2018年3月27日火曜日

「anone」第9話のあらすじと感想:最終章突入!絶体絶命の危機…涙の別れ

切なすぎる別れ…(;_;)




「Mother」「Woman」に続く

坂元裕二脚本の人間ドラマ。


生きることの意味、

人が生きる上で本当に大切なものは

何かを問いかけ真実の人間愛を

見つけていく物語…




偽札を巡り偶然出会った

林田亜乃音(田中裕子)

辻沢ハリカ(広瀬すず)

持本舵(阿部サダヲ)

青羽るい子(小林聡美)の4人は

林田印刷所で共同生活を始める。




一万円札が刷られるのを見てしまった

花房万平(火野正平)は

亜乃音に自首を薦める。



するといきなり後ろから首を絞める

中世古理市(瑛太)。

驚いた4人が何とか引き離し

事なきを得たが…



「あなた今、殺そうとしたでしょ!?」

「つい…」

恐ろしい (-。-;



二階で話し合うが

悪びれもせず万平に続き

こたつに入る理市。



「あなた僕を殺そうとしましたね。

どうぞ殺して下さい。

それで証拠消せますか?」



証拠は消せず、また誰かに見つかる。

そしたら又殺すのか…

「そうやって一生

ごまかしていくんですか?」



黙って俯く理市の頭を

ティッシュの箱で叩くところが可笑しい。



更に万平が以前持って来たお土産の

きな粉餅を何故かみんなで食べ始める。



「嘘は嘘で隠すしかないんですよ。

嘘に終わりはないんですよ。

嘘で守った嘘が

結局君たち自身の心を壊していく。」



偽札作りは犯罪だと知っていて

何でやったのかと。



「もし良かったら仲間に入りませんか?」

と理市 (゚o゚;;



「ちょっとこの人何言ってんですか?」

「ごめんなさい。」と亜乃音。



「あなたを雇います。

…この人たちの為を思うなら

仲間になるのが一番いいと思います。」



怒りでテーブルを叩く万平。

きな粉が飛び散る。



「偽札、使ったの?」

ジュースを買ったが

回収したから外には漏れないと…

つげ信用組合のATMに

残ってしまったことを黙っている理市。



「ということは、僕が黙っていれば

何もなかったことになるわけか…」


「もう二度としません。

見逃して下さい。」

頭を下げる亜乃音。



そこへ三太郎(和田聰宏)が迎えに来る。

理市がここへ来る前

ベンチャーの社長をしていて

インサイダー取引で

一年服役していたことを話し出す…

何でもなかったから、帰るぞと万平。



「あの弁護士を仲間にする

方法ないんですか?

何か弱みとか、金に困ってるとか。」


「もう諦めましょう。」

偽札が使えなかったとるい子。

ハリカも使えなかったと嘘をつく。





翌日…ATMから偽札が見つかったと

報道される。

防犯カメラの映像が公開され

それを見た結季(鈴木杏)は警察に通報。



同じくニュースを見ていた4人は

警察が来たら逃げて

田舎で家族みたいに

何もなかったように暮らそうなどと

冗談を言い合うと

突然食卓の上のコップが割れ…(゚o゚;;



怖い!

あの子が割ったのか…?





理市が帰宅すると

結季が荷物をまとめていた。



「家族の為だったら

あんなことしないでしょ。」



娘にも二度と近づかないでと

出て行ってしまう。




そんな中、紙野彦星(清水尋也)と

会う約束をしたハリカ。

それを聞いた亜乃音は

依然買った服をプレゼントする。

試着して照れる姿が可愛い (^^♪ 



相変わらず他愛もない話で

盛り上がる4人…



「人生なにが嬉しいって

悲しくて悲しくて

やり切れない出来事があっても

いつの間にか笑えるようになるんだな~

こんなに辛くても

いつかは笑えるようになるって思ったら

何か楽しくなりませんか?」と舵。



確かにそう考えると、救われる。



いつの間にか寝てしまった

亜乃音とハリカ。

舵とるい子はお喋りを続ける…



「最近、幽霊の子は来ないんですか?」


「私が機嫌のいい時は

あんまり来ないんだよね。」



機嫌がいいと聞き、驚く (^_^;)



