2019年12月22日日曜日

「ニッポンノワールー刑事Yの反乱」最終回:全ての謎は、この1時間の為にあった

笑えない結末!!




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。





南武に頼んで一芝居うった遊佐は山小屋へ向かい

車から降りる前に新薬を自分に打つ…

深水(笹野高史)により

全ての記憶を取り戻していた。



薫は肉体改造プログラムを完成させる新薬を

コインロッカーに隠したのだ。



番号を遊佐に教え

「あなたには全てを知る権利がある。

これから容疑者になってもらうのだから…」



十億円強奪事件を起こし

ニッポンノワールの存在を

世に知らしめようとしたが叶わなかったので

今度は遊佐と二人で組織を炙り出すという。



「今から私はここで死ぬ。

容疑者はあなたよ」



警察は遊佐を追いながら

十億円強奪事件との繋がりで

ニッポンノワールの真相に辿り着くはずだと。



警察全体が動けばニッポンノワールも

その存在を隠し切れないというのだ。



「過去を消して

誰かにとって都合のいい人間を創るなんて

許されることじゃない。


人が人らしく生きる為に

こんなシステム、破壊しなくてはいけないの。


もうこれしかないの」



遊佐の説得には耳を貸さず

拳銃を自分のこめかみにあてる薫。



一瞬の隙をつき薫の拳銃を撃ち落とすが

次の瞬間、銃弾が薫の胸を貫く。

撃ったのはガスマスクの男…

振り返った遊佐も殴られ、倒れてしまう。



薄れていく意識の中で

薫の唇が「克喜(田野井健)のことお願い…」

と動くのが見えた…





目覚めると深水が再び問い掛ける。


「銃声は何発だった?」


「二発…」


「偽りの記憶は取り除けたようだ」



今見た記憶が本当の記憶だと言い

コインロッカーの鍵を渡す。





ガスマスクの男を炙り出すという遊佐に

「私に出来ることは?」と咲良(夏帆)。



咲良に何かを伝えた後、南武へ電話。

特別班のメンバーの中に真犯人がいると話す。



そして南武と一芝居うった後

コインロッカーへ新薬を取りに行く。



そこへ明海(立花恵理)が

DNA鑑定報告書を届けに来る。

「不一致」という結果と血の付いたUSBが

入っている…





山小屋にはガスマスクの男がいた。


「残念ながらそこには十億円も新薬もねえよ。

お前の化けの皮、剥がしてやるよ」



遊佐の首筋に血管が浮き出る…



肉体改造の成功者は遊佐を含め二人。

新薬はその強靭な肉体を圧倒的な力に

引き上げるものだった。



だが新薬が適合するかどうかは

保証できないことを深水から聞いていた。



圧倒的な力でガスマスクの男を倒す遊佐。


「お前の正体、暴いてやるよ」


ガスマスクの男は才門(井浦新)だった!





特別班の部屋の才門のデスクを探り

盗聴器を見つける南武。

江國(杉本哲太)に遊佐との計画について話す。



才門が生きていたことに驚き


「ということは真犯人は才門警部?」


だが「そいつはどうかな…」と南武。





USBに付着していた血痕が

才門のものではないことを知った遊佐も

やはり驚かない…



USBには心肺機能を一時的に停止して

仮死状態にする薬の作り方も載っていた。



全てを話し始める才門…



極秘プロジェクトには人格矯正、肉体改造の他に

精神支配プログラムというのがある。

いわゆるマインドコントロール。



強盗団の4人はその精神支配を受けていた。

薫に暗示をかけられ、銀行を襲ったのだ。



そして才門はそのプログラムを遊佐に使った。

暗示にかけられた遊佐はある言葉を発すると

才門の命令に従ったという…



「Look at Me!本城を射殺せよ」



その言葉で自分の意思とは無関係に

本城(篠井英介)を撃ったと…



「ふざけるな!」


掴みかかる遊佐に


「Look at Me!俺を許せ」


「許す訳、ねえだろ!」



暗示がきかないことに驚く才門。



「さてはお前、あれ、使ったな?

