2019年12月22日日曜日

「ニッポンノワールー刑事Yの反乱」最終回:全ての謎は、この1時間の為にあった

笑えない結末!!




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。





南武に頼んで一芝居うった遊佐は山小屋へ向かい

車から降りる前に新薬を自分に打つ…

深水(笹野高史)により

全ての記憶を取り戻していた。



薫は肉体改造プログラムを完成させる新薬を

コインロッカーに隠したのだ。



番号を遊佐に教え

「あなたには全てを知る権利がある。

これから容疑者になってもらうのだから…」



十億円強奪事件を起こし

ニッポンノワールの存在を

世に知らしめようとしたが叶わなかったので

今度は遊佐と二人で組織を炙り出すという。



「今から私はここで死ぬ。

容疑者はあなたよ」



警察は遊佐を追いながら

十億円強奪事件との繋がりで

ニッポンノワールの真相に辿り着くはずだと。



警察全体が動けばニッポンノワールも

その存在を隠し切れないというのだ。



「過去を消して

誰かにとって都合のいい人間を創るなんて

許されることじゃない。


人が人らしく生きる為に

こんなシステム、破壊しなくてはいけないの。


もうこれしかないの」



遊佐の説得には耳を貸さず

拳銃を自分のこめかみにあてる薫。



一瞬の隙をつき薫の拳銃を撃ち落とすが

次の瞬間、銃弾が薫の胸を貫く。

撃ったのはガスマスクの男…

振り返った遊佐も殴られ、倒れてしまう。



薄れていく意識の中で

薫の唇が「克喜(田野井健)のことお願い…」

と動くのが見えた…





目覚めると深水が再び問い掛ける。


「銃声は何発だった?」


「二発…」


「偽りの記憶は取り除けたようだ」



今見た記憶が本当の記憶だと言い

コインロッカーの鍵を渡す。





ガスマスクの男を炙り出すという遊佐に

「私に出来ることは?」と咲良(夏帆)。



咲良に何かを伝えた後、南武へ電話。

特別班のメンバーの中に真犯人がいると話す。



そして南武と一芝居うった後

コインロッカーへ新薬を取りに行く。



そこへ明海(立花恵理)が

DNA鑑定報告書を届けに来る。

「不一致」という結果と血の付いたUSBが

入っている…





山小屋にはガスマスクの男がいた。


「残念ながらそこには十億円も新薬もねえよ。

お前の化けの皮、剥がしてやるよ」



遊佐の首筋に血管が浮き出る…



肉体改造の成功者は遊佐を含め二人。

新薬はその強靭な肉体を圧倒的な力に

引き上げるものだった。



だが新薬が適合するかどうかは

保証できないことを深水から聞いていた。



圧倒的な力でガスマスクの男を倒す遊佐。


「お前の正体、暴いてやるよ」


ガスマスクの男は才門(井浦新)だった!





特別班の部屋の才門のデスクを探り

盗聴器を見つける南武。

江國(杉本哲太)に遊佐との計画について話す。



才門が生きていたことに驚き


「ということは真犯人は才門警部?」


だが「そいつはどうかな…」と南武。





USBに付着していた血痕が

才門のものではないことを知った遊佐も

やはり驚かない…



USBには心肺機能を一時的に停止して

仮死状態にする薬の作り方も載っていた。



全てを話し始める才門…



極秘プロジェクトには人格矯正、肉体改造の他に

精神支配プログラムというのがある。

いわゆるマインドコントロール。



強盗団の4人はその精神支配を受けていた。

薫に暗示をかけられ、銀行を襲ったのだ。



そして才門はそのプログラムを遊佐に使った。

暗示にかけられた遊佐はある言葉を発すると

才門の命令に従ったという…



「Look at Me!本城を射殺せよ」



その言葉で自分の意思とは無関係に

本城(篠井英介)を撃ったと…



「ふざけるな!」


掴みかかる遊佐に


「Look at Me!俺を許せ」


「許す訳、ねえだろ!」



暗示がきかないことに驚く才門。



「さてはお前、あれ、使ったな?

まあいいや、よし本題に入るとするか」



再び話し始める才門…



計画について才門にしか話していなかった薫は

彼が裏切ったと思い責めるが

自分は何も話していない、

組織は気づいていたと答える才門。



「それなら私が犠牲になる」



自分が死ぬことで警察全体に

ニッポンノワールを暴かせると言う薫。

そして遊佐に容疑者となってもらうと。



克喜のデータから

肉体改造の成功率が高いと思われた遊佐は

組織から狙われていた。



警察全体が遊佐を容疑者として追えば

組織も手が出せないというのだ。



これは遊佐の命を守る為でもあった。



犬死になるだけだと止めたが

薫の決意は固かった…



そしてあの日、薫からメールが届いた。


「これから十億円強奪事件の真犯人に会います」


遊佐の犯行に見る為のものだった。



急いで山小屋へ向かった才門が見たのは

薫の遺体と気を失った遊佐、

そしてガスマスクの男…



ガスマスクを持っているのは

カモフラージュに使った陣内(落合モトキ)と

自分とあと一人だという。



「既に正体はわかっているという顔だな」



才門がガスマスクを被ったのは2回。

今日と留置場で遊佐を襲った時だけで

あとは全て『あいつ』だと…



今日ここへ来たのも

新薬が彼の手に渡らないようにする為。




あの日、気を失った遊佐を

ガスマスク男と警察病院へ連れて行った才門。



だが薫を殺したのは自分だという記憶に

すり替えようとするのを止めた。



才門は『あいつ』にも暗示をかけていた。



その後一人で深水の所へ連れて行き

遊佐の記憶を3カ月ほど遡って消去することと

遊佐が新薬を使えるように

肉体改造を実行することを依頼した。



組織は新薬を手にする為に

遊佐を生かすしかなくなったのだ。



星良(入山法子)の復讐を誓って組織に入ったのに

その力とエグさを嫌というほど見せつけられ

すっかり骨抜きにされてしまったと…



だが魁皇高校立てこもり事件の教師が

必死に今の社会を訴えるのを見て

あがいてみるのも悪くないなと

思うようになっていったと話す。



ただ遊佐が警視庁のガンのままなら

覚醒する前に殺すつもりでいたとも…



成功者はいずれ力を得る。

それは善と悪、どちらにも転ぶ。

だから覚醒する前に遊佐に

人間らしさを獲得させるつもりだったと。



だがそんなお膳立ては必要ないくらい

遊佐と克喜は強い絆で結ばれていった。

だから自分も組織と決別して

遊佐と一緒に逃げたという。



「ならどうして死んだふりなんかして

姿を消した?」



「ふりじゃねぇーよ、

実はマジで死にかけてた。

今もそうだ、もうそう長く…」



血を吐く才門。

彼も遊佐を守る為にプログラムを受けたのだ。



だが適合しなかった。

無理がたたってボロボロだという。

それで陰ながらのサポートに回ったのだ。



碓氷元警察庁長官(大和田伸也)に電話して

克喜の実験を遅らせたのは才門だった。



お互いに命を賭けていたことを知った二人…

新薬を自分に投与することがどういうことかも

わかっていた。



「お前を選んで正解だったよ。

お前ならきっと星良の無念を晴らしてくれる」



その時、銃声が響き、銃弾が才門の胸を貫く!



「大丈夫ですか?先輩!」



銃を構えた名越(工藤阿須加)が

咲良と入って来た…



才門に駆け寄る咲良。



「ごめんな、咲良ちゃん…」

そして遊佐に向かい

「後は頼んだぜ、相棒…」

息を引きとる…



「あれ?俺、勘違いしてました?

すみません、てっきり才門さんが…」



名越の銃を撃ち落とす遊佐。



「猿芝居はやめろ。

お前が班長と強盗団を殺した真犯人なんだろ」



名越のことを随分前から疑っていたという。



薫の携帯のパスワードの相違、

ガスマスク男が右肩を刺された後

利き腕でない左手で拳銃を構えていたこと、

山小屋に残されたニッポンノワールのNと

名越が書いたサインのNの類似。



「他にも幾つかあるが

自白するなら割愛してやるよ」



「なんだ…せっかく頑張ってキャラ作ったのに」



本性を現した名越は遊佐をぶっ飛ばす。

そして遊佐が新薬を使ったと知ると…



「参ったなー、

これを手に入れる為に

先輩を生かしておいたのに」



咲良に逃げるよう命じる遊佐。

だが克喜と咲良は大事な人質だと

立ちふさがる名越。



克喜を車の中で待たせていたのだ…



薫も強盗団も碓氷と陣内を殺したのも

自分だと白状する。



(貴志もだよね…)



碓氷と陣内は自分が新薬を手に入れて

ニッポンノワールを掌握する為に

目障りだったから殺したと…



「お前の手に新薬が渡らなくて良かったよ」



新薬は適合しなければ1時間も持たずに死ぬ。

注入したのが10時半…あと30分あるが

殆どの人間には適合しないのだ。



「許せないなー

先輩が僕より強くなるのは」



肉体改造を受けた二人の戦いが始まる。



名越が遊佐に近づいたのは才門の指示だった。

遊佐を生かしつつ自分を近くで監視する為に…



ずっと才門に従っていたが

徐々に彼は怪しい行動をとるようになり

とうとう組織を裏切って遊佐につこうとしたから

警察病院の地下で殺そうとした…



「Look at Me!俺の前から消えろ」



暗示にかけられていた為

彼の指示に従い、その場所から消えたのだ。



遊佐の体が変化し始める。

血管が浮き出て化け物のような姿に…



その姿をカメラに収めて世間に公表するよう

咲良には伝えていた。



化け物のような姿で戦う二人の姿を

ライブ配信する咲良。



動画を見た魁皇高校の元生徒たちは

ニッポンノワールの存在を知らしめる為

拡散を始める。




血を吐き、跪く遊佐。



「どうやら新薬が適合しなかったようですね」



その時、やめろ!と叫びながら

克喜が名越に突進。

もちろん敵うはずはない…



「警視庁のガンが子ども一人で

こんなに変わるなんてねー。

そんなに自分の子どもが可愛いですか?」



遊佐が父親だと初めて知る克喜。



「最後に知れて良かったね、バーイバイ!」



トドメをさそうとする名越に

力を振り絞ってタックルする遊佐。



「あなたはもうじき死ぬ!」


「それがどうした、今さら怖くもねえよ。

お前らのせいでな、

嫌っていうほど死人を見てきたんだ。

みっともねえあいつらの死に様を」



本城、貴志(永信)、宮城(細田善彦)、

そして才門の最期が蘇る…



「みんな誰かの幸せを祈って

人間らしく生き抜いた。


こんなクソみたいな世界でもな

最後の瞬間まで自分を信じて貫いて!

死に様こそが生き様だった!


お前にそんな生き方、出来んのかよ!?」



「自分を信じる?貫く?

そんなもの必要ない!

人を傷つけ、命を奪う人間を作り替えて

何が悪い!?」



そういう名越を見て薫の最期の言葉が蘇る…



「克喜のことお願い…

あの子が、みんなが笑顔でいられるように」





「お父さん!お父さん!」

駆け寄ろうとする克喜を必死に止める咲良。



「あいつはもう

プログラムが無効化してるんだってよ。


いつ昔の自分に戻ってもおかしくねえのに

すげえよな。

人体実験なんかしなくても変れるんだよ」



この世界は意味のわからないことばかりだった。

知らないことだらけで

知っていると思っていたことでさえ

誰かに吹き込まれているのかもしれない。


いつの間にか全部それを

受け入れてしまっている。



「ただな、お前らの思い通りなんて

クソくらえなんだよ!


俺たちは未完成。

完璧な人間なんていない。

誰でも過ちを犯す。


間違いを無かったことにするんじゃない。

抗うんだよ、自分の力で!


あいつはそれを教えてくれた。

今度は俺の番だ。


自分次第でこの世界はいくらでも変えられる」



再度変貌をとげる遊佐。

もの凄い力で名越をぶっ飛ばす。

血を吐き、倒れる名越…



遊佐も倒れ、克喜と咲良が駆け寄る。

すると遊佐の体が元に戻っていく…

気がつくと名越の姿が消えていた。





何とか車に辿り着く名越。

だが振り返ると銃を構えた南武が立っていた。



「午後11時15分

碓氷薫殺害の容疑で逮捕する。


徹底的に追い込んで

ニッポンノワールの全て、曝してやる。

覚悟しとけ」





深水に電話をする咲良。


「少しは効いてくれたか…

栄養ドリンクには

新薬の反発を抑える成分を入れていたんだ。

毎日少しづつ飲むことで新薬に順応するように」



過酷な運命を背負わせてしまった遊佐に

せめてもの償いをと思ったのだ。



「動画は削除されたけど

みんなが拡散してくれている…」

と芹奈(佐久間由衣)。



これで父の冤罪も晴れるだろう。





遊佐が無事だと聞き、喜ぶ特別班のメンバー。

三上(水上剣星)にいたっては泣き出す始末。





そして…十億円は深水が持っていた。

全てが公になった暁に

人体実験で命を亡くした遺族に渡して欲しいと

薫が預けたのだ。





遊佐にハンカチを差し出す克喜。


「お父さん、カッコ良かったです」


「あんな化け物みたいな姿がか?」


「僕には誰よりも強いヒーローに見えました」



時計の針は11時20分をさしていた。



「危ねえ、間に合った。誕生日おめでとう」



ケーキを買って家へ帰ろうと歩き出す二人…



エンディングはバースデーケーキを囲み

誕生日を祝う遊佐、克喜、咲良。



何か足りない物があったのだろうか?

仕方なく遊佐が部屋を出て行く…



異変がおき、倒れる遊佐。

壁に血の跡…

その下には胸から血を流し

目をつぶった遊佐の姿が…



どういうこと?

新薬が適合せずに死んでしまったのか?



だとしたらホント、笑えない…



「3年A組」同様に

伝えたいメッセージがあることはわかったが

ハッピーエンドにしても良かったのでは?



