2018年12月17日月曜日

「獣になれない私たち」最終回のあらすじと感想:一緒にいよう!ラブかもしれない物語いよいよ完結…本当に大切な人に気づく日

やっと素直になれた二人…





クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリーもいよいよ最終回。




傷つき一夜を共にした晶と恒星。

お互いの気持ちがわからずモヤモヤしていた…




晶は行方をくらました朱里(黒木華)に

電話をするが繋がらない。



そして恒星は仕方なく書類を作り直すし

これで最後にして欲しいと再度お願いするが

「ご冗談を」とタカナシ。

やはり抜け出すことは出来ないのか?





極秘営業を始めた『5tap』を訪れる晶。



「恒星さんは?」


「今日は来れないって。喧嘩でもした?」

とマスターの斎藤(松尾貴史)。


「ちょっと距離感を間違えて…大後悔中です」



次の日は恒星が来店。

やはり第一声に「晶は?」

昨日来て大航海時代の苦いビールを

一杯だけ飲んで帰ったと意味深に伝える斎藤。





千春(田中美佐子)は京谷(田中圭)に

マンションを売って自活する為の現金を

朱里に渡す方が役に立つと言う。



「前の男が用意したマンションに住んでたら

次の恋だって出来ないじゃない」


「次の恋?」



朱里の人生があそこで終わりだと思ってたのかと

驚く千春。

考えなしのところが父親そっくりだと。

更に晶のことはとても残念だけど

京谷に合う相手がきっと他にもいるという。



「勝手に終わらすなよ」


「終わったでしょ」



まさか終わってないと思ってる? (-_-;)





九十九社長(山内圭哉)から爆弾を投げられ

傷ついた晶は体調が悪いと会社を休む。



心配する松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)。



「上野くん、どうして黙って見てたの?

戦いなよ!」


「目の前で展開される出来事に

ついていけなくて」



「深海さん、来ないかー」

と佐久間(近藤公園)。



今度は佐久間にどうして社長と

戦ってくれなかったのかと詰め寄る。


「あそこで何も言えないでしょ」



上野から逆に何で黙っていたのか訊かれると


「深海さんが言ってた

『自分が平和ならそれでいい』のかって話、

まさに私だなと思って…」



そこへ九十九が出社。


「深海は仮病か!?

直ぐに謝りに来たらええもん、

何をもたもたしとる!」



え?

あの時ちゃんと謝って帰ったよね (-_-メ)



相変わらずの九十九に呆れる三人…





その夜『5tap』の前で偶然出会う恒星と晶。

テーブル席で話を始める…



「この前の夜のことなんだけど…

あの時はお互い弱ってたし

そういうこともあるってことで」

と恒星。


「そういう?」


「いや、事故っていうか…

だから晶さんもそんなに深く考えないで

今まで通り…」


「そんな簡単な話?

深刻に考えなくてもいいこと?

いいのか、そういえばそういう人だった。

酔っ払って手近な女に手を出すような」


「あん時は飲んでないよ」


「事故ってそういうことでしょ」


「だから、お互い様だと言ってるの」


「お互いに都合よく使った…最低な関係。

一番なりたくなかった」



これ、男側から言われたら傷つくわ (-_-;)



そこで晶の電話が鳴る。



「いま話してるんだから出なくていいよ」



朱里かもしれないと電話を取り出すが

松任谷だった。

心配で上野と一緒に最寄り駅まで来たという。

『5tap』に二人を呼ぶと…



「なんで呼ぶんだよ」と恒星。


同僚がわざわざ来てくれたのに

追い返せないからと。


「俺だって今日話したかったから」


「恒星さんは毎日居るじゃん」



なんか恋人同士の喧嘩みたい…



あの時、何も言えなかったことを謝る二人。

社長が言ったことは事実だし

会いに来てくれただけで十分。

すごく嬉しいと晶。



晶のおかげで会社を辞めるのを止めて

営業の仕事も少し楽しくなってきたと上野。


「今回は僕が深海さんが辞めるのを止めたくて」


「私は逆。辞めればいいよ。

戻ったって社長が調子に乗るだけで

何も変わらない。

深海さんが幸せな方がいい」


でも本当の本音をいうと戻って来て欲しいと。



何はともあれ荒ぶる社長を鎮める

守護神の晶があの会社には必要だと上野。



どんな会社だよ (^_^;)





三名分の退職願を九十九に渡す佐久間。


「俺は認めへんぞ。

辞めたい奴は直接持って来るよう言うたって」


答えず無視して部屋を出て行く佐久間…

かなり怒りを感じているようだ。





二人が帰り、再び恒星と向き合う。

会社で初めて吠えて反撃されたことについて


「社長には全然伝わってなかった。

悔しいっていうより、虚しい」


「そんな簡単に変わらないだろ」



「恒星さんは?