まあいいや、よし本題に入るとするか」



再び話し始める才門…



計画について才門にしか話していなかった薫は

彼が裏切ったと思い責めるが

自分は何も話していない、

組織は気づいていたと答える才門。



「それなら私が犠牲になる」



自分が死ぬことで警察全体に

ニッポンノワールを暴かせると言う薫。

そして遊佐に容疑者となってもらうと。



克喜のデータから

肉体改造の成功率が高いと思われた遊佐は

組織から狙われていた。



警察全体が遊佐を容疑者として追えば

組織も手が出せないというのだ。



これは遊佐の命を守る為でもあった。



犬死になるだけだと止めたが

薫の決意は固かった…



そしてあの日、薫からメールが届いた。


「これから十億円強奪事件の真犯人に会います」


遊佐の犯行に見る為のものだった。



急いで山小屋へ向かった才門が見たのは

薫の遺体と気を失った遊佐、

そしてガスマスクの男…



ガスマスクを持っているのは

カモフラージュに使った陣内(落合モトキ)と

自分とあと一人だという。



「既に正体はわかっているという顔だな」



才門がガスマスクを被ったのは2回。

今日と留置場で遊佐を襲った時だけで

あとは全て『あいつ』だと…



今日ここへ来たのも

新薬が彼の手に渡らないようにする為。




あの日、気を失った遊佐を

ガスマスク男と警察病院へ連れて行った才門。



だが薫を殺したのは自分だという記憶に

すり替えようとするのを止めた。



才門は『あいつ』にも暗示をかけていた。



その後一人で深水の所へ連れて行き

遊佐の記憶を3カ月ほど遡って消去することと

遊佐が新薬を使えるように

肉体改造を実行することを依頼した。



組織は新薬を手にする為に

遊佐を生かすしかなくなったのだ。



星良(入山法子)の復讐を誓って組織に入ったのに

その力とエグさを嫌というほど見せつけられ

すっかり骨抜きにされてしまったと…



だが魁皇高校立てこもり事件の教師が

必死に今の社会を訴えるのを見て

あがいてみるのも悪くないなと

思うようになっていったと話す。



ただ遊佐が警視庁のガンのままなら

覚醒する前に殺すつもりでいたとも…



成功者はいずれ力を得る。

それは善と悪、どちらにも転ぶ。

だから覚醒する前に遊佐に

人間らしさを獲得させるつもりだったと。



だがそんなお膳立ては必要ないくらい

遊佐と克喜は強い絆で結ばれていった。

だから自分も組織と決別して

遊佐と一緒に逃げたという。



「ならどうして死んだふりなんかして

姿を消した?」



「ふりじゃねぇーよ、

実はマジで死にかけてた。

今もそうだ、もうそう長く…」



血を吐く才門。

彼も遊佐を守る為にプログラムを受けたのだ。



だが適合しなかった。

無理がたたってボロボロだという。

それで陰ながらのサポートに回ったのだ。



碓氷元警察庁長官(大和田伸也)に電話して

克喜の実験を遅らせたのは才門だった。



お互いに命を賭けていたことを知った二人…

新薬を自分に投与することがどういうことかも

わかっていた。



「お前を選んで正解だったよ。

お前ならきっと星良の無念を晴らしてくれる」



その時、銃声が響き、銃弾が才門の胸を貫く!



「大丈夫ですか?先輩!」



銃を構えた名越(工藤阿須加)が

咲良と入って来た…



才門に駆け寄る咲良。



「ごめんな、咲良ちゃん…」

そして遊佐に向かい

「後は頼んだぜ、相棒…」

息を引きとる…



「あれ?俺、勘違いしてました?

すみません、てっきり才門さんが…」



名越の銃を撃ち落とす遊佐。



「猿芝居はやめろ。

お前が班長と強盗団を殺した真犯人なんだろ」



名越のことを随分前から疑っていたという。



薫の携帯のパスワードの相違、

ガスマスク男が右肩を刺された後

利き腕でない左手で拳銃を構えていたこと、

山小屋に残されたニッポンノワールのNと

名越が書いたサインのNの類似。



「他にも幾つかあるが

自白するなら割愛してやるよ」



「なんだ…せっかく頑張ってキャラ作ったのに」



本性を現した名越は遊佐をぶっ飛ばす。

そして遊佐が新薬を使ったと知ると…



「参ったなー、

これを手に入れる為に

先輩を生かしておいたのに」



咲良に逃げるよう命じる遊佐。

だが克喜と咲良は大事な人質だと

立ちふさがる名越。



克喜を車の中で待たせていたのだ…



薫も強盗団も碓氷と陣内を殺したのも

自分だと白状する。



(貴志もだよね…)



碓氷と陣内は自分が新薬を手に入れて

ニッポンノワールを掌握する為に

目障りだったから殺したと…



「お前の手に新薬が渡らなくて良かったよ」



新薬は適合しなければ1時間も持たずに死ぬ。

注入したのが10時半…あと30分あるが

殆どの人間には適合しないのだ。



「許せないなー

先輩が僕より強くなるのは」



肉体改造を受けた二人の戦いが始まる。



名越が遊佐に近づいたのは才門の指示だった。

遊佐を生かしつつ自分を近くで監視する為に…



ずっと才門に従っていたが

徐々に彼は怪しい行動をとるようになり

とうとう組織を裏切って遊佐につこうとしたから

警察病院の地下で殺そうとした…



「Look at Me!俺の前から消えろ」



暗示にかけられていた為

彼の指示に従い、その場所から消えたのだ。



遊佐の体が変化し始める。

血管が浮き出て化け物のような姿に…



その姿をカメラに収めて世間に公表するよう

咲良には伝えていた。



化け物のような姿で戦う二人の姿を

ライブ配信する咲良。



動画を見た魁皇高校の元生徒たちは

ニッポンノワールの存在を知らしめる為

拡散を始める。




血を吐き、跪く遊佐。



「どうやら新薬が適合しなかったようですね」



その時、やめろ!と叫びながら

克喜が名越に突進。

もちろん敵うはずはない…



「警視庁のガンが子ども一人で

こんなに変わるなんてねー。

そんなに自分の子どもが可愛いですか?」



遊佐が父親だと初めて知る克喜。



「最後に知れて良かったね、バーイバイ!」



トドメをさそうとする名越に

力を振り絞ってタックルする遊佐。



「あなたはもうじき死ぬ!」


「それがどうした、今さら怖くもねえよ。

お前らのせいでな、

嫌っていうほど死人を見てきたんだ。

みっともねえあいつらの死に様を」



本城、貴志(永信)、宮城(細田善彦)、

そして才門の最期が蘇る…



「みんな誰かの幸せを祈って

人間らしく生き抜いた。


こんなクソみたいな世界でもな

最後の瞬間まで自分を信じて貫いて!

