2019年11月30日土曜日

「ニッポンノワール」第7話:暴く闇の正体!亡き刑事、涙の真相…

第2部 覚醒編、スタート!




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。




11月11日 中央警察病院地下

監視カメラを操作する男たち…



階段には謎の工作員たちが

才門(井浦新)の遺体?を運び出す様子、

実験室では工作員が遊佐を囲んだところへ

手に拳銃を持った南武率いる特別班が

突入する様子が映し出されていた。



撃たれても立ち上がり襲ってくる

ゾンビのような工作員たち (◎_◎;)



監視カメラの映像は

深水(笹野高史)の店の中も映していた。



店で勉強する克喜(田野井健)は咲良(夏帆)に

遊佐は咲良のことが好きだと思うから

二人が一緒になったら嬉しいと話す。



そこへ拳銃を手にした刑事たちが入って来る。

「碓氷克喜くんはこちらで保護します」

碓氷元警察庁長官(大和田伸也)からの用命だと

克喜を連れて行く。



監視カメラに気づく深水…





警察病院では…

南武が遊佐に逃げろと命じる。

裏で車が待っていると。



USBを抜き取り走り出す遊佐。

その途端、照明が消え

工作員たちも何故か倒れてしまう (@_@)



才門と別れた場所へ戻る遊佐。

彼のジッポーが落ちていた…




「実験場が制圧されました」

「処分しろ」

碓氷の声だ…

監視していたのはやはり警察…地下組織か?




「何、あれ?」と明海(立花恵理)。


スイッチが入りカウントダウンが始まる…


「爆弾だったりして…」



何とか工作員を連れてエレベーターに

乗り込む特別班。




カメラを見ていた碓氷は

南武の仕業だったことに気づく。

そして次の瞬間、爆発が起きる。




裏口に出る遊佐。

裏口のカメラは壊されていて

その様子は確認されていない。

そこへ田中(前田康之)が車で迎えに来る。



ゴミ置き場の横を通った時

血だらけの才門が手当てを受けているのが

目に入る…

ジッポーを握りしめ叫ぶ遊佐…




才門に駆け寄る特別班。

医師は既に心肺停止していると告げる…





3度目のフラッシュバック…

山小屋で向き合う遊佐と薫。

足下に新聞が落ちている。



『新型インフルエンザ感染拡大』

という記事が一面を飾っていた…



「克喜は人体実験を受けたの」



3年かかってようやく

ニッポンノワールの存在に辿り着いたと薫。

薫の父がその一員だから克喜も関わったのだと。



「彼が克喜を作り替えたの」





放来撮影所の倉庫に着くと南武がやって来た。

今では警察も安全といえないから

ここで匿うことにしたという。



南武から『正義のため』と訊き

田中も協力することにしたのだ。



公安部が遊佐を消そうとしていることに

何か心当たりはないかと南武。



記憶が少し戻ったと言い

人体実験のこと、碓氷のことを話す。



驚いた南武はこのことを誰にも言うな、

そしてここを動くなと命じる。



公安が才門殺害の罪を

また遊佐に被せるかもしれないと。





特別班の部屋に戻った南武。

まるでゾンビだったと話すメンバーに

病院でのことは口外しないよう命じる。



爆発について調べようとしても

エレベーターのボタンが変わっていて

地下へはもう行けないと報告を受け



「証拠隠滅か…明海は?」



才門の遺体は司法解剖の為に

大学病院へ移されたが

まだ警察病院から動けずにいると

名越(工藤阿須加)が答える。





手足を拘束され椅子に座っている克喜…

食事を運んできたのは江國(杉本哲太)だった!





一方、倉庫に訪ねて来た咲良から

克喜が碓氷に保護されたと訊く遊佐。

南武に報告すると

丁度これから碓氷に会うところだという。





遊佐の行方は掴めたのかと碓氷。

目ぼしい情報はないと答える。



克喜を保護したことについて尋ねると

いくら父親でも犯罪者の手元に

置いておくわけにはいかないからだという。

そして一刻も早く遊佐を捕まえろと命じる。



「それは例の件と関係があるのでしょうか?」



遊佐が重要な案件を抱えていているから

覚醒する前に全てを終わらせなければと

言っていた碓氷…



「遊佐清春の覚醒とは

一体何のことなんですか?」



君は知らなくていいと言い

薫殺害の犯人と十億円を見つければ

約束通り刑事部長のポストは用意するし

更に遊佐を捕まえれば

その後のキャリアも保障するという。



「ご厚意、感謝致します。

因みにその見返りですが

ニッポンノワールの存在が

明るみに出ることになっても

変わることはありませんか?」



あなたは組織とは無関係だろうから話すが

ニッポンノワールの全貌が掴めそうだと。

薫がその情報を遊佐に託していたようで

彼はその記憶を取り戻しつつあると言う。



「十億円の在処もいずれ。

…楽しみにしていて下さい」



部屋を出て行く南武…



「聞いたか?」


隣の部屋から江國が出て来る。


「おそらく南武は遊佐と通じている」


「探りますか?」


「いや、もう少し泳がせる。

十億円の在処がわかってから始末しても

遅くはない」


そして江國の妻のドナーが見つかったと。


「君次第で奥さんは元気になる、頼んだよ」



「そういうことか…」

南武は盗聴器を仕掛けていた。





『ボナーロ』を訪れる宮城(細田善彦)…

芹奈(佐久間由衣)が恋人と揉めていた。

彼と別れたい芹奈は

宮城を新しい恋人だと紹介し、頬にキスをする。



克喜のことを何も聞けずに戻った宮城は

班のメンバーにキスのことを話す。

どうやら恋に堕ちたようだ…(^_^;)



そこへ捜査会議を終えた南武が入って来る。

遊佐と共謀していると思われている為

特別班は会議から外されていた。



捜査会議の内容を伝えようとしたところに

江國がやって来る。

何も知らないメンバーたちは

ベルムス襲撃で再入院していた江國が

戻って来たことに喜ぶ。





江國が碓氷と繋がっていることを

遊佐に話す南武。

克喜の居場所を聞き出そうと逸る遊佐を

もう少し様子をみようと制する。



「その間に克喜に何かあったらどうすんだよ」


「もう克喜だけの問題じゃないんだよ。

奴らがやっていることが

実験じゃなくなった時にどうなる?

この国の在り方が大きく変わるんだよ」



とにかく暴走するな

指示が出るまで咲良と仲良くしていろと

言い残し、出て行く。



薫のUSBはまだ開かない…





言いつけを無視し

江國の妻の病院で待ち伏せる遊佐 (-_-;)



江國が現れると

妻に銃を向け克喜の居場所を尋ねる。



「どうしてニッポンノワールに就いた?」


「才門から何も聞いていないのか?」


「??」


「まあいい、俺に勝ったら全て教えてやるよ」



格闘が始まる…



「南武課長は知っているのか?」


「課長から聞いたんだよ。

病み上がりで勝てるわけないだろ」


「わかっているよ。

俺がお前とタイマンしたのは

至近距離まで近づく為だ」



例の画像を見せる江國。

4度目のフラッシュバック…



「私が…克喜を…」

泣きながら話す薫。



そして意識を失う…





『ボナーロ』で3時間も珈琲を飲み続ける宮城。

芹奈につき合って下さいという為だった (^-^;



そこへ魁皇高校立てこもり事件の

生徒たちが入って来る。



宮城に声を掛けると

事件を担当したが彼らのことは記憶になく

人違いではないかという。



憶えていないことに驚くが

言われてみれば雰囲気が違うと生徒たち。

「お兄さんとか…?」



そんなに違うのだろうか?