本当は変わりたいんじゃないの?

不正に関わるのは嫌だと相手ぶん殴って

日常をぶっ壊す爆弾、投げたいんじゃないの?」


この前の夜、辛そうだったと…


「それで?同情して寝た?

さすがいい人、嫌だと言えない」


「私はあの時恒星さんが変に優しかったから

手練手管に乗ってしまった」


「何だよ、それ。そんなもの使ってねえし。

俺のせい?」


「責めてないよ、反省してるの」



あの夜のことは合意の上のことと落ち着くが

後悔しているという晶に

後悔する位ならするなと納得がいかない。



晶も恒星の背中から後悔が滲み出ていたと…

朝になって帰る時に本当は起きていたくせに

背中向けたまま何も言わなかった。


ああこの人、今すっごい後悔してるんだなって

空気が背中からびんびんに溢れていたと。



「図星?」


「図星」


「ほら、やっぱり」



想定外だったから後悔もすると恒星。

今度は晶が納得できない。



何かもう痴話喧嘩のようになってる。



そこへ京谷が入って来て

朱里と連絡がとれず会わせて欲しいという。



「どうぞ、行けば」

晶が席を立つと三郎(一ノ瀬ワタル)が現れ

「喧嘩ですか?」



晶も連絡がとれないことを伝え

マンションへ行った方が早いというが

そこには居ないという。

捜索願を出しに警察へ向かう二人。



恒星にウサギの写真を見せる三郎。


「どこにいる?飼い主」


三郎と二人ネットカフェにいる朱里に

会いに行く。



晶と京谷が捜索願を出しに行ったと聞き


「は?バカじゃないの」


「バカなんだよ、よく知ってんだろ」





『生きてます。二人揃って、バカじゃない?』

朱里からのメッセージに驚き

辺りを見回す晶と京谷。



『朱里さん、今どこ?』

晶からの返信をみて


「人に優しくされると

自分が優しくないのが悲しくならない?」


「だったら自分も優しくしたら

いいなじゃないですか?」


三郎、いいこと言う♪




朱里から返事がこないことを心配する二人。

人騒がせだと言う京谷に

朱里が感謝していたことを伝える。



自分も京谷に救われた時があったから

ずっと幸せでいて欲しいと思っていると。


「誰か素敵な人と…」


「勝手に決めるなよ!

晶も朱里も母さんまでもどんどん進んでさ、

俺だけ置いていかれたままで、

俺はまだ晶のことが好きなんだよ!」



愛が何だとかわからないけど

晶が考えていること知りたいし喧嘩もしたい、

もう一度やり直せないか考えて欲しいと。



戻らないで欲しい!

京谷の優柔不断は治らないよ (-_-;)




『5tap』に戻る晶。

居場所はわからないけど朱里と連絡がついたと。

京谷が恒星に宜しくと言って帰ったと聞き


「キモっ。

晶さんてああいう男が好みなんですねー」


「恒星さんの好みは呉羽(菊地凛子)さんでしょ

お互いに全然違うね」


「俺、髭だしな」


「キモい笑顔だし」


「今はキモくない」


「そうなの?」


「髭は剃らない」


「剃ってなんて言ってないよ」


「仕事も全部なくなるかもしれない」



そこでまた晶の電話が鳴る。


「出れば?大事な話かも」


「こっちの話の方が大事」



今度は恒星の電話も鳴り出す。

お互い出ようということになり…

電話は呉羽とカイジ(飯尾和樹)からだった。



呉羽が軟禁?されているホテルへ向かう二人。

部屋にはカイジの姿も。



これから呉羽一人で謝罪会見を開くと。

世間やスポンサーや株主を納得させる為だが

カイジは反対だという。



手術をした時に『新しい呉ちんになっただけ』と

カイジから言われ、プロポーズしたと話す呉羽。

OKをもらった時に鐘が鳴ったという。

出会った時ではなかったことに驚く晶。




部屋で謝罪会見を心配そうに見守る三人。

とても辛そうなカイジ…



子どもの予定は?と聞かれ、キレる呉羽。


「あのさ、結婚って子ども作る為にするの?

