2018年12月17日月曜日

「獣になれない私たち」最終回のあらすじと感想:一緒にいよう!ラブかもしれない物語いよいよ完結…本当に大切な人に気づく日

やっと素直になれた二人…





クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリーもいよいよ最終回。




傷つき一夜を共にした晶と恒星。

お互いの気持ちがわからずモヤモヤしていた…




晶は行方をくらました朱里(黒木華)に

電話をするが繋がらない。



そして恒星は仕方なく書類を作り直すし

これで最後にして欲しいと再度お願いするが

「ご冗談を」とタカナシ。

やはり抜け出すことは出来ないのか?





極秘営業を始めた『5tap』を訪れる晶。



「恒星さんは?」


「今日は来れないって。喧嘩でもした?」

とマスターの斎藤(松尾貴史)。


「ちょっと距離感を間違えて…大後悔中です」



次の日は恒星が来店。

やはり第一声に「晶は?」

昨日来て大航海時代の苦いビールを

一杯だけ飲んで帰ったと意味深に伝える斎藤。





千春(田中美佐子)は京谷(田中圭)に

マンションを売って自活する為の現金を

朱里に渡す方が役に立つと言う。



「前の男が用意したマンションに住んでたら

次の恋だって出来ないじゃない」


「次の恋?」



朱里の人生があそこで終わりだと思ってたのかと

驚く千春。

考えなしのところが父親そっくりだと。

更に晶のことはとても残念だけど

京谷に合う相手がきっと他にもいるという。



「勝手に終わらすなよ」


「終わったでしょ」



まさか終わってないと思ってる? (-_-;)





九十九社長(山内圭哉)から爆弾を投げられ

傷ついた晶は体調が悪いと会社を休む。



心配する松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)。



「上野くん、どうして黙って見てたの?

戦いなよ!」


「目の前で展開される出来事に

ついていけなくて」



「深海さん、来ないかー」

と佐久間(近藤公園)。



今度は佐久間にどうして社長と

戦ってくれなかったのかと詰め寄る。


「あそこで何も言えないでしょ」



上野から逆に何で黙っていたのか訊かれると


「深海さんが言ってた

『自分が平和ならそれでいい』のかって話、

まさに私だなと思って…」



そこへ九十九が出社。


「深海は仮病か!?

直ぐに謝りに来たらええもん、

何をもたもたしとる!」



え?

あの時ちゃんと謝って帰ったよね (-_-メ)



相変わらずの九十九に呆れる三人…





その夜『5tap』の前で偶然出会う恒星と晶。

テーブル席で話を始める…



「この前の夜のことなんだけど…

あの時はお互い弱ってたし

そういうこともあるってことで」

と恒星。


「そういう?」


「いや、事故っていうか…

だから晶さんもそんなに深く考えないで

今まで通り…」


「そんな簡単な話?

深刻に考えなくてもいいこと?

いいのか、そういえばそういう人だった。

酔っ払って手近な女に手を出すような」


「あん時は飲んでないよ」


「事故ってそういうことでしょ」


「だから、お互い様だと言ってるの」


「お互いに都合よく使った…最低な関係。

一番なりたくなかった」



これ、男側から言われたら傷つくわ (-_-;)



そこで晶の電話が鳴る。



「いま話してるんだから出なくていいよ」



朱里かもしれないと電話を取り出すが

松任谷だった。

心配で上野と一緒に最寄り駅まで来たという。

『5tap』に二人を呼ぶと…



「なんで呼ぶんだよ」と恒星。


同僚がわざわざ来てくれたのに

追い返せないからと。


「俺だって今日話したかったから」


「恒星さんは毎日居るじゃん」



なんか恋人同士の喧嘩みたい…



あの時、何も言えなかったことを謝る二人。

社長が言ったことは事実だし

会いに来てくれただけで十分。

すごく嬉しいと晶。



晶のおかげで会社を辞めるのを止めて

営業の仕事も少し楽しくなってきたと上野。


「今回は僕が深海さんが辞めるのを止めたくて」


「私は逆。辞めればいいよ。

戻ったって社長が調子に乗るだけで

何も変わらない。

深海さんが幸せな方がいい」


でも本当の本音をいうと戻って来て欲しいと。



何はともあれ荒ぶる社長を鎮める

守護神の晶があの会社には必要だと上野。



どんな会社だよ (^_^;)





三名分の退職願を九十九に渡す佐久間。


「俺は認めへんぞ。

辞めたい奴は直接持って来るよう言うたって」


答えず無視して部屋を出て行く佐久間…

かなり怒りを感じているようだ。





二人が帰り、再び恒星と向き合う。

会社で初めて吠えて反撃されたことについて


「社長には全然伝わってなかった。

悔しいっていうより、虚しい」


「そんな簡単に変わらないだろ」



「恒星さんは?

本当は変わりたいんじゃないの?

不正に関わるのは嫌だと相手ぶん殴って

日常をぶっ壊す爆弾、投げたいんじゃないの?」


この前の夜、辛そうだったと…


「それで?同情して寝た?

