2018年12月2日日曜日

「獣になれない私たち」第8話のあらすじと感想:新しい恋が動き出す!不器用な獣が今頃気づく恋心

やっと出来た兄弟喧嘩♪





クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。





恒星は呉羽(菊地凛子)の夫・橘カイジの仕事を

引き受けたが二度もドタキャンされ

未だ会えずにいた。

恒星を意識して本当は頼みたくないのではと晶。



「だったらそう言えばいいだろ」


「言えない人なのかも」


「自分みたいに?」



京谷(田中圭)とハッキリ別れたという。



「会社の方は?」

とマスター(松尾貴史)。



仕事内容は嫌いじゃない、

部下たちも変わってきた、

取引先も無下にはしたくないし

SEの佐久間(近藤公園)にも迷惑かけたくない。



「いい人継続で、現状ダラダラ継続ですか…」

相変わらずの恒星。



「懐に爆弾。

(退職願を)常に懐に忍ばせておいて

いざとなったら出す、バーン!」



何かふっきれたみたいで明るい。



解体業者から恒星に電話が入る…

福島の実家を解体するのだ。



「最後に見に行かなくていいの?」とマスター。


「兄貴だったら行って、涙の一つも流したかも」


「知らせてあげないの?」と晶。


「失踪中。現在居どころ不明」



現実から逃げているという。




給料を今の1.3倍だすと佐久間を引き留める

九十九社長(山内圭哉)。



お金の話ではなく

みんなが九十九に気を遣って

いつ怒鳴られるかビクビクしている

空間が辛いのだと。



「緊張感あってええやないか。

わしが取ってきた仕事で

社員全員食わしとんのや」



「仕事ってさ、人生の三分の一なんだよ。

その間ずっと緊張してたら

人は死んじゃうんだよ」



人生とは緊張と戦いの荒波を

どんぶらこと潜り抜け

ズバーっといくものだと九十九。



「それは九十九さんの人生でしょ。

九十九さん、経営者に向いてない」



呆然とする九十九…



そこへ晶が辞表を胸に

「秘書の採用はどうなりました?

せめてアシスタントを入れて下さい。

もし通らないというのなら…」



適当に入れておいていいと言われ拍子抜け…

社長の様子からSEも増やした方がいいと

松任谷(伊藤沙莉)。



「監視カメラ無くしてくれないかな~」

と言い出す安藤(犬飼貴丈)。


松任谷は「私もう慣れた」

カメラの前で踊ってみたが全然大丈夫だったと。

社長が見ないことに気づいたのだ (^_^;)



カメラの前で踊る松任谷と安藤…



採用を任されたものの担当者曰く

転職サイトの口コミが酷く応募者がない状態…



"社長が人を殺しそうな目をしている"


"社長が怒鳴ると心臓がきゅっとなる"



「全部真実だね」

一人だけ応募があり社長に報告したが

忙しくて放っておかれていると聞き

「直ぐに呼びましょう」




やって来たのは…

「お名前は長門朱里(黒木華)さん。

何で?何で私がいる会社に?偶然?」



そんな偶然あるわけないと朱里。



「あなたお人よしだから

何とかしてくれるかもって」



ブランクが5年あって大した資格もなく

30歳を過ぎると応募できるところは少ないと。



そこへ九十九が入って来る。


「どうかな?いけそうかな?

前職がブライダル…何も関係あらへんやん!」


「でもブライダルをやっていたってことは

臨機応変な対応が出来るということで」


フォローする晶。


「趣味は…ネットゲーム!?

あんなもん何がおもろいねん!

ピコピコピコピコ!」


「でもPCは余裕で使えるということで」


「えらい肩持つな。

深海が気に入ったいうんやったら…」


「いや、ただ単にちょっと知り合いなんで。

繊細な方なので社長のキツイもの言いが

どうかなって…」



晶の知り合いと聞いて採用を決める。

試用期間を設けてどこに向いているか

面倒をみてやれと出て行く。



「やった!

私が働いた方があなたも得でしょ」


「私、京谷と別れた」



別れたのが2週間くらい前だと聞き

自分もバイバイしたと朱里。

マンションをくれると言って出て行ったと。



「あんた達、何やってんの?寄り戻せば?」


「自分で決めたことだから」





一方、法人監査の仕事を手伝う恒星は

内通者にトイレに連れ込まれ

不正の件はどうなったかと責められる。



不正調査は管轄外だと説明しても

納得してもらえず…

監査法人ではないと名刺を見せると

ひったくり走り出す。

経理の大熊という人物らしい。




そこへ兄・陽太(安井順平)が見つかったと

叔父から連絡が入る。

怪我をして働けなくなり

食べる物に困って

酔っ払いからお金を盗もうとしたところ

警察に捕まったそうで…

処分が決まるまで恒星のところで

面倒をみて欲しいと。

妻子には連絡しないよう泣きついたという。



事務所に連れて帰った恒星は


「何やってんだよ。迷惑かけないでくれよ。

こっちだって手一杯なんだから」



食べられらないなら

母親と一緒に山形の親戚に世話になるか

埼玉の奥さんに連絡するとか…

気がつくと陽太の姿はなかった (>_<)



探しに出たところで晶とバッタリ。

事情を説明し、留守番を頼む。




一人で戻った恒星は、晶に陽太のことを話す…

震災で父親から継いだ工場が回らなくなり

借りてはいけない所からお金を借りて、倒産。

プライドがズタズタになり行方をくらました。



「私に似ていると言ってたよね?

