去を変えたいなら

さっさと文吾にノートを見せて

協力し合えばいいのに (-_-;)



そういえば

1話で大人になった鈴(貫地谷しほり)と

心がすれ違うシーンがあったが

お互いに気づかなかったことと

鈴が押していた車椅子に乗った

青年(安藤政信)が誰なのかも気になる。



原作がコミックだけに

犯人を知っている人も多いと思うが

推理するのが楽しいので

ネットを見る時には注意が必要だ (^_^;)












テセウスの船 日曜21時~TBS