さすがいい人、嫌だと言えない」


「私はあの時恒星さんが変に優しかったから

手練手管に乗ってしまった」


「何だよ、それ。そんなもの使ってねえし。

俺のせい?」


「責めてないよ、反省してるの」



あの夜のことは合意の上のことと落ち着くが

後悔しているという晶に

後悔する位ならするなと納得がいかない。



晶も恒星の背中から後悔が滲み出ていたと…

朝になって帰る時に本当は起きていたくせに

背中向けたまま何も言わなかった。


ああこの人、今すっごい後悔してるんだなって

空気が背中からびんびんに溢れていたと。



「図星?」


「図星」


「ほら、やっぱり」



想定外だったから後悔もすると恒星。

今度は晶が納得できない。



何かもう痴話喧嘩のようになってる。



そこへ京谷が入って来て

朱里と連絡がとれず会わせて欲しいという。



「どうぞ、行けば」

晶が席を立つと三郎(一ノ瀬ワタル)が現れ

「喧嘩ですか?」



晶も連絡がとれないことを伝え

マンションへ行った方が早いというが

そこには居ないという。

捜索願を出しに警察へ向かう二人。



恒星にウサギの写真を見せる三郎。


「どこにいる?飼い主」


三郎と二人ネットカフェにいる朱里に

会いに行く。



晶と京谷が捜索願を出しに行ったと聞き


「は?バカじゃないの」


「バカなんだよ、よく知ってんだろ」





『生きてます。二人揃って、バカじゃない?』

朱里からのメッセージに驚き

辺りを見回す晶と京谷。



『朱里さん、今どこ?』

晶からの返信をみて


「人に優しくされると

自分が優しくないのが悲しくならない?」


「だったら自分も優しくしたら

いいなじゃないですか?」


三郎、いいこと言う♪




朱里から返事がこないことを心配する二人。

人騒がせだと言う京谷に

朱里が感謝していたことを伝える。



自分も京谷に救われた時があったから

ずっと幸せでいて欲しいと思っていると。


「誰か素敵な人と…」


「勝手に決めるなよ!

晶も朱里も母さんまでもどんどん進んでさ、

俺だけ置いていかれたままで、

俺はまだ晶のことが好きなんだよ!」



愛が何だとかわからないけど

晶が考えていること知りたいし喧嘩もしたい、

もう一度やり直せないか考えて欲しいと。



戻らないで欲しい!

京谷の優柔不断は治らないよ (-_-;)




『5tap』に戻る晶。

居場所はわからないけど朱里と連絡がついたと。

京谷が恒星に宜しくと言って帰ったと聞き


「キモっ。

晶さんてああいう男が好みなんですねー」


「恒星さんの好みは呉羽(菊地凛子)さんでしょ

お互いに全然違うね」


「俺、髭だしな」


「キモい笑顔だし」


「今はキモくない」


「そうなの?」


「髭は剃らない」


「剃ってなんて言ってないよ」


「仕事も全部なくなるかもしれない」



そこでまた晶の電話が鳴る。


「出れば?大事な話かも」


「こっちの話の方が大事」



今度は恒星の電話も鳴り出す。

お互い出ようということになり…

電話は呉羽とカイジ(飯尾和樹)からだった。



呉羽が軟禁?されているホテルへ向かう二人。

部屋にはカイジの姿も。



これから呉羽一人で謝罪会見を開くと。

世間やスポンサーや株主を納得させる為だが

カイジは反対だという。



手術をした時に『新しい呉ちんになっただけ』と

カイジから言われ、プロポーズしたと話す呉羽。

OKをもらった時に鐘が鳴ったという。

出会った時ではなかったことに驚く晶。




部屋で謝罪会見を心配そうに見守る三人。

とても辛そうなカイジ…



子どもの予定は?と聞かれ、キレる呉羽。


「あのさ、結婚って子ども作る為にするの?

一緒に居たいから結婚したの。

それ以上に何かある?」



次に世間を騒がせたことについて

夫のカイジは何と言っているか聞かれ



「いやいや、騒いでるのはあんた達だよね?

何で私が謝らなきゃいけないの?」



反省していないのかと騒ぐマスコミ。

ここに出てきたことを反省していると返し


「橘呉羽はカイジの妻である前に呉羽です。

これからも好きに生きようと思います。

カイジと一緒に」



呉羽の言葉に喜ぶカイジたち。



そして何しに来たのかと怒るマスコミに


「自分以外の何者にもなれないってことを

確かめに?ほいじゃー」


手を振り、会場を出る呉羽。



「呉ちん、最高!迎えに行って来るね♪」


嬉しそうに部屋を出て行くカイジ。



「爆弾、投げたなー」


感心する恒星と晶。



「話の続きは?

仕事も全部失くすかもしれない話」


カイジや呉羽みたいに潔い人間は稀で

二人とも自分はそういう人間ではないと。


「たまに感情的になったりすると

ロクなことがないし」


「感情的になったらなったで後悔する」


「リスクは侵したくない。

それでも人に支配される人生はごめんだ。

俺、バカか?」


「いいんじゃない、バカで」



呉羽が爆弾を投げたことで

何かが吹っ切れた二人。





ネットカフェに朱里に会いに行く晶。


「あの会社で働けなかったからって

自信なくすことないよ」


どこか別に朱里に合う場所がある、

自分もこれから探すと。



晶の胸に顔をうずめ泣き出す朱里を

優しく抱きしめる。





翌朝、出社した晶を見て喜ぶ上野。

そこへ九十九が入って来る…


「えらい長いバケーションやったね」


「二日です」


「はよ溜まってる仕事片付けろよ。

回るものも回らへんで!」



相変わらずだ…やはり反省していない。



珈琲を運び、話を聞いて欲しいと言う晶。

朱里から預かった退職届を渡す。



「一瞬やったな~」


「社長は私たちをどう思ってますか?」


「どうって、社員やろ」


「社長が言うように社員は替えがききます。

だけど私達にとっても上司は替えがきくんです。

社長の怒鳴り声はまるで恫喝です」



よく言った!



仕事がきちんと出来てたら怒鳴ったりしないと

返す九十九 (-_-メ)


「普通に話して欲しいんです。

矢継ぎ早のメールも追いつけません」


「普通のスピードやろ?

どんだけチンタラ喋ったらええっちゅうねん!」



まるで分っていない (-_-;)



「みんなが社長と同じじゃないんです」


「お前らがボンクラなんじゃ!」


「社長以外全員ボンクラなら

社長の言葉は社員の誰にも

通じてないことになります。

悲しいと思いませんか?」



言葉に詰まる九十九…

集まって来る社員たち。



「私は悲しいです。

社長と言葉が通じなくて。

一方通行の関係はシンドイです」



人間だから嬉しかったり悲しかったり

間違えたりもする。

もう限界って思ったりもする。



今までお世話になりましたと退職願を渡す…


「自分を殺して本当に死んでしまう前に

辞めます」



席を立つ晶…やったね (*^^)v



「ちょっと待て、深海!

