2017年10月30日月曜日

「監獄のお姫さま」第2話・収監の感想:刑務所ライフ開幕戦 今夜決定!最強の女囚は誰だ

昭和テイスト満載の刑務所ライフ (^^;)



女子刑務所で出会った5人が

無実の罪をきせられて服役中の

仲間の為に復讐を企てる

宮藤官九郎脚本の

おばさん犯罪エンターテイメント♪




監獄仲間である江戸川しのぶ

通称「姫」(夏帆)の冤罪を晴らす為

彼女を陥し入れた江戸ミルク社長・

板橋吾郎(伊勢谷友介)への復讐を企てた

元女囚たち…



元銀行員のキャリアウーマンだった

馬場カヨ(小泉今日子)は

浮気した夫を衝動に駆られ刺し

殺人未遂で服役。



元指定暴力団組長の妻・足立明美

通称「姐御」(森下愛子)は

違法薬物不法所持。



通称「女優」の大門洋子(坂井真紀)は

若手俳優の追っかけ資金が

足りなくなり、

横領や詐欺に手を染め服役。



有名なカリスマ経済アナリスト

通称「財テク」の勝田千夏(菅野美穂)は

脱税とインサイダー取引で服役。



そしてリーダー格で通称「先生」の

若井ふたば(満島ひかり)は

彼女たちの教育係だった元刑務官。




時は2011年秋に遡り

夫への殺人未遂で実刑5年となった

カヨは『自立と再生の女子刑務所』に

収監…



まず領置調室で所持品を調べられる。

本人が写っている写真は持ち込めない

規則の為、

息子の七五三の時の写真は没収され、

保管庫へ…



ひらりと落ちたその写真を

すかさず隠すカヨ。



人定質問で初めて刑務官のふたばと

出会うが

人権侵害だと注意されながら

「お前呼ばわり」をやめない彼女に

戸惑うカヨ。



そこで夫が身元引受け人を断わった

ことを知り

69番と呼ばれる日常が始まる…



最初の一週間は室内作業に従事し

その後、体力や能力、適性を観察される。

それらを経て働く工事が決められるのだ。



所長の護摩(池田成志)は

他の刑務所とは違う

『意識高い系ムショ』として

次々と奇策を導入し

テレビ取材を受けていた (^_^;) 



ここでは3つの『センス』を提唱。

まずは『ハイセンス』

押切もえがデザインした作業服 (^◇^;)

休日の犬の散歩に彼女も愛用している

とか…あり得ないし (-。-; 



次に『ライセンス』

服役態度の良い模範囚に限り

取得可能な資格を22種類も用意している。



最後は『インテリジェンス』

…センスはどこへ? 




一方『女子刑務所の春夏秋冬』という

番組が流れる高級マンションの一室では、

しのぶと吾郎が沖縄旅行のことを

相談していた…




護摩は、知能テスト満点だったカヨを

教養コースに配属しようとするが

新人は一定期間、

生産工場で働かせるべきだと

ふたばに反対され洋裁工場へ配属。



雑居部屋には姐御、女優、

しゃぶ厨(猫背椿)、

タイ人(ステファニー・エイ)が居た。



最初に思ったことは

「泉ピン子のドラマと違う…」(^_^;) 

意地悪な牢名主もいなければ

お節介なピン子も居ないと姐御。



そして再び2017年12月24日。


「刑務所で出会ったんだね。
見たことある気がするよ、

ドキュメンタリー。」と吾郎。


「で、何なの?

私に何の関係があるの?」



すると…「69番、願います!」(゚o゚;;

円陣を組み「更生するぞ、更生!」

そして何やらヒソヒソと相談…



「順を追って説明するからその前に

はだけた胸元を閉じて欲しい。」

とカヨ。



雑なのか緻密なのかわからず

最終的に何か主婦感覚なところが怖い

という吾郎。



すると又「69番、願います!」(^_^;) 



「いちいちやるのかよ、これ…」

吾郎、ごもっとも!



結局、話に集中出来ないからと

着替えさせられる。




再び2011年の刑務所へ…

工場で時給30円でトートバッグを

縫う女囚たち。

一人重役出勤する財テク…。



食事の度に「朝ごはんの歌」

「昼ご飯の歌」などが流れるが

メロディから全てが昭和 (^_^;) 



2017年でもこの『ごはんの歌』を

歌いながらカップ麺を食べるカヨ達。



休憩時間に財テクを見つけたカヨは

彼女の著書にサインして欲しいと

声をかける。



銀行の営業だったカヨの愛読書で

彼女の本に色々救われたと嬉しそうに

話すが…



にこやかに相手をしていたが

気に入らなかったようで

カヨへの嫌がらせが始まる (>_<)



トートバッグがズタズタにされていたり、

隠し持っていた七五三の写真が

失くなったり。



写真のことでしゃぶ厨と

掴み合いになり、ふたばが駆けつける


「おばさんさ、辛気臭いんだよね。

何、悲劇のヒロインみたいな

顔しちゃってんの?