死に様こそが生き様だった!


お前にそんな生き方、出来んのかよ!?」



「自分を信じる?貫く?

そんなもの必要ない!

人を傷つけ、命を奪う人間を作り替えて

何が悪い!?」



そういう名越を見て薫の最期の言葉が蘇る…



「克喜のことお願い…

あの子が、みんなが笑顔でいられるように」





「お父さん!お父さん!」

駆け寄ろうとする克喜を必死に止める咲良。



「あいつはもう

プログラムが無効化してるんだってよ。


いつ昔の自分に戻ってもおかしくねえのに

すげえよな。

人体実験なんかしなくても変れるんだよ」



この世界は意味のわからないことばかりだった。

知らないことだらけで

知っていると思っていたことでさえ

誰かに吹き込まれているのかもしれない。


いつの間にか全部それを

受け入れてしまっている。



「ただな、お前らの思い通りなんて

クソくらえなんだよ!


俺たちは未完成。

完璧な人間なんていない。

誰でも過ちを犯す。


間違いを無かったことにするんじゃない。

抗うんだよ、自分の力で!


あいつはそれを教えてくれた。

今度は俺の番だ。


自分次第でこの世界はいくらでも変えられる」



再度変貌をとげる遊佐。

もの凄い力で名越をぶっ飛ばす。

血を吐き、倒れる名越…



遊佐も倒れ、克喜と咲良が駆け寄る。

すると遊佐の体が元に戻っていく…

気がつくと名越の姿が消えていた。





何とか車に辿り着く名越。

だが振り返ると銃を構えた南武が立っていた。



「午後11時15分

碓氷薫殺害の容疑で逮捕する。


徹底的に追い込んで

ニッポンノワールの全て、曝してやる。

覚悟しとけ」





深水に電話をする咲良。


「少しは効いてくれたか…

栄養ドリンクには

新薬の反発を抑える成分を入れていたんだ。

毎日少しづつ飲むことで新薬に順応するように」



過酷な運命を背負わせてしまった遊佐に

せめてもの償いをと思ったのだ。



「動画は削除されたけど

みんなが拡散してくれている…」

と芹奈(佐久間由衣)。



これで父の冤罪も晴れるだろう。





遊佐が無事だと聞き、喜ぶ特別班のメンバー。

三上(水上剣星)にいたっては泣き出す始末。





そして…十億円は深水が持っていた。

全てが公になった暁に

人体実験で命を亡くした遺族に渡して欲しいと

薫が預けたのだ。





遊佐にハンカチを差し出す克喜。


「お父さん、カッコ良かったです」


「あんな化け物みたいな姿がか?」


「僕には誰よりも強いヒーローに見えました」



時計の針は11時20分をさしていた。



「危ねえ、間に合った。誕生日おめでとう」



ケーキを買って家へ帰ろうと歩き出す二人…



エンディングはバースデーケーキを囲み

誕生日を祝う遊佐、克喜、咲良。



何か足りない物があったのだろうか?

仕方なく遊佐が部屋を出て行く…



異変がおき、倒れる遊佐。

壁に血の跡…

その下には胸から血を流し

目をつぶった遊佐の姿が…



どういうこと?

新薬が適合せずに死んでしまったのか?



だとしたらホント、笑えない…



「3年A組」同様に

伝えたいメッセージがあることはわかったが

ハッピーエンドにしても良かったのでは?



観る方にお任せします的な終わり方は

スッキリしなくて好みではないが

視聴者間で捉え方を話すのは面白い。



そういう見方もあるのかと感心するし

視野が広がる気がする。

それがこの脚本家・武藤将吾の狙いなのかも…



●深水のいう怪物とは?
  ↓
 新薬のこと?
 
●遊佐が深水から渡される謎のドリンク
 ↓
 新薬の反発を抑えるものだった
 
●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由
 ↓
 南武に疑いを向けさせる為に作り出しただけ

●ガスマスクの男の正体
 ↓
 才門と名越
 見分け方は敬語かそうでないからしい (^-^;

●才門の本当の狙いは?
 ↓
 星良の無念を晴らすこと

●才門は本当に死んだのか?
 ↓
 やはり生きていた












ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

2019年12月11日水曜日

「ニッポンノワール」第9話:蘇る全ての記憶!覚醒の日、来たる

全ての記憶が蘇る!




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。




克喜(田野井健)を初めて見た日のことを

思い出す遊佐。

大人しそうな子どもという印象だったが

以前は遊佐にそっくりだったと薫は言う…



矯正プログラムで生まれ変わった克喜は

薫の言うことを素直に訊くようになった。



でも表情のない克喜を見るのが辛くて

目を背けるようになったと泣きながら話す薫。





克喜を救出した後『ボナーロ』に向かった遊佐。

深水(笹野高史)からいつものドリンクを貰うと

「いつからこの中に入れてた?