こんなの認めへんぞ、何が不満やねん!」



「何が不満か、たくさん言ってきたよ!

俺も深海さんも。

少しくらい聞いてくれたっていいじゃない」

と佐久間が声を上げる。



「私もぬるま湯から片足出すから聞いて欲しい」

と松任谷。



「監視カメラが嫌です」


「怒鳴り声で集中できません」


「社長の悪評のせいで新入社員がきません」



次々に意見をいう社員たち。



「深海さん、次の職場でも頑張って下さい」

と上野。


「上野、よく言った!深海さんからの卒業!」


拍手が湧きおこる。


「俺は認めへんぞ!」


全員が九十九の言葉は無視 (^^)v





一方、事務所を整理する恒星。

先輩を呼び出し架空請求のことを話す。

不正を表沙汰にして叩こうと思っていると。



粉飾に加担し、関連会社の脱税調査を促す…

自分なら全て忘れて見なかったことにすると


「こんな不正はどこにだってあるだろ?

お前が人生を賭けることはないんだよ」


「逆です、取り戻そうと思っています」



税務署に報告し

その足で会議中のタカナシの元へ…



三百万と書類を放り投げ


「もう手は貸しません。

あんたらの所得隠しも

ついでにたれ込んでおいたから。

…あ、一発殴っていい?」



嬉しそうに会議室を飛び出す恒星♪





事務所の看板が外されるのを眺める晶と斎藤。

立ち合わないのは恒星らしいと笑う。

二人とも彼が今何処にいるか知らない…



「また別の飲み友達、出来るよ。

周年パーティ、来るよね?」


「はい、今年こそ

ナインテイルドキャッツ飲みます」



兄のことで泥酔していた恒星と

愛想よくみんなにお酌してた晶が

去年飲みそこなったヴィンテージビールだ。





三郎の店にラーメンを食べに行く晶。

朱里はその店で働いていた。

晶はまだ就活中…



出前から戻った三郎は

メールだけだと恒星さん不足だと淋しそう。





晶の部屋を訪ねる京谷。

関連会社なら紹介できると言ってくれるが

自分がどんな仕事をしたいのか

これからどうしたいのかゆっくり考えると。



「この前の返事だよね?ごめんなさい」


「だよなー、そうだよな。

それでも言いたかったんだ。晶、今幸せ?」


「これはこれでアリかな」



京谷が帰った後、恒星から電話が入る。


「生きてたんだ」


「死なねえよ」


「明日『5tap』の周年記念パーティだよ。

今年こそナインテイルドキャッツ飲まないと。

…来ないつもり?

ビール飲もうよ、一緒に飲みたいよ」



素直に言えた晶。





『5tap』の二周年記念パーティが始まる。

客の中には三郎と朱里の姿も。

佐久間、松任谷、上野は晶に謝るようにと

九十九を連れて来る。



九十九を見て隠れた朱里は


「採用する秘書、採用する秘書、

みんなに嫌われる呪い」


と遠くから呪いをかける (^_^;)




その頃、恒星と晶はビールの蔵元にいた。

無職なのにいいのだろうかと言いながら

10年物のナインテイルドキャッツを注文。



今は仮住まいのアパートにいると恒星。


「何もないんだよ、命があっても人生終わり」


「終わってないよ、変わっただけ」


乾杯する二人。



そして呉羽とカイジはシドニーにいた。

やはりビールで乾杯する二人。



京谷は新しい出会いを求め、合コンに参加。



『5tap』に連絡する晶。

みんな好き勝手に飲んでいると聞き安心する。



何故か九十九と肩を組み、盛り上がる朱里。

和解したのだろうか (^-^;




近くに教会があり、16時に鐘が鳴ると聞き

行ってみる恒星と晶。



「鐘、聞きたいな。聞こえないかな」


「うーん、我々の感覚は退化してますからね」


「鳴らなくても聞こえなくても

一緒にいることって出来るのかな」


「それはわからないけど、俺たち次第じゃない?」



16時、鐘が動き出す…

恒星の手を握る晶。




それぞれに新しいスタートをきった5人。

久しぶりに再会した恒星と晶の

お互いを見る目が優しく、微笑ましかった。

ようやく素直になれた二人。




晶が会社を辞める時、

みんなも九十九に本音をぶつけスッキリした。

恒星が不正を暴き、殴ったことも。

呉羽を見て爆弾を投げ、前へ進んだ二人♪



獣になれたりなれなかったりするごく普通の人が

少しづつ変わっていく姿を描いたこの作品。

最初は晶のセリフを言うのがしんどかったと

新垣結衣が語るように見ていて少し辛かった。



でも恒星の饒舌な喋りやマスターの返しなど

何気ない会話が妙に面白く

不思議系の呉羽や三郎もいい味を出していた。



京谷はクズではなく平均的な日本男児だと

作者は言うが、確かにそうかも。

そんなダメ男も田中圭が演じると憎めない。



最初ウザくて面倒臭いと思った千春も

回を重ねるごとにキュートに感じたのも

田中美佐子だったからかもしれない。



非常識で自分勝手で大っ嫌いだった朱里も

後半は可愛く、愛おしい存在になった。

それも黒木華のおかげかな。



そして毎回笑わせてくれた松任谷♪

九十九に怯える表情や

監視カメラの前で踊る姿など

伊藤沙莉、最高!