いつも笑顔の人気者で本気で大嫌いだった」


「そんなこと言ったっけ?」


「酔っぱらって適当にパラパラ話して

憶えてなくても、全部覚えてます」


「ゲームの話ってしたっけ?」



子どもの頃、毎日二人でやっていた

『生き残り頭脳ゲーム』のことを話し出す。

どうしても兄貴に勝てなくて悔しくて…

でもある時から急に勝てるようになったと。



最初は嬉しかったけれど

わざと負けてくれていることに気づいた。



「私はゲームでそんなことしない」



高校の時、兄貴は成績優秀でみんなの人気者。

同じような彼女がいたけど俺に寝取られたと

話し出す。



「サイテー」


「そう、サイテー」



でも彼女の心を繋ぎとめられなかった

自分が悪かったと兄貴は言った。



「気味悪いだろ?」


「そう言うしかなかったんじゃない?」


「いや、理解できない」


「わざわざそういうことする

あなたが理解できない」



それは若気の至りだと…



結局、会社を続けることに拘り

従業員もリストラ出来なかった兄。



「いい人の末路は悲惨」



そんな兄を助けた恒星も

いい人ってことになると晶。



いい人なんかではなく自分に助けられた時に

どんな顔をするか見てみたかったからだと言うと



「お兄さんを助けた理由なんかいる?

助けたかったから助けた、

それでいいと思うけど。

男の人のプライドって面倒臭いね」





初日から寝坊をして

休んだ方がいいかと電話をしてくる朱里。

お昼からでいいから来るようにと晶。



12時半になっても出社しない…



「初日リタイアって初じゃない?」

と松任谷。

「僕よりダメな人がいるってホッとしますよ」

と上野。



そこへ変な女の人がいると呼びに来る佐久間。

朱里が廊下で膝掛を被り、座っていた  (-_-;)



ようやく仕事を始める朱里。

そこへ京谷が契約書を持って訪ねて来る。



隠れる朱里にお茶を出せと叫ぶ九十九。

時間がないと辞退する京谷に

今度はお土産を用意しろと。



対応する晶の手から手土産を奪い

京谷に渡す朱里。



驚いて二度見する京谷に

「お疲れさまでした」

元カノ二人が並んでお辞儀 (^_^;)