俺の体がおかしくなる薬だよ」



薫のUSBの中に

深水がニッポンノワールの一員だという

証拠があったと話す。



恍ける深水に遊佐は自身のもつ疑問をぶつける。

ただのカウンセラーだった星良(入山法子)が

なぜニッポンノワールの極秘プロジェクトに

関わることが出来たのか?



身内にニッポンノワールの人間がいたから

組織に辿り着けたと言っていた薫。

星良にも同じことが言えるのではないかと。



深水には科捜研を定年した後

この店を始めるまで十年という空白もある…



「状況証拠は揃っているわけか…

でも生憎、今話せることは何もない」


「今?」


「まだその時ではないということだ」



そこへ遊佐を確保しに刑事たちが入って来る。

彼らを倒し、店を飛び出す遊佐…





「どうして宮城(細田善彦)を殺したんですか?」



仁平(相島一之)に尋ねる南武。

自分の指示ではなく

眞木(矢本悠馬)の判断だと答える。



「ニッポンノワールは何を企んでる?」


仁平に掴みかかる。


「ここまでムキになるのは

やはりご子息が絡んでいるからか?」



ベルムズの行方不明者リストの中に

南武の息子の名前を見つけたという。



初めは半グレ集団に自分の息子がいることを

隠蔽したいのだろうと思っていたが

独自にニッポンノワールと息子の関係を

探っていたことがわかったと…



「あんたには関係ないことだ」と南武。





咲良(夏帆)と克喜は放来撮影所の倉庫にいた。

戻って来た遊佐は咲良に

『ボナーロ』を見張っていたと話し

薫のUSBの内容をコピーした物を見せる。



自分の父がニッポンノワールに関わっている

可能性があることに驚く咲良。



USBにはもう一つパスワードが必要な

項目があった。

それが開けば何かわかるかもしれない…





父が姉の死に関係していることを

受け入れられない咲良は

遊佐と会ったことを深水に隠す…



そして店のカレンダーを見て呟く深水。


「あと3日…」


12月15日に印が付けられていた。





ようやく薫のUSBを開くことが出来た遊佐。

『ultimate program』というファイルがあった…

究極の計画とは?





特別班のメンバーに息子のことを話す南武。

5年前に家を出てベルムズに入ったこと

警察病院へ行った後、

行方不明になっていることも。



ニッポンノワールの人体実験について

江國(杉本哲太)がみんなに説明。



南武は遊佐を探すふりをして

公安部の動向を探るよう命じる。





明海(立花恵理)を呼び出し

薫のUSBを調べるよう頼む遊佐。



「あんたの言ってることが本当なら

とんでもないことだけど」


「確かにどっちの結果でもやり切れないよな」


「あんたも早く報われるといいね」





父親のいる老人ホームに克喜を連れて行く遊佐。

ボケていて遊佐が自分の息子だとはわからない。



自分も父親になったと話す遊佐。

どう育てていいのか、

どうやったら養っていけるのか

相談する相手がいないから不安しかないと…



目を潤ませて克喜を見つめる父。

そして克喜に向かい

「ごめんな、清春」

そう言って泣き出す父…



そんな父の手を握る遊佐。

遊佐の心も救われただろう。





咲良と芹奈(佐久間由衣)は

魁皇高校立てこもり事件の生徒が

事件の裏話をライブ配信しているところに

出会う。



ニッポンノワールのことも

ライブ配信すればいいと思いついた芹奈は

彼らに声をかけるが…



記事を読むだけではリアリティがなく

都市伝説としか思われないという。



実際に人体実験をしているところなど

インパクトのある映像があれば

みんなも注目するというのだ。





また以前の自分に戻るのではないかという

恐怖に震え眠れない克喜。



「いいんだよ、戻っても。

俺が全部受け止めてやる」と遊佐。



安心して眠りについた克喜を残し

『ボナーロ』へ向かう…




「今日でいいんだよな?」


「答えに辿り着いたようだね」



"まだその時じゃない"という深水の言葉は

自分の覚醒を意味していたと遊佐。



それは今日、12月15日。

深水はカウンター横の扉の向こうへ

遊佐を案内する。



そこには研究室があった。

薫もここへ来たと話す深水…



「あなたがニッポンノワールの

黒幕なんですか?」

そう尋ねた薫。



黒幕ではないが中心メンバーだった。

遊佐に実行した『アルティメットプログラム』

それは肉体改造のことで開発者は深水だった。



定年後、ニッポンノワールに引き抜かれたと

話す…



既に極秘プロジェクトは進行していて

未成年の犯罪者を国に従順な人間に創り返る

というのが目的だった。



だが政府が欲をかいて

今度は軍事力の向上を目指した。

そこで戦闘に特化した兵隊を創るプランが

生まれたと…



反対したが組織には逆らえなかった。

星良を人質に取られたのだ。



星良がプロジェクトの全容を知ったのは

宝生の記憶が改ざんされた後。

父親が関わっていることも知ってしまった…



プログラムさえ完成すれば

自分たち親娘も解放されると信じ

思想や信念を捨てて研究に没頭したが

星良は違った…



「ニッポンノワールもお父さんも

絶対に許さない!」

事実を世間に公表するという星良。



その数日後、星良は宝生に殺され

深水は組織を抜けた…



「実験データを全て捨てて

これでプロジェクトは消滅した…はずだった」



だが、薫から今も極秘プロジェクトは

続けられていることを聞いた…



星良が世間に公表する為に

深水の研究データを抜き取っていたのだ。

組織は彼女を殺害してそのデータを奪い

それを元にプロジェクトが再開されたと。



深水が開発したアルティメットプログラムの

犠牲者だと

ベルムズの行方不明者リストを見せる薫…



「まさか!私が研究を続けたばっかりに…」

後悔する深水。



「これからも犠牲者は増えるでしょう。

支配される為に人間の中身を変えるなんて

間違ってます。


ニッポンノワールの恐るべき実態を

世に公表するべきです。


お願いします。

星良の無念を一緒に晴らして下さい」



しかし、薫の申し出を断ったという。



「何でだよ?