このドラマのキャスティングの素晴らしさに

本当に感心した。

次回作も期待してます (^^♪


獣になれない私たち 日本テレビ





2018年12月9日日曜日

「獣になれない私たち」第9話のあらすじと感想:ただの飲み友達?それとも?揺れる恋心…傷ついた彼女と彼がよりそう運命の一夜

遂に一線を越えた二人…




クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。




恒星のベッドで目覚めた晶。

事務所のソファーには恒星が寝ていた。

コーヒー豆が切れていたので二人でカフェへ…




今月末が締切りの不正の書類に印鑑を押したか

尋ねる晶。

月末までには出すと答える恒星に


「どうにもならないの?」


「ならない。

一度始めた悪事は続けるしかない」



誰かを傷つけるような悪事ではないし

恒星がいいならいいと思うと。



「晶さんは電車のホームはもう怖くない?」


「うん。

また怖くなったらそう言ってもいい?」


「いいよ」


「恒星さんも言ってね、聞くから」



まるで恋人同士のような会話、微笑ましい。





職場では松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)が

契約を取ってきて

晶のアドバイスのおかげだと嬉しそうに報告。

朱里(黒木華)もSEメンバー達と馴染んでいた。



その様子を見ていた九十九社長(山内圭哉)は

これからは雑事は秘書にやらせると

晶を営業部長に任命する。



突然のことに首を傾げる晶に

自分のせいかもしれないと佐久間(近藤公園)。

給料を二倍にしたら転職しないと言ったと…



社長の思考回路を想像すると

バリバリ仕事を取ってこさせて業績が上がれば

辞めそうな社員の給料を上げて

引き留められると考えたのではないか。



晶に対する期待値が凄いと呆れる松任谷。



そして朱里には秘書を任命する。

大丈夫だろうか…とても心配 (>_<)





恒星の事務所に三郎(一ノ瀬ワタル)が

恒星と呉羽(菊地凛子)が『5tap』の前で

抱き合う写真が週刊誌に掲載されていると

大騒ぎで飛び込んでくる。



『5tap』で週刊誌を見た呉羽は

「超面倒くさい」


「俺のセリフだよ」と恒星。



呉羽曰く、前の事務所の嫌がらせ。

カイジが契約を解消すると決めた途端に

記事が流れたという。



晶は、カイジが誤解しないか心配するが

それは大丈夫らしい。




ネットに呉羽が超人気バンドのボーカルとも

関係していたという記事が載ったせいで

今度は『5tap』の前に記者達が押し寄せる。



半年前の話だけど事実だという呉羽。

そして一人、記者の前に出て行く…


「ここ迷惑なんで解散」

ボーカルとの関係を聞かれ

「関係してようがしてまいが関係ある?」



関係があったとざわめきたつ記者たち。



「誰と誰がしようがどうでもよくない?

あなたもするでしょ、人間だもんね」



火に油を注いだだけ…

恒星は三郎に呉羽の回収を命じる (^_^;)





日曜だというのに朱里の元には

社長から何件もメッセージが入る。



そこへ千春(田中美佐子)が訪ねて来て…

玄関の靴を見て嬉しそうに

「晶ちゃん、居るの?」



顔を覗かせた朱里と目が合いビックリ!

慌てて荷物をまとめて逃げ出す朱里。

京谷(田中圭)に連絡する千春。



晶の部屋へ逃げ込むが

すぐに千春が訪ねて来て再び鉢合わせ…





『5tap』の前では連日記者が張っていて

取材を断りながら中へ入る恒星。



外でいちいち客のことを捕まえるらしく

周年の準備もあるし暫く店を休もうかと

困り顔のマスター(松尾貴史)。



テーブル席へ目をやった恒星は驚き

「あれ何?」

「反省会」



晶が千春に事情を説明していた…朱里も一緒。



「育て方間違えちゃったかしら…」

嘆く千春。



「そんなことは…」

自分の気持ちを言えてなかったり

もっと早くに決断できていればという晶に


「そうよ、長過ぎ!」

時間はあっという間に過ぎてしまうから

思い立ったら早く動きなさいと説教。



そして朱里に向かって「あなたも!」

夫が倒れて病院へ運ばれた時に

京谷が一緒にいた朱里を連れて来て

その時以来らしい。



「その節はきちんとご挨拶も出来ずに…」

頭を下げる朱里。

余裕がなくあの時キツくあたったと謝る千春。



「それにしても、京谷よ!」再び怒り出す。



京谷がいなければ死んでいたかもしれないし

自分が甘え過ぎてダメになった。

だから育て方を間違えたというと

自分を助けたのも、自分が今生きているのも

間違いになってしまうと朱里。



「朱里さんが生きてて良かった」

泣き出す晶…



「なんで深海さんが泣くの?

私まで泣けてくるじゃん…」



結局三人とも泣き出してしまう (^_^;)

でも京谷が店に着いた頃には大笑い。



三人で飲んでるからそっちへ行ってろと

千春に怒られ、恒星の隣に座る。



「晶とただの飲み友達と聞いたんですけど…」


「はい」


「え、そうは言っても…」


「?…ああ、俺と晶さんやってませんよ。

あの時はムカついてたからツイ嘘を」


「え?それツイで済みますか?」


「いや、でも殴られたし」


「殴ったけど…」


「じゃあ、おあいこってことで」


「おあいこって…」



だが、自分で確かめもしなかったこと、

自分のことを棚に上げて

晶が浮気したことにムカついていたこと、

それでも許すのが愛だって思ったりもして

自業自得だと…



本当にサイテー。

大体、呉羽は恒星の元カノで人妻なのに

よく恒星に文句が言えたもんだ。



結局晶と恒星がどうという問題ではなく

自分と晶が向き合ってこなかったのが問題だと

振り返る。



「今さら気づいても遅いんですけど」


「遅くはないんじゃない。

今からでも向き合ってみれば」


「晶と本当にただの飲み友達なんですか?

男女の友情って信じてなくて」


「俺も。

だけど性別関係なく

人間同士でいられる相手がいるとしたら

貴重じゃないですか…壊すには惜しい」


「え、今の晶の話ですよね?