観る方にお任せします的な終わり方は

スッキリしなくて好みではないが

視聴者間で捉え方を話すのは面白い。



そういう見方もあるのかと感心するし

視野が広がる気がする。

それがこの脚本家・武藤将吾の狙いなのかも…



●深水のいう怪物とは?
  ↓
 新薬のこと?
 
●遊佐が深水から渡される謎のドリンク
 ↓
 新薬の反発を抑えるものだった
 
●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由
 ↓
 南武に疑いを向けさせる為に作り出しただけ

●ガスマスクの男の正体
 ↓
 才門と名越
 見分け方は敬語かそうでないからしい (^-^;

●才門の本当の狙いは?
 ↓
 星良の無念を晴らすこと

●才門は本当に死んだのか?
 ↓
 やはり生きていた












ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

2019年12月11日水曜日

「ニッポンノワール」第9話:蘇る全ての記憶!覚醒の日、来たる

全ての記憶が蘇る!




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。




克喜(田野井健)を初めて見た日のことを

思い出す遊佐。

大人しそうな子どもという印象だったが

以前は遊佐にそっくりだったと薫は言う…



矯正プログラムで生まれ変わった克喜は

薫の言うことを素直に訊くようになった。



でも表情のない克喜を見るのが辛くて

目を背けるようになったと泣きながら話す薫。





克喜を救出した後『ボナーロ』に向かった遊佐。

深水(笹野高史)からいつものドリンクを貰うと

「いつからこの中に入れてた?

俺の体がおかしくなる薬だよ」



薫のUSBの中に

深水がニッポンノワールの一員だという

証拠があったと話す。



恍ける深水に遊佐は自身のもつ疑問をぶつける。

ただのカウンセラーだった星良(入山法子)が

なぜニッポンノワールの極秘プロジェクトに

関わることが出来たのか?



身内にニッポンノワールの人間がいたから

組織に辿り着けたと言っていた薫。

星良にも同じことが言えるのではないかと。



深水には科捜研を定年した後

この店を始めるまで十年という空白もある…



「状況証拠は揃っているわけか…

でも生憎、今話せることは何もない」


「今?」


「まだその時ではないということだ」



そこへ遊佐を確保しに刑事たちが入って来る。

彼らを倒し、店を飛び出す遊佐…





「どうして宮城(細田善彦)を殺したんですか?」



仁平(相島一之)に尋ねる南武。

自分の指示ではなく

眞木(矢本悠馬)の判断だと答える。



「ニッポンノワールは何を企んでる?」


仁平に掴みかかる。


「ここまでムキになるのは

やはりご子息が絡んでいるからか?」



ベルムズの行方不明者リストの中に

南武の息子の名前を見つけたという。



初めは半グレ集団に自分の息子がいることを

隠蔽したいのだろうと思っていたが

独自にニッポンノワールと息子の関係を

探っていたことがわかったと…



「あんたには関係ないことだ」と南武。





咲良(夏帆)と克喜は放来撮影所の倉庫にいた。

戻って来た遊佐は咲良に

『ボナーロ』を見張っていたと話し

薫のUSBの内容をコピーした物を見せる。



自分の父がニッポンノワールに関わっている

可能性があることに驚く咲良。



USBにはもう一つパスワードが必要な

項目があった。

それが開けば何かわかるかもしれない…





父が姉の死に関係していることを

受け入れられない咲良は

遊佐と会ったことを深水に隠す…



そして店のカレンダーを見て呟く深水。


「あと3日…」


12月15日に印が付けられていた。





ようやく薫のUSBを開くことが出来た遊佐。

『ultimate program』というファイルがあった…

究極の計画とは?





特別班のメンバーに息子のことを話す南武。

5年前に家を出てベルムズに入ったこと

警察病院へ行った後、

行方不明になっていることも。



ニッポンノワールの人体実験について

江國(杉本哲太)がみんなに説明。



南武は遊佐を探すふりをして

公安部の動向を探るよう命じる。





明海(立花恵理)を呼び出し

薫のUSBを調べるよう頼む遊佐。



「あんたの言ってることが本当なら

とんでもないことだけど」


「確かにどっちの結果でもやり切れないよな」


「あんたも早く報われるといいね」





父親のいる老人ホームに克喜を連れて行く遊佐。

ボケていて遊佐が自分の息子だとはわからない。



自分も父親になったと話す遊佐。

どう育てていいのか、

どうやったら養っていけるのか

相談する相手がいないから不安しかないと…



目を潤ませて克喜を見つめる父。

そして克喜に向かい

「ごめんな、清春」

そう言って泣き出す父…



そんな父の手を握る遊佐。

遊佐の心も救われただろう。





咲良と芹奈(佐久間由衣)は

魁皇高校立てこもり事件の生徒が

事件の裏話をライブ配信しているところに

出会う。



ニッポンノワールのことも

ライブ配信すればいいと思いついた芹奈は

彼らに声をかけるが…



記事を読むだけではリアリティがなく

都市伝説としか思われないという。



実際に人体実験をしているところなど

インパクトのある映像があれば

みんなも注目するというのだ。





また以前の自分に戻るのではないかという

恐怖に震え眠れない克喜。



「いいんだよ、戻っても。

俺が全部受け止めてやる」と遊佐。



安心して眠りについた克喜を残し

『ボナーロ』へ向かう…




「今日でいいんだよな?」


「答えに辿り着いたようだね」



"まだその時じゃない"という深水の言葉は

自分の覚醒を意味していたと遊佐。



それは今日、12月15日。

深水はカウンター横の扉の向こうへ

遊佐を案内する。



そこには研究室があった。

薫もここへ来たと話す深水…



「あなたがニッポンノワールの

黒幕なんですか?」

そう尋ねた薫。



黒幕ではないが中心メンバーだった。

遊佐に実行した『アルティメットプログラム』

それは肉体改造のことで開発者は深水だった。



定年後、ニッポンノワールに引き抜かれたと

話す…



既に極秘プロジェクトは進行していて

未成年の犯罪者を国に従順な人間に創り返る

というのが目的だった。



だが政府が欲をかいて

今度は軍事力の向上を目指した。

そこで戦闘に特化した兵隊を創るプランが

生まれたと…



反対したが組織には逆らえなかった。

星良を人質に取られたのだ。



星良がプロジェクトの全容を知ったのは

宝生の記憶が改ざんされた後。

父親が関わっていることも知ってしまった…



プログラムさえ完成すれば

自分たち親娘も解放されると信じ

思想や信念を捨てて研究に没頭したが

星良は違った…



「ニッポンノワールもお父さんも

絶対に許さない!」

事実を世間に公表するという星良。



その数日後、星良は宝生に殺され

深水は組織を抜けた…



「実験データを全て捨てて

これでプロジェクトは消滅した…はずだった」



だが、薫から今も極秘プロジェクトは

続けられていることを聞いた…



星良が世間に公表する為に

深水の研究データを抜き取っていたのだ。

組織は彼女を殺害してそのデータを奪い

それを元にプロジェクトが再開されたと。



深水が開発したアルティメットプログラムの

犠牲者だと

ベルムズの行方不明者リストを見せる薫…



「まさか!私が研究を続けたばっかりに…」

後悔する深水。



「これからも犠牲者は増えるでしょう。

支配される為に人間の中身を変えるなんて

間違ってます。


ニッポンノワールの恐るべき実態を

世に公表するべきです。


お願いします。

星良の無念を一緒に晴らして下さい」



しかし、薫の申し出を断ったという。



「何でだよ?

研究に携わったことを後悔したんだろ?」



「私には咲良がいる!」



組織を抜けられたのは

咲良には手を出さないことを条件に

組織の一切を口外しないこと

そして新薬を完成させるという

取引をしたからだと。



事件のあった銀行には十億円の他に

アルティメットプログラムを強化する

新薬も保管されていた。



新薬のデータはもうこの世にはない。

自分が全て消去した。



だから現存する新薬はその一つだけ。

それを薫は手に入れた。



組織が躍起になっているのは

その新薬を取り戻す為だと話す。



「その新薬の在処を知るのは君の記憶だけ」



遊佐の体について話す前に

先ずは記憶を呼び起こす必要があるという。



「真実を知る覚悟はあるか?」


「ここまできて無いなんて、言う訳ないだろ」


「いいだろう、これを見てくれ」



例の画像を見せる深水。

意識を失う遊佐…

そこへ咲良が下りてくる。



「今の話、本当なの?」



「心のどこかでこの研究が

未成年犯罪者の更生に繋がると思っていた。

でもそうではなかった」



「当たり前でしょう!」



こんなプロジェクトに関わってなければ

姉も死ぬことはなかったし

多くの犠牲者が出ることもなかったと

父を責める咲良。



「その通りだ。

私のやったことは許されることじゃない」


「だったらちゃんと全部話して。

私を言い訳にして逃げないでよ!」


「でも、もう遅いんだ。

私は怪物を生んでしまった」





「君は家族のことを考えたりしないのか?」



陣内(落合モトキ)と食事をする

碓氷元警察庁長官(大和田伸也)。



「記憶を消したのはあなたでしょう?」


どんな顔をしていたかも覚えてないと言う。


「俺はその代わりに今の地位と金を手に入れた」



新薬が手に入ったら又5人ほど用意してくれと

碓氷。

そこへガスマスクの男が銃を手に現れる。



「何で…貴様が…」


驚く碓氷。


「俺に内緒で色々やってくれたな」



自分は関係ないと逃げる陣内を撃つ。



「奴と手を組んだのは俺を排除する為か?」


今度は碓氷に銃を向ける。



「我々を殺したところで

組織が消えることはない」


「わかっているよ、そんなこと」


引鉄を引く…





山小屋で薫と向き合う遊佐―



「あんたの命も危ないはずだ。

これからどう動くつもりだ?」


「あなたに全ての罪を被ってもらう。

十億円強奪事件の首謀者はあなたよ」



自分が本当に許せなかったのは

ニッポンノワールでも人体実験でもなく

遊佐だと言う薫。



たった一度の過ちで自分の人生は狂った。

妊娠がわかった時に相談しようとしたが

賭けの対象にしていたことを知り

幻滅し、後悔したと…



でもお腹の子に罪はない、

そう思って克喜を産んだ。

なのに克喜は自分に懐くどころか牙を剥いた…



なんで産んだんだろうと思っている時に

遊佐と再会。

でも遊佐は自分のことを何も覚えていなかった…



「だから決めたのよ、あなたへの復讐を」



銃を向ける薫。

遊佐が犯人だというシナリオを書いて

その証拠も残してきた。

あとは正当防衛で遊佐を殺すだけだと…



銃を奪おうと揉み合い、柱で頭を打つ遊佐。

その衝撃で発砲。

銃弾は薫の胸を貫き、倒れる薫…

そして遊佐も意識を失う。





「記憶は蘇ったかな?」


目覚めると深水がいた。


「何を思い出した?」


「俺だ…班長を殺したのは俺だ。

俺は拳銃を奪って彼女を殺した」


「その時、銃声は何発鳴った?」


「一発…」


「そうか…なら今度はこれを見てもらいたい」



壁に映し出された例のマークが点滅する…

再び意識を失う遊佐。





碓氷殺害について捜査本部を設置しないと

南武に伝える仁平。

ガスマスクの男が暴走したといい

この件は公安部が引き受けると出て行く。



そこへ陣内が人格矯正プログラムを受けて

名前や経歴を詐称していたと報告に来る江國。

DNA鑑定の結果、南武の息子だったことが

判明したと!



息子への想いを吐き出し泣き崩れる南武…



「こいつはニッポンノワールに踊らされて

死んだってことか…」



南武の携帯が鳴る…遊佐からだった。



「全ての記憶が蘇りました。

直接会ってお話しします。

それと課長に頼みがあるのですが…」





特別班の部屋で南武と会う遊佐。

みんな出払っているというが

実は全員別室でその様子を見ていた…



「碓氷薫を殺したのは俺です…」


薫を殺してしまった時のことを話す。


「でも強盗団を撃ったのは俺じゃない。

碓氷薫の共犯者だった奴の仕業です」


「共犯者?それは誰だ?」


南武に銃を向ける遊佐。


「あなたですよ、南武課長」



ここから先は腹を割って話そうと

監視カメラを撃つ。



自分たちのことがバレていたのではと

メンバーたちは慌てるが

盗聴器は無事で引き続き音声だけは

聞くことが出来た。



薫のUSBから陣内が南武の息子だったことを

知ったと話す遊佐。



「ずっと前から知ってたんじゃないのか?

陣内が自分の息子だって」


「いい加減にしろよ!」



十億円強奪事件が起きる前に

薫から計画の全容を聞き

ニッポンノワールとベルムズの関係を

知った筈だと。



もし計画が成功したら

ベルムズのリーダーである陣内が

ニッポンノワールのスケープゴートに

されるかもしれない。

だから計画を狂わせる為に強盗団を撃った。



想像を話す遊佐に今度は南武が銃を向ける。


「銃を捨てろ」


銃を捨てる遊佐に詰め寄り


「俺が陣内の正体を知ってただと?

もう一度言ってみろ!」



知っていたらとっくにパクっている

陣内を取り調べたのが自分だったら

息子だと気づいたという。



「こんな近くにいたのに…」



涙ぐむ南武を蹴り倒す遊佐。



「あんたの懺悔なんかどうでもいいんだよ!