その時、宮城に電話が入る。

「清春が?

わかりました、直ぐ行きます」





監視カメラの映像が映し出される部屋―

目を覚ます遊佐の前に碓氷が現れる。



克喜の居場所を尋ねる遊佐に

安全なところで保護していると答える。



ここは遊佐たちを監視する部屋で

警視庁の別館の地下5階で

遊佐がどこまで思い出したのか興味があって

ここへ連れて来たという。



星良(入山法子)が殺されたことをきっかけに

薫が組織のことを調べ始め

3年かかって自分の元に辿り着いたと話す…



その時の映像が流れる―



『内務省における

ニッポンノワールの活動報告』

極秘資料を差し出し父親に詰め寄る薫…



「元は内務省による国家警察だった頃

巨悪事件を極秘で扱うセクションとして

発足したのが始まりだった。



何度か名称を変えたのち

今のニッポンノワールと呼ばれるようになった」



遊佐も薫から聞いた話を思い出す…



ニッポンノワールの極秘プロジェクトとして

行われている人体実験は

幾つかのジャンルに分かれている。



星良が携わっていたのは人格矯正プログラム。

再犯率の高い未成年の犯罪者を対象に

これまでの記憶を消去して

新たな記憶を植え付ける…



再び薫と父親の会話―



「人格矯正プログラムの根幹は

感情の抑制と記憶の改ざん…」



前者は新薬で脳に刺激を与え効果を高め

後者は脳細胞をウィルス感染させることで

記憶への印象をすり替える…



それを繰り返すことで別の記憶を植え付け

国家にとって都合のいい人間に変えるのだ。



星良はこのプログラムを受けた宝生を

担当したことで組織と関わるようになった…




「何で未成年のガキを被験者にした?」


碓氷に尋ねる遊佐。


「脳が成熟する前の方が適応しやすいからだ」



9歳の克喜にも同じプログラムを行ったことを

責める遊佐。



「君はあの子がどんな子どもだったか

知ってるのか?

薫はここであの子への想いを打ち明けた」



父に打ち明ける薫―



「あの子は私の手に負えなかった…」


学校へ行かず暴れる克喜。

毎日反抗してどんどんエスカレートする…


「私はどう克喜を愛していいか

わからなくなった。

でもいつかわかってくれる、

そう信じて対話を続けたの。

あの日までは…」



学校の何が嫌なのか話して欲しいという薫に

反抗する克喜。

思わず頬を叩いてしまった後

「殺す」と包丁を向けてきたのだ。



「あの瞬間、心が折れた。

限界だった…

だから克喜を実家に預けて

2週間の出張に行ったの。

あの子から逃げたかった」



だが家に戻ると克喜は別人になっていた…



「あなたが克喜を変えたのよ!」


父を責める薫。




「いくら克喜が手の付けられない

ガキだったとしても

人格を変える必要なんて無かった筈だ!」


碓氷を責める遊佐。



実験場に連れて行ったのは

克喜が望んだからで

彼が自分でプログラムを志願したと話す…



薫の部屋で見つけたと

人格矯正プログラムの調査報告を差し出し

これで自分を変えて欲しいと言った克喜。



「何故だ?」


「やり直したいから…母さんとの関係を」



克喜は母親を愛していた。

その為に生まれ変わりたいと願ったのだと…



「だから私は彼がもう一度薫とやり直せるように

新たな人格を形成した。

薫もその話を聞いてショックを受けてたよ」



自分は子どもを見捨てたのに

子どもの方はそうじゃなかった。



実験後、今までの粗暴な態度は嘘のように

素直でおとなしい子になっていた。



「勿体ない話だよな…

薫もつまらない罪悪感に苛まれなければ

幸せになれただろう」


「本気で言ってんのかよ?」


「もちろん!

今でも間違っていないと思っている」


「なら教えてくれよ。

あんた達の実験で誰が幸せになった?

誰が笑顔になった!?


何で彼女があんな顔

しなきゃなんなかったんだよ!!」



山小屋の薫と遊佐―



プログラムで生まれ変わった克喜は

自分の言うことを

素直に訊いてくれるようになったと薫。

学校も無遅刻、無欠席。



だけど克喜が

「はい、わかりました」と言う度に苦しくなる、

表情のない彼を見るのが辛くて

目を背けるようになったと涙を浮かべる。



「私のせい、全部私のせい。


私が諦めたから

受け止めてあげられなかったから

だからあの子は笑えなくなった。


ありのままの克喜とこれからは生きたかった。

私があの子を殺したの」





自分が殺したと何度も懺悔するみたいに

自分の前で泣きながら言ったと話す遊佐。



「あんたそれでも

こんな実験が正しいと言えるのかよ?」


「なら何もしなかった方が

幸せになれたと言うのか?

あの親子は既に破綻していた」



それでも感情を抑え込もうとするのは

間違っている、

衝突してもどこかで分かり合える時がきて

乗り越えていくものではないのかと遊佐。



「詭弁だな。

この国に必要なのは

指導者の先導に従順な人間だ。


これはそういう人間を創る為の

プログラムなんだ」



「そんなくだらねえ目的の為に

克喜を犠牲にしたのか?」



「彼は貴重なサンプルだ」



実の祖父の言葉とは思えない (>_<)



克喜は母親を失ったことで

矯正プログラムが無効化しかけている…

このままでは元の粗悪な性格に戻る

可能性が強い。

再びプログラムを受けさせようという碓氷に



「マジでいい加減にしろよ。

あんたの好きにはさせねえ」



「薫一人に子どもを押し付けておいて

今さら父親面か!

都合がいいとは思わないか?」



思うからこそありのままの克喜と

ちゃんと向き合いたいと遊佐。

言うことをきかないクソガキでも

彼の本心とぶつかり合いたいのだと…



「彼女が果たせなかった克喜とのこれからを

俺が代わりに紡いでいく。


あいつに色んなもの渡して

色んなもの見せて

俺もあいつから色んなもの貰って

色んなこと教わって!


誰にも邪魔させねえ。

克喜は俺の息子だ、俺が守る!」



「君には無理だ。

何故なら遊佐清春は

凶悪事件の容疑者なんだからな。

君は全ての罪を被ってここで死ぬ」



銃を手にした江國が現れる…



公安部には話をつけておくから

遊佐を撃ったら適当な場所に放置しろと命じる。



だが…銃口を碓氷に向ける江國。

最初からこうするつもりだったと。

自分の信念は曲げないと妻に誓ったという。



「愚かだな…君の代わりは幾らでもいる」



机の下のスイッチを押すと

南武と宮城が現れた…



「どうしてここに?」と碓氷。

江國から連絡を受けたと答える。



南武と遊佐に借りを返す為に

碓氷に懐柔されたフリをしたのだと江國。



今の会話を全て録音したと南武。


「殺戮集団の武勇伝、興味深く拝聴しました。

あとは取り調べで

ゆっくり聞かせてもらいます」



「悪かったな、清春」

遊佐に謝る江國。

あの画像は才門から預かったという。



「これで終わりだと思ってるのか?

だとしたら君は我々を過小評価している」



笑い出す碓氷。

南武の携帯が鳴る…

警視総監からだった。



「そんな…本当ですか?