何か凄い大事そうに聞こえるんですけど」




マンションへは帰らず晶の家で

京谷の悪口大会を開くという朱里。

今、バリバリ働いていることを報告する。



「恒星さん、またね」

恒星に声を掛け、店を出る晶。

京谷のことはスルー…




「何かイイ感じじゃなかった?髭と」

嫌味だから嫌いだと朱里。



「一緒に居て楽だよ。

色んなこと話せて、頑張らなくていい」


「好きとかじゃないの?恋愛の好き」


「ん?うん」


「つまんないの」



そして二人は恋愛談議に…



自分を見失うのが恋愛だとしたら

もう要らないと晶。



相手にすがって

嫌われないように振る舞って

自分が消えていって

相手のこともわからなくなる。

そんなのイヤだし、繰り返したくないと。



「じゃあ、ずっと一人で生きていくの?」


「一人なのかな?」



女同士や同僚たち、飲み友達との時間…

そういう一つ一つを大事にしていったら

生きていけるんじゃないか

一人じゃないと。



「甘い?」


「ううん、アリかも」



嬉しそうに微笑む朱里。



「それでも愛されたいな」





翌朝ギリギリに出社した二人を

休日電源オフにして返事をしなかったことで

怒り心頭の社長が待ち受けていた (-_-;)

早く処理しろと怒鳴りつける。




慣れるまでもう少しゆっくり対応してあげて

欲しいとお願いする晶に

それなら早く慣れるよう指導するよう命じ

更に10社に営業をかけて来いという始末。



「10社営業して、秘書の指導もしろと?」


「営業優先!秘書の指導は努力目標や!

それぐらい自分の頭で考えや!」



胸ポケットの辞表を確認する晶。

でも頑張る朱里の横顔をみて手を引っ込める。



わからないところを晶に確認していると

まだかと催促の怒声が響く…



嫌だ、こんな会社 (-_-;)



帰宅してからも晶に質問し頑張る朱里。

こんなに頑張っているのに

社長は怒鳴ってばかり。

心配そうに見守る晶と松任谷。



上野から見て完璧だった接待も

「深海なら土産渡しとった!

深海ならもっとちゃんと酌できとった!」

と怒鳴りつけたらしい (>_<)



依頼された内容を確認しようとしても

朱里の質問には答えず次々と要求を出す。

しかも催促も半端ない。



営業から戻った晶は佐久間から

朱里がきんつばを買いに出かけたこと

その前は社長にいっぺんに言われて

テンパってたことを聞く。



もうちょっと使える奴かと期待していたが

ドン臭いと晶に文句をいう社長。



「社長の下なら誰でもそうなります。

みんながみんな社長と同じ速度で

同じことが出来る訳じゃないんです。

しかも入ったばかりの人に…」



「なんや!

秘書を入れろ言うから秘書にしたんちゃうんか!

最近、自分、調子乗り過ぎとちゃうか!」



そこへ朱里のミスが発覚。

売上報告と会食の案内の送付先の取り違え…

社長が大声で後始末を指示する中

戻った朱里はそっと姿を消してしまう。



きんつばと社員証が残されているのを見て

朱里が騒ぎを知ったことに気づく晶。



もうこの社長、いい加減にして欲しい (-_-メ)

晶が言う通り、メールを作成している間に

せかされて訳がわからなくなったのだ。

大きな声で怒鳴られると萎縮してしまう。




結局、晶のアパートも出て行く朱里…

落とした枕を拾い、声を掛けた三郎に

「働けなかった…」

とひと言、泣き出してしまう。



可哀想で見てられない (T_T)





一方、恒星は大熊が退社したことを知る。

不正をした経理部長から

告発は大熊の勘違いだったと報告を受ける…

監査人たちは疑惑が残っても介入出来ない。



「横領事件をほじくり返すより

騒いでた奴を黙らせて

会社の評判守る方が得策と考えた訳だ。

大熊の負け」と恒星。



恒星の前に大熊が姿を現す。

退職金を満額貰って田舎に帰るという。

経理部長は役員の甥っ子でお咎めなし。

結局、退職金を貰えなければ

老後の生活が成り立たないと怖くなり

戦えなかったと…

集めてきた架空取引の記録を

泣きながら破り捨てる。



それが普通で、みんなそんなものだから

忘れようと恒星。





一連の騒動から身を隠すことになった呉羽。

カイジが好きにしていいと言っても

ファンの殆どがネットユーザーだから

仕方がないのだ。

カイジは株主とスポンサーに説明に行っていると

スタッフも渋い顔。



「結婚した以上一人じゃないんです。

自重して下さい」


「自重する為に結婚したんじゃないの。

苦しい時でもいつでも一緒に居たいから

結婚したの」



わかるけど現実は厳しい…





『5tap』の張り紙に立ち止まる恒星。

"しばらく休みます。マスコミお断り。店主"



そこへ朱里を探す晶が通りかかる…

「ごめんなさい」と書かれた手帳が

部屋に残されていたと。



何も出来なかったと落ち込む晶に


「自分の為に何かするのも難しいのに

人の為なんて出来るわけないでしょ。

誰かの為って、所詮、自己満足だよ。

朱里の面倒みていいことした気になってただけ。

いいように使われるんだよ」


「じゃあみんなどうやって生きてるの?

誰かを助けるのは悪いことなの?

誰かの手を必要として

必要とされて生きていくんじゃないの?

辛いことを少しづつ分け合って

そうすれば…」



「ごめんなさい」と書かれたページを破り取り

ビリビリにする恒星…

「何にも出来ないよ…」





不正書類に印を押す恒星。

晶も朱里に電話をするが留守電…





「2週間もたなかったね」という松任谷に

「社長の下じゃ仕方ないですよ」と上野。



朱里の机には

「給料ゲット!」

「おちついてガンバレ」

「必要な人になる」

自分を励ます付箋が残っていた。



「しかしあれやな、

入った思ったらすぐ辞めるって

今どきの奴はあかんな!

あんなミス普通するか?

やる気が足らんのじゃ、大体仕事ちゅうのは…」



わめき散らす社長に晶は思わず



「やる気?

やる気があればミスもしないし

やる気があれば何でも出来る、

やる気ってそんなに凄いんですか?」



仕事だし、働いて給料をもらわないと

生きていけないから働く。


認められたいし

要らない奴だと思われたくないから

出来ることはする。


ゴミ出しも雑用も毎日のコーヒーも

社長の無茶苦茶な要求にも耐える。


怒鳴られて頭真っ白になって

誰だってミスしちゃうような状況でも働く。



社長に逆らうと怖いから、面倒だから、

黙ってやり過ごして

みんな無茶苦茶だと思っているのに

表向きでは言うこと聞いて裏で文句言って。

目の前で誰かが怒鳴られても誰も助けない。


「これが平和ですか?