研究に携わったことを後悔したんだろ?」



「私には咲良がいる!」



組織を抜けられたのは

咲良には手を出さないことを条件に

組織の一切を口外しないこと

そして新薬を完成させるという

取引をしたからだと。



事件のあった銀行には十億円の他に

アルティメットプログラムを強化する

新薬も保管されていた。



新薬のデータはもうこの世にはない。

自分が全て消去した。



だから現存する新薬はその一つだけ。

それを薫は手に入れた。



組織が躍起になっているのは

その新薬を取り戻す為だと話す。



「その新薬の在処を知るのは君の記憶だけ」



遊佐の体について話す前に

先ずは記憶を呼び起こす必要があるという。



「真実を知る覚悟はあるか?」


「ここまできて無いなんて、言う訳ないだろ」


「いいだろう、これを見てくれ」



例の画像を見せる深水。

意識を失う遊佐…

そこへ咲良が下りてくる。



「今の話、本当なの?」



「心のどこかでこの研究が

未成年犯罪者の更生に繋がると思っていた。

でもそうではなかった」



「当たり前でしょう!」



こんなプロジェクトに関わってなければ

姉も死ぬことはなかったし

多くの犠牲者が出ることもなかったと

父を責める咲良。



「その通りだ。

私のやったことは許されることじゃない」


「だったらちゃんと全部話して。

私を言い訳にして逃げないでよ!」


「でも、もう遅いんだ。

私は怪物を生んでしまった」





「君は家族のことを考えたりしないのか?」



陣内(落合モトキ)と食事をする

碓氷元警察庁長官(大和田伸也)。



「記憶を消したのはあなたでしょう?」


どんな顔をしていたかも覚えてないと言う。


「俺はその代わりに今の地位と金を手に入れた」



新薬が手に入ったら又5人ほど用意してくれと

碓氷。

そこへガスマスクの男が銃を手に現れる。



「何で…貴様が…」


驚く碓氷。


「俺に内緒で色々やってくれたな」



自分は関係ないと逃げる陣内を撃つ。



「奴と手を組んだのは俺を排除する為か?」


今度は碓氷に銃を向ける。



「我々を殺したところで

組織が消えることはない」


「わかっているよ、そんなこと」


引鉄を引く…





山小屋で薫と向き合う遊佐―



「あんたの命も危ないはずだ。

これからどう動くつもりだ?」


「あなたに全ての罪を被ってもらう。

十億円強奪事件の首謀者はあなたよ」



自分が本当に許せなかったのは

ニッポンノワールでも人体実験でもなく

遊佐だと言う薫。



たった一度の過ちで自分の人生は狂った。

妊娠がわかった時に相談しようとしたが

賭けの対象にしていたことを知り

幻滅し、後悔したと…



でもお腹の子に罪はない、

そう思って克喜を産んだ。

なのに克喜は自分に懐くどころか牙を剥いた…



なんで産んだんだろうと思っている時に

遊佐と再会。

でも遊佐は自分のことを何も覚えていなかった…



「だから決めたのよ、あなたへの復讐を」



銃を向ける薫。

遊佐が犯人だというシナリオを書いて

その証拠も残してきた。

あとは正当防衛で遊佐を殺すだけだと…



銃を奪おうと揉み合い、柱で頭を打つ遊佐。

その衝撃で発砲。

銃弾は薫の胸を貫き、倒れる薫…

そして遊佐も意識を失う。





「記憶は蘇ったかな?」


目覚めると深水がいた。


「何を思い出した?」


「俺だ…班長を殺したのは俺だ。

俺は拳銃を奪って彼女を殺した」


「その時、銃声は何発鳴った?」


「一発…」


「そうか…なら今度はこれを見てもらいたい」



壁に映し出された例のマークが点滅する…

再び意識を失う遊佐。





碓氷殺害について捜査本部を設置しないと

南武に伝える仁平。

ガスマスクの男が暴走したといい

この件は公安部が引き受けると出て行く。



そこへ陣内が人格矯正プログラムを受けて

名前や経歴を詐称していたと報告に来る江國。

DNA鑑定の結果、南武の息子だったことが

判明したと!