俺はな、十億円の在処が知りたいだけだ」



十億円と新薬は共犯者に計画を話した場所に

隠したと薫が言っていたと…



「あんた、何処で計画を聞いた?」



知らないと答える南武に銃を向け



「俺はな、十億が欲しいんだよ。

さっさと答えろ」


「それがお前の本性か?」


「警視庁のガンだからな」


「撃ちたきゃ撃て」


「なら望み通りにしてやるよ」



銃声を聞き、飛び出すメンバーたち。

特別班の部屋に行くと遊佐の姿はなく

南武が倒れていた。

防弾チョッキを着ていて助かったのだ。



「あれ、先輩は?先輩!」

遊佐がいないことに気づく名越(工藤阿須加)。



「まだ遠くに行っていないはずだ、

探して来る!」

飛び出す江國。





山小屋の床板を外すガスマスクの男。



「遅かったな。

残念ながらそこには十億円も新薬もねえよ」



遊佐が入って来る…



「危うく嘘の記憶を信じるとこだった」



遊佐の最後の記憶を改ざんして

真犯人に仕立て上げようとしたのだ。

あの後、本当の記憶を取り戻したという。




「今回の計画を誰かに漏らしたか?」


「一人だけ。

この山小屋で全てを打ち明けた」



この場所は真犯人しか知り得ないのだ。



「お前の化けの皮、剥がしてやるよ」



最終回へ続く…



南武との会話を聞いていた中に真犯人がいる?

だとすると特別班のメンバーか…



メンバーは真犯人の協力者という線もある。

南武は遊佐の頼みで一芝居うったのだろう。



真犯人は名越説が出ているが

薫が名越に計画を打ち明けるとは思えない。

南武でないとすると江國くらいか?

それともやはり才門?



才門だとしたら

病院の地下で戦ったガスマスクの男は?

才門と江國が協力関係にあったとか?



いずれにしても次回、全てが明らかになる。



以下の謎も解決するのだろうか?

●深水のいう怪物とは?

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中
 ↓
 深水の研究室だった!
 
●遊佐が深水から渡される謎のドリンク
 ↓
 遊佐が受けた実験の効果を高める薬?
 
●才門の2つの携帯
 ↓
 1つはニッポンノワール用?

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体
 ↓
 才門?江國?

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?
 ↓
 ベルムズの構成員だった。

●才門の本当の狙いは?

●才門は本当に死んだのか?

●南部の息子はどうしているのか?
 ↓
 陣内になっていた。

●遊佐は何をされたのか?
 ↓
 肉体改造を受けていた。











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

2019年12月5日木曜日

「ニッポンノワール」第8話:命懸けの救出劇!あの男の最期…。

再び悲しい別れが…




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。




警視総監からの命令で

ニッポンノワールの実態を語る

碓氷元警察庁長官(大和田伸也)の音声を手放し

遊佐を逮捕した南武…





その後、警視庁別館にある特別留置場で

咲良(夏帆)に事件の経緯を話す遊佐。



事の発端は3年前

咲良の姉・星良(入山法子)が

ニッポンノワールの息のかかった少年に

殺害されたことだった…



星良は警察の極秘プロジェクトを

世間に公表しようとして殺されたのだ。



彼女が関わっていたのは人格矯正プログラム。

再犯率の高い未成年の犯罪者を対象に

これまでの記憶を消去して

新たな記憶を植え付ける。



このプログラムは克喜(田野井健)も受けていた…



薫はこの極秘プロジェクトを阻止する為に

その資金を銀行から奪ったのではないか?



強盗団は十億円を強奪した後に

碓氷班に逮捕される筈だったが

薫の計画を知る別の人間が彼らを殺した…



それはガスマスクをした男で

正体はわからないがニッポンノワールの一員。



組織は十億円を取り戻す為に

強盗団と薫を殺害した。

だが十億円の在処は未だに不明…



証拠になる筈の警察病院の地下室は破壊され

警視庁の地下にあったアジトの一つも

もぬけの殻となった。





警察病院の地下で蘇った記憶の断片…

遊佐は連行される時、碓氷に尋ねる。



「俺にも人体実験をしたのか?」


「私はその件には関与していない。

ただ…今はやめておこう。


一つ言えるのは

君の存在は君が思っているより

よっぽど厄介だということだ」



どういうことだろうか?





相変わらず捜査会議から外される特別班…

警視総監の一存で遊佐が逮捕されたことは

江國(杉本哲太)から聞いてみな知っていた。



証拠が出ても捏造するのだろうと

明海(立花恵理)。



南武は『被疑者死亡』を危惧し

交代で遊佐を見張るよう命じる。



克喜が監禁されていた実験場も跡形もなく消え

行方がわからなくなっていた…





自分が人体実験最初の被験者だったことを知り

過去を探る宮城(細田善彦)。

だが警察のデータベースには何も残っていない…





才門が遊佐のことで話があると

会いに来たことを遊佐に話す江國。



遊佐に例の点滅画像を見せると

脳を刺激して記憶の一部が蘇ること

才門もニッポンノワールの一員だったこと。



彼の任務は十億円の回収と事件に蓋をすること…

だが遊佐を助けたことで組織を追われ

内情を知っている為に

組織は本気で自分を消しにかかるだろうと

言っていたと…



「でも清春はまだ生かしておく価値がある。

清春の記憶と薫のUSB、

その二つが合わさった時

ニッポンノワールの本性が浮かび上がる

…とか?」


そして自分に何かあったら伝えて欲しいと…


「お前がこれまで思い出した記憶は

すべて本物だ。


克喜はお前の息子だし

薫は真犯人で間違いない。


頑張れよ、相棒」





咲良はニッポンノワールの記事を書くが

どこにも載せてもらえずにいた。

出版社が無理ならネットにアップしてみたらと

芹奈(佐久間由衣)。



だがワードがブロックされているのか

ネットも芹奈のSNSにも投稿できない。



そこへ宮城がやって来る。

『ニッポンノワール』という文字を見た途端

吐き気を催し出て行く…



心配して追いかけて来た芹奈に

自分の過去を話し

子どもを殺しておいて何の罪も償わない

自分は最低の人間だと宮城…





代わる代わる見張りに来ては

自分の愚痴をこぼす特別班のメンバー。

最初は励ましていた遊佐もとうとうキレて

「あのさー、一人にしてくんないかな」



絆が深まっている感じが楽しく

この中に裏切り者がいるとは思えない…





克喜は拘束され実験室にいた…

公安部の眞木(矢本悠馬)が入って来る。


「これからやるプログラムの再実験の

成功確率は五分五分だってよー


成功したら命は助かる

失敗しても母ちゃんに逢える

Win Winだな」



その様子を監視カメラで見ていた碓氷が

実験を始めるよう命じると

電話が鳴る…



「まさか君から架ってくるとはね…」



声の主はプログラムの再実験の前に

取引がしたいと言う。

実験を止め、取引の内容を訊く碓氷…





名越(工藤阿須加)から

克喜とのDNA鑑定の結果を受け取る遊佐。

やはり二人は父子で間違いなかった。



そこへガスマスクの男が

見張りの警官を倒して入って来る (;゚Д゚)

ショットガンで鍵を壊し遊佐に近づく男…

止めようとする名越も倒されてしまう。



「碓氷克喜が危ない」

そう言うと例の画像を見せる。

フラッシュバックが起き気を失う遊佐…



ガスマスクの男は味方なのか?

もしかして才門…?





特別班の部屋に一人きりの宮城…



「おー、いたいた。

上でガスマスクの男が出たと騒いでいるが

お前、行かなくていいのか?」



魁皇高校立て籠り事件の時の上司

郡司(椎名桔平)が立っていた。



南武に宮城を励ますよう頼まれたという。



キャラが変わったなと郡司。

自分の知っている宮城はもっとチャラかったと。

「俺に合わせてプログラムされたのかもな…」



宮城が本庁に異動になった後

知らない連中が宮城のヒアリングに来て

妙なことを口走った…



"彼のプログラムを変更しよう"



きな臭いと思って締め上げ

実験のこと宮城の過去のことを聞いたと。



「幻滅しますよね…

俺は嘘で塗り固められた人間だったんです」



「俺はお前とバディを組んだことを

誇りに思ってる」



どういう人間だったか知らないし

どんな記憶を植え付けられたか想像できないが

共に過ごした時間は紛れもない真実だと。



「ありがとうございます」

涙を流す宮城…





特別留置場で意識を取り戻す遊佐。

檻の向こうには宮城が居た…



ガスマスクの男は逃げて

みんなで行方を追っているという。



克喜が危ない、と言われたと遊佐。



「ニッポンノワールは

もう一度克喜に人体実験するつもりだ」



新しい記憶が蘇ったから

場所を特定できるかもしれないと耳打ちする。






近くのビルに狙撃手を用意したと報告する

公安部の仁平課長(相島一之)に

暗殺計画は中止だと告げる碓氷。



「遊佐清春の記憶が戻りつつある…」


「十億を取り返す為に生かしておくと?」


「十億などどうでもいい。

我々が本当に欲しいのは

金と共に奪われたアレだ」





遊佐に頼まれ咲良から

薫のUSBとノートパソコンを受け取る宮城。



初め彼に渡していいか迷っていたが

「宮城さんは信じていいと思う」

という芹奈の言葉で渡すことに決めたのだ。



ようやく自分のやるべき事がわかったと

芹奈に話す宮城。



克喜を見つけたら

過去に自分が犯した事件を

何としてでも見つけ出して自首すると…



「待ってますから」と芹奈。

克喜を見つけ出したら

また『ボナーロ』に来ることを約束する。



宮城は遊佐を脱獄させ二人で克喜の元へ向かう。



薫との会話を思い出す遊佐…


「これからどうするつもりだ?」


「ニッポンノワールの全てを白日の下に曝す…」



極秘プロジェクトの詳細は

全てUSBに収めていて

今は克喜に持たせているという。



パスワードがないと事件の概要くらいしか

わからないようになっていると…

そしてパスワードを遊佐に伝える。



パスワードを入力する遊佐…

開いたデータから克喜の居場所が判明。

南武に連絡する。



宮城を元気づけようと売り言葉を投げる遊佐。

遊佐の気持ちに気づき自然と笑顔になる宮城…

良かった (^^)





克喜が監禁されている研修施設に到着すると

特別班のメンバーが待っていた。

第一号棟の地下に克喜が居ると遊佐。



彼らが合流する様子を確認した眞木は

仁平に報告する。



「いいか、遊佐は殺すな。生きたまま捕獲しろ」


「あれ?聞こえないー!電波が悪いみ・た・い」



電話を切る眞木。

殺すつもりなのか?





一号棟の地下に克喜の姿は無かった…


「残念だったなー、そこにガキはいねえよ。

この施設のどっかにいる」



スピーカーから眞木の声が流れる。

5分で見つけないと克喜を殺すという。



遊佐たちの前に警察病院の地下にいた

ゾンビたちが次々と現れる…





ようやく克喜を見つけ出す宮城。

拘束を解いたところに眞木が現れる。



眞木に足を撃たれ、倒れる宮城。

克喜に逃げるよう言うが

「逃げたら撃っちゃうよー」

宮城に銃を向ける。



立ち止まる克喜。



眞木は宮城の足を執拗に蹴り続け

見かねて止めに入った克喜を蹴り飛ばす。



そして宮城の頭に銃を向けた時…

遊佐が後ろから眞木の肩を撃ち抜く。



銃を捨てろという遊佐の言葉を無視して

今度は克喜に銃を向ける眞木。


「お前に出し抜かれた前回の借りを返せりゃ

ガキなんてどうでもいい」



銃を捨てる遊佐。

だが…

克喜はここで死ぬという。


「上の狙いはガキじゃない、お前だよ。

俺が頼まれたのは

お前の怒りの沸点を上げること。


詳しい理由は知らねえ。

でもこのガキを殺せば

お前の怒りはピークに達するだろ?」



眞木に飛び掛かり、胸を撃たれ倒れる宮城…

「お前から死ね」

トドメをさそうとする。



その時、怒りがピークに達した遊佐が突進。

血管が浮き出て物凄い形相…

眞木の頭を掴み、床に叩きつける。



床が割れ、気を失う眞木…

人間の力とは思えない。



宮城の元へ駆け寄る遊佐。

克喜が無事だと聞いて安心した宮城は



「お前に頼みがある…

ニッポンノワールを倒してくれ…

もう誰も悲しむことがないように…お前に託す」



そして最後に人を好きになれて良かったと

芹奈に伝えて欲しいと息をひきとる。





警察に連行されるゾンビ…

宮城の遺体も運び出される。

施設の前には咲良と芹奈の姿もあった。

宮城に駆け寄る芹奈…





報告を受ける南武。


「清春は?

…わかった、こっちでも探してみる」




『ボナーロ』で―

冷蔵庫に謎のドリンクをしまう深水(笹野高史)。

そこへ遊佐が入って来る…



「大事なダチが逝っちまった」


カウンターに座る遊佐にドリンクを差し出し


「ウチに戻って来て大丈夫なの?」



ドリンクを飲もうとするのを止めて


「いつからこの中に入れてた?」


「何を…?」


「俺の体がおかしくなる薬だよ。

あんたがニッポンノワールの黒幕なのか?」



視線を交わす二人…9話へ続く。



今回のエンディングは深水。

店の中で誰かと携帯で話している…

監視カメラを見上げる様子から

相手はニッポンノワールの人間か?



今回また新たな謎が出て来た…

●遊佐の『存在』とは?

●十億と共に奪われた物は?

●碓氷に取引を持ちかけた人物は?
 ↓
 もしかして才門が生きてる?



まだ解明されない謎も…

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中

●遊佐が深水から渡される謎のドリンク

●才門の2つの携帯
 ↓
 1つはニッポンノワール用?

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体
 ↓
 才門?

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?

●才門の本当の狙いは?

●才門は本当に死んだのか?

●南部の息子はどうしているのか?

●遊佐は何をされたのか?











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

2019年11月30日土曜日

「ニッポンノワール」第7話:暴く闇の正体!亡き刑事、涙の真相…

第2部 覚醒編、スタート!