ちょっと待って下さい。

それは…できません…わかりました」



電話を切る。



「ICレコーダー、頂こうか」



碓氷にレコーダーを渡し

貴志殺害容疑で逮捕すると遊佐に手錠をかける。



警視総監から

ニッポンノワールの話は聞かなかったことにし

遊佐を連行するよう命じられたという。



「連行じゃない、射殺命令だったはずだ」

と碓氷。



「警視総監には納得して頂きますから」



遊佐を連れて行こうとする南武に

こんなことが許されていいと思っているのかと

詰め寄る宮城。



そして碓氷に向かい

「私が必ずあなたを逮捕する!」



すると…

「思い出したよ。

最初に人格矯正プログラムが適用されたのは

2010年7月、被験者は当時20歳の青年。

彼は小さな子供を殺害して神隠しに遭った。


当時、法で裁けない者を秘密裏に処罰する

我々のことをそう呼んだ」



その青年はある場所で人体実験を受けたと…



「君だよ、宮城くん。

君が人体実験プログラム被験者第一号だよ」



犯罪者だった宮城は人格だけではなく

名前も経歴も変えて別人として生まれ変わった。



「なぜ月に1回、検査が必要なのか。

なぜ親のことを覚えていないのか。

なぜ記憶の層が生じるのか」



身に覚えがあるのではないかと問う。



確かに毎月警察病院で

メンテナンスを受けている。

両親を子どもの頃に事故で亡くしている。

記憶が抜けていることがある…



「宮城遼一、君は

ニッポンノワールに創られた人間なんだよ」



(;゚Д゚)(;゚Д゚)(;゚Д゚)



8話へ続く…

エンディングは誰かと電話で話す宮城。

Huluで音声ありのエンディングが見られる。



宮城は育ててくれた叔父に電話…

両親が事故で死んだのか尋ねると

全部違うという返事…

両親はどこに居るか教えられないと言われ

電話は切れてしまう。



「俺は一体、誰なんだ?」

頭を抱える宮城。



叔父は誰に口止めされているのか?



1話の薫の電話の相手は克喜。

もし明日になっても自分が戻らなかったら

南武に電話をしてと話す。

これが克喜との最後の会話…



2話の才門の電話の相手は不明だが

予定通り本城(篠井英介)に

全てを被ってもらうことにしたと報告。

証拠も用意したと。



そして南武の出方によっては

当初のシナリオを大きく変える必要があると…



更に遊佐が自分自身何をされたのか

まだ気づいていないことも伝え

「ご安心ください、

十億の在処も必ず見つけ出しますから」



電話を切った後、呟く。

「例の計画の為にもね…」



才門も敵を欺いていた?



3話では克喜が自分の悩みを遊佐に告白。

薫が死んでから感情が抑えられなくなったと。

自分は病気なのだという。



「実は警察病院で…」

と言いかけたが

今度ちゃんと話すとやめてしまう。



4話の南武の電話相手は元妻。

家出をした息子について

このまま何も知らなければ

どこかで元気に生きてたと思えるのだから

お前にとっては迷惑な話だよなという。



俺がやってることは間違っているかと訊き

「ありがとう、これで戦える。

この先何があっても真実を突きとめる」

と涙ぐみ、電話を切って呟く。

「更なる犠牲者が出ようとも…」



南武の息子もニッポンノワールと関係が?



5話はガスマスクの男への電話。

声の主は

警察を襲撃し陣内(落合モトキ)奪還を指示。

ベルムズのメンバーを使うが

彼らはまだ初期段階だと。



邪魔者は排除して構わないが

遊佐はまだ殺すなという。



ニッポンノワールの謎を見せて

新たな記憶を呼び起こさせるのだと。

「全てはあれを手に入れる為、検討を祈る」



何を手に入れようというのだ?



6話の咲良の電話の相手は逃亡中の遊佐。

遊佐に言われて

カウンター横の扉を開けに行くが、開かない。



「何でこの番号誰にも言っちゃいけないの?

は?それ本気で言ってるの?

うん…確かに言われてみれば。

文字?うん、わかった、確かめてみる。

でもさ、こんなこと私に言っていいの?」



自分もこの事件を最後まで見届けたいと言い

電話を切って、姉の写真に向かい呟く。



「お姉ちゃんが叶えられなかったこと

私が絶対に成し遂げてみせるから」



遊佐も咲良も深水を怪しいと思っている?



残る謎は…

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中

●薫と父親の関係
 ↓
 父親はニッポンノワールの一員だった!

●遊佐が深水から渡される謎のドリンク

●才門の2つの携帯

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体

●江國はまだ組織と繋がっている?
 ↓
 逆スパイだった!

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?

●才門の本当の狙いは?

●才門は本当に死んだのか?

●南部の息子はどうしているのか?

●遊佐は何をされたのか?











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

2019年11月24日日曜日

「ニッポンノワール」第6話:第2部※※編開幕!逆襲、始まる

また新たな犠牲者が…そして第2部へ




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。





N.N.File Cace17

【Kiyoharu Yusa】

11月1日二度目のフラッシュバック



遊佐は点滅するNが重なったマークを見せられ

再び薫の告白が脳裏にフラッシュバック…



「十億円強奪事件の真犯人は私よ…」



翌朝目を覚ました遊佐は

貴志(永信)殺害の容疑で

公安部に連行されそうになるが

直前で助けに入った才門(井浦新)と逃走。



才門と別れた後

克喜(田野井健)を連れて単独行動を始める。





11月3日、警視庁は遊佐を指名手配。

マスコミには一切流さず警察のみで確保しろと

公安部の仁平課長(相島一之)は命じる。



遊佐の部屋を捜索し、隠し部屋を見つける

宮城(細田善彦)と三上(水上剣星)。



一方、克喜を闇医者に預け

一人で捜査を始める遊佐。



11月4日

薫の仕事部屋から何かを持ち出す遊佐。

そこへ宮城たちも捜査に来るが

何とか逃げ切る。



ネットカフェで薫のディスクを調べるが

そこにも警察が!



11月7日 逃亡生活6日目

フラッシュバックした薫の言葉を思い返す。


「あんたが真犯人ってことは

強盗団を殺したのは?」



「私のプランでは強盗団はうちの班に

取り押さえられる筈だった。

でも、計画が狂った…

計画を知る別の人間が彼らを殺したの」



それはガスマスクを被った男だという。





「職場には来ないでって言ったでしょ」

男と話す明海(立花恵理)。



携帯電話で話す江國(杉本哲太)。

「江國さん、先日はありがとうございました」

南武殺害を依頼したあの声だ。



「わかってますよ、碓氷(大和田伸也)さん。

こないだ伺ったあのことは誰にも口外しません」

碓氷元警察庁長官と話す南武。





11月8日

陣内(落合モトキ)に会いに行く遊佐。

何も聞き出せない内に警察に囲まれてしまう…

そこへ再び才門が車で登場。



「お、奇遇だね。乗ってく?」



逃げおおせたところで

GPS対策だと携帯電話を渡す才門。

遊佐を助けた時点で

自分も命を狙われる立場になったという。




『同日 才門要警部と再び合流。

遊佐清春は、まだあの件に気づいていない…』

N.N.Fileはこう締め括られた。

書いたのは誰?

あの件とは?