息子への想いを吐き出し泣き崩れる南武…



「こいつはニッポンノワールに踊らされて

死んだってことか…」



南武の携帯が鳴る…遊佐からだった。



「全ての記憶が蘇りました。

直接会ってお話しします。

それと課長に頼みがあるのですが…」





特別班の部屋で南武と会う遊佐。

みんな出払っているというが

実は全員別室でその様子を見ていた…



「碓氷薫を殺したのは俺です…」


薫を殺してしまった時のことを話す。


「でも強盗団を撃ったのは俺じゃない。

碓氷薫の共犯者だった奴の仕業です」


「共犯者?それは誰だ?」


南武に銃を向ける遊佐。


「あなたですよ、南武課長」



ここから先は腹を割って話そうと

監視カメラを撃つ。



自分たちのことがバレていたのではと

メンバーたちは慌てるが

盗聴器は無事で引き続き音声だけは

聞くことが出来た。



薫のUSBから陣内が南武の息子だったことを

知ったと話す遊佐。



「ずっと前から知ってたんじゃないのか?

陣内が自分の息子だって」


「いい加減にしろよ!」



十億円強奪事件が起きる前に

薫から計画の全容を聞き

ニッポンノワールとベルムズの関係を

知った筈だと。



もし計画が成功したら

ベルムズのリーダーである陣内が

ニッポンノワールのスケープゴートに

されるかもしれない。

だから計画を狂わせる為に強盗団を撃った。



想像を話す遊佐に今度は南武が銃を向ける。


「銃を捨てろ」


銃を捨てる遊佐に詰め寄り


「俺が陣内の正体を知ってただと?

もう一度言ってみろ!」



知っていたらとっくにパクっている

陣内を取り調べたのが自分だったら

息子だと気づいたという。



「こんな近くにいたのに…」



涙ぐむ南武を蹴り倒す遊佐。



「あんたの懺悔なんかどうでもいいんだよ!

俺はな、十億円の在処が知りたいだけだ」



十億円と新薬は共犯者に計画を話した場所に

隠したと薫が言っていたと…



「あんた、何処で計画を聞いた?」



知らないと答える南武に銃を向け



「俺はな、十億が欲しいんだよ。

さっさと答えろ」


「それがお前の本性か?」


「警視庁のガンだからな」


「撃ちたきゃ撃て」


「なら望み通りにしてやるよ」



銃声を聞き、飛び出すメンバーたち。

特別班の部屋に行くと遊佐の姿はなく

南武が倒れていた。

防弾チョッキを着ていて助かったのだ。



「あれ、先輩は?先輩!」

遊佐がいないことに気づく名越(工藤阿須加)。



「まだ遠くに行っていないはずだ、

探して来る!」

飛び出す江國。





山小屋の床板を外すガスマスクの男。



「遅かったな。

残念ながらそこには十億円も新薬もねえよ」



遊佐が入って来る…



「危うく嘘の記憶を信じるとこだった」



遊佐の最後の記憶を改ざんして

真犯人に仕立て上げようとしたのだ。

あの後、本当の記憶を取り戻したという。




「今回の計画を誰かに漏らしたか?」


「一人だけ。

この山小屋で全てを打ち明けた」



この場所は真犯人しか知り得ないのだ。



「お前の化けの皮、剥がしてやるよ」



最終回へ続く…



南武との会話を聞いていた中に真犯人がいる?

だとすると特別班のメンバーか…



メンバーは真犯人の協力者という線もある。

南武は遊佐の頼みで一芝居うったのだろう。



真犯人は名越説が出ているが

薫が名越に計画を打ち明けるとは思えない。

南武でないとすると江國くらいか?

それともやはり才門?



才門だとしたら

病院の地下で戦ったガスマスクの男は?

才門と江國が協力関係にあったとか?



いずれにしても次回、全てが明らかになる。



以下の謎も解決するのだろうか?

●深水のいう怪物とは?

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中
 ↓
 深水の研究室だった!
 
●遊佐が深水から渡される謎のドリンク
 ↓
 遊佐が受けた実験の効果を高める薬?
 
●才門の2つの携帯
 ↓
 1つはニッポンノワール用?

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体
 ↓
 才門?江國?

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?
 ↓
 ベルムズの構成員だった。

●才門の本当の狙いは?

●才門は本当に死んだのか?

●南部の息子はどうしているのか?
 ↓
 陣内になっていた。

●遊佐は何をされたのか?
 ↓
 肉体改造を受けていた。











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

2019年12月5日木曜日

「ニッポンノワール」第8話:命懸けの救出劇!あの男の最期…。

再び悲しい別れが…




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。




警視総監からの命令で

ニッポンノワールの実態を語る

碓氷元警察庁長官(大和田伸也)の音声を手放し

遊佐を逮捕した南武…





その後、警視庁別館にある特別留置場で

咲良(夏帆)に事件の経緯を話す遊佐。



事の発端は3年前

咲良の姉・星良(入山法子)が

ニッポンノワールの息のかかった少年に

殺害されたことだった…



星良は警察の極秘プロジェクトを

世間に公表しようとして殺されたのだ。



彼女が関わっていたのは人格矯正プログラム。

再犯率の高い未成年の犯罪者を対象に

これまでの記憶を消去して

新たな記憶を植え付ける。



このプログラムは克喜(田野井健)も受けていた…



薫はこの極秘プロジェクトを阻止する為に

その資金を銀行から奪ったのではないか?