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。




11月11日 中央警察病院地下

監視カメラを操作する男たち…



階段には謎の工作員たちが

才門(井浦新)の遺体?を運び出す様子、

実験室では工作員が遊佐を囲んだところへ

手に拳銃を持った南武率いる特別班が

突入する様子が映し出されていた。



撃たれても立ち上がり襲ってくる

ゾンビのような工作員たち (◎_◎;)



監視カメラの映像は

深水(笹野高史)の店の中も映していた。



店で勉強する克喜(田野井健)は咲良(夏帆)に

遊佐は咲良のことが好きだと思うから

二人が一緒になったら嬉しいと話す。



そこへ拳銃を手にした刑事たちが入って来る。

「碓氷克喜くんはこちらで保護します」

碓氷元警察庁長官(大和田伸也)からの用命だと

克喜を連れて行く。



監視カメラに気づく深水…





警察病院では…

南武が遊佐に逃げろと命じる。

裏で車が待っていると。



USBを抜き取り走り出す遊佐。

その途端、照明が消え

工作員たちも何故か倒れてしまう (@_@)



才門と別れた場所へ戻る遊佐。

彼のジッポーが落ちていた…




「実験場が制圧されました」

「処分しろ」

碓氷の声だ…

監視していたのはやはり警察…地下組織か?




「何、あれ?」と明海(立花恵理)。


スイッチが入りカウントダウンが始まる…


「爆弾だったりして…」



何とか工作員を連れてエレベーターに

乗り込む特別班。




カメラを見ていた碓氷は

南武の仕業だったことに気づく。

そして次の瞬間、爆発が起きる。




裏口に出る遊佐。

裏口のカメラは壊されていて

その様子は確認されていない。

そこへ田中(前田康之)が車で迎えに来る。



ゴミ置き場の横を通った時

血だらけの才門が手当てを受けているのが

目に入る…

ジッポーを握りしめ叫ぶ遊佐…




才門に駆け寄る特別班。

医師は既に心肺停止していると告げる…





3度目のフラッシュバック…

山小屋で向き合う遊佐と薫。

足下に新聞が落ちている。



『新型インフルエンザ感染拡大』

という記事が一面を飾っていた…



「克喜は人体実験を受けたの」



3年かかってようやく

ニッポンノワールの存在に辿り着いたと薫。

薫の父がその一員だから克喜も関わったのだと。



「彼が克喜を作り替えたの」





放来撮影所の倉庫に着くと南武がやって来た。

今では警察も安全といえないから

ここで匿うことにしたという。



南武から『正義のため』と訊き

田中も協力することにしたのだ。



公安部が遊佐を消そうとしていることに

何か心当たりはないかと南武。



記憶が少し戻ったと言い

人体実験のこと、碓氷のことを話す。



驚いた南武はこのことを誰にも言うな、

そしてここを動くなと命じる。



公安が才門殺害の罪を

また遊佐に被せるかもしれないと。





特別班の部屋に戻った南武。

まるでゾンビだったと話すメンバーに

病院でのことは口外しないよう命じる。



爆発について調べようとしても

エレベーターのボタンが変わっていて

地下へはもう行けないと報告を受け



「証拠隠滅か…明海は?」



才門の遺体は司法解剖の為に

大学病院へ移されたが

まだ警察病院から動けずにいると

名越(工藤阿須加)が答える。





手足を拘束され椅子に座っている克喜…

食事を運んできたのは江國(杉本哲太)だった!





一方、倉庫に訪ねて来た咲良から

克喜が碓氷に保護されたと訊く遊佐。

南武に報告すると

丁度これから碓氷に会うところだという。





遊佐の行方は掴めたのかと碓氷。

目ぼしい情報はないと答える。



克喜を保護したことについて尋ねると

いくら父親でも犯罪者の手元に

置いておくわけにはいかないからだという。

そして一刻も早く遊佐を捕まえろと命じる。



「それは例の件と関係があるのでしょうか?」



遊佐が重要な案件を抱えていているから

覚醒する前に全てを終わらせなければと

言っていた碓氷…



「遊佐清春の覚醒とは

一体何のことなんですか?」



君は知らなくていいと言い

薫殺害の犯人と十億円を見つければ

約束通り刑事部長のポストは用意するし

更に遊佐を捕まえれば

その後のキャリアも保障するという。



「ご厚意、感謝致します。

因みにその見返りですが

ニッポンノワールの存在が

明るみに出ることになっても

変わることはありませんか?」



あなたは組織とは無関係だろうから話すが

ニッポンノワールの全貌が掴めそうだと。

薫がその情報を遊佐に託していたようで

彼はその記憶を取り戻しつつあると言う。



「十億円の在処もいずれ。

…楽しみにしていて下さい」



部屋を出て行く南武…



「聞いたか?」


隣の部屋から江國が出て来る。


「おそらく南武は遊佐と通じている」


「探りますか?」


「いや、もう少し泳がせる。

十億円の在処がわかってから始末しても

遅くはない」


そして江國の妻のドナーが見つかったと。


「君次第で奥さんは元気になる、頼んだよ」



「そういうことか…」

南武は盗聴器を仕掛けていた。





『ボナーロ』を訪れる宮城(細田善彦)…

芹奈(佐久間由衣)が恋人と揉めていた。

彼と別れたい芹奈は

宮城を新しい恋人だと紹介し、頬にキスをする。



克喜のことを何も聞けずに戻った宮城は

班のメンバーにキスのことを話す。

どうやら恋に堕ちたようだ…(^_^;)



そこへ捜査会議を終えた南武が入って来る。

遊佐と共謀していると思われている為

特別班は会議から外されていた。



捜査会議の内容を伝えようとしたところに

江國がやって来る。

何も知らないメンバーたちは

ベルムス襲撃で再入院していた江國が

戻って来たことに喜ぶ。





江國が碓氷と繋がっていることを

遊佐に話す南武。

克喜の居場所を聞き出そうと逸る遊佐を

もう少し様子をみようと制する。



「その間に克喜に何かあったらどうすんだよ」


「もう克喜だけの問題じゃないんだよ。

奴らがやっていることが

実験じゃなくなった時にどうなる?

この国の在り方が大きく変わるんだよ」



とにかく暴走するな

指示が出るまで咲良と仲良くしていろと

言い残し、出て行く。



薫のUSBはまだ開かない…





言いつけを無視し

江國の妻の病院で待ち伏せる遊佐 (-_-;)



江國が現れると

妻に銃を向け克喜の居場所を尋ねる。



「どうしてニッポンノワールに就いた?」


「才門から何も聞いていないのか?」


「??」


「まあいい、俺に勝ったら全て教えてやるよ」



格闘が始まる…



「南武課長は知っているのか?」


「課長から聞いたんだよ。

病み上がりで勝てるわけないだろ」


「わかっているよ。

俺がお前とタイマンしたのは

至近距離まで近づく為だ」



例の画像を見せる江國。

4度目のフラッシュバック…



「私が…克喜を…」

泣きながら話す薫。



そして意識を失う…





『ボナーロ』で3時間も珈琲を飲み続ける宮城。

芹奈につき合って下さいという為だった (^-^;



そこへ魁皇高校立てこもり事件の

生徒たちが入って来る。



宮城に声を掛けると

事件を担当したが彼らのことは記憶になく

人違いではないかという。



憶えていないことに驚くが

言われてみれば雰囲気が違うと生徒たち。

「お兄さんとか…?」



そんなに違うのだろうか?



その時、宮城に電話が入る。

「清春が?

わかりました、直ぐ行きます」





監視カメラの映像が映し出される部屋―

目を覚ます遊佐の前に碓氷が現れる。



克喜の居場所を尋ねる遊佐に

安全なところで保護していると答える。



ここは遊佐たちを監視する部屋で

警視庁の別館の地下5階で

遊佐がどこまで思い出したのか興味があって

ここへ連れて来たという。



星良(入山法子)が殺されたことをきっかけに

薫が組織のことを調べ始め

3年かかって自分の元に辿り着いたと話す…



その時の映像が流れる―



『内務省における

ニッポンノワールの活動報告』

極秘資料を差し出し父親に詰め寄る薫…



「元は内務省による国家警察だった頃

巨悪事件を極秘で扱うセクションとして

発足したのが始まりだった。



何度か名称を変えたのち

今のニッポンノワールと呼ばれるようになった」



遊佐も薫から聞いた話を思い出す…



ニッポンノワールの極秘プロジェクトとして

行われている人体実験は

幾つかのジャンルに分かれている。



星良が携わっていたのは人格矯正プログラム。

再犯率の高い未成年の犯罪者を対象に

これまでの記憶を消去して

新たな記憶を植え付ける…



再び薫と父親の会話―



「人格矯正プログラムの根幹は

感情の抑制と記憶の改ざん…」



前者は新薬で脳に刺激を与え効果を高め

後者は脳細胞をウィルス感染させることで

記憶への印象をすり替える…



それを繰り返すことで別の記憶を植え付け

国家にとって都合のいい人間に変えるのだ。



星良はこのプログラムを受けた宝生を

担当したことで組織と関わるようになった…




「何で未成年のガキを被験者にした?」


碓氷に尋ねる遊佐。


「脳が成熟する前の方が適応しやすいからだ」



9歳の克喜にも同じプログラムを行ったことを

責める遊佐。



「君はあの子がどんな子どもだったか

知ってるのか?

薫はここであの子への想いを打ち明けた」



父に打ち明ける薫―



「あの子は私の手に負えなかった…」


学校へ行かず暴れる克喜。

毎日反抗してどんどんエスカレートする…


「私はどう克喜を愛していいか

わからなくなった。

でもいつかわかってくれる、

そう信じて対話を続けたの。

あの日までは…」



学校の何が嫌なのか話して欲しいという薫に

反抗する克喜。

思わず頬を叩いてしまった後

「殺す」と包丁を向けてきたのだ。



「あの瞬間、心が折れた。

限界だった…

だから克喜を実家に預けて

2週間の出張に行ったの。

あの子から逃げたかった」



だが家に戻ると克喜は別人になっていた…



「あなたが克喜を変えたのよ!」


父を責める薫。




「いくら克喜が手の付けられない

ガキだったとしても

人格を変える必要なんて無かった筈だ!」


碓氷を責める遊佐。



実験場に連れて行ったのは

克喜が望んだからで

彼が自分でプログラムを志願したと話す…



薫の部屋で見つけたと

人格矯正プログラムの調査報告を差し出し

これで自分を変えて欲しいと言った克喜。



「何故だ?」


「やり直したいから…母さんとの関係を」



克喜は母親を愛していた。

その為に生まれ変わりたいと願ったのだと…



「だから私は彼がもう一度薫とやり直せるように

新たな人格を形成した。

薫もその話を聞いてショックを受けてたよ」



自分は子どもを見捨てたのに

子どもの方はそうじゃなかった。



実験後、今までの粗暴な態度は嘘のように

素直でおとなしい子になっていた。



「勿体ない話だよな…

薫もつまらない罪悪感に苛まれなければ

幸せになれただろう」


「本気で言ってんのかよ?」


「もちろん!

今でも間違っていないと思っている」


「なら教えてくれよ。

あんた達の実験で誰が幸せになった?

誰が笑顔になった!?


何で彼女があんな顔

しなきゃなんなかったんだよ!!」



山小屋の薫と遊佐―



プログラムで生まれ変わった克喜は

自分の言うことを

素直に訊いてくれるようになったと薫。

学校も無遅刻、無欠席。



だけど克喜が

「はい、わかりました」と言う度に苦しくなる、

表情のない彼を見るのが辛くて

目を背けるようになったと涙を浮かべる。



「私のせい、全部私のせい。


私が諦めたから

受け止めてあげられなかったから

だからあの子は笑えなくなった。


ありのままの克喜とこれからは生きたかった。

私があの子を殺したの」





自分が殺したと何度も懺悔するみたいに

自分の前で泣きながら言ったと話す遊佐。



「あんたそれでも

こんな実験が正しいと言えるのかよ?」


「なら何もしなかった方が

幸せになれたと言うのか?

あの親子は既に破綻していた」



それでも感情を抑え込もうとするのは

間違っている、

衝突してもどこかで分かり合える時がきて

乗り越えていくものではないのかと遊佐。



「詭弁だな。

この国に必要なのは

指導者の先導に従順な人間だ。


これはそういう人間を創る為の

プログラムなんだ」



「そんなくだらねえ目的の為に

克喜を犠牲にしたのか?」



「彼は貴重なサンプルだ」



実の祖父の言葉とは思えない (>_<)



克喜は母親を失ったことで

矯正プログラムが無効化しかけている…

このままでは元の粗悪な性格に戻る

可能性が強い。

再びプログラムを受けさせようという碓氷に



「マジでいい加減にしろよ。

あんたの好きにはさせねえ」



「薫一人に子どもを押し付けておいて

今さら父親面か!

都合がいいとは思わないか?」



思うからこそありのままの克喜と

ちゃんと向き合いたいと遊佐。

言うことをきかないクソガキでも

彼の本心とぶつかり合いたいのだと…



「彼女が果たせなかった克喜とのこれからを

俺が代わりに紡いでいく。


あいつに色んなもの渡して

色んなもの見せて

俺もあいつから色んなもの貰って

色んなこと教わって!


誰にも邪魔させねえ。

克喜は俺の息子だ、俺が守る!」



「君には無理だ。

何故なら遊佐清春は

凶悪事件の容疑者なんだからな。

君は全ての罪を被ってここで死ぬ」



銃を手にした江國が現れる…



公安部には話をつけておくから

遊佐を撃ったら適当な場所に放置しろと命じる。



だが…銃口を碓氷に向ける江國。

最初からこうするつもりだったと。

自分の信念は曲げないと妻に誓ったという。



「愚かだな…君の代わりは幾らでもいる」



机の下のスイッチを押すと

南武と宮城が現れた…



「どうしてここに?」と碓氷。

江國から連絡を受けたと答える。



南武と遊佐に借りを返す為に

碓氷に懐柔されたフリをしたのだと江國。



今の会話を全て録音したと南武。


「殺戮集団の武勇伝、興味深く拝聴しました。

あとは取り調べで

ゆっくり聞かせてもらいます」



「悪かったな、清春」

遊佐に謝る江國。

あの画像は才門から預かったという。



「これで終わりだと思ってるのか?