あんたみたいな雑魚が。


ヒロインはこんな所に来ません。

頭、冷やそうか。」



ふたばの言葉は辛辣だ (>_<) 



何故自分が写っている写真を

持っていてはいけないのかとカヨ。



「見ても仕方ないから。

ここにあなたは戻れないからです。

二度と。」



その現実を受け入れることが反省。

今ここにいる雑魚な自分と向き合う

ことが反省。

ここに戻りたいと思うのは後悔。



…それを聞いて二つに破り

「現実はこうですもんね。」

そして息子が写っている方だけしまう(;_;) 



独居房で執筆していた財テクと交替に

収監されるカヨ。

財テクとすれ違う時に…



「ガッカリさせないで下さい。」



塀の中の人権運動、ムショの悪しき

慣習を変えるとか書いていたのに

全部ウソ。


寝坊に仮病、刑務官に媚び売って、

裏でイジメの主謀者…


「ダサい、悪しき習慣そのものじゃん。」


「そういう所が気に食わないのよ。」


メルマガやツィッターに書かれるから

誰も恐くて逆らえないとカヨ。


規則は破ってないし

誰も損してないと財テク。


「黙れ、銀行女!」

「財テク、ブス!」


何故か黙っているふたばに


「先生、調査取らないんですか?」

と言うと「あん?聞いてなかった。」

何かトボけてる (^◇^;) 



「何されても尊敬していますから。」

最後に財テクに伝えるカヨ。



独居房に着いた時に

「言いたいことがあるなら

調査で言いなさい。」と注意され

夫を刺したのは

彼の浮気が原因となっているが

それしか言語化出来ることがなくて…

本当はもっと色々あるんですと

話し始めると



「その話、今する?9時就寝だけど…」



みんな溜まった毒をどうしてるのかと

尋ねるカヨ。



「9時迄に出したり、出さなかったり。」

外の社会も同じだと。

むしろ外に漏れないから

此処は出せる方だと。



「息子に手紙を書いても返事が 

こないんです。」


どうして刺されたかもわからないまま

ただカヨに怯えて生きている夫…。


「刺したこと反省していません。

殺さなかったこと後悔してます。」



再び2017年。

当時を振り返り、吾郎に語り始めるカヨ。


息子が小学生になり銀行に復帰。

直ぐに営業成績トップに返り咲き…

家事も育児も完璧にこなす妻に

復帰早々追い抜かれ

面白くなかったのだろう…



浮気されたくらいでワチャワチャ

しないと思っていたのに

してしまったと。



「します?浮気。

わかります?浮気する夫の気持ち。」



今日財テクと浮気したばかりの

吾郎だが

「不倫はよくないでしょう。」

鼻で笑う財テク。



「そもそもこの話、

私、関係あります?」



仰る通り!

吾郎にしたら訳わからないだろう^_^; 



「ねえタケヒコさん、聞いてる?」

夫に尋ねたように吾郎に問いかける。

その手に包丁を握らせる先生。



「ただその事実を同僚や部下から

聞かされる私の気持ちは考えた?


隠してないってことじゃん、

私の耳にまで届くってことは。」



「ワザとですね。」と吾郎。

社会人としても家庭人としても

勝ち目がないと悟ったから裏切って

傷つけ、優位に立ちたかったのだと…



そして「時間で切りません?5分。」

何か男ならではの発言 (ー ー;) 



「俺だって辛いって言うんです夫が。

だってというのは

お前も辛いが俺だって辛いんだって

いう意味?」



奥さん、生き生き働いて

結果出せば出すほど旦那の立場

悪くなって、そう言うしかないと…



「辛くないです。

辛いなんて思ったこと一度もないな

仕事復帰してからは特に。」



キャパの違いで、

そういう男と結婚した奥さんも悪い。


「いっそ奥さんも浮気すれば

良かったんじゃない?」



タイマーが5分経ったことを

知らせる。



このシーンの描き方はさすが。

過去と現在が交差するが

吾郎の言葉は夫と同じなのだろう。



タイマーの音でキッチンへ移動し

ネギを刻みながら口癖の「冷静に」

を繰り返すカヨ。



「女と別れて後はどうして欲しいの?

家庭もあるし、子どももいるし。

二人とも会社辞められないんでしょ?


もうタイマー鳴ったしさ、

要点まとめてから話しません?」



夫も同じことを言ったのだろう…



「要点しか喋っちゃいけないの?

要点以外はどうすればいいの?


誰に話せばいいの?

前は聞いてくれたじゃん!


そっちは誰かに喋ってるかも

しれないけど

こっちは誰にも話せないの!


だから全部要点なの!」



「チッ、まいったな。

これだから女は。」



包丁を手に走り出すカヨ。


「69番!」と先生。




そしてまた2011年へ。

カヨが財テクと十種競技で勝負を

つけたいと直訴して競い合う二人。



『梅干しの種飛ばし』

『足指ジャンケン』などバカバカしい

競争をするが、結果は引き分けに。



途中から勝ち負けなど

どうでもよくなったとカヨ。

同室の仲間たちも同意見。

でも楽しかったと (#^.^#)



その夜、こっそり作ったカヨへの

歓迎スイーツで盛り上がる。




時を同じくして、しのぶが殺人容疑で

逮捕されたと報道が…

吾郎のインタビュー映像も流れ…



2012年春、姫がこの刑務所にやって来る。




刑務所での生活が興味深かった。

受刑者が何らかのトラブルを起こすと

調査になり

その結果懲罰になると

仮出所が遠のくとか。



用がある時は右手を挙げ

「◯番、願います!」

それ以外は私語と見なされるとか。



そして夜の余暇の時間に流れる

「この恋は幻なんかじゃないはず、

だって私は生きているから、

神様ありがとう」という恋愛ドラマ。



ヒロインは何故か渡辺江里子。

しかも「season1 余命」って (^◇^;) 



こういうバカバカしさが好き。



「ゆとりですがなにか」でも感じた

男と女の感覚の違い。

それ故にすれ違ってしまう切なさが

クドカンドラマにはある。



そして1話での成長した息子の言葉…

「俺も大人になったから

母さんだけが悪い訳じゃないって

知っているから。


父さんも良くないって。


母さんと一緒には暮らせないけど

別にもう怒ってないからね。」


この言葉が蘇り、悲しくなった。



そんな息子がいるのに

再び犯罪を犯すほど

姫に肩入れするのはどうしてだろう…


次回が待ち遠しい (#^.^#)


監獄のお姫さま 火曜22時 TBS