捜査会議で『ニッポンノワール』の存在を

明らかにする南武。

今までにわかったことも公表する。



強盗団がお互いに殺し合うフェイク映像が

公安部の指示で作成されたものだと

証拠の音声も流す。



だとすると強盗団はどうやって殺害されたのか

捜査員から疑問の声があがる。



至近距離の発砲で間違いないという

鑑識の報告すらも捏造だとしたら?と南武。



「つまり鑑識に虚偽報告をさせる程の

権力を持った組織ってことだ。


俺がこの存在を明らかにしたのも

身を護る為の予防線と思って貰っても構わない。

俺に何かあったら

奴らの仕業ってことになるからな。


実際、俺や清春は命を狙われた」



その容疑者と思われる陣内を

取り調べようとしたら

ベルムズによる暴動が起きた。



セキュリティは機能せず

本庁に応援を頼んでも誰も来なかった。



「本庁から要請は無かったと聞いている」

と仁平。



「だったらどうして清春を逮捕した時は

あんな大勢の公安部が押し寄せたんですか」



あの場に自分の班が居なかったら遊佐を殺して

被疑者死亡扱いにするつもりだったのではないか

貴志を殺したのも公安部の差し金ではないかと…



「いい加減なことを言うな!」

激高する仁平。



遊佐がシロだと言っている訳ではない

事件をうやむやにする為に彼を消すつもりなのが

許せないのだと南武。



そんなことある訳ないという仁平に

「なら約束して下さい

清春を必ず生きたまま逮捕するって」



その時、鈴木という者から仁平に

遊佐の居場所を特定とメールが届く。



「それには応じられないな。

うちの部下に危険が及ぶ場合がある。

ケースバイケースだ」



絶対、殺すつもりだ (-_-メ)





克喜を預けている病院で

思い出した薫の言葉を才門に話す遊佐。



「なぜ薫はそんな計画企てたんだろうな…」



極秘プロジェクトを阻止する為ではないかと

応える遊佐に

いくら犯罪歴があるからといって

未成年を巻き込むのは薫らしくないと才門。



もっと気になるのは遊佐の記憶で

蘇るきっかけが2回とも

ガスマスクに見せられた画像ということ…

偶然とは思えないという。



そこへ闇医者が克喜のことで話があると…

克喜のピルケースに残っていた

粉末を分析した結果

認可が下りていない精神安定剤の一種で

劇薬に近いことがわかったという。



投与し続けたら大人でも命に支障をきたす…

あんな小さな子に処方するなんて

正気の沙汰ではないと。





久しぶりに会った克喜は元気そうだった。

薬は薫から貰っていたから

どこで処方されたかはわからないという。



克喜にもう直ぐ咲良(夏帆)が

迎えに来ると伝える。

自分と一緒にいるよりは安全だからと。



そこへ咲良から連絡が入る。

警察らしき人間が5人、病院へ入って行ったと…





「昔から逃げ足だけは速かったよなー、清春。

同期が殺人犯なんて驚いたよー

しかも警部までご一緒とはねー」



公安部の眞木(矢本悠馬)が

拳銃をこちらに向けていた (;゚Д゚)



「お前がわざわざ来るってことは

公安部も本気ってわけだ」と才門。



「二人がかりは卑怯だなー

殺しても問題ないですよね」



発砲してくる。

かなりヤバイ奴らしい。



ボンベを撃ち、爆発させ、逃げる三人。





『閉鎖された病院で謎の爆発事故

男性警官1名が軽傷』

ニュースを見た特別班のメンバーは

公安の単独行動を知る。



情報が下りてこないのは

自分たちが遊佐を逃がすと思っているからだと

明海。



「課長は清春が貴志を殺したと思います?」

南武に尋ねる宮城。



すると三上が

「俺はあいつがやってないに一票だな」

私利私欲の為に暴走して警察の名を汚す彼を

最初は許せなかったが

近くで見ている内に本当はそうではないのだと

思うようになったと。



公安部より先に自分たちが捕まえることだと

南武。



浮かない顔で下を向く明海…

才門だけでなく遊佐と克喜も

明海の部屋にいたのだ (・_・;)





明海の部屋ー

遊佐を追っている大半の連中が

被疑者死亡扱いにしたがっていると話す明海。



才門は『ニッポンノワール』の全容を暴けば

すべて解決するという。



薫が克喜に託したUSBについて尋ねる遊佐。

それは今も才門が持っていた。

しかし残念ながら中身は一部しか開かない、

これが本領を発揮する場所は限られている、

その内にわかるという。



ベルムズの数人が警察病院を訪れた後

行方不明になっていることを話す遊佐。

才門は行方不明者の名前を調べるよう

明海に依頼する。



警察がなぜ半グレのガキとつるむ必要があるのか

疑問を口にする遊佐に



「ガキだからじゃないか?」

それを紐解く鍵が

警察病院にあるかもしれないという。



その時、名越から着信が…

出ようとする遊佐を制し

「例え信用できる奴でも今は敵だと思え」





名越は南武と一緒に

深水(笹野高史)の店から電話を架けていた。



『ニッポンノワール』について何か知らないか

深水に尋ねる南武。



「噂だけね」



彼らがその存在を隠したいだけなら

ガスマスクの男など出さずに

もっとスマートに出来たはずだから

他に目的があるように思えてならないと

疑問を口にする南武。



「十億取り返したいってだけじゃなくて?」

と深水。



おそらく組織の存亡に関わる何かだと南武。



「碓氷警部、その何かを知って殺された…」

と芹奈(佐久間由衣)。



本城(篠井英介)の娘だと聞き、頭を下げる南武。



すると深水が

「確か南武くんの息子さんも

芹奈ちゃんと同じ位の年じゃなかったけ?」



生きていたら今年20歳だと答える。

亡くなってるのかと驚く名越に

「家出だよ。

グレて飛び出してそれっきり。

何処で何をしているやら」



そう言って深水に目をやる南武。

南武に視線を移す深水…怪しい。





ベルムズ構成員リストをチェックする遊佐。

『中央警察病院で確認後行方不明』

と書かれた者が何人もいた。



「相変わらずの不眠症か?」

才門が近づいてくる。



他愛もない話をしだす才門。

欠陥だらけのお前が嫌いじゃないと…

そんな二人の様子を覗う

明海の表情も怪しい。



怪しい人間ばかりだ…(-_-;)





克喜を連れて行方不明になった

ベルムズ構成員の知り合いを訪ねる遊佐。



高校の同級生だったという甲斐(片寄涼太)は

3カ月前にいいバイトを紹介してやると

言われたと話す。



ベルムズ絡みの仕事だったからスルーしたが

内容は面接に受かったら詳しく教えるといい

何故か勤務先は警察病院だったと。

そして詳細はここにと

バイト合格通知を遊佐に渡す。





警察病院の前で待機する才門に報告する遊佐。

だが病院の前だけでも警察官がたくさんいて

入ることは出来ないという。



常時これだけの人間を配備しているのか

それとも情報が漏れたのかと才門。



明海が漏らした?



病院に入る突破口を探さないとと才門。

遊佐は放来撮影所の田中(前川泰之)を訪ねる…





その夜…

病院に侵入することを明海に話す才門。

遊佐は克喜に事件が解決したら

一緒に暮らそうという。

喜ぶ克喜。





捜査会議で情報を共有しないことを責める南武。

「君たちが逃がす可能性があるからだ!」

と仁平。



そこへ新たな情報を入手したと明海が登場。

才門と遊佐が3時間後に警察病院に侵入すると。

情報は才門本人からだと計画の詳細を見せる。

『ガルムフェニックス ヒーローショー』

のチラシが添付されていた。



「どうして俺に直接言わなかった?」

南武を意味ありげに見返す明海。



きっと才門に頼まれたのだろう…





克喜を咲良に託す遊佐。

咲良は克喜がパニックをおこして暴れた時

大人顔負けのもの凄い力だったと話す。

遊佐も克喜が発砲した時

子どもなのに衝撃に耐えたことに驚いたと。

薬と何か関係があるのかもしれない…





ヒーローショーが始まる。

計画書には遊佐と才門は

特撮ヒーロースーツを着たまま

ショー終了後に院内へ潜入と書かれていた。



ショーが終わり刑事が声を掛けると

外に向かって走り出す二人。

眞木たちが取り押さえマスクを外す…

田中たちだった。



その隙に白衣を着た遊佐と才門は

病院の地下へ向かう。



地下で何人もの男が襲ってくる。

警察の人間ではないが

倒しても倒しても立ち上がりゾンビのよう…



何とか先へ進むとガスマスクが現れる!