だとしたら君は我々を過小評価している」



笑い出す碓氷。

南武の携帯が鳴る…

警視総監からだった。



「そんな…本当ですか?

ちょっと待って下さい。

それは…できません…わかりました」



電話を切る。



「ICレコーダー、頂こうか」



碓氷にレコーダーを渡し

貴志殺害容疑で逮捕すると遊佐に手錠をかける。



警視総監から

ニッポンノワールの話は聞かなかったことにし

遊佐を連行するよう命じられたという。



「連行じゃない、射殺命令だったはずだ」

と碓氷。



「警視総監には納得して頂きますから」



遊佐を連れて行こうとする南武に

こんなことが許されていいと思っているのかと

詰め寄る宮城。



そして碓氷に向かい

「私が必ずあなたを逮捕する!」



すると…

「思い出したよ。

最初に人格矯正プログラムが適用されたのは

2010年7月、被験者は当時20歳の青年。

彼は小さな子供を殺害して神隠しに遭った。


当時、法で裁けない者を秘密裏に処罰する

我々のことをそう呼んだ」



その青年はある場所で人体実験を受けたと…



「君だよ、宮城くん。

君が人体実験プログラム被験者第一号だよ」



犯罪者だった宮城は人格だけではなく

名前も経歴も変えて別人として生まれ変わった。



「なぜ月に1回、検査が必要なのか。

なぜ親のことを覚えていないのか。

なぜ記憶の層が生じるのか」



身に覚えがあるのではないかと問う。



確かに毎月警察病院で

メンテナンスを受けている。

両親を子どもの頃に事故で亡くしている。

記憶が抜けていることがある…



「宮城遼一、君は

ニッポンノワールに創られた人間なんだよ」



(;゚Д゚)(;゚Д゚)(;゚Д゚)



8話へ続く…

エンディングは誰かと電話で話す宮城。

Huluで音声ありのエンディングが見られる。



宮城は育ててくれた叔父に電話…

両親が事故で死んだのか尋ねると

全部違うという返事…

両親はどこに居るか教えられないと言われ

電話は切れてしまう。



「俺は一体、誰なんだ?」

頭を抱える宮城。



叔父は誰に口止めされているのか?



1話の薫の電話の相手は克喜。

もし明日になっても自分が戻らなかったら

南武に電話をしてと話す。

これが克喜との最後の会話…



2話の才門の電話の相手は不明だが

予定通り本城(篠井英介)に

全てを被ってもらうことにしたと報告。

証拠も用意したと。



そして南武の出方によっては

当初のシナリオを大きく変える必要があると…



更に遊佐が自分自身何をされたのか

まだ気づいていないことも伝え

「ご安心ください、

十億の在処も必ず見つけ出しますから」



電話を切った後、呟く。

「例の計画の為にもね…」



才門も敵を欺いていた?



3話では克喜が自分の悩みを遊佐に告白。

薫が死んでから感情が抑えられなくなったと。

自分は病気なのだという。



「実は警察病院で…」

と言いかけたが

今度ちゃんと話すとやめてしまう。



4話の南武の電話相手は元妻。

家出をした息子について

このまま何も知らなければ

どこかで元気に生きてたと思えるのだから

お前にとっては迷惑な話だよなという。



俺がやってることは間違っているかと訊き

「ありがとう、これで戦える。

この先何があっても真実を突きとめる」

と涙ぐみ、電話を切って呟く。

「更なる犠牲者が出ようとも…」



南武の息子もニッポンノワールと関係が?



5話はガスマスクの男への電話。

声の主は

警察を襲撃し陣内(落合モトキ)奪還を指示。

ベルムズのメンバーを使うが

彼らはまだ初期段階だと。



邪魔者は排除して構わないが

遊佐はまだ殺すなという。



ニッポンノワールの謎を見せて

新たな記憶を呼び起こさせるのだと。

「全てはあれを手に入れる為、検討を祈る」



何を手に入れようというのだ?



6話の咲良の電話の相手は逃亡中の遊佐。

遊佐に言われて

カウンター横の扉を開けに行くが、開かない。



「何でこの番号誰にも言っちゃいけないの?

は?それ本気で言ってるの?

うん…確かに言われてみれば。

文字?うん、わかった、確かめてみる。

でもさ、こんなこと私に言っていいの?」



自分もこの事件を最後まで見届けたいと言い

電話を切って、姉の写真に向かい呟く。



「お姉ちゃんが叶えられなかったこと

私が絶対に成し遂げてみせるから」



遊佐も咲良も深水を怪しいと思っている?



残る謎は…

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中

●薫と父親の関係
 ↓
 父親はニッポンノワールの一員だった!

●遊佐が深水から渡される謎のドリンク

●才門の2つの携帯

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体

●江國はまだ組織と繋がっている?
 ↓
 逆スパイだった!

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?

●才門の本当の狙いは?

●才門は本当に死んだのか?

●南部の息子はどうしているのか?

●遊佐は何をされたのか?











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

2019年11月24日日曜日

「ニッポンノワール」第6話:第2部※※編開幕!逆襲、始まる

また新たな犠牲者が…そして第2部へ




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。





N.N.File Cace17

【Kiyoharu Yusa】

11月1日二度目のフラッシュバック



遊佐は点滅するNが重なったマークを見せられ

再び薫の告白が脳裏にフラッシュバック…



「十億円強奪事件の真犯人は私よ…」



翌朝目を覚ました遊佐は

貴志(永信)殺害の容疑で

公安部に連行されそうになるが

直前で助けに入った才門(井浦新)と逃走。



才門と別れた後

克喜(田野井健)を連れて単独行動を始める。





11月3日、警視庁は遊佐を指名手配。

マスコミには一切流さず警察のみで確保しろと

公安部の仁平課長(相島一之)は命じる。



遊佐の部屋を捜索し、隠し部屋を見つける

宮城(細田善彦)と三上(水上剣星)。



一方、克喜を闇医者に預け

一人で捜査を始める遊佐。



11月4日

薫の仕事部屋から何かを持ち出す遊佐。

そこへ宮城たちも捜査に来るが

何とか逃げ切る。



ネットカフェで薫のディスクを調べるが

そこにも警察が!



11月7日 逃亡生活6日目

フラッシュバックした薫の言葉を思い返す。


「あんたが真犯人ってことは

強盗団を殺したのは?」



「私のプランでは強盗団はうちの班に

取り押さえられる筈だった。

でも、計画が狂った…

計画を知る別の人間が彼らを殺したの」



それはガスマスクを被った男だという。





「職場には来ないでって言ったでしょ」

男と話す明海(立花恵理)。



携帯電話で話す江國(杉本哲太)。

「江國さん、先日はありがとうございました」

南武殺害を依頼したあの声だ。



「わかってますよ、碓氷(大和田伸也)さん。

こないだ伺ったあのことは誰にも口外しません」

碓氷元警察庁長官と話す南武。





11月8日

陣内(落合モトキ)に会いに行く遊佐。

何も聞き出せない内に警察に囲まれてしまう…

そこへ再び才門が車で登場。



「お、奇遇だね。乗ってく?」



逃げおおせたところで

GPS対策だと携帯電話を渡す才門。

遊佐を助けた時点で

自分も命を狙われる立場になったという。




『同日 才門要警部と再び合流。

遊佐清春は、まだあの件に気づいていない…』

N.N.Fileはこう締め括られた。

書いたのは誰?

あの件とは?





捜査会議で『ニッポンノワール』の存在を

明らかにする南武。

今までにわかったことも公表する。



強盗団がお互いに殺し合うフェイク映像が

公安部の指示で作成されたものだと

証拠の音声も流す。



だとすると強盗団はどうやって殺害されたのか

捜査員から疑問の声があがる。



至近距離の発砲で間違いないという

鑑識の報告すらも捏造だとしたら?と南武。



「つまり鑑識に虚偽報告をさせる程の

権力を持った組織ってことだ。


俺がこの存在を明らかにしたのも

身を護る為の予防線と思って貰っても構わない。

俺に何かあったら

奴らの仕業ってことになるからな。


実際、俺や清春は命を狙われた」



その容疑者と思われる陣内を

取り調べようとしたら

ベルムズによる暴動が起きた。



セキュリティは機能せず

本庁に応援を頼んでも誰も来なかった。



「本庁から要請は無かったと聞いている」

と仁平。



「だったらどうして清春を逮捕した時は

あんな大勢の公安部が押し寄せたんですか」



あの場に自分の班が居なかったら遊佐を殺して

被疑者死亡扱いにするつもりだったのではないか

貴志を殺したのも公安部の差し金ではないかと…



「いい加減なことを言うな!」

激高する仁平。



遊佐がシロだと言っている訳ではない

事件をうやむやにする為に彼を消すつもりなのが

許せないのだと南武。



そんなことある訳ないという仁平に

「なら約束して下さい

清春を必ず生きたまま逮捕するって」



その時、鈴木という者から仁平に

遊佐の居場所を特定とメールが届く。



「それには応じられないな。

うちの部下に危険が及ぶ場合がある。

ケースバイケースだ」



絶対、殺すつもりだ (-_-メ)





克喜を預けている病院で

思い出した薫の言葉を才門に話す遊佐。



「なぜ薫はそんな計画企てたんだろうな…」



極秘プロジェクトを阻止する為ではないかと

応える遊佐に

いくら犯罪歴があるからといって

未成年を巻き込むのは薫らしくないと才門。



もっと気になるのは遊佐の記憶で

蘇るきっかけが2回とも

ガスマスクに見せられた画像ということ…

偶然とは思えないという。



そこへ闇医者が克喜のことで話があると…

克喜のピルケースに残っていた

粉末を分析した結果

認可が下りていない精神安定剤の一種で

劇薬に近いことがわかったという。



投与し続けたら大人でも命に支障をきたす…

あんな小さな子に処方するなんて

正気の沙汰ではないと。





久しぶりに会った克喜は元気そうだった。

薬は薫から貰っていたから

どこで処方されたかはわからないという。



克喜にもう直ぐ咲良(夏帆)が

迎えに来ると伝える。

自分と一緒にいるよりは安全だからと。



そこへ咲良から連絡が入る。

警察らしき人間が5人、病院へ入って行ったと…





「昔から逃げ足だけは速かったよなー、清春。

同期が殺人犯なんて驚いたよー

しかも警部までご一緒とはねー」



公安部の眞木(矢本悠馬)が

拳銃をこちらに向けていた (;゚Д゚)



「お前がわざわざ来るってことは

公安部も本気ってわけだ」と才門。



「二人がかりは卑怯だなー

殺しても問題ないですよね」



発砲してくる。

かなりヤバイ奴らしい。



ボンベを撃ち、爆発させ、逃げる三人。





『閉鎖された病院で謎の爆発事故

男性警官1名が軽傷』

ニュースを見た特別班のメンバーは

公安の単独行動を知る。



情報が下りてこないのは

自分たちが遊佐を逃がすと思っているからだと

明海。



「課長は清春が貴志を殺したと思います?」

南武に尋ねる宮城。



すると三上が

「俺はあいつがやってないに一票だな」

私利私欲の為に暴走して警察の名を汚す彼を

最初は許せなかったが

近くで見ている内に本当はそうではないのだと

思うようになったと。



公安部より先に自分たちが捕まえることだと

南武。



浮かない顔で下を向く明海…

才門だけでなく遊佐と克喜も

明海の部屋にいたのだ (・_・;)





明海の部屋ー

遊佐を追っている大半の連中が

被疑者死亡扱いにしたがっていると話す明海。



才門は『ニッポンノワール』の全容を暴けば

すべて解決するという。



薫が克喜に託したUSBについて尋ねる遊佐。

それは今も才門が持っていた。

しかし残念ながら中身は一部しか開かない、

これが本領を発揮する場所は限られている、

その内にわかるという。



ベルムズの数人が警察病院を訪れた後

行方不明になっていることを話す遊佐。

才門は行方不明者の名前を調べるよう

明海に依頼する。



警察がなぜ半グレのガキとつるむ必要があるのか

疑問を口にする遊佐に



「ガキだからじゃないか?」

それを紐解く鍵が

警察病院にあるかもしれないという。



その時、名越から着信が…

出ようとする遊佐を制し

「例え信用できる奴でも今は敵だと思え」





名越は南武と一緒に

深水(笹野高史)の店から電話を架けていた。



『ニッポンノワール』について何か知らないか

深水に尋ねる南武。



「噂だけね」



彼らがその存在を隠したいだけなら

ガスマスクの男など出さずに

もっとスマートに出来たはずだから

他に目的があるように思えてならないと

疑問を口にする南武。



「十億取り返したいってだけじゃなくて?」

と深水。



おそらく組織の存亡に関わる何かだと南武。



「碓氷警部、その何かを知って殺された…」

と芹奈(佐久間由衣)。



本城(篠井英介)の娘だと聞き、頭を下げる南武。



すると深水が

「確か南武くんの息子さんも

芹奈ちゃんと同じ位の年じゃなかったけ?」



生きていたら今年20歳だと答える。

亡くなってるのかと驚く名越に

「家出だよ。

グレて飛び出してそれっきり。

何処で何をしているやら」



そう言って深水に目をやる南武。

南武に視線を移す深水…怪しい。





ベルムズ構成員リストをチェックする遊佐。

『中央警察病院で確認後行方不明』

と書かれた者が何人もいた。



「相変わらずの不眠症か?」

才門が近づいてくる。



他愛もない話をしだす才門。

欠陥だらけのお前が嫌いじゃないと…

そんな二人の様子を覗う

明海の表情も怪しい。



怪しい人間ばかりだ…(-_-;)





克喜を連れて行方不明になった

ベルムズ構成員の知り合いを訪ねる遊佐。



高校の同級生だったという甲斐(片寄涼太)は

3カ月前にいいバイトを紹介してやると

言われたと話す。



ベルムズ絡みの仕事だったからスルーしたが

内容は面接に受かったら詳しく教えるといい

何故か勤務先は警察病院だったと。

そして詳細はここにと

バイト合格通知を遊佐に渡す。





警察病院の前で待機する才門に報告する遊佐。

だが病院の前だけでも警察官がたくさんいて

入ることは出来ないという。



常時これだけの人間を配備しているのか

それとも情報が漏れたのかと才門。



明海が漏らした?



