職人の勘と諦めない姿に感動♪
池井戸潤の原作を「半沢直樹」
池井戸潤の原作を「半沢直樹」
「下町ロケット」でお馴染みの
八津弘幸が脚本。
足袋作りの老舗が会社の存続を賭けて
ランニングシューズの開発に挑戦する
お得意の企業再生ストーリー。
創業100年、老舗足袋屋「こはぜ屋」
四代目社長・宮沢紘一(役所広司)は
メインバンクである埼玉中央銀行の
坂本(風間俊介)から
新規事業を始めるよう勧められ
足袋づくりの技術を活かした
ランニングシューズ『陸王』の開発を
スタート。
ソールに最適な素材シルクレイの
開発者である飯山(寺尾聰)を
チームに迎え
新たな出発をする紘一たち。
一度会社を潰した飯山を信用出来ない
富島(志賀廣太郎)は顧問料や特許使用料
飯山に付ける人材など必要な経費は
どうするのだと詰め寄る。
飯山に賭けているから
自分が銀行に掛け合うと紘一。
そしてサポートには暫く自分が付くと
飯山に話すと
さっきまで手伝ってくれた若い奴は
どうだと…
大地(山崎賢人)のことだった。
ずっと就活していて
いい加減な仕事ぶりだから
足手まといになると渋る紘一だが
「中々いい筋してるぞ」
二人の会話を聞いている大地…
その夜、就活仲間と飲んだ大地は
就職した友人が身体を壊して
会社を辞めたことを知る。
元々希望していた業種と違うせいか
上手くいかなくて
相当悩んでいたらしい。
「やり甲斐のない仕事を
一生続けていくのは
もしかしたら就職出来ずにいる今より
辛いことなのかもな。」
帰りを待っていた紘一から
飯山の下でシルクレイの開発を
やってみないかと言われ
電気工学を専攻していた大地が
アシスタントにつくことに。
一方『陸王』初期モデルに足を通した
茂木(竹内涼真)。
それを耳にしたアトランティス
営業部長の小原(ピエール瀧)は
渋い顔…自分が切った癖に (-｡-;
「私がこの仕事をしていて
一番喜びを感じるのは
他社が見切りをつけた選手を
ウチが拾い上げ
その選手が活躍した時だ。
だがその逆は絶対に
あってはならない。」
大丈夫かと聞かれ
「フォーム改善など余計なことを
したせいでタイムは出ないし
もうあいつはダメです。」
と佐山(小藪千豊)。
シューフィッターの村野(市川右團次)は
変わらず茂木を気にかけていた…
『陸王』の履き心地を心配すると
「不思議な靴です。
靴に走らされてるような…」
でも履き心地はいいが
ソールがダメだと。
全力で走ると柔らか過ぎて不安定、
レースには使えないのだ。
飯山もまず硬さの調整に
取り組むべきだと考えていた。
ランニングシューズのソールには
その素材や形状によって
走るのに最適な硬さがあるのだ。
『陸王』にふさわしい硬さ…
硬さをコントロールする方法を
見つけなくてはならないと飯山。
いつも通り富島は
それが出来たとして
いつ商品化されるのか
売れなかったら何の意味もないと
水を差す (-｡-;
「茂木が履いてくれたらな…」
と大地。
嘘から出た実で、強く思っていれば
必ず道は開ける…
新しいソールが出来たらもう一度
茂木に売り込みに行くと紘一。
硬度55〜60を目指し昼夜を問わず
テストするが、上手くいかない (;_;)
追加融資を担当の大橋(馬場徹)に
頼みに行く紘一。
失敗した時はどう返済するつもりかと
相変わらず冷たい (ｰ ｰ;)
「失敗した時のことより
先ずはどうしたら成功するかを
一緒に考えて頂けませんか？」
でも話にならない…
「先ずは確実な実績を作ってから
来て下さい。」
「下町ロケット」のように
必ず後悔させて欲しい！
その足でダイワ食品へ向かい
監督の城戸(音尾琢真)に
茂木に会わせて欲しいと頼む。
別メニューでトレーニング中だから
ここには居ないと言われ立ち去るが
入れ違いに『陸王』を履いて走る
茂木が…神様の意地悪 (;_;)
難航するソールの開発…
紘一は知恵を借りようと有村(光石研)を
訪ねると、偶然坂本も来ていた。
アトランティスも50年前は
ちっぽけな会社で
同じような悩みと戦っていたと有村。
「こういう時にこそ銀行が
力になるべきなのに…」と坂本。
そして、ここからは私の独り言ですと
あることを教えてくれる。
考え込む紘一の元へ
以前コンペを行った学校に紹介された
という学園から
体育で履く足袋を見せて欲しいと
連絡が入る。
結局、足袋の方は見送りになったが