一緒に居たいから結婚したの。

それ以上に何かある?」



次に世間を騒がせたことについて

夫のカイジは何と言っているか聞かれ



「いやいや、騒いでるのはあんた達だよね?

何で私が謝らなきゃいけないの?」



反省していないのかと騒ぐマスコミ。

ここに出てきたことを反省していると返し


「橘呉羽はカイジの妻である前に呉羽です。

これからも好きに生きようと思います。

カイジと一緒に」



呉羽の言葉に喜ぶカイジたち。



そして何しに来たのかと怒るマスコミに


「自分以外の何者にもなれないってことを

確かめに?ほいじゃー」


手を振り、会場を出る呉羽。



「呉ちん、最高!迎えに行って来るね♪」


嬉しそうに部屋を出て行くカイジ。



「爆弾、投げたなー」


感心する恒星と晶。



「話の続きは?

仕事も全部失くすかもしれない話」


カイジや呉羽みたいに潔い人間は稀で

二人とも自分はそういう人間ではないと。


「たまに感情的になったりすると

ロクなことがないし」


「感情的になったらなったで後悔する」


「リスクは侵したくない。

それでも人に支配される人生はごめんだ。

俺、バカか?」


「いいんじゃない、バカで」



呉羽が爆弾を投げたことで

何かが吹っ切れた二人。





ネットカフェに朱里に会いに行く晶。


「あの会社で働けなかったからって

自信なくすことないよ」


どこか別に朱里に合う場所がある、

自分もこれから探すと。



晶の胸に顔をうずめ泣き出す朱里を

優しく抱きしめる。





翌朝、出社した晶を見て喜ぶ上野。

そこへ九十九が入って来る…


「えらい長いバケーションやったね」


「二日です」


「はよ溜まってる仕事片付けろよ。

回るものも回らへんで!」



相変わらずだ…やはり反省していない。



珈琲を運び、話を聞いて欲しいと言う晶。

朱里から預かった退職届を渡す。



「一瞬やったな~」


「社長は私たちをどう思ってますか?」


「どうって、社員やろ」


「社長が言うように社員は替えがききます。

だけど私達にとっても上司は替えがきくんです。

社長の怒鳴り声はまるで恫喝です」



よく言った!



仕事がきちんと出来てたら怒鳴ったりしないと

返す九十九 (-_-メ)


「普通に話して欲しいんです。

矢継ぎ早のメールも追いつけません」


「普通のスピードやろ?

どんだけチンタラ喋ったらええっちゅうねん!」



まるで分っていない (-_-;)



「みんなが社長と同じじゃないんです」


「お前らがボンクラなんじゃ!」


「社長以外全員ボンクラなら

社長の言葉は社員の誰にも

通じてないことになります。

悲しいと思いませんか?」



言葉に詰まる九十九…

集まって来る社員たち。



「私は悲しいです。

社長と言葉が通じなくて。

一方通行の関係はシンドイです」



人間だから嬉しかったり悲しかったり

間違えたりもする。

もう限界って思ったりもする。



今までお世話になりましたと退職願を渡す…


「自分を殺して本当に死んでしまう前に

辞めます」



席を立つ晶…やったね (*^^)v



「ちょっと待て、深海!

こんなの認めへんぞ、何が不満やねん!」



「何が不満か、たくさん言ってきたよ!

俺も深海さんも。

少しくらい聞いてくれたっていいじゃない」

と佐久間が声を上げる。



「私もぬるま湯から片足出すから聞いて欲しい」

と松任谷。



「監視カメラが嫌です」


「怒鳴り声で集中できません」


「社長の悪評のせいで新入社員がきません」



次々に意見をいう社員たち。



「深海さん、次の職場でも頑張って下さい」

と上野。


「上野、よく言った!深海さんからの卒業!」


拍手が湧きおこる。


「俺は認めへんぞ!」


全員が九十九の言葉は無視 (^^)v





一方、事務所を整理する恒星。

先輩を呼び出し架空請求のことを話す。

不正を表沙汰にして叩こうと思っていると。



粉飾に加担し、関連会社の脱税調査を促す…

自分なら全て忘れて見なかったことにすると


「こんな不正はどこにだってあるだろ?