願い事とか叶ったことないから

直ぐ諦めるようにしてるけど

「持本さんとはね、

何かずっと一緒に

居られるんじゃないかなって

そんな予感がするんだよね。


ついに私の願いを叶えてくれる、

そんな人なのかなっていう

気がしてるんだ。」



るい子の気持ちに気づく舵。




「前はね、

会わない方がいいって言われたの。

会うと一人が

当たり前じゃなくなるからって。」



亜乃音に話すハリカ。

自分も一人が当たり前って思っていたから

ちょっとわかると



「でもね、

亜乃音さんがしてくれたみたいに

私も彦星くんに出来るかな。」



お金も用意できなかったし

何もしてあげてないと亜乃音。



「私にお帰りって言ってくれた。

ただいまって言わせてくれた。

私も彦星くんの居場所になりたい。」





翌日、彦星が食べたいと言っていた

ぶどうパンを持って会いに行く。




そして自宅を訪ねる警察の姿を見た

理市は、急いで別宅へ行き証拠を隠滅。



次に印刷所を訪れ

証拠を処分するようにと…

陽人(守永伊吹)のことを

黙っていてくれるなら

罪はすべて自分達夫婦が被ると言うと

「これは僕の犯罪です。」




証拠を森に埋めに行く理市と舵。

一人でこの先も偽札作りを続けると聞き

自分も連れて行って欲しいと。




病院の前で香澄茉歩(藤井武美)と

バッタリ会い

二人で喫茶店へ行くハリカ。



重粒子線治療の費用を

茉歩の父親が出してくれると聞き

「良かった」と泣き出すハリカ。



でも好きな人がいるから

そんなお金は受け取れないと断られたと…



「ごめんね、

割り込みしようとしちゃって。

わかってても好きだから

止められなかったんだよね。」



泣き出す茉歩。

ショックを受けるハリカ…




彦星の病室へ向かうが中に入らず

カーテンを開けようとする彦星に

「ちょっと、開けないで。

お願いします。」



ひとしきりカーテン越しに

昔の思い出や何気ない会話をかわす二人。



そして突然この後約束があるから帰ると

…ガッカリする彦星。



「今日はちゃんと

話しておこうかなと思って。」


「ちゃんと?」


「もしかして私、

勘違いさせちゃってるのかなって思って」



変な知り合いを作るのが好きで

彦星もその一人。

悲しい漫画を読むみたいに

話を聞いて楽しんでいたと。



「何、それ」


「だって彦星くんの子どもの頃

覚えてないし、

そこまで真剣になられると

思ってなかったから。」


「ごめんね…そろそろ話聞いているの

重荷になってきた。」



涙が溢れてくるのを堪えながら

嘘をつくハリカの姿が痛々しい (;_;)



 「面倒臭くなっちゃった。」


「そっか…わかるけどね。」


首を振り否定するハリカ。


「僕も自分のこと面倒くさいし

ずっと会ってなかった人に

話すようなことじゃなかったよね。」



…「良かった、わかってくれて。」

もう連絡するのはやめるから

お互いに削除しようと。



「わかった。削除する。」


「まあ、すぐに忘れるよ。

お邪魔しました。

あ、そうだ、ぶどうパン…」


「早く帰って。」



深々と頭を下げ、扉を閉めて泣き崩れる。

彦星も泣き出す…。



このハリカの姿を誰か見て

彼に伝えてと思っていたら

弟がやって来た…走り去るハリカ。



心を偽って好きな人を傷つける…

どんなに辛かっただろう (;_;) 




学校で先生から母親宛ての手紙を

渡される陽人。

中を見ようと窓に透かしていると

消防車のサイレンが聞こえ立ち尽くす…。





とうとう印刷所にも刑事がやって来る。

中に入れ、るい子を逃がす亜乃音。

丁度、戻って来た舵の車に乗り込む。




一方、理市は玲(江口のりこ)の職場を訪れ

暫く町を離れることにしたと。



「そう、私がうざったいから?