みんなにそうさせているのは社長です。

普通はしないミスをさせたのも社長です!

こんな会社でどうやって働けっていうんですか」



「ほな辞めたらええ!

さっさと辞め!今すぐ辞め!

文句しか出えへん社員、要らんのんじゃ!

ここは俺の会社や!」



晶が一人辞めたところでどうとでもなる。

前の営業部長が辞めた時も同じ。

みんなそれがわかっているから何も言わない。



社長の言葉に皆、俯いてしまう。

誰も何も言わない…みんなを見渡し



「失礼しました。

出すぎたことを言って

申し訳ありませんでした」



頭を下げて事務所を出て行く晶。

悲しそうに下を向く松任谷が印象的…





一方、もう出来ない、他をあたって欲しいと

決算報告書と三百万を返す恒星。



たかだか三百万で印鑑を押してくれる人は

そういないと断られる。



訴えると言っても

関連会社の一つが潰れても痛くも痒くもない

粉飾に加担した税理士として全てを失うと

脅されてしまう。



「お願いします、勘弁して下さい」




恒星の事務所を訪ねる晶。

入れ違いに男が出て行く…

中では床に正座をする恒星の姿があった。



「どうにかしようとした?」


「うん、した。けどダメだった。

…どうした?晶さんも何かあった?」


恒星の隣に座る晶。


「会社で初めて吠えた」


「爆弾投げた?」


「投げようとして投げられた。

私は必要なかった。

居なくてもどうとでもなる」



優しく抱きしめる恒星。

そして二人は…

傷ついた獣が互いの傷を嘗め合うようで哀しい。



翌朝…声を掛けずに部屋を出る晶。

背中を向けた恒星も実は起きていた。



外に出た晶は立ち止まり

「間違った?」




え!?

間違いなの?




次回いよいよ最終回。

二人の関係はどうなる?



朱里は又働くことが出来るのか?

そして呉羽は?



あのパワハラ社長は絶対に赦せない!

全員でボイコットして思い知らせて欲しい。

結局、最後まであのままなのか?

ギャフンと言わせてスッキリさせてー



確かに誰か一人居なくなったところで

結局会社は回っていくものだけど

人を大切にしない奴に誰もついて行かない。



第1話、この社長のせいで

電車のホームが怖くなった晶。

ドラマ的にこのまま放置ではなく

天誅を下すなど?決着をつけて欲しい。



獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ




2018年12月2日日曜日

「獣になれない私たち」第8話のあらすじと感想:新しい恋が動き出す!不器用な獣が今頃気づく恋心

やっと出来た兄弟喧嘩♪





クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。





恒星は呉羽(菊地凛子)の夫・橘カイジの仕事を

引き受けたが二度もドタキャンされ

未だ会えずにいた。

恒星を意識して本当は頼みたくないのではと晶。



「だったらそう言えばいいだろ」


「言えない人なのかも」


「自分みたいに?」



京谷(田中圭)とハッキリ別れたという。



「会社の方は?」

とマスター(松尾貴史)。



仕事内容は嫌いじゃない、

部下たちも変わってきた、

取引先も無下にはしたくないし

SEの佐久間(近藤公園)にも迷惑かけたくない。



「いい人継続で、現状ダラダラ継続ですか…」

相変わらずの恒星。



「懐に爆弾。

(退職願を)常に懐に忍ばせておいて

いざとなったら出す、バーン!」



何かふっきれたみたいで明るい。



解体業者から恒星に電話が入る…

福島の実家を解体するのだ。



「最後に見に行かなくていいの?」とマスター。


「兄貴だったら行って、涙の一つも流したかも」


「知らせてあげないの?」と晶。


「失踪中。現在居どころ不明」



現実から逃げているという。




給料を今の1.3倍だすと佐久間を引き留める

九十九社長(山内圭哉)。



お金の話ではなく

みんなが九十九に気を遣って

いつ怒鳴られるかビクビクしている

空間が辛いのだと。



「緊張感あってええやないか。

わしが取ってきた仕事で

社員全員食わしとんのや」



「仕事ってさ、人生の三分の一なんだよ。

その間ずっと緊張してたら

人は死んじゃうんだよ」



人生とは緊張と戦いの荒波を

どんぶらこと潜り抜け

ズバーっといくものだと九十九。



「それは九十九さんの人生でしょ。

九十九さん、経営者に向いてない」



呆然とする九十九…



そこへ晶が辞表を胸に

「秘書の採用はどうなりました?

せめてアシスタントを入れて下さい。

もし通らないというのなら…」



適当に入れておいていいと言われ拍子抜け…

社長の様子からSEも増やした方がいいと

松任谷(伊藤沙莉)。



「監視カメラ無くしてくれないかな~」

と言い出す安藤(犬飼貴丈)。


松任谷は「私もう慣れた」

カメラの前で踊ってみたが全然大丈夫だったと。

社長が見ないことに気づいたのだ (^_^;)



カメラの前で踊る松任谷と安藤…



採用を任されたものの担当者曰く

転職サイトの口コミが酷く応募者がない状態…



"社長が人を殺しそうな目をしている"


"社長が怒鳴ると心臓がきゅっとなる"



「全部真実だね」

一人だけ応募があり社長に報告したが

忙しくて放っておかれていると聞き

「直ぐに呼びましょう」




やって来たのは…

「お名前は長門朱里(黒木華)さん。

何で?何で私がいる会社に?偶然?」



そんな偶然あるわけないと朱里。



「あなたお人よしだから

何とかしてくれるかもって」



ブランクが5年あって大した資格もなく

30歳を過ぎると応募できるところは少ないと。



そこへ九十九が入って来る。


「どうかな?いけそうかな?

