2017年11月29日水曜日

「民衆の敵」第6話のあらすじと感想:政治の毒を飲む覚悟はできた!第二 章・ 市長編開幕

藤原さくら登場!




仕事をクビになった中卒の主婦

佐藤智子(篠原涼子)が

市議会議員になって活躍する姿を描く

市政エンターテイメント。




“世の中なんて変わらない、

変えられない、でも変えて欲しい。

そんな思いが高まると時に人は

カリスマを求める。

カリスマが熱狂を持って迎えられる時

その時こそが危機的状況の

始まりなのかもしれない。”




市長室へ向かう智子。

「市長就任、おめでとう。」

と前市長の河原田晶子(余貴美子)…




市長選を控えた4週間前。

「友達の佐藤智子って犬崎会派だろ?

何か聞いてないか?」

と政治部デスクで元夫から尋ねられる

平田和美(石田ゆり子)。



当の智子は農家を手伝っていた…



「市長選のことだけど

犬崎(古田新太)が誰を推しているか

聞いてない?」


「私、頼まれたよ。

市長になってくれって。」


「はー?」


「はー?だよね。」



わかるように説明してくれと和美…



「断ったよ。

いくら私が突拍子もなくてもさ、

市長になれる訳ないじゃん。」



その後何も言ってこないから

本気じゃなかったのだと智子。



「もし、本気だったとしたら?」


「絶対に裏があるに決まってるじゃん

…私、あんなオッサンに

利用されたくないもん。」




犬崎が推しているのが智子だと聞き、

驚くデスク。



「それじゃあ犬崎の操り人形だと

バレバレだろう。」



実際、犬崎は当選できる操り人形を

探している訳だが…

智子じゃ無理だとデスク。



和美も、本人も断ってるし、

実際当選するのは無理だと思うと…



「藤堂誠(高橋一生)は?」


「そこを口説くのが一番だろうけど、

出ないだろうな。

次の選挙で国政狙ってるだろうから」




遅くまで残っている智子に

「まだ居たんですか?」と誠。



市民の声を聴くのが仕事なのに

何も実現出来てないと智子。



市議らしくなってきた (^o^)



 「市長になればもっと簡単になると

思いますよ。」


「市長か…」


誠に、市長になって自分に力を

貸してくれと言い出す (^_^;)

自分がなれば?と誠。



犬崎にも言われたんだよね…

「驚かないの?」


「いいと思いますよ。」


「だって学級委員長にも

なったことないんだよ。」



残ったパンを貰えるから

ずっと給食委員だったと。



「給食、食べたことないです。」


「やっぱりセレブは違うね。

何係だったの?」



うさぎに餌をやりたくて生き物係に

なろうとしたが、

何で学級委員じゃないんだと

父に叱られたと…。



「やっぱ、政治家一家は違うね。

あんたみたいな人が市長になれば

いいんだよ。

あ、でもダメか。

あんたみたいな人が市長になったら、

誰もあんたのこと操れないか。」



「僕はあなたが考えているような

人間じゃありません。」



…どういう意味?




河原田と智子、共に予想支持率は

10%台…

「旋風を起こすか…」と犬崎。




電話に出ない誠のアパートへ訪れる

兄・明(山中崇史)。

莉子(今田美桜)が訪ねて来ている写真を

見せられ…



「縁談がダメになったら

どうするんだ!

こんな風俗の女と…さっさと別れろ」



「彼女、弟を学校へ行かせる為に

風俗を始めたんですって。

立派じゃないですか。」



それなら何故、堂々と付き合わない、

こんな所でコソコソ会っているんだ?