『陸王』を注文したいと！
発注は1200足 (^^♪
初めての実績になると大喜びの
社員たち。
再び銀行へ向かうが
「雀の涙にしかならない」
と相変わらずの大橋 (-｡-;
足袋の代わりとして認められただけで
ランニングシューズとしての実績には
ならないというのだ (-_-メ)
完成したシルクレイを
持って来なければ
融資は出来ないと言われ
個人名義の定期預金を取り崩すと紘一
…これが坂本のアドバイスだった。
担保の意味合いもあり
以前は定期預金を崩さないのが
暗黙の了解だったが
今は金融庁の指導も厳しくなっている
から拒否できないと。
ただその預金は今後の家族の生活を
支える為のものだから
そのリスクを抱える覚悟が必要だと。
定期預金の解約は勧めないという
大橋に
「担保にも入っていない個人資産を
どう使おうと勝手だろ。」
温厚な紘一を怒らせることに
天才的な大橋 (^^;)
融資の際には個人資産も参考にさせて
もらっていると返すが
「その融資をあんたは出来ないと
言っているんだ。
だったら参考もクソもないだろ！」
ごもっとも！スカッとしたわ～。
支店長に報告すると、路頭に迷うのは
自分だから放っておけと…
後で吠え面かくのはお前たちだよ (^^)v
全額解約と聞いて心配する富島。
いくら会社の為とはいえ
やり過ぎだから考え直して欲しいと。
そして先代が失敗したのは全部
自分のせいだと…
何としてでも先代の夢を叶えて
やりたかった富島は
必死に銀行に掛け合い
無理やり借金をして
更に先代は個人名義の預金も
取り崩したが、残ったのは
倉庫を埋め尽くす在庫と莫大な借金。
そのことが無ければ「こはぜ屋」は
ずっと豊かだった筈だと。
「決して源さんのせいじゃないよ。」
と紘一。
でも先代から
「何で止めてくれなかったんだ。
お前が止めてくれさえすれば
こんなことにはならなかったのに。」
と言われ…
先代は直ぐに謝って悔し涙を流したが
その姿を忘れることが出来ないと。
「もうあんな思いはたくさんです。」
これ以上続けるべきではないと
あらためて忠告する。
…頑なに反対するのには
そんな事情があったのか (:_;)
預金のことを家族に話そうとしても
タイミングが悪く中々切り出せない…
そして開発に寝る間も惜しんで
取り組んでいる大地へ
二次面接の連絡が入る。
ライバルだったアジア工業の
毛塚(佐野岳)の活躍は目覚しく
注目を浴びていた。
そんな毛塚と対談の話を持ち掛けられ
承諾する茂木だが…
毛塚の方から断られてしまう (>_<)
茂木では釣り合いがとれないと
いうことだ。
大会で手を差し出した時も
無視されてしまうし
もう相手にしていないということか？
村野は茂木の為に矯正用のシューズを
作りたいと小原に掛け合うが、却下。
選手に提供するのは
最先端のレースモデルだけで
売れない靴など作っても仕方ないと。
「ましてや走れないランナーの為に
作る靴などない。」と冷たい。
「選手が一番苦しんでる時に
支えてやるのもスポンサード企業の
役割ではないですか？」
食い下がる村野。
「いずれその選手が恩返しを
してくれるということか…
日本人が好みそうな考え方だな。」
茂木は必ず復活すると村野。
半腱様筋を傷めた選手の復活は
万に一つもあり得ないと返され
「その万に一つが起こった時
茂木をよそにとられても
いいんですか？」
足袋屋のことを言っているなら
他にないからあの妙な靴を
履いてるだけだと佐山。
足袋屋のシューズは悪いものではない
と村野。
やったね♪
「そんなにお気に入りならいっそ
あの足袋屋に転職したらどうだ？
お前だってアトランティスの
看板があってこそ
カリスマシューフィッターなんて
言われいい気になっていられるんだ。
それを捨てる覚悟もないくせに
私のやり方に口を挟むんじゃない！」
あーあ、言っちゃった…
村野みたいなタイプには
言ってはいけない言葉なのに。
徹夜作業で寝過ごし
面接に遅刻する大地 (>_<)
当然、社会人としての自覚を持てと
相手にされず…
もう一度プログラミングからやり直す
という飯山に
考えられることはこの一カ月
やり尽くしたのに本当に出来るのかと
食って掛かる。
「このままじゃ半年どころか
一年経っても完成しないんじゃ
ないですか？」
「だったらお前も少しは考えてみろ」
「顧問はあんたでしょ、