二人がかりでようやく倒したが

マスクのガラス部分に例の画像が点滅し

再び意識が遠のく遊佐…



三度目のフラッシュバックを起こす。



才門とガスマスクが向かい合い

戦おうとしている様子が目に入るが

意識を失う…



「Look At Me…」

才門の声で目が覚める…

遊佐に背を向け才門が立っていた。



「ガスマスクの男は?」


「退治してやったよ…」



天井を指差す。

血の跡が天井の先へと続いていた。



「逃げたか…

今記憶の続きが蘇った。

班長の言葉が本当ならこの警察病院で克喜は…」



「よく聞こえないんだよ…」


振り返った才門は血だらけ!

そして倒れてしまう。



「奥の部屋にあるパソコンに

こいつ(薫のUSB)を挿せ…

克喜の全てがわかる…お前のことも。

早く行け…追手が来る…」



「すぐ戻る。

死んだらぶっ殺す」



走り出す遊佐。

煙草に火をつけようとする才門。

だが彼が煙草を吸うことはなかった…



薫の言葉を思い返す。


「誰なんだ、そいつ」尋ねる遊佐。


「ガスマスクを被った男…正体はわからない。

でもニッポンノワールの一員であることは

間違いない」


「ニッポンノワール…?」


「警察の地下組織」



克喜は組織の極秘プロジェクトの犠牲になった。

元々はあんな大人しい子ではなく

手が付けられないくらい気性が激しかった。

それがたった2週間で別人のようになった。



「克喜は人体実験を受けたの…」



パソコンにUSBを挿すと部屋の照明が点いた。

ここで人体実験が行われていたのだろう。

忍び寄る手がフラッシュバックする…



「今のは…?」



先ほどの男たちが入って来る。

みな生気がなく本当にゾンビみたい。

後ずさりする遊佐…



「そこまでだ!」


銃を手にした南武たち特別班が突入。

助かったー





『11月11日 NNの実験場に潜入

遊佐清春、覚醒まで残り34日』



第2部、覚醒編 開幕ー。




才門は死んでしまったのだろうか?

遊佐の秘密とは?

ガスマスクの男は名越だという説もあるが

名越にしては強すぎる気がする。

戦う前に薬を飲んでいるとか?



今回のエンディングは咲良。

『ボナーロ』でパソコンを打っていると

電話が入る…

話しながらカウンター横の扉を開こうとするが

鍵が掛かっていて開かない。

電話を切った後

姉・星良(入山法子)の遺影に語りかける…

咲良も扉の向こうに何があるか知らない…?



●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中

●薫と父親の関係

●遊佐が深水から渡される謎のドリンク

●才門の2つの携帯

●克喜の病気&事件と克喜の関係
 ↓
 組織による人体実験だった!

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体

●江國はまだ組織と繋がっている?

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ


2019年11月17日日曜日

「ニッポンノワール」第5話:十億円強奪犯判明!第1部、完結ー。

衝撃のラスト!!




森の中のとある山小屋。

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目が覚めると

隣には女性刑事・碓氷薫(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた…



「俺が殺したのか?」

何故かここ数カ月の記憶を失っていた。

薫を殺したのは自分なのか?

それとも何者かに嵌められたのか?



遊佐は真相を突き止める為捜査を始めるが

次々と怪しい人物が浮かび上がり…




「克喜(田野井健)はあなたの子どもよ」

薫からDNA鑑定結果を見せられたことを

思い出した遊佐。



10年前、警察学校の講師と生徒だった二人。

生徒間で誰が薫を落とせるか賭けをした遊佐は

相談と称してホテルのラウンジに呼び出し

何故か二人はそういう関係に…

お酒に薬でも入れたのだろうか?



薫が捜査一課に配属になった時も

遊佐はそのことを覚えていなかった…



「一夜限りの関係、

あなたにとってはそうだったかもしれない。

でも私にとっては違った。

今日までいろんな思いを抱えて生きてきた」



どういう意味?





翌朝、克喜を送り出した遊佐が

深水(笹野高史)の店『ボナーロ』へ降りて行くと

才門(井浦新)がいた。



早速、克喜の父親が遊佐だと

深水や咲良(夏帆)に口をすべらす才門 (^-^;



南武(北村一輝)の誘いにわざとのり

遊園地に行ったが

江國(杉本哲太)を使って

南武や遊佐を殺そうとしたのは

自分ではないと言う。



「だったらあのガスマスク、誰なんだよ?

あいつのいるニッポンノワールって

何なんだよ?」



「ニッポンノワール?」

反応する深水。



「なんか知ってんのか?」



「まあ長い間刑事やってると

都市伝説のような話も耳に入ってきたからさ」



どんな話?

相変わらず怪しい…





公安が警察の中の警察なら

彼らは警察の外の警察、

つまり現行の警察では取り締まれないと才門。

余程の権力を持っているのだと。



十億円は彼らの資金だった。

奪われた十億は取り返したいが

存在は公にしたくない。

そのジレンマの中で動いている…

ここまでは薫から聞いたという。



次の瞬間

ガスマスクが店の外からショットガンで発砲!

走り去る男を追いかけた遊佐が目にしたのは

倉庫の壁に大きく描かれた

あのマーク…











『ニッポンノワール』??



銃弾を拾い上げる才門。

「狙ったのは俺かあいつか…」





店の近くの防犯カメラに映っていた

ガスマスクの映像を

特別班のメンバーに見せる南武。



その男が江國を撃った人物かは不明だが

ガスマスクのデザインは同じだから

可能性は高いと言うが

昨日戦った人物より明らかに弱いから

別人だと遊佐。



南武は班の中に組織の息がかかった者が

いるかもしれないと

ニッポンノワールの名は明かさなかった。





屋上で南武と二人きりになった遊佐は

薫が殺害された日に

なぜ海外出張を捏造したのか尋ねる。



薫から頼まれたからだという。



南武を巻き込みたくない、

これから何が起こるかも

全てが終わってから話すと言う薫。



それでは遅いだろうと心配する南武に


「私の個人的な問題でもあるんです。

息子とちゃんと向き合う為にも

事件の真相を明らかにしないと」



「十億円強奪事件が克喜と何か関係でも?」



終わったら話すと言われ

それ以上は聞けなかったと…



薫の言う通りにしてやろうと思ったが

克喜から再検査の相談を受け

出張をやめて一緒に警察病院へ行ったのだ。



警察病院というのが気になったが

何を訊いても知らぬ存ぜぬで

結局何もわからなかったという。



薫は克喜の為にこの事件を追っていた。

だから克喜も安全ではないと忠告する南武。





元警察庁長官の薫の父(大和田伸也)に

薫殺害の犯人と十億円を必ず見つけ出すと

約束する南武。



碓氷は克喜の居場所を尋ね

そろそろ返してもらわないとという…



祖父なのに何故初めから引き取らない?

薫と対立していたのだろうか?