…あの子、おかしいの。」

そこには火事の絵を描く陽人の姿が…



「中世古くん、僕が火事したの?」

先生の手紙を燃やしたから

隣のおじさんが死んだのかと尋ねる。




両替機で使えるからと

未だ偽札を持っていた舵…



「どういう状況かわかってる?

警察来たんだよ。」



自分は理市と逃げるから

るい子は一人で戻れという。



「私のこと置いてくわけ?」


「邪魔なんで。」



自分の余命のことを考えて

嘘を言っているのだろう。



「この人と一緒に居たいって

思ってたんですけど。」


「そういうつもり全くないんで。」


そういう風に思われるのは

若干迷惑だし厄介だと。

去って行く舵を追いかけ抱き締める。



「病気、悪いの?どうなの?永くないの?

もう無理なの?」


…「はい…」


「私、看取るから。

それくらいならいいでしょ?」



抱き合う二人。




ひと通り印刷所の中を回った刑事が

帰ろうとすると

急いだ亜乃音のサンダルが脱げ…



拾おうとした刑事は機械の下から

一万円札のコピーの切れ端を

見つけてしまう (>_<) 




刑事と一緒に印刷所から出てくる姿を

目にしたハリカは走り出し…



「お知合いですか?」と刑事。


「いえ、知らない子です。」


亜乃音を乗せた車が走り出す…。




いよいよ最終回。

亜乃音はどんな罪になるのだろうか?

ハリカやるい子、

舵も捕まってしまうのか?



そして火事のことを思い出してしまった

陽人は?

心配だ…



ハリカと彦星の別れのシーンが

ホント悲しかった…

何度見ても泣ける…



彦星には助かって欲しいし

ハリカの気持ちにも気づいて欲しい (;_;)


anone 水曜22時 日本テレビ


「ファイナルカット」最終回のあらすじと感想:殺人犯の衝撃告白 !? ついに 真 犯人登場 緊迫&逆転の末、テレビで明かされる真相とは メディアへの復讐 完結

まさかの山崎育三郎 (゚o゚;;




経営する保育園の園児殺害事件で

犯人扱いされ亡くなった

母・恭子(裕木奈江)の復讐に

人生を捧げる早川慶介(亀梨和也)。



12年後、姓を中村と変え

警察官になった慶介は

ターゲットに近づき

公開されるとその人の人生が終わる

致命的な映像=ファイナルカットを

突き付ける。



ターゲットは、母を自殺に追い込んだ

「プレミアワイド」の関係者。

更に情報をリークした警察幹部。



そして真犯人と思われる

小河原祥太の家族である

小河原雪子(栗山千明)と

妹の若葉(橋本環奈)、

それぞれに別人を装い近づいたが…




若葉の策略に嵌り

現行犯逮捕された慶介。



救急車の中で

「やった…お兄ちゃん。」

という言葉を聞く雪子。




殺人未遂事件で捜査は進み

黙秘を続ける中、家宅捜索が入る

…慌ててデータを隠す大地(高木雄也)。



若葉の傷は浅く

一週間で退院できるが

今回の事件が表沙汰になり

祥太のことで騒がれることを

心配する達夫(升毅)。




一方、ファイナルカットが

警察の手に渡ったか心配する

百々瀬(藤木直人)たち。



そこで芳賀(鶴見辰吾)が

取り調べと称し慶介の元へ…

取調室のカメラは切ってあるから

サシで話そうと (-。-;



「押収されたパソコン、

そこには何もなかった。

例の画像はどこだ?」



脅迫罪が加われば大変なことになると

恫喝する。



ここのカメラはメンテナンス会社から

サーバーに接続しているから

今も友人がハッキングして

録画しているかもと慶介。



「たかが動画…でも世間に流れたら

みんな信じますよね?