こんな出来損ないの機械持って来たの
あんだだろ！」
あーあ、あっちもこっちも大変だ (-_-;)
「もういい、帰れ。
今日はここまでだ。」
飲んだくれる大地に声をかける紘一。
「また失敗で、逆ギレされた。」
ん？逆ギレは君の方だよね (^^;)
あの人はダメだという大地に
「飯山さんは必ず出来ると言ったんだ
自分が出来ないことを出来るって
言うような人なのかな？」
出来ると思ったけど出来なかったのか
自分の評価を上げる為に
嘘をついたのかもと大地。
面接の度に自分も嘘をついていると。
「もしそうだったとしても
噓から出た実ってものも
あるんじゃないかな。」
差し入れを持って行こうと誘うが
あれだけ煮詰まっていたから
今日は帰っているだろうと大地。
…珈琲を持って出かける紘一。
二人の会話を聞いていた妻・
美枝子(檀ふみ)は大地に
砂糖とミルクを忘れたから
追いかけるよう言いつける。
工場には一人作業する飯山の姿が…
「あれが嘘をついてる人間に
見えるか？
少なくともこの一か月、
お前と飯山さんが必死にやってきた
努力に嘘偽りは
なかったんじゃないのか？」
足元がふらつき転んでしまう飯山を
手伝い始める大地。
「おお」と笑顔を返しただけで
作業を始める飯山に師弟愛を感じた。
「お前、酒飲んで来たろ。」
「すみません、
でもすっかり醒めてるんで。」
「美味くなかったろ。
何かから逃げ出して飲む酒は
不味いんだよ。
俺も長いことそうだったからな。
さっさとこいつを完成させて
美味い酒飲みに行くぞ。」
素敵 (#^.^#)
とりあえずコレで我慢だと
珈琲を飲む二人。
朝が来て、また珈琲を口にした飯山は
味が違うことに気づく。
様子を見に来た安田(内村遥)から
珈琲は温度によって味が変わると聞き
繭を圧縮する工程に
気を取られていたが
鍵は繭を煮る温度にあるかもしれない
と再びチャレンジ。
飯山の勘はあたり温度を変えると
硬さも変わることが判明した。
時を同じくして有村から茂木が
『陸王』を履いていると連絡を受けた
紘一はダイワ食品へ…
しかし茂木は別のシューズを
履いていた。
ようやく茂木と言葉を交わすことが
出来た紘一は
『陸王』を履いてもらった礼を述べ、
どこがいけなかったか尋ねる。
「悪くない、そう思いました。」
ただレース用としては厳しく
耐久性についても数週間試したが
かなりすり減ってしまったと。
せっかく提供してもらったのに
申し訳ないと頭を下げ、
立ち去ろうとする茂木に
新しいソールの開発中だと伝え
もう少しだけ時間が欲しいと。
企業規模ではアトランティスに
敵わないが
コンセプトには自信がある。
「コンセプト？」
「従来にはない軽さと履き心地。
そして怪我をしにくい
ランニングシューズ
それが『陸王』です。」
更に「悩みがあったら言って下さい。
シューズのことだけでなく
故障のことでも会社のことでも
何でもいいです。
医者じゃないから
治療は出来ないけど
一緒に走ることは出来ます。」
自分たちにサポートさせて欲しいと
頭を下げる。
「もしそんなシューズが本当に
出来るなら、履いてみたいですね。」
「出来ます！
私は彼らを信じてます。」
微笑んで頷く茂木。
そして社員全員が見守る中
煮繭温度95度という最後の実験が
始まる。
これでダメなら又違うアプローチを
考えなくてはいけない。
茂木が新しい『陸王』を履いてみたい
と言ってくれたことを伝える紘一。
「今日は縁起がいい！大丈夫だ。
絶対に上手くいく！」
そして…硬度55.1！
やった！出来たのだ！
このシーン、何度見ても鳥肌！
「待たせて悪かったな。」と飯山。
泣ける…
こいつも頑張ったと大地を、褒める。
紘一も「大地、よくやった。」
ソールは完成した。
このソールで次は新しい『陸王』を
作るのだ！
『陸王』を捨てられずにいた茂木に
城戸は
「怪我が治ったら又アトランティスが
サポートしてくれるのだから
ソールがどう変わろうと
素人が作ったシューズなんか
お前が履く必要はない。」
とゴミ箱へ …(>_<)
次回茂木に退部勧告が？
そして村野もチーム『陸王』へ？
面白くなってきた！
早く銀行と大企業の吠え面が見たい (^^)v
陸王 日曜21時 TBS
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