お前が人生を賭けることはないんだよ」


「逆です、取り戻そうと思っています」



税務署に報告し

その足で会議中のタカナシの元へ…



三百万と書類を放り投げ


「もう手は貸しません。

あんたらの所得隠しも

ついでにたれ込んでおいたから。

…あ、一発殴っていい?」



嬉しそうに会議室を飛び出す恒星♪





事務所の看板が外されるのを眺める晶と斎藤。

立ち合わないのは恒星らしいと笑う。

二人とも彼が今何処にいるか知らない…



「また別の飲み友達、出来るよ。

周年パーティ、来るよね?」


「はい、今年こそ

ナインテイルドキャッツ飲みます」



兄のことで泥酔していた恒星と

愛想よくみんなにお酌してた晶が

去年飲みそこなったヴィンテージビールだ。





三郎の店にラーメンを食べに行く晶。

朱里はその店で働いていた。

晶はまだ就活中…



出前から戻った三郎は

メールだけだと恒星さん不足だと淋しそう。





晶の部屋を訪ねる京谷。

関連会社なら紹介できると言ってくれるが

自分がどんな仕事をしたいのか

これからどうしたいのかゆっくり考えると。



「この前の返事だよね?ごめんなさい」


「だよなー、そうだよな。

それでも言いたかったんだ。晶、今幸せ?」


「これはこれでアリかな」



京谷が帰った後、恒星から電話が入る。


「生きてたんだ」


「死なねえよ」


「明日『5tap』の周年記念パーティだよ。

今年こそナインテイルドキャッツ飲まないと。

…来ないつもり?

ビール飲もうよ、一緒に飲みたいよ」



素直に言えた晶。





『5tap』の二周年記念パーティが始まる。

客の中には三郎と朱里の姿も。

佐久間、松任谷、上野は晶に謝るようにと

九十九を連れて来る。



九十九を見て隠れた朱里は


「採用する秘書、採用する秘書、

みんなに嫌われる呪い」


と遠くから呪いをかける (^_^;)




その頃、恒星と晶はビールの蔵元にいた。

無職なのにいいのだろうかと言いながら

10年物のナインテイルドキャッツを注文。



今は仮住まいのアパートにいると恒星。


「何もないんだよ、命があっても人生終わり」


「終わってないよ、変わっただけ」


乾杯する二人。



そして呉羽とカイジはシドニーにいた。

やはりビールで乾杯する二人。



京谷は新しい出会いを求め、合コンに参加。



『5tap』に連絡する晶。

みんな好き勝手に飲んでいると聞き安心する。



何故か九十九と肩を組み、盛り上がる朱里。

和解したのだろうか (^-^;




近くに教会があり、16時に鐘が鳴ると聞き

行ってみる恒星と晶。



「鐘、聞きたいな。聞こえないかな」


「うーん、我々の感覚は退化してますからね」


「鳴らなくても聞こえなくても

一緒にいることって出来るのかな」


「それはわからないけど、俺たち次第じゃない?」



16時、鐘が動き出す…

恒星の手を握る晶。




それぞれに新しいスタートをきった5人。

久しぶりに再会した恒星と晶の

お互いを見る目が優しく、微笑ましかった。

ようやく素直になれた二人。




晶が会社を辞める時、

みんなも九十九に本音をぶつけスッキリした。

恒星が不正を暴き、殴ったことも。

呉羽を見て爆弾を投げ、前へ進んだ二人♪



獣になれたりなれなかったりするごく普通の人が

少しづつ変わっていく姿を描いたこの作品。

最初は晶のセリフを言うのがしんどかったと

新垣結衣が語るように見ていて少し辛かった。



でも恒星の饒舌な喋りやマスターの返しなど

何気ない会話が妙に面白く

不思議系の呉羽や三郎もいい味を出していた。



京谷はクズではなく平均的な日本男児だと

作者は言うが、確かにそうかも。

そんなダメ男も田中圭が演じると憎めない。



最初ウザくて面倒臭いと思った千春も

回を重ねるごとにキュートに感じたのも

田中美佐子だったからかもしれない。



非常識で自分勝手で大っ嫌いだった朱里も

後半は可愛く、愛おしい存在になった。

それも黒木華のおかげかな。



そして毎回笑わせてくれた松任谷♪

九十九に怯える表情や

監視カメラの前で踊る姿など

伊藤沙莉、最高!



このドラマのキャスティングの素晴らしさに

本当に感心した。

次回作も期待してます (^^♪


獣になれない私たち 日本テレビ





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