2018年12月9日日曜日

「獣になれない私たち」第9話のあらすじと感想:ただの飲み友達?それとも?揺れる恋心…傷ついた彼女と彼がよりそう運命の一夜

遂に一線を越えた二人…




クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。




恒星のベッドで目覚めた晶。

事務所のソファーには恒星が寝ていた。

コーヒー豆が切れていたので二人でカフェへ…




今月末が締切りの不正の書類に印鑑を押したか

尋ねる晶。

月末までには出すと答える恒星に


「どうにもならないの?」


「ならない。

一度始めた悪事は続けるしかない」



誰かを傷つけるような悪事ではないし

恒星がいいならいいと思うと。



「晶さんは電車のホームはもう怖くない?」


「うん。

また怖くなったらそう言ってもいい?」


「いいよ」


「恒星さんも言ってね、聞くから」



まるで恋人同士のような会話、微笑ましい。





職場では松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)が

契約を取ってきて

晶のアドバイスのおかげだと嬉しそうに報告。

朱里(黒木華)もSEメンバー達と馴染んでいた。



その様子を見ていた九十九社長(山内圭哉)は

これからは雑事は秘書にやらせると

晶を営業部長に任命する。



突然のことに首を傾げる晶に

自分のせいかもしれないと佐久間(近藤公園)。

給料を二倍にしたら転職しないと言ったと…



社長の思考回路を想像すると

バリバリ仕事を取ってこさせて業績が上がれば

辞めそうな社員の給料を上げて

引き留められると考えたのではないか。



晶に対する期待値が凄いと呆れる松任谷。



そして朱里には秘書を任命する。

大丈夫だろうか…とても心配 (>_<)





恒星の事務所に三郎(一ノ瀬ワタル)が

恒星と呉羽(菊地凛子)が『5tap』の前で

抱き合う写真が週刊誌に掲載されていると

大騒ぎで飛び込んでくる。



『5tap』で週刊誌を見た呉羽は

「超面倒くさい」


「俺のセリフだよ」と恒星。



呉羽曰く、前の事務所の嫌がらせ。

カイジが契約を解消すると決めた途端に

記事が流れたという。



晶は、カイジが誤解しないか心配するが

それは大丈夫らしい。




ネットに呉羽が超人気バンドのボーカルとも

関係していたという記事が載ったせいで

今度は『5tap』の前に記者達が押し寄せる。



半年前の話だけど事実だという呉羽。

そして一人、記者の前に出て行く…


「ここ迷惑なんで解散」

ボーカルとの関係を聞かれ

「関係してようがしてまいが関係ある?」



関係があったとざわめきたつ記者たち。



「誰と誰がしようがどうでもよくない?

あなたもするでしょ、人間だもんね」



火に油を注いだだけ…

恒星は三郎に呉羽の回収を命じる (^_^;)





日曜だというのに朱里の元には

社長から何件もメッセージが入る。



そこへ千春(田中美佐子)が訪ねて来て…

玄関の靴を見て嬉しそうに

「晶ちゃん、居るの?」



顔を覗かせた朱里と目が合いビックリ!

慌てて荷物をまとめて逃げ出す朱里。

京谷(田中圭)に連絡する千春。



晶の部屋へ逃げ込むが

すぐに千春が訪ねて来て再び鉢合わせ…





『5tap』の前では連日記者が張っていて

取材を断りながら中へ入る恒星。



外でいちいち客のことを捕まえるらしく

周年の準備もあるし暫く店を休もうかと

困り顔のマスター(松尾貴史)。



テーブル席へ目をやった恒星は驚き

「あれ何?」

「反省会」



晶が千春に事情を説明していた…朱里も一緒。



「育て方間違えちゃったかしら…」

嘆く千春。



「そんなことは…」

自分の気持ちを言えてなかったり

もっと早くに決断できていればという晶に


「そうよ、長過ぎ!」

時間はあっという間に過ぎてしまうから

思い立ったら早く動きなさいと説教。



そして朱里に向かって「あなたも!」

夫が倒れて病院へ運ばれた時に

京谷が一緒にいた朱里を連れて来て

その時以来らしい。



「その節はきちんとご挨拶も出来ずに…」

頭を下げる朱里。

余裕がなくあの時キツくあたったと謝る千春。



「それにしても、京谷よ!」再び怒り出す。



京谷がいなければ死んでいたかもしれないし

自分が甘え過ぎてダメになった。

だから育て方を間違えたというと

自分を助けたのも、自分が今生きているのも

間違いになってしまうと朱里。



「朱里さんが生きてて良かった」

泣き出す晶…



「なんで深海さんが泣くの?