京谷の姿が消えてから

顔を見合わせて大笑いする二人。

明るく笑う朱里を初めて見た。





カイジが極秘結婚をしていた記事が出る。

相手はモデルの呉羽だと呉羽の写真も。

デザイナーと書いてないし

ブランド名を載せてくれれば

宣伝になったのにと呉羽。





その夜『5tap』に立ち寄る晶。

マスターから恒星の兄の写真を見せられる。

そこへ京谷が現れ…



「いつの間に朱里と?」


「流れで…、マンション出たことも聞いた」



京谷の父の葬儀に行けなかったことを謝り

千春(田中美佐子)のことを心配する晶に

四十九日が過ぎたら自分から話すという。

晶のことも朱里のことも。



あれからずっと晶が言ったことの意味を

考えていると…

「俺は晶に何を求めてたんだろうなって…」



そして恒星とつき合うのかと質問。


「その発想なかった」

ただの飲み友達で気を遣う必要もなく楽しいと





恒星の事務所の前で大熊が待っていた。


「経理部長が一千万の横領でしたっけ?」


「三千万です」


「経理部長ってとこは否定しないんですね」


「カマかけないで下さい」



正義感から告発したのではなく

ずっと部長に苦しめられてきたので

一矢報いたいという。



「一矢報いたい相手が目の前にいていいですね」



声をあげればいいし、殴ればいい。

本当に苦しいのは敵が誰かわからないことだと。


「誰に一矢報いたらいいかわからない、

誰に怒ったらいいかわからない、

消化できない怒りのことですよ」





「震災なんてなけりゃ、

あんな事故が起きなければ

あそこで生きていけたんだ…」

陽太の言葉が蘇る。





恒星の事務所の前で陽太を見かけた晶は

手を貸して欲しいと声をかける。



そして一人では入りづらかったからと

三郎(一ノ瀬ワタル)の店へ連れて行く。



「恒星の彼女ですか?」


「飲み友達です。

お兄さんのことも聞いてます。

生き残り頭脳ゲームが強かったって」



恒星の方が強く、途中から一切勝てなかったと…



「あいつそういうとこあるんです。

超然とかっさらってく…

真面目にやってる方はバカみたいで」



「わかります。

お兄さんと私、似てるって言われました。

優等生のお人よしだって」



誰にも迷惑かけずにやってきたのにと陽太。

突然3万2千583円を貸して欲しいと言い出す。

自分だったら貸すから、晶に頼んだのだ。



「頼まれるときいちゃいますよね」



晶が手を貸してくれと言ったのも

自分に似ているならそう言えば来てくれると

思ったからだと気づく陽太。

恒星の言う通り二人は似ていた。



三郎から連絡を受けて迎えに行く恒星に

お金を貸したことを伝える晶。

「金額は3万2千583円、端数まできっちり。

何だと思う?」





翌日、出かけたいという陽太の後を尾ける。

現金書留を送っていたことを叔父に伝えると

妻に送ったのではないかと…

早速確認すると毎月家賃を送ってくると。

もうお金は送らなくていいから

代わりに離婚届を送るよう伝えて欲しいという。




『5tap』でマスターにそれを話す恒星。


「どんな形でも繋がっていたいと

思ったのかもしれないね」


「もうぶっ壊れてんのに現実見ろって話だよ」



「現実だけじゃ生きていけません」

話に入ってくる男(飯尾和樹)…



人の脳はストレスフルな環境では上手く働かない

そんな時は夢が必要だという。



「夢じゃ食えませんよ」


「聞いてた通りの人だな、恒星さん!」



なんと男は『橘カイジ』だった!



呉羽からほぼ毎日この店にいると聞いて

恒星に会いに来たのだ。



呉羽とは友達の紹介で

ゲームの女性キャラの衣装のアドバイスを

もらっていたのだという。



呉羽と話している内に

自分も頑張らなくてはと思えて

会社の上場を考えた。



昔、ぶっ壊れたことがあり

少しでも現実から遠ざかりたくて

ひたすら家でゲームをやっていた。



世界中には今でも昔の自分みたいな人がいて

自分達はその人達の為にゲームを創る。

その人達がどんなに回り道をしても

夢をもって明るいところへ向かえるように。



「ようこそ、新しい世界へ!」


「おとぎ話ですね。

住む家を理不尽に奪われ

風評被害で会社が潰れて

3万2千円すら工面できなくなった男が

この世に居てどんな夢を語る?


ゲーム?無いだろ。

昔は苦労した?

そんな話ね、どん底にいる人間からすりゃ

成功者の戯言ですよ」





翌朝、検察から連絡があったと陽太を連れ出す。

妻子の元へ向かっていることに気づいた陽太は

タクシーを降りると言い出し…



「マミさんが離婚届送れって。

夢なんて微塵もねえよ。

毎月家賃払ってるからって意味ねえんだよ」



タクシーを停めて歩き出す陽太…



家賃払って家族守ってるつもりか、

昔からピントがズレていると

小4の時の話を持ち出す恒星 (^_^;)



それを受けて彼女を寝取られた時の話を返す兄

…昔の話で互いを責め合う二人。



困り果てた運転手が

「お客さん、いい加減にして下さい!」

すると二人同時に

「うるさいな!」



「今、兄貴と喧嘩してるんだよ!

誰に怒ったらいいかわかんないから

お互いに向き合って怒るしかないんだって」



その後、肩を並べ歩く兄と弟…



実家の解体が完了したことを伝え

写真を見るか尋ねると


「いいや、いつか見る。

会社の借金助けてくれた時

なんかヤバイことした?」

気遣う兄。


「は?なんの話?」

気遣う弟。


「やっぱり離婚かな…」


「離婚だろう。

まあ旧消費税くらいは希望もあるんじゃない?」




陽太の姿を見つけ走り寄る娘。

「ママ、パパ帰って来たよ!」

「お帰り…」

泣きながら陽太の胸に顔をうずめる妻。



良かった…



帰りのバスの中で解体前の写真を見ると

そこには頭脳ゲームが写っていた…

涙ぐむ恒星。

本当は兄貴のことが好きだったのだ。




事務所の前には晶の姿が…

ネットオークションで買ったと

嬉しそうに頭脳ゲームを見せる。



「兄弟対決、今やったらどっちが勝つか」



差し入れのビールも用意してると。



「兄弟対決は終わった。

次は晶VS恒星、やろうぜ」



ゲームをしながらカイジに会ったことを話す。



「ふざけた奴だったわ~

本気で夢語るような奴で

俺が兄貴のことで八つ当たりしたら

毒舌でいいね、信用ができるだって。

あれは呉羽と気が合うわ」



自分は呉羽のことが好きだったんだなと。



「今頃?まるわかりだったよ」


「あ、そう? 俺、ダサっ!」


「ダサくはない」



ゲームを楽しむ二人…

陽太が借りたお金を渡そうとすると

いつの間にか眠っている晶。



ベッドへ運び布団をかけてドアを閉める。

ドア越しに寝顔を見る

恒星の目が優しく、そしてどこか淋しい。




呉羽への思いをようやく認めた恒星。

今は晶に思いを寄せていることに気づいてる?

手遅れにならない内に素直になって欲しい。



そしてようやく心から笑えた朱里。

笑顔が可愛かった~

やっぱり晶は本当に天使だと思う。



京谷との腐れ縁も断ち切ったことだし

周りの人を幸せにするだけでなく

今度は晶自身が幸せになって欲しい。



それにしてもカイジが飯尾とは…

何も言えない (-_-;)


獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ






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