「だからそんな怒らないでくださいよ。

ノリですよ、ノリ。

もちろん志は一緒ですよ、運命共同体」



明海(立花恵理)の部屋で何者かと話す才門。

携帯電話を2台持っていて使い分けていた…



「誰と話していたの?」と尋ねる明海に


「協力してあげようかなーと思って。

ガスマスクの男、探してみろ」





克喜の学校の三者面談を受ける遊佐。

担任からどのように育って欲しいか訊かれ


「後悔して欲しい。

ああしなきゃ良かったとか

こうすれば良かったとか

その悔いを顧みたり

改みたり

糧にしたり

そうやって何度も躓くことで

強くなってくれたらいいなと」



真剣に聴いている克喜。

来てくれて嬉しかったと遊佐にお礼をいう。



なんか父性が目覚めてきてる?



気になるのは4年2組だったはずの克喜が

4年1組だったこと。

名越(工藤阿須加)が薫の携帯のPWを

克喜の4年2組、出席番号5番から

4205と推測して携帯を開いたのに…?





明海がガスマスクの男の正体を突き止め

特別班に招集がかかる。



ベルムズの現リーダー・陣内(落合モトキ)。

アジト探しに向かう捜査員たち…



遊佐は南武と共に貴志(永信)を訪ねる。

陣内はアジトを転々としていると聴き

その仲間を連れて来いと遊佐。



「仲間は売れませんよ」


「その仲間が危ないって言ったらどうする?」



警察病院で克喜と撮った写真を見せる南武。

検査着を着た貴志の仲間が二人写っていた。

彼らの消息が掴めないと南武。

彼らだけでなくこの数カ月で

ベルムズの何人かが行方不明になっていた。



「その謎を解くためにも

陣内のバックの存在を知りたいんだよ」


「わかりました。

俺に任せてもらえませんか」





陣内の居場所を突き止めた貴志。

彼と話し、警察とつるんでいることを確信するが

それが誰なのかは聞き出せない。



そこへ貴志の後を尾けてきた遊佐が

いつもの滅茶苦茶なやり方で

公務執行妨害と称し陣内を逮捕。



陣内が連行されたことは

特別班のメンバーにも伝わり…



「要のおかげだよ」

才門に連絡する明海。



報告を受けた才門は2台の携帯を指し

「さて、どちらにしょうかな」





陣内を取り調べる遊佐。

遊園地とボナーロと

襲ってきたのはお前かと問いただすが…



「刑事さんも大変だね

(監視カメラを指し)

ああやって監視されてるから

俺みたいな奴でも脅しも手出しも出来ない」



大笑いして挑発する陣内。

あーあ (^_^;)

いつもの謎のドリンクを飲み干す遊佐。



自分の拳銃を陣内の前に差し出し

「握ってみろよ」



拳銃を手にし、銃口を遊佐に向ける。

その手を握り、挑発する遊佐。

弾は監視カメラに命中 (-_-;)



そこからはいつもの通り暴力で陣内を脅す…





碓氷から呼び出された南武は

陣内の取り調べを直ぐに中止するよう

命じられる。



やはり薫の父も組織に関係が?



意味がわからないと応える南武に

逮捕した刑事に職権乱用の疑いがあり

マスコミに騒がれたら困るという。



「そんなネタ

こっちでどうにでも握り潰せます」



それともベルムズが警察の一部と

何らかの繋がりがあるという噂は本当かと

逆に尋ねる南武。



あるわけがないと否定する碓氷。

それなら何も問題はないと南武。



「これで薫さんを殺害した真犯人の

手掛かりが掴めるかもしれません」



「そうだな…ちょっと失礼」

席を立ち、何者かに電話をする碓氷。

「陣内の対応は君に任せる」



ガスマスクの男がベルムスを集める…





いい加減に吐けと陣内を殴る遊佐。



「碓氷克喜だっけ?

可愛い顔してるよな。

あのガキがどうなっても知らねえぞ。

俺はあいつの全てを知っている」



逆上して殴り続ける遊佐を止めに入る

宮城(細田善彦)と三上(水上剣星)。

宮城は取調室から遊佐を引きずり出す。





バーで一人飲む貴志に電話が入る。

「本気で言ってるのか?

バカな真似はやめろ!」

電話は切れてしまう。





声が聞きたくなったと

克喜に電話をする遊佐。

咲良に克喜の面倒を頼んでいた。

遅くなるから咲良に泊ってもらうようにいう。



電話を切ったところに宮城が入って来る…

同期で薫を誰が口説けるか賭けをしたことは

思い出したと話しかける遊佐。


「でもその中にお前いったっけ?」


「いたからお前が碓氷班長と寝たって

嘘ついたことを知ってんだ。

お前のデマを信じて俺たちは

一万づつ払ったんだ」



克喜がその時出来た子どもだと話す…

さっき陣内が克喜の名前を口にした時に

完全に自分を見失った、

あんな感情は初めてだと。



そこへ武装したベルムズの連中が

陣内を取り戻しになだれ込んでくる!



特別班と乱闘が始まるが

何故か本庁に電話は繋がらず

応援を呼ぶことが出来ない。



「陣内を返してもらおうか…」

取調室に貴志が入って来る。

ベルムズは倒したが

貴志に倒される三上と江國(杉本哲太)。



陣内の手錠を外す貴志。


「ありがとうございます。

まさかあんたに助けてもらうとは…」


陣内にナイフを突きつける。



やはりベルムズを倒し

取り調べ室へ向かおうとする宮城と遊佐。



遊佐に貴志から電話が入る。

陣内は自分が預かったから

返して欲しければ一人で屋上へ来いと。



陣内を人質にとる貴志に銃口を向ける遊佐。



今回の暴動は自分が指示した、

全ての責任は自分がとる、

その為に遊佐を呼んだという。



「何が望みだ?」


「そんなもんねえよ。

強いて言うなら

これまでの罪をちゃんと償いてえ、それだけだ。

他の奴らをパクらないでやってくれ。

あいつらは…」



銃声が響き、倒れる貴志。

ビルの階段にガスマスクが立っていた。



駆け寄る遊佐に

「あいつらを守ってやってくれないか」

次はもっと笑って生きたいなと

息を引き取る貴志…



ガスマスクの男が遊佐に電話をする。


「死んじゃったね」


「なんで撃った?」


「陣内を助ける為だ。

彼にはまだ利用価値がある」


「てめえ誰だ!?」



ヒントをあげるから壁を見ろと…

例のマークが壁に点滅する。

意識が遠のく遊佐…

山小屋と薫の顔が蘇る。





翌朝、咲良が目を覚ますと

克喜が異様な顔で立っていた…



「薬がない…どうしよう。

あれがないと、あれがないと!」



叫び出し暴れる克喜。

ひとしきり暴れ、気を失ってしまう (;゚Д゚)




屋上で目覚めた遊佐。

貴志殺害の容疑で逮捕すると

警察官に囲まれていた。

手錠をかけられ連行される。



放心状態の遊佐…



「清春!LOOK AT ME!」

そこへ才門がバイクで現れ

捜査員たちを蹴散らし遊佐を連れて行く。



山小屋のシーンが蘇る…

薫と向き合う遊佐。



「こんな所に呼び出して何なんだよ」


遊佐に十億円強奪事件の真相を伝えようと

思ったと薫。


「真犯人は他にいるの。

私は真犯人を知っている。

十億円の在処も」



「そんな大事なことをなぜ今まで黙ってた?」


「その真犯人が警察関係者だからよ」



遊佐に真相を告げようと思ったのは

この事件の根幹に克喜が関わっているからだと。



「誰なんだ、誰が本星なんだ?」


「十億円強奪事件の真犯人は私よ」


(;゚Д゚)(;゚Д゚)(;゚Д゚)


第一部完結ー



今回のエンディングはガスマスク。

全然癒されない…

最後に携帯を手に取るのだが

ここにヒントでも?