病院に入る突破口を探さないとと才門。

遊佐は放来撮影所の田中(前川泰之)を訪ねる…





その夜…

病院に侵入することを明海に話す才門。

遊佐は克喜に事件が解決したら

一緒に暮らそうという。

喜ぶ克喜。





捜査会議で情報を共有しないことを責める南武。

「君たちが逃がす可能性があるからだ!」

と仁平。



そこへ新たな情報を入手したと明海が登場。

才門と遊佐が3時間後に警察病院に侵入すると。

情報は才門本人からだと計画の詳細を見せる。

『ガルムフェニックス ヒーローショー』

のチラシが添付されていた。



「どうして俺に直接言わなかった?」

南武を意味ありげに見返す明海。



きっと才門に頼まれたのだろう…





克喜を咲良に託す遊佐。

咲良は克喜がパニックをおこして暴れた時

大人顔負けのもの凄い力だったと話す。

遊佐も克喜が発砲した時

子どもなのに衝撃に耐えたことに驚いたと。

薬と何か関係があるのかもしれない…





ヒーローショーが始まる。

計画書には遊佐と才門は

特撮ヒーロースーツを着たまま

ショー終了後に院内へ潜入と書かれていた。



ショーが終わり刑事が声を掛けると

外に向かって走り出す二人。

眞木たちが取り押さえマスクを外す…

田中たちだった。



その隙に白衣を着た遊佐と才門は

病院の地下へ向かう。



地下で何人もの男が襲ってくる。

警察の人間ではないが

倒しても倒しても立ち上がりゾンビのよう…



何とか先へ進むとガスマスクが現れる!

二人がかりでようやく倒したが

マスクのガラス部分に例の画像が点滅し

再び意識が遠のく遊佐…



三度目のフラッシュバックを起こす。



才門とガスマスクが向かい合い

戦おうとしている様子が目に入るが

意識を失う…



「Look At Me…」

才門の声で目が覚める…

遊佐に背を向け才門が立っていた。



「ガスマスクの男は?」


「退治してやったよ…」



天井を指差す。

血の跡が天井の先へと続いていた。



「逃げたか…

今記憶の続きが蘇った。

班長の言葉が本当ならこの警察病院で克喜は…」



「よく聞こえないんだよ…」


振り返った才門は血だらけ!

そして倒れてしまう。



「奥の部屋にあるパソコンに

こいつ(薫のUSB)を挿せ…

克喜の全てがわかる…お前のことも。

早く行け…追手が来る…」



「すぐ戻る。

死んだらぶっ殺す」



走り出す遊佐。

煙草に火をつけようとする才門。

だが彼が煙草を吸うことはなかった…



薫の言葉を思い返す。


「誰なんだ、そいつ」尋ねる遊佐。


「ガスマスクを被った男…正体はわからない。

でもニッポンノワールの一員であることは

間違いない」


「ニッポンノワール…?」


「警察の地下組織」



克喜は組織の極秘プロジェクトの犠牲になった。

元々はあんな大人しい子ではなく

手が付けられないくらい気性が激しかった。

それがたった2週間で別人のようになった。



「克喜は人体実験を受けたの…」



パソコンにUSBを挿すと部屋の照明が点いた。

ここで人体実験が行われていたのだろう。

忍び寄る手がフラッシュバックする…



「今のは…?」



先ほどの男たちが入って来る。

みな生気がなく本当にゾンビみたい。

後ずさりする遊佐…



「そこまでだ!」


銃を手にした南武たち特別班が突入。

助かったー





『11月11日 NNの実験場に潜入

遊佐清春、覚醒まで残り34日』



第2部、覚醒編 開幕ー。




才門は死んでしまったのだろうか?

遊佐の秘密とは?

ガスマスクの男は名越だという説もあるが

名越にしては強すぎる気がする。

戦う前に薬を飲んでいるとか?



今回のエンディングは咲良。

『ボナーロ』でパソコンを打っていると

電話が入る…

話しながらカウンター横の扉を開こうとするが

鍵が掛かっていて開かない。

電話を切った後

姉・星良(入山法子)の遺影に語りかける…

咲良も扉の向こうに何があるか知らない…?



●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中

●薫と父親の関係

●遊佐が深水から渡される謎のドリンク

●才門の2つの携帯

●克喜の病気&事件と克喜の関係
 ↓
 組織による人体実験だった!

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体

●江國はまだ組織と繋がっている?

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ


2019年11月17日日曜日

「ニッポンノワール」第5話:十億円強奪犯判明!第1部、完結ー。

衝撃のラスト!!




森の中のとある山小屋。

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目が覚めると

隣には女性刑事・碓氷薫(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた…



「俺が殺したのか?」

何故かここ数カ月の記憶を失っていた。

薫を殺したのは自分なのか?

それとも何者かに嵌められたのか?



遊佐は真相を突き止める為捜査を始めるが

次々と怪しい人物が浮かび上がり…




「克喜(田野井健)はあなたの子どもよ」

薫からDNA鑑定結果を見せられたことを

思い出した遊佐。



10年前、警察学校の講師と生徒だった二人。

生徒間で誰が薫を落とせるか賭けをした遊佐は

相談と称してホテルのラウンジに呼び出し

何故か二人はそういう関係に…

お酒に薬でも入れたのだろうか?



薫が捜査一課に配属になった時も

遊佐はそのことを覚えていなかった…



「一夜限りの関係、

あなたにとってはそうだったかもしれない。

でも私にとっては違った。

今日までいろんな思いを抱えて生きてきた」



どういう意味?





翌朝、克喜を送り出した遊佐が

深水(笹野高史)の店『ボナーロ』へ降りて行くと

才門(井浦新)がいた。



早速、克喜の父親が遊佐だと

深水や咲良(夏帆)に口をすべらす才門 (^-^;



南武(北村一輝)の誘いにわざとのり

遊園地に行ったが

江國(杉本哲太)を使って

南武や遊佐を殺そうとしたのは

自分ではないと言う。



「だったらあのガスマスク、誰なんだよ?

あいつのいるニッポンノワールって

何なんだよ?」



「ニッポンノワール?」

反応する深水。



「なんか知ってんのか?」



「まあ長い間刑事やってると

都市伝説のような話も耳に入ってきたからさ」



どんな話?

相変わらず怪しい…





公安が警察の中の警察なら

彼らは警察の外の警察、

つまり現行の警察では取り締まれないと才門。

余程の権力を持っているのだと。



十億円は彼らの資金だった。

奪われた十億は取り返したいが

存在は公にしたくない。

そのジレンマの中で動いている…

ここまでは薫から聞いたという。



次の瞬間

ガスマスクが店の外からショットガンで発砲!

走り去る男を追いかけた遊佐が目にしたのは

倉庫の壁に大きく描かれた

あのマーク…











『ニッポンノワール』??



銃弾を拾い上げる才門。

「狙ったのは俺かあいつか…」





店の近くの防犯カメラに映っていた

ガスマスクの映像を

特別班のメンバーに見せる南武。



その男が江國を撃った人物かは不明だが

ガスマスクのデザインは同じだから

可能性は高いと言うが

昨日戦った人物より明らかに弱いから

別人だと遊佐。



南武は班の中に組織の息がかかった者が

いるかもしれないと

ニッポンノワールの名は明かさなかった。





屋上で南武と二人きりになった遊佐は

薫が殺害された日に

なぜ海外出張を捏造したのか尋ねる。



薫から頼まれたからだという。



南武を巻き込みたくない、

これから何が起こるかも

全てが終わってから話すと言う薫。



それでは遅いだろうと心配する南武に


「私の個人的な問題でもあるんです。

息子とちゃんと向き合う為にも

事件の真相を明らかにしないと」



「十億円強奪事件が克喜と何か関係でも?」



終わったら話すと言われ

それ以上は聞けなかったと…



薫の言う通りにしてやろうと思ったが

克喜から再検査の相談を受け

出張をやめて一緒に警察病院へ行ったのだ。



警察病院というのが気になったが

何を訊いても知らぬ存ぜぬで

結局何もわからなかったという。



薫は克喜の為にこの事件を追っていた。

だから克喜も安全ではないと忠告する南武。





元警察庁長官の薫の父(大和田伸也)に

薫殺害の犯人と十億円を必ず見つけ出すと

約束する南武。



碓氷は克喜の居場所を尋ね

そろそろ返してもらわないとという…



祖父なのに何故初めから引き取らない?

薫と対立していたのだろうか?





「だからそんな怒らないでくださいよ。

ノリですよ、ノリ。

もちろん志は一緒ですよ、運命共同体」



明海(立花恵理)の部屋で何者かと話す才門。

携帯電話を2台持っていて使い分けていた…



「誰と話していたの?」と尋ねる明海に


「協力してあげようかなーと思って。

ガスマスクの男、探してみろ」





克喜の学校の三者面談を受ける遊佐。

担任からどのように育って欲しいか訊かれ


「後悔して欲しい。

ああしなきゃ良かったとか

こうすれば良かったとか

その悔いを顧みたり

改みたり

糧にしたり

そうやって何度も躓くことで

強くなってくれたらいいなと」



真剣に聴いている克喜。

来てくれて嬉しかったと遊佐にお礼をいう。



なんか父性が目覚めてきてる?



気になるのは4年2組だったはずの克喜が

4年1組だったこと。

名越(工藤阿須加)が薫の携帯のPWを

克喜の4年2組、出席番号5番から

4205と推測して携帯を開いたのに…?





明海がガスマスクの男の正体を突き止め

特別班に招集がかかる。



ベルムズの現リーダー・陣内(落合モトキ)。

アジト探しに向かう捜査員たち…



遊佐は南武と共に貴志(永信)を訪ねる。

陣内はアジトを転々としていると聴き

その仲間を連れて来いと遊佐。



「仲間は売れませんよ」


「その仲間が危ないって言ったらどうする?」



警察病院で克喜と撮った写真を見せる南武。

検査着を着た貴志の仲間が二人写っていた。

彼らの消息が掴めないと南武。

彼らだけでなくこの数カ月で

ベルムズの何人かが行方不明になっていた。



「その謎を解くためにも

陣内のバックの存在を知りたいんだよ」


「わかりました。

俺に任せてもらえませんか」





陣内の居場所を突き止めた貴志。

彼と話し、警察とつるんでいることを確信するが

それが誰なのかは聞き出せない。



そこへ貴志の後を尾けてきた遊佐が

いつもの滅茶苦茶なやり方で

公務執行妨害と称し陣内を逮捕。



陣内が連行されたことは

特別班のメンバーにも伝わり…



「要のおかげだよ」

才門に連絡する明海。



報告を受けた才門は2台の携帯を指し

「さて、どちらにしょうかな」





陣内を取り調べる遊佐。

遊園地とボナーロと

襲ってきたのはお前かと問いただすが…



「刑事さんも大変だね

(監視カメラを指し)

ああやって監視されてるから

俺みたいな奴でも脅しも手出しも出来ない」



大笑いして挑発する陣内。

あーあ (^_^;)

いつもの謎のドリンクを飲み干す遊佐。



自分の拳銃を陣内の前に差し出し

「握ってみろよ」



拳銃を手にし、銃口を遊佐に向ける。

その手を握り、挑発する遊佐。

弾は監視カメラに命中 (-_-;)



そこからはいつもの通り暴力で陣内を脅す…





碓氷から呼び出された南武は

陣内の取り調べを直ぐに中止するよう

命じられる。



やはり薫の父も組織に関係が?



意味がわからないと応える南武に

逮捕した刑事に職権乱用の疑いがあり

マスコミに騒がれたら困るという。



「そんなネタ

こっちでどうにでも握り潰せます」



それともベルムズが警察の一部と

何らかの繋がりがあるという噂は本当かと

逆に尋ねる南武。



あるわけがないと否定する碓氷。

それなら何も問題はないと南武。



「これで薫さんを殺害した真犯人の

手掛かりが掴めるかもしれません」



「そうだな…ちょっと失礼」

席を立ち、何者かに電話をする碓氷。

「陣内の対応は君に任せる」



ガスマスクの男がベルムスを集める…





いい加減に吐けと陣内を殴る遊佐。



「碓氷克喜だっけ?

可愛い顔してるよな。

あのガキがどうなっても知らねえぞ。

俺はあいつの全てを知っている」



逆上して殴り続ける遊佐を止めに入る

宮城(細田善彦)と三上(水上剣星)。

宮城は取調室から遊佐を引きずり出す。





バーで一人飲む貴志に電話が入る。

「本気で言ってるのか?

バカな真似はやめろ!」

電話は切れてしまう。





声が聞きたくなったと

克喜に電話をする遊佐。

咲良に克喜の面倒を頼んでいた。

遅くなるから咲良に泊ってもらうようにいう。



電話を切ったところに宮城が入って来る…

同期で薫を誰が口説けるか賭けをしたことは

思い出したと話しかける遊佐。


「でもその中にお前いったっけ?」


「いたからお前が碓氷班長と寝たって

嘘ついたことを知ってんだ。

お前のデマを信じて俺たちは

一万づつ払ったんだ」



克喜がその時出来た子どもだと話す…

さっき陣内が克喜の名前を口にした時に

完全に自分を見失った、

あんな感情は初めてだと。



そこへ武装したベルムズの連中が

陣内を取り戻しになだれ込んでくる!