「お前自身が恥ずかしいと

思ってるからだろ!」



自分たちは政治家の家に生まれ、

政治家になるべく育てられてきたから

諦めろと…



「藤堂家の一員として政治家になる。

その覚悟が出来たから

この町へ来たんだろ?」




犬崎に呼ばれた智子。

市長になることは断ったはずだと…

ところが何故か福祉課課長の

富田(渡辺いっけい)を紹介される (゚o゚;;



 役所に色々頼んで回っているそうだが

担当の職員より直接富田に頼んだ方が

早いという。



協力してくれる富田…

「佐藤先生は本当に市民のことを

考えているんですね。」


「それって言わされているんでしょ、

犬崎に。

私が市長になるよう

その気にさせて来いって。」




前田(大澄賢也)も犬崎の指示で立候補。



死に物狂いで組織票を搔き集める

覚悟なのだろうと政治部デスク。



新人議員研修室でも

反河原田の受け皿が前田?

受け皿になっていないと…(^◇^;)



「全てを秘書のせいにして

自殺に追い込んで

自分は何も知らなかった。


そんなバカな話がありますか?

恐ろしい魔女ですよ、魔女!」



「私が魔女なら、向こうは悪霊!

今のあおば市議会には

そんな悪霊がウヨウヨいる。


正に魑魅魍魎の世界なんです。

無実の人間を悪人に仕立て上げる

ような鬼がいるんです。」



怖い町だ (-。-;



 智子が望む「青空保育園」は

議会で承認されれば直ぐに始められる

と富田。



「でも何でこんなこと

してくれるんですか?

もう市長にしたいと

思ってないくせに。」



「まだ諦めた訳じゃない。

やっぱりあんたしかいないんだ。

市長になってくれ。」

前田のことは気にするなと犬崎。



「目の前の人間を幸せにすることが、

世の中を変えること。その通りだ。」 



今の市民には智子のような政治家が

必要だと。



「私を操り人形にして

犬崎さんは何をやりたいんですか?」


「俺が世の中を良くしたいって

そんなに信じられないか?」


「はい」



初孫が生まれ、孫の顔を見ていると

いい世の中にしたくなった。

自分の子どもの時はそんなこと

思わなかったと。



それぞれのやり方で

あおば市をよくすればいい。



「どうかな、

一緒にやっていけないかな?」


「とうとう孫まで出してきましたか」




…息子の駿平からも

「みんなを幸せにすることが

ママのお仕事だもんね。」と言われ、

考え込む…。




翌朝、公平(田中圭)に話そうとするが

青空保育園のことを

ママさん達に話したらみんな賛成で

公園へ連れて行くことになったと

慌ただしく出かけてしまう (>_<)




秘書の望月(細田善彦)を思い出す河原田

…振込用紙を見せられ

「全て僕の責任です。」


「何がどうしたら

こういうことになるわけ?


もしかしてこの福祉課の子と?


なに、公私混同してるのよ。」



「違うんです。

全部、市長の為と思って。」


「私のせいにしないでよ!

あなたは私が

一番許せないことをしたの!」



苦しんでいるのだ…




そして、浮動票が7割以上なんて

異常だとデスク。



「もしかして…お見事!」と和美。

全ては犬崎が描いた絵だと…。



和美の読み通り、

犬崎会派から離脱して立候補する智子

…「どういうこと?」と公平。

犬崎が勝手に発表したと。



「何でそういうことになるの?