前職がブライダル…何も関係あらへんやん!」


「でもブライダルをやっていたってことは

臨機応変な対応が出来るということで」


フォローする晶。


「趣味は…ネットゲーム!?

あんなもん何がおもろいねん!

ピコピコピコピコ!」


「でもPCは余裕で使えるということで」


「えらい肩持つな。

深海が気に入ったいうんやったら…」


「いや、ただ単にちょっと知り合いなんで。

繊細な方なので社長のキツイもの言いが

どうかなって…」



晶の知り合いと聞いて採用を決める。

試用期間を設けてどこに向いているか

面倒をみてやれと出て行く。



「やった!

私が働いた方があなたも得でしょ」


「私、京谷と別れた」



別れたのが2週間くらい前だと聞き

自分もバイバイしたと朱里。

マンションをくれると言って出て行ったと。



「あんた達、何やってんの?寄り戻せば?」


「自分で決めたことだから」





一方、法人監査の仕事を手伝う恒星は

内通者にトイレに連れ込まれ

不正の件はどうなったかと責められる。



不正調査は管轄外だと説明しても

納得してもらえず…

監査法人ではないと名刺を見せると

ひったくり走り出す。

経理の大熊という人物らしい。




そこへ兄・陽太(安井順平)が見つかったと

叔父から連絡が入る。

怪我をして働けなくなり

食べる物に困って

酔っ払いからお金を盗もうとしたところ

警察に捕まったそうで…

処分が決まるまで恒星のところで

面倒をみて欲しいと。

妻子には連絡しないよう泣きついたという。



事務所に連れて帰った恒星は


「何やってんだよ。迷惑かけないでくれよ。

こっちだって手一杯なんだから」



食べられらないなら

母親と一緒に山形の親戚に世話になるか

埼玉の奥さんに連絡するとか…

気がつくと陽太の姿はなかった (>_<)



探しに出たところで晶とバッタリ。

事情を説明し、留守番を頼む。




一人で戻った恒星は、晶に陽太のことを話す…

震災で父親から継いだ工場が回らなくなり

借りてはいけない所からお金を借りて、倒産。

プライドがズタズタになり行方をくらました。



「私に似ていると言ってたよね?

いつも笑顔の人気者で本気で大嫌いだった」


「そんなこと言ったっけ?」


「酔っぱらって適当にパラパラ話して

憶えてなくても、全部覚えてます」


「ゲームの話ってしたっけ?」



子どもの頃、毎日二人でやっていた

『生き残り頭脳ゲーム』のことを話し出す。

どうしても兄貴に勝てなくて悔しくて…

でもある時から急に勝てるようになったと。



最初は嬉しかったけれど

わざと負けてくれていることに気づいた。



「私はゲームでそんなことしない」



高校の時、兄貴は成績優秀でみんなの人気者。

同じような彼女がいたけど俺に寝取られたと

話し出す。



「サイテー」


「そう、サイテー」



でも彼女の心を繋ぎとめられなかった

自分が悪かったと兄貴は言った。



「気味悪いだろ?」


「そう言うしかなかったんじゃない?」


「いや、理解できない」


「わざわざそういうことする

あなたが理解できない」



それは若気の至りだと…



結局、会社を続けることに拘り

従業員もリストラ出来なかった兄。



「いい人の末路は悲惨」



そんな兄を助けた恒星も

いい人ってことになると晶。



いい人なんかではなく自分に助けられた時に

どんな顔をするか見てみたかったからだと言うと



「お兄さんを助けた理由なんかいる?

助けたかったから助けた、

それでいいと思うけど。

男の人のプライドって面倒臭いね」





初日から寝坊をして

休んだ方がいいかと電話をしてくる朱里。

お昼からでいいから来るようにと晶。



12時半になっても出社しない…



「初日リタイアって初じゃない?」

と松任谷。

「僕よりダメな人がいるってホッとしますよ」

と上野。



そこへ変な女の人がいると呼びに来る佐久間。

朱里が廊下で膝掛を被り、座っていた  (-_-;)



ようやく仕事を始める朱里。

そこへ京谷が契約書を持って訪ねて来る。



隠れる朱里にお茶を出せと叫ぶ九十九。

時間がないと辞退する京谷に

今度はお土産を用意しろと。



対応する晶の手から手土産を奪い

京谷に渡す朱里。



驚いて二度見する京谷に

「お疲れさまでした」

元カノ二人が並んでお辞儀 (^_^;)