特別班と乱闘が始まるが

何故か本庁に電話は繋がらず

応援を呼ぶことが出来ない。



「陣内を返してもらおうか…」

取調室に貴志が入って来る。

ベルムズは倒したが

貴志に倒される三上と江國(杉本哲太)。



陣内の手錠を外す貴志。


「ありがとうございます。

まさかあんたに助けてもらうとは…」


陣内にナイフを突きつける。



やはりベルムズを倒し

取り調べ室へ向かおうとする宮城と遊佐。



遊佐に貴志から電話が入る。

陣内は自分が預かったから

返して欲しければ一人で屋上へ来いと。



陣内を人質にとる貴志に銃口を向ける遊佐。



今回の暴動は自分が指示した、

全ての責任は自分がとる、

その為に遊佐を呼んだという。



「何が望みだ?」


「そんなもんねえよ。

強いて言うなら

これまでの罪をちゃんと償いてえ、それだけだ。

他の奴らをパクらないでやってくれ。

あいつらは…」



銃声が響き、倒れる貴志。

ビルの階段にガスマスクが立っていた。



駆け寄る遊佐に

「あいつらを守ってやってくれないか」

次はもっと笑って生きたいなと

息を引き取る貴志…



ガスマスクの男が遊佐に電話をする。


「死んじゃったね」


「なんで撃った?」


「陣内を助ける為だ。

彼にはまだ利用価値がある」


「てめえ誰だ!?」



ヒントをあげるから壁を見ろと…

例のマークが壁に点滅する。

意識が遠のく遊佐…

山小屋と薫の顔が蘇る。





翌朝、咲良が目を覚ますと

克喜が異様な顔で立っていた…



「薬がない…どうしよう。

あれがないと、あれがないと!」



叫び出し暴れる克喜。

ひとしきり暴れ、気を失ってしまう (;゚Д゚)




屋上で目覚めた遊佐。

貴志殺害の容疑で逮捕すると

警察官に囲まれていた。

手錠をかけられ連行される。



放心状態の遊佐…



「清春!LOOK AT ME!」

そこへ才門がバイクで現れ

捜査員たちを蹴散らし遊佐を連れて行く。



山小屋のシーンが蘇る…

薫と向き合う遊佐。



「こんな所に呼び出して何なんだよ」


遊佐に十億円強奪事件の真相を伝えようと

思ったと薫。


「真犯人は他にいるの。

私は真犯人を知っている。

十億円の在処も」



「そんな大事なことをなぜ今まで黙ってた?」


「その真犯人が警察関係者だからよ」



遊佐に真相を告げようと思ったのは

この事件の根幹に克喜が関わっているからだと。



「誰なんだ、誰が本星なんだ?」


「十億円強奪事件の真犯人は私よ」


(;゚Д゚)(;゚Д゚)(;゚Д゚)


第一部完結ー



今回のエンディングはガスマスク。

全然癒されない…

最後に携帯を手に取るのだが

ここにヒントでも?



毎回?『3年A組』の生徒が登場する。

今回は今田美桜。

バーで飲む貴志に声をかけ

ブッキーから自分が言われた言葉を伝え

彼の背中を押す。

次回は片寄涼太が登場。

なかなか憎い演出だ。



真犯人が薫だとはどうしても思えない。

まだ幾つも謎が…

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中

●薫と父親の関係

●遊佐が深水から渡される謎のドリンク

●才門の2つの携帯

●克喜の病気

●事件と克喜の関係

●名越が克喜のクラスを4年1組と思った理由

●ガスマスクの男の正体












ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ





2019年11月4日月曜日

「ニッポンノワール」第4話:核心、判明す!?…蘇る記憶!

克喜の父親はまさかのあの人!?



森の中のとある山小屋。

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目が覚めると

隣には女性刑事・碓氷薫(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた…



「俺が殺したのか?」

何故かここ数カ月の記憶を失っていた。

薫を殺したのは自分なのか?

それとも何者かに嵌められたのか?



遊佐は真相を突き止める為捜査を始めるが

次々と怪しい人物が浮かび上がり…





才門(井浦新)が消息を絶って一週間…

重要な手掛かりが立て続けに発見された。

遊佐が山小屋で見つけたマークが

強盗団のアジトでも見つかり

パスワードによって開けなかった

薫の携帯も閲覧できるようになった。



殺害された前日に南武(北村一輝)から

「明日の夕方どこかで会えないか?

十億円強奪事件のことで話がある」と伝言。



そして事件当日

これから十億円強奪事件の真犯人に会うと

才門にメールをしていた…



「南武課長が真犯人…?」



顔を見合わせる遊佐、名越(工藤阿須加)、

咲良(夏帆)、そして深水(笹野高史)…



黒幕は才門を中心とする公安部の可能性が高いと

言っていた南武。



だが薫が殺害された日

南武は江國(杉本哲太)と海外に行っていた。





南武が集めた特別捜査班の全員に

仁平公安課長(相島一之)と南武の動画を見せる…

公安の仕業だったことに驚く捜査員たち。



遊佐は会議の後、南武を追いかけ

才門の指紋とDNAが検出された証拠品は

実は南武の捏造ではないかと詰め寄る。



「バレたか…」

だがやったのは公安部だから

早く才門を探し出せと命じられる。





自室に戻った南武を仁平が待っていた。

フェイク動画を作ったのは

例の組織に頼まれたからだと仁平。

理由は知らされなかった為

南武の差し金だと思ったという。



捜査一課と公安は犬猿の仲だから

例の組織を使って公安を潰そうと画策したと。



「公安部を強盗団の黒幕に仕立て上げたのは

貴様だろ!」



組織の名前すら知らないのに心外だと南武。



「気を付けた方がいい。

うちの連中は怒ると何を仕出かすか

わからないからな」



恐い…本当に警察?





その夜『ボナーロ』では…

課長が相手だと班の連中にも

余計なことは聞けないから

自分たちで情報を集めるしかないと遊佐。



南武の元上司だった深水は

彼は相手の弱みを握ってそれを利用するのが

実に巧みだったという。



克喜(田野井健)に対しては優しいのにと咲良。

それは薫の父親が元警察庁長官だからだと深水。



驚く面々。



芹奈(佐久間由衣)も事件解決まで

深水の提案で店で働くことになった。



芹奈がカウンター横の小さな扉に向かうと

そこは開けてはダメだと止める深水。



何があるのだろうか?

怪しい…



何か匂いを感じたのか

店の入り口を開ける名越。

…克喜が立っていた。



「南武さんは犯人なんかじゃありません。

絶対、犯人じゃありませんから」

と走り去る。



後を追いかけようとした遊佐に

南武のことで話があると才門からメールが届く。





「南武を挙げられそうか?」



課長を本星だとはまだ思っていない、

アリバイもあると遊佐。



渡航記録などどうにでもなる

これまでの南武の動きで違和感があった所を

徹底的に洗ってみろと才門。



更に公安部は南武をホシに仕立て上げ

一発逆転を狙っているという。



「俺か南武か、それともお前か。

共食いの果てに生き残るのは誰だろうな」



二人の様子を覗っていた何者かが

才門の後を尾けるが、気づかれ返り討ちに。

公安の若手らしい。



「仁平課長に伝えてよ。

こんな真似しなくても

南武の首はキッチリ差し出すって」



とにかく才門、強い!





才門と別れた遊佐は貴志(永信)を訪ねる。

南武に頼まれて

遊佐が放来撮影所に行くよう差し向けたことに

気づいたのだ。



逮捕された時に南武が裏で手を回し

半年で出て来れた貴志。

遊佐と繋がっていることに気づいていたから

後で利用価値があると思ったのだろうという。



そしてパスポートの偽造をしたことも白状。

だがデータは南武に持って行かれたという。

薫が殺害された日、南武は日本にいた…





『ボナーロ』に戻ると

江國は南武の手下だったと

名越から報告を受ける。



江國の妻・園子(加藤貴子)の入院先を

南武が世話をしたのだ。



しかも費用はタダ!

病院の不正を揉み消して融通をきかせたと。



そこへ遊佐に話があると南武が訪ねて来る。




二人になると…

「お前、俺のこと疑ってるんだろ?」

気になることがあるなら話してみろと。



貴志から聞いたことをぶつけ

「課長が碓氷班長を殺したんですか?」



「本気でそう思ってるのか?」

本気で思っていないことは彼もわかっていた…



更に克喜が南武の子どもだと聞いたと遊佐。



「克喜、最近どうしてる?」



少し前に突然暴れ出し

感情が高ぶると訳わからなくなると

言っていたことを話すと…



「なるほど。

克喜がキーパーソンかもしれないな」



どういう意味だろうか?



部屋に戻ると咲良が克喜を寝かしつけていた。

遊佐を探して店に降りて来たが

思い詰めた顔をしていたので

話し相手になっていたという。



克喜が南武の子どもかもしれないと遊佐。

だとしたら母親を殺したのが父親なんて

ヘビー過ぎるだろうと…



克喜は二人の会話を聞いていた。





園子の病室にいる江國に電話が入る。

声を変えているから誰かわからない。



臓器移植のドナー待ちの園子に

直ぐにドナーを紹介すると言ったら

自分たち組織の頼みをきいてくれるかという。





南武の回想シーン…

開園前の遊園地を貸し切り

薫と克喜を連れて行った南武。



「克喜の奴、ずい分変わったな。

前はあんなやんちゃだったのに、成長したな」



「そう見えますか?」

先月まで手が付けられなかったと薫。

それがこの短期間で急に変わったという。



「何があった?」

答えない薫…

克喜の父親が誰かも教えたくないという。



南武の子どもではない…?





雑談する特別捜査班の面々…

話題は『自分より大切な人は誰か?』

合コンで女子に聞かれたが何が正解かと。



犬、親、親戚のおじさん、答えが飛び交う中

「國さんは?どうせ奥さんだろ?」


「法を破ってでも守ってやりたい…」

と思い詰めた表情の江國。



傍らで才門に電話をかける明海(立花恵理)。

だが出ない…



そこへ遊佐が入って来て江國を連れ出し

南武のアリバイについて尋ねる。



真相を知っている遊佐に掴みかかり

「お前か!昨日変な声で俺を脅してきたのは!」



違うとわかると

電話はおそらく警察内の組織からで

南武の弱みを教えれば

優先的にドナーを紹介すると言われたと話す。



「教えたのか?」


「もちろん断ったよ。

だが、次はどうかな…」



ドナーを優先するなど

合法ではあり得ないと遊佐。



「わかっているよ。

でも刑事なんてやっていると

善悪の境界線が歪むよな。

感覚が麻痺しちまうというか…」



妻はクーポンなどをチマチマ貯めて

自分との旅行を楽しみにしているような奴。

なのにこんな病気になってしまった。

ドナーの順番が来なかったらもう長くないと

苦悩を打ち明ける…





自室で盗聴器を見つける南武。

そこへ克喜から電話が入る。



薫が亡くなった日に

自分と南武が一緒にいた写真を持っていると…

「これって、見つかったらマズいですよね?」



克喜と会う約束をして江國に電話をする。



「実は今、碓氷の息子から連絡があった。

俺達のアリバイを崩す証拠を持っているらしい。

そこには例の組織に関する情報も載っている」

時間と場所を伝え、手伝って欲しいという。





貴志に闇医者のいる病院へ案内させる遊佐。

医師に向かい、頼みがあると…



病院を出ると克喜から留守電が入っていた。

南武に会いに行くと。



名越から南武と江國が遊園地に向かったと聞き

「お前に頼みたいことがある」

貴志に何か依頼する遊佐。



『これから南武さんに会ってきます。

母が亡くなった日、

南武さんは僕と一緒にいました』



病院から届いた自分の再検査の手紙を見て

薫が忙しそうだったから南武に相談したら

一緒に病院へ行ってくれたと…



そこにいた患者の男の子が

二人の写真を撮って、くれたというのだ。



『実は清春さんと咲良さんの会話を

聴いちゃいました。

南武さんが本当の父親かもしれないって。

正直驚きました。


でも清春さんが僕のことを

心配してくれたことが凄く嬉しかった。


これから写真を持って

本当のことを訊いてきます。

勝手な真似してごめんなさい』





遊園地に到着すると南武と克喜がいた。

遊佐に写真を見せる克喜。

南武のアリバイは成立した。



狙いは才門をおびき出すことで

見晴らしのいいこの場所を選んだのも

何か起きたら江國に

ライフルで狙わせる為だろうと遊佐。



「そこまでわかっていて何で邪魔しに来た?」


「相手の方が一枚上手だったんです。

おっさん、どこです?

今のあの人は味方じゃない。

あなたの命を狙っている…」



遊佐の肩をライフルで撃ち抜く江國。

次に克喜を抱えて逃げる南武の足を撃つ。



何とか物陰に身を隠す三人…

江國が妻の臓器提供を餌に買収されたことを

南武に伝える遊佐。



「なんで克喜、巻き込んだりしたんですか?

自分の子どもでしょ!」



それなら遊佐になんか預けないと南武。

やはり南武の子どもではなかった。



無線で江國に話しかける南武。


「お前の腕なら一発で俺らを仕留められた筈だ。

まだ迷ってるんだろ?」



江國の携帯が鳴る…



「物陰に隠れた。

二人とも身動きは取れないだろうが

ここからでは狙えない」と江國。



「わかった。

じゃあ、こっちで仕留める」




今度は遊佐にメールが入る。

メールを読んだ遊佐は

無線機で江國に呼びかける。



「おっさん、聞こえるか?携帯見てみろ」



携帯を開くと数人の男に囲まれ

病院のベッドにいる妻の映像が届いていた…

男の中には貴志の姿も。



「あんたの奥さんを誘拐した。

心配するな、

汚いがセレブ御用達の一流病院だ。

事情のある患者だけを扱う腕のいい闇医者だ」



江國が自分たちにつけば臓器移植もやる、

ドナー待ちなど必要ないと伝え



「けど笑えるよな、

他のドナーを待っている患者なんて関係ない。

自分の女房さえ助かればそれでいい。

恥も外聞もないな。


本当にそれでいいのかよ?