市長になるなんて

俺、全然聞いてないよ。」


「わかってる、本当にごめんなさい。

でもね、市長になったら色んなこと

出来るんだよ。」


「だからそういうことじゃ

ないんだってば!」



何で言ってくれなかったのかと

怒る公平。

今朝も言おうと思ってたと…



「でも言わなくてもいいかなと

思った?」


「違う、覚悟が決まったら

言おうと思ってた。」



覚悟が決まったんだ…納得するが…

「覚悟が決まる前に

相談して欲しかった。」



今までだって

喧嘩するかもしれないけど

何でも一緒に決めてきたのに…



「何で一人で勝手に

決めちゃうんだんよ。」



当然の怒りだ。



「そもそもさ、家族の為に

市議になったんじゃなかったっけ?」



そこへ和美からも電話が…



「どこからどこまで知っていて

立候補したの?」



河原田と前田に泥試合させておいて、

最後の最後で立候補を表明…


「ウンザリしていた市民の票を

獲得しよう、

そういう筋書きなんじゃないの?」



「うん」



「それって全部犬崎が

あなたを利用しようとして

仕組んだことだよね?」



自分のことを利用するくらい、

別にいい。

自分も彼を利用することで

やれることが沢山あると。



「犬崎のこと、

利用しようとしてるんだ。」


「操られなきゃ、いいんだよね。」


「そんなに甘くないわよ。」


「それくらいの覚悟は出来てる。」


「政治の毒を飲む覚悟も

出来てるの?」


「毒だって薬になる時だってあるよ」



いつの間にこんなにしっかりした?



「権力が欲しくなった?」


「いいことをする権力だって、ある」



何かもうおバカじゃない。



「前に言ってくれたよね、

突拍子もないことが

世の中を変えるって。」


「今回は違うでしょ、

あなたが立候補するのだって

犬崎が描いた絵なんだよ。」



世の中は突拍子もないことなんて

起きない、

普通のことして出来ることなんて

限界がある。



「私、あなたなら自分の力で新しい風

起こしてくれるって信じてた。」




翌日、付き合って欲しいところが

あると誠を連れ出す智子。



あおば市が眺められる高台に行き…

語り始める智子。



親がロクでもなく

夫と出会うまでずっと一人で

生きてきたんだと思ってた。



でも市議になって

世の中のことが少しづつわかってきて

色んな人に支えられて

生きてきたことに気づいた。



でも今の時代

全然そうではなくなってしまった。



知らない子どもには

声を掛けちゃいけない。

ご近所さん同士、

声を掛け合うことも少なくなって

孤独を抱えている人が沢山いる。



一人で泣いている子がいたとしても

気づいてあげられないような

世の中になってしまった。



「私さ、そんな世の中

何とかしたいんだよね。」


「それが市長に立候補した

理由ですか?」


「間違ってるかな?

相談してるんだけど…」


「言って欲しいことはわかりますよ、

言いましょうか?」



相談なんてそもそも自分の言って

欲しいことを聞きたいだけだと。



「そういう訳じゃないんだけど…」


「なら何で僕なんですか?

自分のこれからの人生を決めかねない

大事なことです。」



誰に反対されても立候補したいと

思っていることに気づく。

「よーし、頑張ろうっと。」



帰りのバスの中…

泣いている赤ちゃんに

「うるさい」と怒るサラリーマン。

バスを止め母子に向かって

「降りなさいよ」



腰を上げる智子より先に

「あんたが降りろや。」と女子高生。



「あんたの方がよっぽど迷惑。

うるさいの意味がわからないんだよね

赤ん坊って泣くもんでしょ?」



乗客たちも男に向かって

「早く降りろ」と。



お礼をいう母親に

「当り前のことなんで。」



赤ちゃんも泣き止み、

車内は和やかムード。



すると智子の目から涙が…

ハンカチを差し出す誠。



「権力が欲しいよ…」


「直球できましたね。」


「だってさ、

世の中捨てたもんじゃないんだよ。

みんな、いい人なんだよ。」



そんな人たちが幸せになるには

やっぱり権力だと。



「毒を飲んでも権力が欲しい。」


「面白い人だなホント。

だから楽しいんだな。」


智子らしい答えでイイと。




初めは腹がたったが

智子が信じることを思いっきり

やらせてあげたいという気持ちもある

と和美に話す公平。



「じゃあ、賛成したんだ?」



元々何も無かったから

家族さえ無事なら

失敗しても元へ戻るだけかなって。



「そっか、

でもやっぱり私は応援出来ない。」


「いいんですよ。

でも智ちゃんのことは

見ててやって下さい。

記者としても。」



そして今まで通り

子どもも預からせて欲しいと。



親のことで子どもを

巻き込んじゃダメだから。





河原田、前田、智子と三つ巴の

選挙戦が始まる…



「人の優しさをセーフティーネット

という形で繋げていけば

世の中変わるです。」



「なに綺麗ごと言ってんだ!」

と野次が飛ぶ。



「綺麗ごとじゃダメですか?