毎回?『3年A組』の生徒が登場する。

今回は今田美桜。

バーで飲む貴志に声をかけ

ブッキーから自分が言われた言葉を伝え

彼の背中を押す。

次回は片寄涼太が登場。

なかなか憎い演出だ。



真犯人が薫だとはどうしても思えない。

まだ幾つも謎が…

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中

●薫と父親の関係

●遊佐が深水から渡される謎のドリンク

●才門の2つの携帯

●克喜の病気

●事件と克喜の関係

●名越が克喜のクラスを4年1組と思った理由

●ガスマスクの男の正体












ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ





2019年11月4日月曜日

「ニッポンノワール」第4話:核心、判明す!?…蘇る記憶!

克喜の父親はまさかのあの人!?



森の中のとある山小屋。

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目が覚めると

隣には女性刑事・碓氷薫(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた…



「俺が殺したのか?」

何故かここ数カ月の記憶を失っていた。

薫を殺したのは自分なのか?

それとも何者かに嵌められたのか?



遊佐は真相を突き止める為捜査を始めるが

次々と怪しい人物が浮かび上がり…





才門(井浦新)が消息を絶って一週間…

重要な手掛かりが立て続けに発見された。

遊佐が山小屋で見つけたマークが

強盗団のアジトでも見つかり

パスワードによって開けなかった

薫の携帯も閲覧できるようになった。



殺害された前日に南武(北村一輝)から

「明日の夕方どこかで会えないか?

十億円強奪事件のことで話がある」と伝言。



そして事件当日

これから十億円強奪事件の真犯人に会うと

才門にメールをしていた…



「南武課長が真犯人…?」



顔を見合わせる遊佐、名越(工藤阿須加)、

咲良(夏帆)、そして深水(笹野高史)…



黒幕は才門を中心とする公安部の可能性が高いと

言っていた南武。



だが薫が殺害された日

南武は江國(杉本哲太)と海外に行っていた。





南武が集めた特別捜査班の全員に

仁平公安課長(相島一之)と南武の動画を見せる…

公安の仕業だったことに驚く捜査員たち。



遊佐は会議の後、南武を追いかけ

才門の指紋とDNAが検出された証拠品は

実は南武の捏造ではないかと詰め寄る。



「バレたか…」

だがやったのは公安部だから

早く才門を探し出せと命じられる。





自室に戻った南武を仁平が待っていた。

フェイク動画を作ったのは

例の組織に頼まれたからだと仁平。

理由は知らされなかった為

南武の差し金だと思ったという。



捜査一課と公安は犬猿の仲だから

例の組織を使って公安を潰そうと画策したと。



「公安部を強盗団の黒幕に仕立て上げたのは

貴様だろ!」



組織の名前すら知らないのに心外だと南武。



「気を付けた方がいい。

うちの連中は怒ると何を仕出かすか

わからないからな」



恐い…本当に警察?





その夜『ボナーロ』では…

課長が相手だと班の連中にも

余計なことは聞けないから

自分たちで情報を集めるしかないと遊佐。



南武の元上司だった深水は

彼は相手の弱みを握ってそれを利用するのが

実に巧みだったという。



克喜(田野井健)に対しては優しいのにと咲良。

それは薫の父親が元警察庁長官だからだと深水。



驚く面々。



芹奈(佐久間由衣)も事件解決まで

深水の提案で店で働くことになった。



芹奈がカウンター横の小さな扉に向かうと

そこは開けてはダメだと止める深水。



何があるのだろうか?

怪しい…



何か匂いを感じたのか

店の入り口を開ける名越。

…克喜が立っていた。



「南武さんは犯人なんかじゃありません。

絶対、犯人じゃありませんから」

と走り去る。



後を追いかけようとした遊佐に

南武のことで話があると才門からメールが届く。





「南武を挙げられそうか?」



課長を本星だとはまだ思っていない、

アリバイもあると遊佐。



渡航記録などどうにでもなる

これまでの南武の動きで違和感があった所を

徹底的に洗ってみろと才門。



更に公安部は南武をホシに仕立て上げ

一発逆転を狙っているという。



「俺か南武か、それともお前か。

共食いの果てに生き残るのは誰だろうな」



二人の様子を覗っていた何者かが

才門の後を尾けるが、気づかれ返り討ちに。

公安の若手らしい。



「仁平課長に伝えてよ。

こんな真似しなくても

南武の首はキッチリ差し出すって」



とにかく才門、強い!





才門と別れた遊佐は貴志(永信)を訪ねる。

南武に頼まれて

遊佐が放来撮影所に行くよう差し向けたことに

気づいたのだ。



逮捕された時に南武が裏で手を回し

半年で出て来れた貴志。

遊佐と繋がっていることに気づいていたから

後で利用価値があると思ったのだろうという。



そしてパスポートの偽造をしたことも白状。

だがデータは南武に持って行かれたという。

薫が殺害された日、南武は日本にいた…





『ボナーロ』に戻ると

江國は南武の手下だったと

名越から報告を受ける。



江國の妻・園子(加藤貴子)の入院先を

南武が世話をしたのだ。



しかも費用はタダ!

病院の不正を揉み消して融通をきかせたと。



そこへ遊佐に話があると南武が訪ねて来る。




二人になると…

「お前、俺のこと疑ってるんだろ?」

気になることがあるなら話してみろと。



貴志から聞いたことをぶつけ

「課長が碓氷班長を殺したんですか?」



「本気でそう思ってるのか?」

本気で思っていないことは彼もわかっていた…



更に克喜が南武の子どもだと聞いたと遊佐。



「克喜、最近どうしてる?」



少し前に突然暴れ出し

感情が高ぶると訳わからなくなると

言っていたことを話すと…



「なるほど。

克喜がキーパーソンかもしれないな」



どういう意味だろうか?



部屋に戻ると咲良が克喜を寝かしつけていた。

遊佐を探して店に降りて来たが

思い詰めた顔をしていたので

話し相手になっていたという。



克喜が南武の子どもかもしれないと遊佐。

だとしたら母親を殺したのが父親なんて

ヘビー過ぎるだろうと…



克喜は二人の会話を聞いていた。





園子の病室にいる江國に電話が入る。

声を変えているから誰かわからない。



臓器移植のドナー待ちの園子に

直ぐにドナーを紹介すると言ったら

自分たち組織の頼みをきいてくれるかという。





南武の回想シーン…

開園前の遊園地を貸し切り

薫と克喜を連れて行った南武。



「克喜の奴、ずい分変わったな。

前はあんなやんちゃだったのに、成長したな」



「そう見えますか?」

先月まで手が付けられなかったと薫。

それがこの短期間で急に変わったという。



「何があった?」

答えない薫…

克喜の父親が誰かも教えたくないという。



南武の子どもではない…?