この人、こんな人なんだ。

ニュースや映像で流れると…

どうします?暴力尋問続けます?」




大地は雪子に連絡し

慶介が呼び出されたことを伝え

「兄と連絡を取り合っている」

という若葉からのメールを見せる。



現在も黙秘していると聞いた雪子は

大地を犯行現場となった

達夫のパソコンがある部屋へ

連れて行く。



そこには祥太からのメッセージが…

慶介が逮捕されれば

自分の疑いも晴れ家族も助かる。

だから自分を犠牲にして

彼を一度窮地に追い込み

何かの罪を着せる。



「みんなに見放され

孤独になった彼を助けるのは

若葉、お前だよ。

どんなに彼を好きか証明してみせて」



何と身勝手な!

妹を何だと思ってるんだ!



大地はすり替えた盗撮機能がついた

達夫の腕時計を見つける。

そこには若葉が自分のお腹を刺す

一部始終が録画されていた。




病院でも傷は自分で刺したものだと

医師が判断。




大地から預かった写真を持って

面会に来た高田(佐々木蔵之介)は

若葉の自作自演の可能性が高く

事情を聴いているが

泣くばかりで話にならないと。



「明日にでもお前は釈放だ。」



しかし、12年前の女児殺害は

自分の犯行だと (゚o゚;; 

更に百々瀬に会いたいという慶介…。




一方、何故そんなバカなことを

したのかという雪子に

「あんたが慶介、盗ったから。」

昔から何でも出来て

何もかも手に入れて

自分が特別だと思っていると

責める若葉。





そして訪ねて来た大地から

慶介が自白したと聞かされる雪子。

今から面会に行くから

何か伝言をと言われ手紙を書く…




百々瀬に慶介の伝言を

伝えに行く高田。

慶介が自白したことを告げると…



祥太が7年前

サンフランシスコの公園で

少女を連れ出そうとして通報され

その後行方府目になったことを

話し出す。



高田も、つい最近、

達夫が借りたシアトルの別荘の近くで

複数の女児に声を掛ける

日本人男性がいたこと、

その後すぐに祥太の失踪宣告の

申し立てがされたことを話す。



「さすがにそれを聞くと

先ずは小河原祥太真犯人説を

追いたくなります。」


「だが中村は自分がやった、

あなたにそう伝えてくれと

言っています。

あなたと話したいと。」



祥太、完全に幼女好きの変態だよね。




雪子からの手紙を読む慶介…

「私たちのことは気にせず

本当のことだけを話して下さい。」


自分が慶介を好きになって

若葉を傷つけたとも書かれていて…


「あなたは本当は優しい人です。

幸せにならなきゃいけない人です。

どうか真実だけをお願いします。」



美人で聡明で本当に素敵な女性。

変態の兄がいるなんて気の毒過ぎる…





退院して家に戻って来た若葉。

そこへ大地から雪子に連絡が入る。



慶介が捕まり

ニュースになっているから見てくれと


テレビをつけると

「ザ・プレミアワイド」で

真犯人が慶介だと放送されていた (゚o゚;;



早速、祥太にメッセージを送る若葉。

すると…「帰るよ。近いうち」(゚o゚;;



翌朝の新聞にも慶介逮捕の記事が載り

祥太の帰国を家族に伝える若葉。




そして、祥太(山崎育三郎)が帰国。

でも空港で待っていたのは慶介 (゚o゚;;