私まで泣けてくるじゃん…」



結局三人とも泣き出してしまう (^_^;)

でも京谷が店に着いた頃には大笑い。



三人で飲んでるからそっちへ行ってろと

千春に怒られ、恒星の隣に座る。



「晶とただの飲み友達と聞いたんですけど…」


「はい」


「え、そうは言っても…」


「?…ああ、俺と晶さんやってませんよ。

あの時はムカついてたからツイ嘘を」


「え?それツイで済みますか?」


「いや、でも殴られたし」


「殴ったけど…」


「じゃあ、おあいこってことで」


「おあいこって…」



だが、自分で確かめもしなかったこと、

自分のことを棚に上げて

晶が浮気したことにムカついていたこと、

それでも許すのが愛だって思ったりもして

自業自得だと…



本当にサイテー。

大体、呉羽は恒星の元カノで人妻なのに

よく恒星に文句が言えたもんだ。



結局晶と恒星がどうという問題ではなく

自分と晶が向き合ってこなかったのが問題だと

振り返る。



「今さら気づいても遅いんですけど」


「遅くはないんじゃない。

今からでも向き合ってみれば」


「晶と本当にただの飲み友達なんですか?

男女の友情って信じてなくて」


「俺も。

だけど性別関係なく

人間同士でいられる相手がいるとしたら

貴重じゃないですか…壊すには惜しい」


「え、今の晶の話ですよね?

何か凄い大事そうに聞こえるんですけど」




マンションへは帰らず晶の家で

京谷の悪口大会を開くという朱里。

今、バリバリ働いていることを報告する。



「恒星さん、またね」

恒星に声を掛け、店を出る晶。

京谷のことはスルー…




「何かイイ感じじゃなかった?髭と」

嫌味だから嫌いだと朱里。



「一緒に居て楽だよ。

色んなこと話せて、頑張らなくていい」


「好きとかじゃないの?恋愛の好き」


「ん?うん」


「つまんないの」



そして二人は恋愛談議に…



自分を見失うのが恋愛だとしたら

もう要らないと晶。



相手にすがって

嫌われないように振る舞って

自分が消えていって

相手のこともわからなくなる。

そんなのイヤだし、繰り返したくないと。



「じゃあ、ずっと一人で生きていくの?」


「一人なのかな?」



女同士や同僚たち、飲み友達との時間…

そういう一つ一つを大事にしていったら

生きていけるんじゃないか

一人じゃないと。



「甘い?」


「ううん、アリかも」



嬉しそうに微笑む朱里。



「それでも愛されたいな」





翌朝ギリギリに出社した二人を

休日電源オフにして返事をしなかったことで

怒り心頭の社長が待ち受けていた (-_-;)

早く処理しろと怒鳴りつける。




慣れるまでもう少しゆっくり対応してあげて

欲しいとお願いする晶に

それなら早く慣れるよう指導するよう命じ

更に10社に営業をかけて来いという始末。



「10社営業して、秘書の指導もしろと?」


「営業優先!秘書の指導は努力目標や!

それぐらい自分の頭で考えや!」



胸ポケットの辞表を確認する晶。

でも頑張る朱里の横顔をみて手を引っ込める。



わからないところを晶に確認していると

まだかと催促の怒声が響く…



嫌だ、こんな会社 (-_-;)



帰宅してからも晶に質問し頑張る朱里。

こんなに頑張っているのに

社長は怒鳴ってばかり。

心配そうに見守る晶と松任谷。



上野から見て完璧だった接待も

「深海なら土産渡しとった!

深海ならもっとちゃんと酌できとった!」

と怒鳴りつけたらしい (>_<)



依頼された内容を確認しようとしても

朱里の質問には答えず次々と要求を出す。

しかも催促も半端ない。



営業から戻った晶は佐久間から

朱里がきんつばを買いに出かけたこと

その前は社長にいっぺんに言われて

テンパってたことを聞く。



もうちょっと使える奴かと期待していたが

ドン臭いと晶に文句をいう社長。



「社長の下なら誰でもそうなります。

みんながみんな社長と同じ速度で

同じことが出来る訳じゃないんです。

しかも入ったばかりの人に…」



「なんや!

秘書を入れろ言うから秘書にしたんちゃうんか!

最近、自分、調子乗り過ぎとちゃうか!」



そこへ朱里のミスが発覚。

売上報告と会食の案内の送付先の取り違え…

社長が大声で後始末を指示する中

戻った朱里はそっと姿を消してしまう。



きんつばと社員証が残されているのを見て

朱里が騒ぎを知ったことに気づく晶。



もうこの社長、いい加減にして欲しい (-_-メ)

晶が言う通り、メールを作成している間に

せかされて訳がわからなくなったのだ。

大きな声で怒鳴られると萎縮してしまう。




結局、晶のアパートも出て行く朱里…

落とした枕を拾い、声を掛けた三郎に

「働けなかった…」

とひと言、泣き出してしまう。



可哀想で見てられない (T_T)