京谷の姿が消えてから

顔を見合わせて大笑いする二人。

明るく笑う朱里を初めて見た。





カイジが極秘結婚をしていた記事が出る。

相手はモデルの呉羽だと呉羽の写真も。

デザイナーと書いてないし

ブランド名を載せてくれれば

宣伝になったのにと呉羽。





その夜『5tap』に立ち寄る晶。

マスターから恒星の兄の写真を見せられる。

そこへ京谷が現れ…



「いつの間に朱里と?」


「流れで…、マンション出たことも聞いた」



京谷の父の葬儀に行けなかったことを謝り

千春(田中美佐子)のことを心配する晶に

四十九日が過ぎたら自分から話すという。

晶のことも朱里のことも。



あれからずっと晶が言ったことの意味を

考えていると…

「俺は晶に何を求めてたんだろうなって…」



そして恒星とつき合うのかと質問。


「その発想なかった」

ただの飲み友達で気を遣う必要もなく楽しいと





恒星の事務所の前で大熊が待っていた。


「経理部長が一千万の横領でしたっけ?」


「三千万です」


「経理部長ってとこは否定しないんですね」


「カマかけないで下さい」



正義感から告発したのではなく

ずっと部長に苦しめられてきたので

一矢報いたいという。



「一矢報いたい相手が目の前にいていいですね」



声をあげればいいし、殴ればいい。

本当に苦しいのは敵が誰かわからないことだと。


「誰に一矢報いたらいいかわからない、

誰に怒ったらいいかわからない、

消化できない怒りのことですよ」





「震災なんてなけりゃ、

あんな事故が起きなければ

あそこで生きていけたんだ…」

陽太の言葉が蘇る。





恒星の事務所の前で陽太を見かけた晶は

手を貸して欲しいと声をかける。



そして一人では入りづらかったからと

三郎(一ノ瀬ワタル)の店へ連れて行く。



「恒星の彼女ですか?」


「飲み友達です。

お兄さんのことも聞いてます。

生き残り頭脳ゲームが強かったって」



恒星の方が強く、途中から一切勝てなかったと…



「あいつそういうとこあるんです。

超然とかっさらってく…

真面目にやってる方はバカみたいで」



「わかります。

お兄さんと私、似てるって言われました。

優等生のお人よしだって」



誰にも迷惑かけずにやってきたのにと陽太。

突然3万2千583円を貸して欲しいと言い出す。

自分だったら貸すから、晶に頼んだのだ。



「頼まれるときいちゃいますよね」



晶が手を貸してくれと言ったのも

自分に似ているならそう言えば来てくれると

思ったからだと気づく陽太。

恒星の言う通り二人は似ていた。



三郎から連絡を受けて迎えに行く恒星に

お金を貸したことを伝える晶。

「金額は3万2千583円、端数まできっちり。

何だと思う?」





翌日、出かけたいという陽太の後を尾ける。

現金書留を送っていたことを叔父に伝えると

妻に送ったのではないかと…

早速確認すると毎月家賃を送ってくると。

もうお金は送らなくていいから

代わりに離婚届を送るよう伝えて欲しいという。




『5tap』でマスターにそれを話す恒星。


「どんな形でも繋がっていたいと

思ったのかもしれないね」


「もうぶっ壊れてんのに現実見ろって話だよ」



「現実だけじゃ生きていけません」

話に入ってくる男(飯尾和樹)…



人の脳はストレスフルな環境では上手く働かない

そんな時は夢が必要だという。



「夢じゃ食えませんよ」


「聞いてた通りの人だな、恒星さん!」



なんと男は『橘カイジ』だった!



呉羽からほぼ毎日この店にいると聞いて

恒星に会いに来たのだ。



呉羽とは友達の紹介で

ゲームの女性キャラの衣装のアドバイスを

もらっていたのだという。



呉羽と話している内に

自分も頑張らなくてはと思えて

会社の上場を考えた。



昔、ぶっ壊れたことがあり

少しでも現実から遠ざかりたくて

ひたすら家でゲームをやっていた。



世界中には今でも昔の自分みたいな人がいて

自分達はその人達の為にゲームを創る。

その人達がどんなに回り道をしても

夢をもって明るいところへ向かえるように。



「ようこそ、新しい世界へ!」


「おとぎ話ですね。

住む家を理不尽に奪われ

風評被害で会社が潰れて

3万2千円すら工面できなくなった男が

この世に居てどんな夢を語る?


ゲーム?無いだろ。

昔は苦労した?

そんな話ね、どん底にいる人間からすりゃ

成功者の戯言ですよ」





翌朝、検察から連絡があったと陽太を連れ出す。

妻子の元へ向かっていることに気づいた陽太は

タクシーを降りると言い出し…



「マミさんが離婚届送れって。

夢なんて微塵もねえよ。

毎月家賃払ってるからって意味ねえんだよ」



タクシーを停めて歩き出す陽太…



家賃払って家族守ってるつもりか、

昔からピントがズレていると

小4の時の話を持ち出す恒星 (^_^;)



それを受けて彼女を寝取られた時の話を返す兄

…昔の話で互いを責め合う二人。



困り果てた運転手が

「お客さん、いい加減にして下さい!」

すると二人同時に

「うるさいな!」



「今、兄貴と喧嘩してるんだよ!

誰に怒ったらいいかわかんないから

お互いに向き合って怒るしかないんだって」



その後、肩を並べ歩く兄と弟…



実家の解体が完了したことを伝え

写真を見るか尋ねると


「いいや、いつか見る。

会社の借金助けてくれた時

なんかヤバイことした?」

気遣う兄。


「は?なんの話?」

気遣う弟。


「やっぱり離婚かな…」


「離婚だろう。

まあ旧消費税くらいは希望もあるんじゃない?」




陽太の姿を見つけ走り寄る娘。

「ママ、パパ帰って来たよ!」

「お帰り…」

泣きながら陽太の胸に顔をうずめる妻。



良かった…



帰りのバスの中で解体前の写真を見ると

そこには頭脳ゲームが写っていた…

涙ぐむ恒星。

本当は兄貴のことが好きだったのだ。




事務所の前には晶の姿が…

ネットオークションで買ったと

嬉しそうに頭脳ゲームを見せる。



「兄弟対決、今やったらどっちが勝つか」



差し入れのビールも用意してると。



「兄弟対決は終わった。

次は晶VS恒星、やろうぜ」



ゲームをしながらカイジに会ったことを話す。



「ふざけた奴だったわ~

本気で夢語るような奴で

俺が兄貴のことで八つ当たりしたら

毒舌でいいね、信用ができるだって。

あれは呉羽と気が合うわ」



自分は呉羽のことが好きだったんだなと。



「今頃?まるわかりだったよ」


「あ、そう? 俺、ダサっ!」


「ダサくはない」



ゲームを楽しむ二人…

陽太が借りたお金を渡そうとすると

いつの間にか眠っている晶。



ベッドへ運び布団をかけてドアを閉める。

ドア越しに寝顔を見る

恒星の目が優しく、そしてどこか淋しい。




呉羽への思いをようやく認めた恒星。

今は晶に思いを寄せていることに気づいてる?

手遅れにならない内に素直になって欲しい。



そしてようやく心から笑えた朱里。

笑顔が可愛かった~

やっぱり晶は本当に天使だと思う。



京谷との腐れ縁も断ち切ったことだし

周りの人を幸せにするだけでなく

今度は晶自身が幸せになって欲しい。



それにしてもカイジが飯尾とは…

何も言えない (-_-;)


獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