雑談する特別捜査班の面々…

話題は『自分より大切な人は誰か?』

合コンで女子に聞かれたが何が正解かと。



犬、親、親戚のおじさん、答えが飛び交う中

「國さんは?どうせ奥さんだろ?」


「法を破ってでも守ってやりたい…」

と思い詰めた表情の江國。



傍らで才門に電話をかける明海(立花恵理)。

だが出ない…



そこへ遊佐が入って来て江國を連れ出し

南武のアリバイについて尋ねる。



真相を知っている遊佐に掴みかかり

「お前か!昨日変な声で俺を脅してきたのは!」



違うとわかると

電話はおそらく警察内の組織からで

南武の弱みを教えれば

優先的にドナーを紹介すると言われたと話す。



「教えたのか?」


「もちろん断ったよ。

だが、次はどうかな…」



ドナーを優先するなど

合法ではあり得ないと遊佐。



「わかっているよ。

でも刑事なんてやっていると

善悪の境界線が歪むよな。

感覚が麻痺しちまうというか…」



妻はクーポンなどをチマチマ貯めて

自分との旅行を楽しみにしているような奴。

なのにこんな病気になってしまった。

ドナーの順番が来なかったらもう長くないと

苦悩を打ち明ける…





自室で盗聴器を見つける南武。

そこへ克喜から電話が入る。



薫が亡くなった日に

自分と南武が一緒にいた写真を持っていると…

「これって、見つかったらマズいですよね?」



克喜と会う約束をして江國に電話をする。



「実は今、碓氷の息子から連絡があった。

俺達のアリバイを崩す証拠を持っているらしい。

そこには例の組織に関する情報も載っている」

時間と場所を伝え、手伝って欲しいという。





貴志に闇医者のいる病院へ案内させる遊佐。

医師に向かい、頼みがあると…



病院を出ると克喜から留守電が入っていた。

南武に会いに行くと。



名越から南武と江國が遊園地に向かったと聞き

「お前に頼みたいことがある」

貴志に何か依頼する遊佐。



『これから南武さんに会ってきます。

母が亡くなった日、

南武さんは僕と一緒にいました』



病院から届いた自分の再検査の手紙を見て

薫が忙しそうだったから南武に相談したら

一緒に病院へ行ってくれたと…



そこにいた患者の男の子が

二人の写真を撮って、くれたというのだ。



『実は清春さんと咲良さんの会話を

聴いちゃいました。

南武さんが本当の父親かもしれないって。

正直驚きました。


でも清春さんが僕のことを

心配してくれたことが凄く嬉しかった。


これから写真を持って

本当のことを訊いてきます。

勝手な真似してごめんなさい』





遊園地に到着すると南武と克喜がいた。

遊佐に写真を見せる克喜。

南武のアリバイは成立した。



狙いは才門をおびき出すことで

見晴らしのいいこの場所を選んだのも

何か起きたら江國に

ライフルで狙わせる為だろうと遊佐。



「そこまでわかっていて何で邪魔しに来た?」


「相手の方が一枚上手だったんです。

おっさん、どこです?

今のあの人は味方じゃない。

あなたの命を狙っている…」



遊佐の肩をライフルで撃ち抜く江國。

次に克喜を抱えて逃げる南武の足を撃つ。



何とか物陰に身を隠す三人…

江國が妻の臓器提供を餌に買収されたことを

南武に伝える遊佐。



「なんで克喜、巻き込んだりしたんですか?

自分の子どもでしょ!」



それなら遊佐になんか預けないと南武。

やはり南武の子どもではなかった。



無線で江國に話しかける南武。


「お前の腕なら一発で俺らを仕留められた筈だ。

まだ迷ってるんだろ?」



江國の携帯が鳴る…



「物陰に隠れた。

二人とも身動きは取れないだろうが

ここからでは狙えない」と江國。



「わかった。

じゃあ、こっちで仕留める」




今度は遊佐にメールが入る。

メールを読んだ遊佐は

無線機で江國に呼びかける。



「おっさん、聞こえるか?携帯見てみろ」



携帯を開くと数人の男に囲まれ

病院のベッドにいる妻の映像が届いていた…

男の中には貴志の姿も。



「あんたの奥さんを誘拐した。

心配するな、

汚いがセレブ御用達の一流病院だ。

事情のある患者だけを扱う腕のいい闇医者だ」



江國が自分たちにつけば臓器移植もやる、

ドナー待ちなど必要ないと伝え



「けど笑えるよな、

他のドナーを待っている患者なんて関係ない。

自分の女房さえ助かればそれでいい。

恥も外聞もないな。


本当にそれでいいのかよ?


あんたの言う通り

色んなも人間を見てきた俺たちにとって

善悪の境なんて無いに等しい。


でもだからこそ削りに削られ

それでも残ったわずかな正義に

問い掛けるんじゃないのかよ!


奥さんからあんたに伝言を預かってきた。

『私は隣であなたが笑ってくれさえすれば

それでいい』


今度はあんたが誇れる決断を下せ」



遊佐たちに近づく男の姿を確認する江國。



「銃を捨てろ」

男はガスマスクをしていた。



叫び出す克喜に銃を向ける男。

克喜を庇う南武と遊佐。

次の瞬間、江國が男の銃を弾き飛ばす。



逃げて行く男…

南武に克喜を任せ、後を追う遊佐。

追いつき格闘になるが…




南武の元に駆け付け、謝罪する江國。


「謝る必要はねえよ。

俺もお前を利用した一人だ」


「違います。

課長は俺や家内の為に骨を折ってくれたのに

つい目が眩んじまって」


「人間なんてそんなもんだろう」



江國は妻を近所の病院に移し

あらためてドナーを申し込むという。



「例え間に合わなくても

最後まであいつの手をとって

笑ってやりたいと思います。

それが俺の誇れる唯一の決断です」




ガスマスクを倒した遊佐だが

マスクを外し顔を見ようとした瞬間

例のマークが点滅する画像を見せられ

意識が遠のく…



遊佐に鉄パイプを振り下ろす男 (;゚Д゚)




「そういや例の組織の情報というのは?」

南武に肩を貸し、出口へ向かう江國たち。


「あれは才門を誘い出すデマだ」


「そうでしたか…

実は俺が取引しかけた連中も

ある組織を名乗ってたんで」


「何て言ってた?」



南武の胸にライフルの照準を確認した江國。

彼を庇い、撃たれてしまう (;゚Д゚)

ガスマスク男が走り去って行く。



救急車で運ばれる江國…

組織の名前を尋ねると

「ニッポンノワール…」





一方、車の後部座席で目を覚ます遊佐。

運転しているのは才門だった…

ガスマスクの男から自分が助けたという。



「ふざけるな、あんたの仕業だろ!」


「ならどうしてお前を助ける必要がある?

俺を信じろ」



あの男は自分が追っている組織の人間だと。

星良(入山法子)が関わっていた

極秘プロジェクトを立ち上げた警察の地下組織

『ニッポンノワール』



「さっきあのガスマスクの男に何された?」


「何って、妙な画像見せられて…」



意識を失う瞬間に蘇ったシーンを思い出す。

二つのコーヒーと目の前に座る薫。

そして…

「克喜はあなたの子どもよ」



嘘だろ…克喜が俺の子ども?

5話へ続く…




南武はやはりシロだった。

でも偽造パスポートまで作って

アリバイ工作をしたのは何故?



克喜の病院に付き添うだけで

そこまで必要だろうか?



克喜の父親が遊佐だとして

薫が班長として赴任したのは3カ月前。

それ以前に遊佐と薫は知り合いだった?



ガスマスク男を倒したのが才門なら

南武を撃とうとしたのは別のガスマスク?



もしあのガスマスクが才門だとしたら

遊佐に簡単に倒される訳はない…



『ボナーロ』の小さな扉が気になる。

深水が例の組織に関わっているとか?

この線はかなりアリそうな気もする。



もしそうだとしたら

咲良はどうなってしまうのだろう。



今回のエンディングは南武。

彼の優しさが滲み出ていた。



次週、第一部完結。

完結って?











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