一方、恒星は大熊が退社したことを知る。

不正をした経理部長から

告発は大熊の勘違いだったと報告を受ける…

監査人たちは疑惑が残っても介入出来ない。



「横領事件をほじくり返すより

騒いでた奴を黙らせて

会社の評判守る方が得策と考えた訳だ。

大熊の負け」と恒星。



恒星の前に大熊が姿を現す。

退職金を満額貰って田舎に帰るという。

経理部長は役員の甥っ子でお咎めなし。

結局、退職金を貰えなければ

老後の生活が成り立たないと怖くなり

戦えなかったと…

集めてきた架空取引の記録を

泣きながら破り捨てる。



それが普通で、みんなそんなものだから

忘れようと恒星。





一連の騒動から身を隠すことになった呉羽。

カイジが好きにしていいと言っても

ファンの殆どがネットユーザーだから

仕方がないのだ。

カイジは株主とスポンサーに説明に行っていると

スタッフも渋い顔。



「結婚した以上一人じゃないんです。

自重して下さい」


「自重する為に結婚したんじゃないの。

苦しい時でもいつでも一緒に居たいから

結婚したの」



わかるけど現実は厳しい…





『5tap』の張り紙に立ち止まる恒星。

"しばらく休みます。マスコミお断り。店主"



そこへ朱里を探す晶が通りかかる…

「ごめんなさい」と書かれた手帳が

部屋に残されていたと。



何も出来なかったと落ち込む晶に


「自分の為に何かするのも難しいのに

人の為なんて出来るわけないでしょ。

誰かの為って、所詮、自己満足だよ。

朱里の面倒みていいことした気になってただけ。

いいように使われるんだよ」


「じゃあみんなどうやって生きてるの?

誰かを助けるのは悪いことなの?

誰かの手を必要として

必要とされて生きていくんじゃないの?

辛いことを少しづつ分け合って

そうすれば…」



「ごめんなさい」と書かれたページを破り取り

ビリビリにする恒星…

「何にも出来ないよ…」





不正書類に印を押す恒星。

晶も朱里に電話をするが留守電…





「2週間もたなかったね」という松任谷に

「社長の下じゃ仕方ないですよ」と上野。



朱里の机には

「給料ゲット!」

「おちついてガンバレ」

「必要な人になる」

自分を励ます付箋が残っていた。



「しかしあれやな、

入った思ったらすぐ辞めるって

今どきの奴はあかんな!

あんなミス普通するか?

やる気が足らんのじゃ、大体仕事ちゅうのは…」



わめき散らす社長に晶は思わず



「やる気?

やる気があればミスもしないし

やる気があれば何でも出来る、

やる気ってそんなに凄いんですか?」



仕事だし、働いて給料をもらわないと

生きていけないから働く。


認められたいし

要らない奴だと思われたくないから

出来ることはする。


ゴミ出しも雑用も毎日のコーヒーも

社長の無茶苦茶な要求にも耐える。


怒鳴られて頭真っ白になって

誰だってミスしちゃうような状況でも働く。



社長に逆らうと怖いから、面倒だから、

黙ってやり過ごして

みんな無茶苦茶だと思っているのに

表向きでは言うこと聞いて裏で文句言って。

目の前で誰かが怒鳴られても誰も助けない。


「これが平和ですか?

みんなにそうさせているのは社長です。

普通はしないミスをさせたのも社長です!

こんな会社でどうやって働けっていうんですか」



「ほな辞めたらええ!

さっさと辞め!今すぐ辞め!

文句しか出えへん社員、要らんのんじゃ!

ここは俺の会社や!」



晶が一人辞めたところでどうとでもなる。

前の営業部長が辞めた時も同じ。

みんなそれがわかっているから何も言わない。



社長の言葉に皆、俯いてしまう。

誰も何も言わない…みんなを見渡し



「失礼しました。

出すぎたことを言って

申し訳ありませんでした」



頭を下げて事務所を出て行く晶。

悲しそうに下を向く松任谷が印象的…





一方、もう出来ない、他をあたって欲しいと

決算報告書と三百万を返す恒星。



たかだか三百万で印鑑を押してくれる人は

そういないと断られる。



訴えると言っても

関連会社の一つが潰れても痛くも痒くもない

粉飾に加担した税理士として全てを失うと

脅されてしまう。



「お願いします、勘弁して下さい」




恒星の事務所を訪ねる晶。

入れ違いに男が出て行く…

中では床に正座をする恒星の姿があった。



「どうにかしようとした?」


「うん、した。けどダメだった。

…どうした?晶さんも何かあった?」


恒星の隣に座る晶。


「会社で初めて吠えた」


「爆弾投げた?」


「投げようとして投げられた。

私は必要なかった。

居なくてもどうとでもなる」



優しく抱きしめる恒星。

そして二人は…

傷ついた獣が互いの傷を嘗め合うようで哀しい。



翌朝…声を掛けずに部屋を出る晶。

背中を向けた恒星も実は起きていた。



外に出た晶は立ち止まり

「間違った?」




え!?

間違いなの?




次回いよいよ最終回。

二人の関係はどうなる?



朱里は又働くことが出来るのか?

そして呉羽は?



あのパワハラ社長は絶対に赦せない!

全員でボイコットして思い知らせて欲しい。

結局、最後まであのままなのか?

ギャフンと言わせてスッキリさせてー



確かに誰か一人居なくなったところで

結局会社は回っていくものだけど

人を大切にしない奴に誰もついて行かない。



第1話、この社長のせいで

電車のホームが怖くなった晶。

ドラマ的にこのまま放置ではなく

天誅を下すなど?決着をつけて欲しい。



獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ




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