綺麗ごとを実現していくのが

政治家の仕事なんです。


私は皆さんの声を聴いてきました

(ノートを見せる)」



政治についてまだわからないことは

多いが、ノートに書いてある願いを

実現していく方法は学んだ。

政治ってシンプルなことなのではと…



「市民みな様の声を聴き、

みな様の望むことを実現していく。


他に何が必要なんでしょうか?


ただひたすらに市民の幸せを

実現していく、それが、それこそが

政治家のやるべき事でしょ。」



拍手が起こる…

智子の演説をテレビで見る河原田。



2週間後…市長に選ばれた智子が

市長室へ。



「市長就任、おめでとう。」

握手を交わす河原田と智子。

そして「私はあなたの味方よ。」

耳元で囁く。



アドバイスはあるかと記者から聞かれ

「老兵は消え去るのみ。」と退室。



研修室では岡本が会派変更届を

書いていた…



「あの佐藤さんが市長って」と未亜。


「選挙結果は市民が下した

審判なんだよ。」



佐藤を当選させたのも

河原田を落としたのも有権者。



「政治家なら結果は尊重しないと。」

無所属になる岡本。




「突拍子もないことが起きて

世の中が変わる。


政治の素人が市長選に当選すれば

一見、それは突拍子もない出来事に

見える。


しかしその陰で既成の政治家二人に

泥試合をさせ

市民を政治不信に陥らせるという

戦略を練る者が居たとすれば

もはや突拍子もない出来事とは

言えない。


これはたとえ話などではない。

実際にあおば市で

起こったことである。」



コラムを書き、デスクに見せる和美。



「これ本気で載せたいって

思ってるのか?」



「ジャーナリストとしては載せたい。

でも載せたら佐藤智子を

潰すことになるよね。」



「お前の心配はそんなことか?」



前に犬崎が圧力をかけてきたことを

忘れたのか?


…簡単に握り潰されてしまうし

政治部に戻れる可能性もなくなる。



「どうせ潰されるなら

犬崎も一緒じゃないとね。」



「その時までこの原稿は

預かっておくよ。」




市長室に犬崎と

会派の面々がやって来る…



「副市長は前田だ。」



そしてその他の人事も全て仕切る犬崎(-。-;



青空保育園第一次実施計画を差し出し

「喜ばせてやりなさい、

あんたの支援者。」



「なんか、わかりやす過ぎて

笑っちゃう。」笑いだす智子。



犬崎も笑いながら

「可笑しいか?確かに笑っちまうな」

…すぐに真顔になり

「可笑しくなんかねえんだよ。

これが政治ってもんだろ、おい。」



とうとう本性を現した!(゚o゚;;

やくざなオッサンに戻った!




市長の記者会見で質問する和美。

前田が副市長に就任するが

「佐藤市長ご自身も犬崎会派

ということでよろしいんですよね?
 
…市民を騙して市長になったと

いうことじゃないですか?」



昨日の友が今日の敵…(ー ー;)




誠からホテルのレストランに呼ばれる

莉子。

お金を渡し「お店に電話して。」



一皿一皿に感激する莉子を

愛おしそうに見つめる…でも最後に

「もう会えなくなるから。」



「そっか、元気でね。」

そうじゃないかと思っていたと。

「遠くに行っちゃうんでしょ?

最後に写真いい?」



ツーショットの写真を撮る…

大丈夫かな?



別れて歩き出すと後ろから

「藤堂誠!」驚き振り向く誠。

「ありがとう。」立ち去る莉子。




次回、操り人形の本当の意味に

ようやく気付く智子。



望月が起こした事件、

河原田は本当に無関係だったのか?



今後は再び友や仲間と結託して

ラスボスを倒すのだろうか?

面白い!


民衆の敵 月曜21時 フジテレビ