 「卑劣な犯行を繰り返し

逃げ続ける男。

彼を追ってなりふり構わず

執念の真相究明を続ける男。


そんな二人が遂に激突。

滅多に見られない最高の戦いになる。

面白い。」と百々瀬。



今の状況を利用して

「フェイクニュース」を流すことを

思いついた。



隠れている祥太を引っ張り出すには

彼の不安材料を取り除くしかない。



ニュースを制作してくれれば

ファイナルカットを全て消去すると

持ち掛けたのだ。



家族ごと騙す為

雪子が手紙を書いている間に

大地がテレビに細工。



若葉がパソコンを開いた時に

ネットニュースを流し

翌朝も新聞をすり替えたのだ。



高田も現れ

12年前の事件の再捜査が決まった

(実は慶介がファイナルカットと

引き換えに芳賀に要求したのだ)と

署への同行を求めたところに

井出(杉本哲太)と真崎(水野美紀)が

取材させて欲しいとやって来る (-。-;



更に達夫が駆け付け

任意の事情聴取には応じないし

取材も一切断ると。



刑事部長である芳賀の許可を

得たといっても

どうしてもというなら

逮捕状を持って来いと強気 (-。-;




任意同行に応じなかったことを

芳賀に報告する高田。
 


指紋は採取することが出来たので

遺留品と照合して

新たな物証が出たら令状をとり

自分と慶介で逮捕に向かうと言うと



慶介は若葉の自殺未遂関与と

報告なしの単独行動により停職。

処分が下るまでは自宅謹慎だと (>_<)




警察は新たな証拠の鑑定結果を待って

どう動くか決めるが

その前にプレミアワイドの連中に

邪魔されることを心配する大地。



ファイナルカットはもう使えない…

百々瀬の妻の行方について

調べ始める二人。




小河原家を訪ね取材の申し込みをする

井出と真崎。

達夫は渋るが、当の祥太は

「いいですよ、僕は。」



せっかく帰ったのに家で息を潜め

家族にも迷惑をかけっ放し。

やましいところはないから

取材を受けるという。



あれから自分なりに事件を調べたが

やはり早川恭子の犯行だと思うと。





遺留品から祥太の指紋は

出てこなかった。

打つ手がないという慶介に高田は

「無いこともない、メディアを使う」



祥太が取材を受けることになり

百々瀬から双方の言い分を聞きたいと

連絡があったというのだ。



考えようによっては

取り調べと同じだから

集めた証拠を突きつけて揺さぶる…



「その代わりお前は世間に曝される。

あの事件の園長の息子、

そう噂もされる。

奴に言い負かされるリスクもある。

ここから先は

警察に委ねることも出来る…

お前がどうしたいか決めろ。

後悔しないように。」




入院中の妻を見舞う百々瀬。

そこには慶介の姿があった。

百々瀬が笑いかけても無表情な妻…

若年性アルツハイマーだった。

本人の希望で病名は伏せ

代役をたてていたという。



取材を受けることにしたと慶介。

「前にした約束、覚えてるよな?

妻の映像を撮っておいたと。

「いつもの調子で余計なことしたら

静かな病院にメディアが殺到する。」



「いや、君はやらない。

君の目的は真犯人を捕まえる、

ただそれだけだ。

世間を炎上させて誰かを社会的に葬る

そういう人々の正義感という名の悪意

何より嫌いなはずだ。」

そして真相に辿り着くことを

祈っていると…





取材の日が決まったことを

高田に報告し辞表を出す慶介。



そして対決の日がやってくる…

集めた証拠を突きつけるが

全く動じず「やっていない」を

繰り返す祥太。



アメリカへ逃げたのではなく

弁護士資格を取る為に留学したと…

「やっていたら

こんな所へ出て来ません。」



一方的な言いがかりをつけられ

家族共々、追い回される日々が

続いている「メディア被害者」だと。





同じ頃、祥太のことを信じたかったが

もう無理だと若葉に話す雪子。

何より許せないのは

若葉を唆したことだと。



こっちを見て欲しくて

自分が勝手にやったと若葉。



「慶介に本気だって伝えたくて。

でも結局、余計離れていった。」



当たり前だ (-。-;