強盗団は十億円を強奪した後に

碓氷班に逮捕される筈だったが

薫の計画を知る別の人間が彼らを殺した…



それはガスマスクをした男で

正体はわからないがニッポンノワールの一員。



組織は十億円を取り戻す為に

強盗団と薫を殺害した。

だが十億円の在処は未だに不明…



証拠になる筈の警察病院の地下室は破壊され

警視庁の地下にあったアジトの一つも

もぬけの殻となった。





警察病院の地下で蘇った記憶の断片…

遊佐は連行される時、碓氷に尋ねる。



「俺にも人体実験をしたのか?」


「私はその件には関与していない。

ただ…今はやめておこう。


一つ言えるのは

君の存在は君が思っているより

よっぽど厄介だということだ」



どういうことだろうか?





相変わらず捜査会議から外される特別班…

警視総監の一存で遊佐が逮捕されたことは

江國(杉本哲太)から聞いてみな知っていた。



証拠が出ても捏造するのだろうと

明海(立花恵理)。



南武は『被疑者死亡』を危惧し

交代で遊佐を見張るよう命じる。



克喜が監禁されていた実験場も跡形もなく消え

行方がわからなくなっていた…





自分が人体実験最初の被験者だったことを知り

過去を探る宮城(細田善彦)。

だが警察のデータベースには何も残っていない…





才門が遊佐のことで話があると

会いに来たことを遊佐に話す江國。



遊佐に例の点滅画像を見せると

脳を刺激して記憶の一部が蘇ること

才門もニッポンノワールの一員だったこと。



彼の任務は十億円の回収と事件に蓋をすること…

だが遊佐を助けたことで組織を追われ

内情を知っている為に

組織は本気で自分を消しにかかるだろうと

言っていたと…



「でも清春はまだ生かしておく価値がある。

清春の記憶と薫のUSB、

その二つが合わさった時

ニッポンノワールの本性が浮かび上がる

…とか?」


そして自分に何かあったら伝えて欲しいと…


「お前がこれまで思い出した記憶は

すべて本物だ。


克喜はお前の息子だし

薫は真犯人で間違いない。


頑張れよ、相棒」





咲良はニッポンノワールの記事を書くが

どこにも載せてもらえずにいた。

出版社が無理ならネットにアップしてみたらと

芹奈(佐久間由衣)。



だがワードがブロックされているのか

ネットも芹奈のSNSにも投稿できない。



そこへ宮城がやって来る。

『ニッポンノワール』という文字を見た途端

吐き気を催し出て行く…



心配して追いかけて来た芹奈に

自分の過去を話し

子どもを殺しておいて何の罪も償わない

自分は最低の人間だと宮城…





代わる代わる見張りに来ては

自分の愚痴をこぼす特別班のメンバー。

最初は励ましていた遊佐もとうとうキレて

「あのさー、一人にしてくんないかな」



絆が深まっている感じが楽しく

この中に裏切り者がいるとは思えない…





克喜は拘束され実験室にいた…

公安部の眞木(矢本悠馬)が入って来る。


「これからやるプログラムの再実験の

成功確率は五分五分だってよー


成功したら命は助かる

失敗しても母ちゃんに逢える

Win Winだな」



その様子を監視カメラで見ていた碓氷が

実験を始めるよう命じると

電話が鳴る…



「まさか君から架ってくるとはね…」



声の主はプログラムの再実験の前に

取引がしたいと言う。

実験を止め、取引の内容を訊く碓氷…





名越(工藤阿須加)から

克喜とのDNA鑑定の結果を受け取る遊佐。

やはり二人は父子で間違いなかった。



そこへガスマスクの男が

見張りの警官を倒して入って来る (;゚Д゚)

ショットガンで鍵を壊し遊佐に近づく男…

止めようとする名越も倒されてしまう。



「碓氷克喜が危ない」

そう言うと例の画像を見せる。

フラッシュバックが起き気を失う遊佐…



ガスマスクの男は味方なのか?

もしかして才門…?





特別班の部屋に一人きりの宮城…



「おー、いたいた。

上でガスマスクの男が出たと騒いでいるが

お前、行かなくていいのか?」



魁皇高校立て籠り事件の時の上司

郡司(椎名桔平)が立っていた。



南武に宮城を励ますよう頼まれたという。



キャラが変わったなと郡司。

自分の知っている宮城はもっとチャラかったと。

「俺に合わせてプログラムされたのかもな…」



宮城が本庁に異動になった後

知らない連中が宮城のヒアリングに来て

妙なことを口走った…



"彼のプログラムを変更しよう"