 「お兄ちゃんはいつも私の味方。

お前が一番だって励ましてくれた。

お兄ちゃんの言う通りにすれば…」



泣き出す若葉を優しく抱きしめる。





あの日、真犯人は何らかの方法で

志穂ちゃんと落ち合い

暴行を加えようとして騒がれたので

ハンカチで窒息させ、殺害。


我に返り、事務所の前に

防犯カメラがあったことに気づき

データを破棄。


その後、外へ運び出す姿を

恭子に目撃された。


犯人は裏口から出て、車で工場跡へ。

この時、法律事務所の駐車スペースに

車が停まっていた跡があったことを

雪子が教えてくれた。


遺体を捨て、恭子を陥れる為に

ハンカチも一緒に捨てる。

そして素知らぬふりをして家に帰る…



「それが真犯人、

あんたがやった犯行の全貌だ。」



顔色一つ変えず聞いている祥太。

これに対し反論はと訊かれ



「アメリカの法曹界に

次のような言葉があります。

依頼された案件の事実が不利なら

法を主張せよ。

法において立場が弱ければ

事実を主張せよ。」



一方的な状況で妄想、

思い込み満載の素人推理を披露され

自分自身を守るには

法を主張するしかないと…



証明されたのは、ある一定時間、

車が停めてあったというだけ。

そしてSDカードが

トイレに捨てられたというだけ。



「その程度の立証では

とても有罪認定なんかされない。

そんなの法廷では通用しない。」



自分はやっていないし、

事件の日はずっと家にいた。

志穂ちゃんなんて子は知らないと。



「冷たいな。」折り紙を見せる。



「仮に知っていたとしても

12年も前のことなので記憶にない。

被害者と知り合いだっただけで

犯人扱いするのは合理的ではない。」



「よくそんな言い逃れが出来るな、

自分の罪を棚に上げて!」



「冷静に。話を戻しましょう。」

と百々瀬。



「いいですか?僕から。」と祥太。


「君、大丈夫?

こんな風に僕を犯人と決めつけて

まるで変質者のように

僕を追ってるみたいだけど…」



慶介を侮辱し始める。



「そろそろ現実見なよ。」

犯人だから恭子は自殺したのだと。



「現実見るのはお前だろ。」

ハンカチから出たDNAの鑑定結果を

見せる慶介。

最新の技術で男のDNAが検出された。

祥太のDNAと照合していて

もうすぐ結果が出ると。



「その手には乗らない。

どうぞご勝手に。」


「何でそう言い切れる?」


「やってないからだよ。」



恭子の犯行だと言い張る祥太。

ハンカチも帰り際、

逃げる途中で落としたのだろうと。



「何で帰り際ってわかる?」


「往きに落としたら

帰りに気づくだろ。」


「何で気づくんだよ!」


「気づくだろ、ハンカチは外に…」


「外に?」



初めて動揺する。



ハンカチが外に落ちていたのは

公表されていない事実だった。



「そもそもウチでは

遺留品としか報じてない。

よそでも扱ってない情報だ。」

と百々瀬。



犯人しか知り得ない事実の自白だ。



往生際悪く、

現場の写真を何かで見た記憶があると

言い出す祥太。



「俺はずっと家にいた!

そう妹だって…」



「お兄ちゃん!もうやめて。」

雪子が高田と一緒に入って来る。



目を覚ましたら祥太が居ただけで

ずっと一緒に居た訳ではないと

若葉が話してくれたのだ。



祥太が疑われるのが嫌で

そう言ってしまったと…



「私も若葉も警察に証言し直す。

だからもう逃げないで。

罪を償って。」



…「さっきの言葉知ってますよ。」

と百々瀬。



あの言葉には続きがあった。



「法も事実も負けそうな場合、

ひたすら相手の弁護士を罵倒せよ。」



慶介を罵倒し始めた時

真犯人だと確信したと。



逮捕され、連行される祥太。



「中村くん、おめでとう。

これで真相が世間に届く。」

と百々瀬。



真犯人を見つけたから

番組内で謝罪するか問う慶介。

一方的に犯人扱いし

追い詰めたことへの謝罪…



「我々はその当時あった事実を

報じただけで間違ってはいない。」



「そうやって無かったことに

するんだよな、あんたらは…」


都合が悪くなると途端に触れなくなる

…何を大声で騒ぎ、何を黙るか、

自分達が決められる。

そういう特別な力があると思ってる。


「だけど、傷つけられて黙っている

人がいるってことを忘れるな!」



忘れてないし、

いつも瀬戸際で悩むと百々瀬…

「我々の仕事は世間の人々の知りたい

面白いに応える。それが全てだ。」


何が面白いか言えず

綺麗ごとだけが正論としてまかり通る

そんな社会の方が問題だと。


「それでも妻の映像を

流すというなら流せ。

わたし達は間違ってない!」



今は情報を一方的に

受け取る時代ではない。

面白いことは自分自身で見つける。

「せめて見せてみろ、あるべき姿を。

沈黙して人の声を聴く

何か伝えることで人の心を動かす

というのが役目だろ!

今のままで本当に胸張れるのかよ!

過去を正して未来を見せろ。

使命を果たせ。」



スタジオを出て行く慶介…



ずっと涙を浮かべ聞いていた

小池(林遣都)は

自分たちが恭子を

自殺に追い込んだんだと…



「だから真犯人逮捕に貢献した!」

と百々瀬。



「本当に間違ってないんですか!」


「理に合わない要求は飲めない。

嫌なら辞めろ!」


「辞めてやるよ。」



彼が一番まともだ。




真犯人逮捕の一部始終が放送される日

…小河原家の前にはマスコミが殺到。

居酒屋で番組を観る

小池と皆川(やついいちろう)。

慶介と大地も食い入るように

画面を見ていた…



慶介のVTRを流す前に

打ち合わせを無視して

語り始める百々瀬。



テレビ離れが進む中、

より面白く、より強くと

いつしか事実を曲解するようになった

…そしてこの事件を

過剰に報じたことで

参考人に過ぎなかった恭子を

糾弾してしまったと謝罪。



「大変申し訳ございませんでした。」

深々と頭を下げる。



「終わったよ」

恭子の写真に報告する慶介。




放送を見ていた百々瀬の妻はその夜

会いに来た彼の手を握り微笑む…

嬉しそうな百々瀬 (#^.^#)




高田と志穂ちゃんのお墓に

報告に行った慶介は

雪子の姿を見かけ追いかける。



引っ越して仕事も辞めると。



あの事件がなかったら、

普通に会えたかな?と慶介。

親の職場があるビルで偶然会って、

話すようになって、

会うのが楽しみになって…



「そんなこと考えもしなかった…

今は考える、君のおかげで。

どこにいても願ってる、

元気で、どうか幸せに。」



別れる二人…。



その後、大地は

メディア被害者サイトの代表に。



百々瀬は番組を降板、

井出は資材課へ。

戻って来た小池だけは

のびのび働いていた (^_^;)



高田は警察学校へ左遷。



ジムで百々瀬と会った高田は

「らしくないですね、

百々瀬さんが謝罪なんて。」



「おかげ様で大反響を頂きました。」

辞めたのは戻る時に騒がれる為だと。

相変わらずだ (^_^;) 



そして雪子が働く美術館

初対面の時と同じ言葉をかける慶介…

二人の恋の第二章が始まるのか (#^.^#)



百々瀬たちの誠意も感じられたし

救いのある終わり方で良かった。

警察幹部にお咎め無しは

ちょっと納得いかないけど (-。-;



復讐相手がメディア、警察、真犯人

という設定も今の時代を反映していて

興味深かった。



実際にメディア被害者は

たくさんいるのだろう。

報道の受け方などについても

考えさせられるドラマだった。



やはり関テレは面白い!


ファイナルカット