きな臭いと思って締め上げ

実験のこと宮城の過去のことを聞いたと。



「幻滅しますよね…

俺は嘘で塗り固められた人間だったんです」



「俺はお前とバディを組んだことを

誇りに思ってる」



どういう人間だったか知らないし

どんな記憶を植え付けられたか想像できないが

共に過ごした時間は紛れもない真実だと。



「ありがとうございます」

涙を流す宮城…





特別留置場で意識を取り戻す遊佐。

檻の向こうには宮城が居た…



ガスマスクの男は逃げて

みんなで行方を追っているという。



克喜が危ない、と言われたと遊佐。



「ニッポンノワールは

もう一度克喜に人体実験するつもりだ」



新しい記憶が蘇ったから

場所を特定できるかもしれないと耳打ちする。






近くのビルに狙撃手を用意したと報告する

公安部の仁平課長(相島一之)に

暗殺計画は中止だと告げる碓氷。



「遊佐清春の記憶が戻りつつある…」


「十億を取り返す為に生かしておくと?」


「十億などどうでもいい。

我々が本当に欲しいのは

金と共に奪われたアレだ」





遊佐に頼まれ咲良から

薫のUSBとノートパソコンを受け取る宮城。



初め彼に渡していいか迷っていたが

「宮城さんは信じていいと思う」

という芹奈の言葉で渡すことに決めたのだ。



ようやく自分のやるべき事がわかったと

芹奈に話す宮城。



克喜を見つけたら

過去に自分が犯した事件を

何としてでも見つけ出して自首すると…



「待ってますから」と芹奈。

克喜を見つけ出したら

また『ボナーロ』に来ることを約束する。



宮城は遊佐を脱獄させ二人で克喜の元へ向かう。



薫との会話を思い出す遊佐…


「これからどうするつもりだ?」


「ニッポンノワールの全てを白日の下に曝す…」



極秘プロジェクトの詳細は

全てUSBに収めていて

今は克喜に持たせているという。



パスワードがないと事件の概要くらいしか

わからないようになっていると…

そしてパスワードを遊佐に伝える。



パスワードを入力する遊佐…

開いたデータから克喜の居場所が判明。

南武に連絡する。



宮城を元気づけようと売り言葉を投げる遊佐。

遊佐の気持ちに気づき自然と笑顔になる宮城…

良かった (^^)





克喜が監禁されている研修施設に到着すると

特別班のメンバーが待っていた。

第一号棟の地下に克喜が居ると遊佐。



彼らが合流する様子を確認した眞木は

仁平に報告する。



「いいか、遊佐は殺すな。生きたまま捕獲しろ」


「あれ?聞こえないー!電波が悪いみ・た・い」



電話を切る眞木。

殺すつもりなのか?





一号棟の地下に克喜の姿は無かった…


「残念だったなー、そこにガキはいねえよ。

この施設のどっかにいる」



スピーカーから眞木の声が流れる。

5分で見つけないと克喜を殺すという。



遊佐たちの前に警察病院の地下にいた

ゾンビたちが次々と現れる…





ようやく克喜を見つけ出す宮城。

拘束を解いたところに眞木が現れる。



眞木に足を撃たれ、倒れる宮城。

克喜に逃げるよう言うが

「逃げたら撃っちゃうよー」

宮城に銃を向ける。



立ち止まる克喜。



眞木は宮城の足を執拗に蹴り続け

見かねて止めに入った克喜を蹴り飛ばす。



そして宮城の頭に銃を向けた時…

遊佐が後ろから眞木の肩を撃ち抜く。



銃を捨てろという遊佐の言葉を無視して

今度は克喜に銃を向ける眞木。


「お前に出し抜かれた前回の借りを返せりゃ

ガキなんてどうでもいい」



銃を捨てる遊佐。

だが…

克喜はここで死ぬという。


「上の狙いはガキじゃない、お前だよ。

俺が頼まれたのは

お前の怒りの沸点を上げること。


詳しい理由は知らねえ。

でもこのガキを殺せば

お前の怒りはピークに達するだろ?」



眞木に飛び掛かり、胸を撃たれ倒れる宮城…

「お前から死ね」

トドメをさそうとする。



その時、怒りがピークに達した遊佐が突進。

血管が浮き出て物凄い形相…

眞木の頭を掴み、床に叩きつける。



床が割れ、気を失う眞木…

人間の力とは思えない。



宮城の元へ駆け寄る遊佐。

克喜が無事だと聞いて安心した宮城は



「お前に頼みがある…

ニッポンノワールを倒してくれ…

もう誰も悲しむことがないように…お前に託す」



そして最後に人を好きになれて良かったと

芹奈に伝えて欲しいと息をひきとる。





警察に連行されるゾンビ…

宮城の遺体も運び出される。

施設の前には咲良と芹奈の姿もあった。

宮城に駆け寄る芹奈…





報告を受ける南武。


「清春は?

…わかった、こっちでも探してみる」




『ボナーロ』で―

冷蔵庫に謎のドリンクをしまう深水(笹野高史)。

そこへ遊佐が入って来る…



「大事なダチが逝っちまった」


カウンターに座る遊佐にドリンクを差し出し


「ウチに戻って来て大丈夫なの?」



ドリンクを飲もうとするのを止めて


「いつからこの中に入れてた?」


「何を…?」


「俺の体がおかしくなる薬だよ。

あんたがニッポンノワールの黒幕なのか?」



視線を交わす二人…9話へ続く。



今回のエンディングは深水。

店の中で誰かと携帯で話している…

監視カメラを見上げる様子から

相手はニッポンノワールの人間か?



今回また新たな謎が出て来た…

●遊佐の『存在』とは?

●十億と共に奪われた物は?

●碓氷に取引を持ちかけた人物は?
 ↓
 もしかして才門が生きてる?



まだ解明されない謎も…

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中

●遊佐が深水から渡される謎のドリンク

●才門の2つの携帯
 ↓
 1つはニッポンノワール用?

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体
 ↓
 才門?

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?

●才門の本当の狙いは?

●才門は本当に死んだのか?

●南部の息子はどうしているのか?

●遊佐は何をされたのか?











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