あんたの言う通り

色んなも人間を見てきた俺たちにとって

善悪の境なんて無いに等しい。


でもだからこそ削りに削られ

それでも残ったわずかな正義に

問い掛けるんじゃないのかよ!


奥さんからあんたに伝言を預かってきた。

『私は隣であなたが笑ってくれさえすれば

それでいい』


今度はあんたが誇れる決断を下せ」



遊佐たちに近づく男の姿を確認する江國。



「銃を捨てろ」

男はガスマスクをしていた。



叫び出す克喜に銃を向ける男。

克喜を庇う南武と遊佐。

次の瞬間、江國が男の銃を弾き飛ばす。



逃げて行く男…

南武に克喜を任せ、後を追う遊佐。

追いつき格闘になるが…




南武の元に駆け付け、謝罪する江國。


「謝る必要はねえよ。

俺もお前を利用した一人だ」


「違います。

課長は俺や家内の為に骨を折ってくれたのに

つい目が眩んじまって」


「人間なんてそんなもんだろう」



江國は妻を近所の病院に移し

あらためてドナーを申し込むという。



「例え間に合わなくても

最後まであいつの手をとって

笑ってやりたいと思います。

それが俺の誇れる唯一の決断です」




ガスマスクを倒した遊佐だが

マスクを外し顔を見ようとした瞬間

例のマークが点滅する画像を見せられ

意識が遠のく…



遊佐に鉄パイプを振り下ろす男 (;゚Д゚)




「そういや例の組織の情報というのは?」

南武に肩を貸し、出口へ向かう江國たち。


「あれは才門を誘い出すデマだ」


「そうでしたか…

実は俺が取引しかけた連中も

ある組織を名乗ってたんで」


「何て言ってた?」



南武の胸にライフルの照準を確認した江國。

彼を庇い、撃たれてしまう (;゚Д゚)

ガスマスク男が走り去って行く。



救急車で運ばれる江國…

組織の名前を尋ねると

「ニッポンノワール…」





一方、車の後部座席で目を覚ます遊佐。

運転しているのは才門だった…

ガスマスクの男から自分が助けたという。



「ふざけるな、あんたの仕業だろ!」


「ならどうしてお前を助ける必要がある?

俺を信じろ」



あの男は自分が追っている組織の人間だと。

星良(入山法子)が関わっていた

極秘プロジェクトを立ち上げた警察の地下組織

『ニッポンノワール』



「さっきあのガスマスクの男に何された?」


「何って、妙な画像見せられて…」



意識を失う瞬間に蘇ったシーンを思い出す。

二つのコーヒーと目の前に座る薫。

そして…

「克喜はあなたの子どもよ」



嘘だろ…克喜が俺の子ども?

5話へ続く…




南武はやはりシロだった。

でも偽造パスポートまで作って

アリバイ工作をしたのは何故?



克喜の病院に付き添うだけで

そこまで必要だろうか?



克喜の父親が遊佐だとして

薫が班長として赴任したのは3カ月前。

それ以前に遊佐と薫は知り合いだった?



ガスマスク男を倒したのが才門なら

南武を撃とうとしたのは別のガスマスク?



もしあのガスマスクが才門だとしたら

遊佐に簡単に倒される訳はない…



『ボナーロ』の小さな扉が気になる。

深水が例の組織に関わっているとか?

この線はかなりアリそうな気もする。



もしそうだとしたら

咲良はどうなってしまうのだろう。



今回のエンディングは南武。

彼の優しさが滲み出ていた。



次週、第一部完結。

完結って?











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

2019年10月29日火曜日

「ニッポンノワール」第3話:直接対決!最も怪しきあの男…!!

脅迫者はやはり才門!だが…





森の中のとある山小屋。

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目が覚めると

隣には女性刑事・碓氷薫(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた…



「俺が殺したのか?」

何故かここ数カ月の記憶を失っていた。

薫を殺したのは自分なのか?

それとも何者かに嵌められたのか?



遊佐は真相を突き止める為捜査を始めるが

次々と怪しい人物が浮かび上がり…





捜査会議で一課長の南武(北村一輝)は

碓氷警部殺害事件と十億円強奪事件が

本城理事官(篠井英介)の犯行による

被疑者死亡で送検されたと発表する。



捜査員から納得がいかないという声が

次々と上がり…

私から説明しましょうと公安の才門(井浦新)。



強奪事件に使われた犯行車両を解体処分する

本城の映像を見せる。

更に犯行に使われた銃と計画書が

本城のロッカーから出て来たと。



そしてこの映像を入手した薫を

口封じの為に殺害。

薫の血痕が付着したシャツもあるという。



証拠を捏造したことを知っているのは

碓氷班のメンバーだけ。



遊佐は薫が残したUSBをどうしたか

才門に詰め寄るが

何のことかわからないと恍ける…



名越(工藤阿須加)が

薫の動画をコピーした映像を流すと

なぜか鶴が求愛行動をする映像が流れる…

中味を書き換えたのだ (-_-;)



記憶を失った遊佐の妄想で

そんなUSBは存在しないと才門。



「他に異議のある方は遠慮なくどうぞ。

但しご自身の立場をよーくわきまえた上で

発言してください」



下を向いてしまう捜査員たち…



「異議あり、異議あり、異議あり」と南武。



本城の罪状を警察発表で初めて知ったが

信じられないから

もう一度証拠のシャツを調べさせてもらうと…

「これはどう見ても冤罪事件だ」



変な言いがかりは止めてもらいたいと

公安部の仁平課長(相島一之)。



ならば何故、

この事件の責任者である自分を通さずに

あんな発表をしたのかと南武。



薫は殺害される前日に

もしかしたら殺されるかもしれないが

真実が白日の下に曝されるまで戦うと言った。

だから自分はその真実が知りたいのだと。



今回の件で世論が警察へ不信感を募らせている、

これ以上引っかき回して何の得になるのかと

窘める才門に対し



警察の信頼がこれ以上失墜するのは致命的で

国民も事件解決を謳った方が安心するだろうと

言い…

「だから俺はみんながこれで納得できるなら…」



「できませんよ!

班長の無念は俺たちが晴らします!」

と江國(杉本哲太)。



「右に同じ」と明海(立花恵理)。

名越と遊佐も立ち上がる。



「私も納得できません。

理事官の名誉が損なわれることは

断固として反対です!」

と宮城(細田善彦)。

三上(水上剣星)と二人の捜査員も立ち上がる。



「よーし、いいだろう。

この現場はお前たちが引き継げ。

指揮は俺がとる」



事件はもう終わったと止める上層部に



「現場の責任者は俺だ!


文句があるならいつでもクビにしてもらって

いいんですよ。


但し、一人で辞めるつもりはありませんけど。

俺はあんた達がどうやって

今のポストに就いたのかよーく知ってますから」



何も言い返せない上層部…

南武は一部を除いて捜査本部を解散すると宣告。



残った捜査員の中に何故か才門もいる。


「このシャツ、お前の悪知恵か?」


「警察の名誉を守る最善の策と言って欲しいな。


みんなやる気満々な顔しちゃってるけど

あまりこの人のこと信用しない方がいいよ。


捜査一課長なんて

清濁併せ持ってなきゃ務まらない。

噂じゃ真っ黒らしいから」


「嫌なこと言うな~」



南武と才門、お互いに良く思っていないらしい…





元刑事・深水(笹野高史)が経営する店で

今回のことを話す遊佐。



南武はよく家に来て遊んでくれたと

克喜(田野井健)。

特撮ヒーローを教えてくれたのも彼だと。



そこへ本城の娘・芹奈(佐久間由衣)を連れて

名越が入って来る。



父親を撃った遊佐のことは憎いが

濡れ衣を晴らしてくれると聞いて

頼ってきたのだ。



強奪事件の実行犯の一人・風間の写真を見せ

彼の経歴は偽りだという。

ベルムズにいたことになっているが

芹奈の彼によるとそんな男はいないと。



警察の情報が間違っている訳はないと深水。

確かに普通ならあり得ないと遊佐。



警察が偽の情報を掴まされたか詐称したか…





遊佐たちは手分けをして風間の経歴を探る。



暴力で脅して情報を訊き出そうとする碓氷班。

驚き止める宮城たちだが

これが俺たちのやり方だと譲らない (^_^;)




風間がいたという養護施設では

警察に頼まれて嘘をついたことがわかる。

ベルムズも同じ。

武器や薬を見逃す代わりに

ベルムズにいたことにしろと手を回したのだ。





風間という名前を含め

全てが嘘だった可能性を南武に報告。



そこへ明海と才門も戻って来る。

自分も碓氷班だと捜査に参加しているのだ。



風間の親戚は留守だったというが…

どうも捜査中に二人は

ホテルに行ったらしい (-_-;)



いくら名前や経歴を変えても

面がわれていれば必ず正体はバレる。

それがわからないというのは整形したのか…

DNAも書き換えられていたのだ。





深水の店『ボナーロ』で…


報告を聞き、体全体の写真はないのかと克喜。

顔が変わっていても手や足に傷があるとか

何かわかるかもしれないという。



芹奈は彼から強盗団が車を置いて行った時の

動画を送ってもらう。



動画を見た咲良(夏帆)は

風間の腕の入れ墨に気づき…

三年前に姉・星良(入山法子)を殺した

宝生という少年と同じだと!



少年院にいた彼は

カウンセラーの星良の患者だった。

気性が激しかったけれど

星良が担当するようになり落ち着いたが

突然犯行を犯したという。



少年法により名前を知ることもできず

フリージャーナリストになり

色々調べたと咲良。



風間と宝生が同じ人物なら

少年院を出る前に顔を変えたことになる。

警察が手を回して別の人間に作り替えた…



才門が知ったらどう思うかと咲良。

復讐を考えてもおかしくないと遊佐。

強奪事件の真犯人は才門ではないかと名越。

正当防衛という名の元に殺害…?





その推理は論外だと宮城。

強盗などさせなくても他に手がある。

一番納得できないのは防犯カメラの映像だと。



手を汚さず相手が勝手に死ぬなんて

いくら何でも偶然が過ぎるというのだ。



そして才門にはアリバイがあると。


強盗団が死亡した時

仁平と行動を共にしていた…



宝生の事件当時の衣服を遺族が持っていたら

鑑識にDNAを調べてもらえという。



自分は才門のアリバイを

もう一度洗い直してみると。





映像の解析を貴志(永信)に頼むと

加工はされていないが

本物かどうかは別の話だという。



そして魁皇高校立てこもり事件の時に

教師が流したというフェイク映像を見せる。




その映像と似ているので

同じカメラを使ったのかもしれないと。

そのフェイク動画を作ったのは制作会社…





星良のスマホに残された写真をみる咲良。

薫と一緒の写真がたくさんあった。

二人は親友だったのだ。



そこへ遊佐が入って来る。



「やっぱり才門さんが犯人なの?」


「さあな」と遊佐。



才門が復讐の為に事件を起こしたとしたら

姉は悲しむだろうと呟く。



深水から克喜がクラスで

机を投げ窓ガラスを割ったと聞いた遊佐。



何故そんなことをしたのか尋ねると

父親が誰か知らないと言ったら

バカにされたと…



母が死んでから変なのだという。

不安になったり、孤独を感じると

感情の抑えがきかなくなるのだと…



そこへ宮城から電話が入る。

「才門のアリバイが崩せるかもしれない」

電話を手に部屋を出て行く遊佐。



その途端、呼吸が荒くなり

何かの錠剤を飲む克喜…

大丈夫だろうか?





仁平と食事をする才門。

遊佐たちが自分を疑っていると言うと


「心配することは何もない。

何重にも手は打ってある」



一人になった才門に咲良からメールが届く。



「才門さんが犯人じゃないよね?」

星良の動画も添付されていた。



薫につき合ってもらい

才門の誕生日プレゼントを選ぶ星良…



「実はさ、

警察のあるプロジェクトに参加してるの」



詳しくは言えないが

近いうちに何らかの形で公にするつもりだと。

どういう反響になるかわからないし

危険な目に遭うかもしれないが

戦うと決めたと薫に話していた…





南武を『ボナーロ』に呼び出した遊佐は

一連の首謀者は才門だと言い

風間のDNAが宝生と一致したと

鑑定結果を見せる。



才門のアリバイも崩せそうで

フェイク映像という手掛かりもあるが

映像を制作した放来撮影所の社長が

取り合ってくれないと話す…



そこへ克喜が帰って来る。

元気かと抱き上げる南武。

克喜が付けている特撮ヒーローを見て


「行ってみるか撮影所…」





代理社長を任されている田中(前川泰之)は

南武の高校の同級生だった。



強盗団の映像の制作は

犯罪の片棒を担がされていると言われ

全てを話すと田中…





星良の葬儀での薫との会話を思い出す才門…

そこへ仁平から電話が入る。

約束した場所へ向かうと遊佐が待っていた。



仁平から伝言を預かったと動画を見せる。

南武と仁平の会話を隠し撮りしたもの…



強奪事件で才門が容疑者として浮上したと南武。

新たな証拠が出て来たと言い


「防犯カメラの映像といえば

わかって頂けますでしょうか?


あとは彼のアリバイです。

あなたとゴルフをしていたと証言してます。

もう一度確認してもらえますか?」



手帳をめくり、別の人間といたと答える仁平。

才門の勘違いだろうと…



「うーん、清々しいまでの裏切りっぷりー」

と才門。



フェイク映像を撮影した翌日、

才門が本当に射殺したのだと遊佐。



本城になすりつけようとした証拠品から

才門の指紋とDNA、

それと強盗団の血痕も出たという。



「もう言い逃れできねえぞ」



笑い出す才門。



「それは一体、誰が調べた?南武課長?」



自分が犯人だとして

そんな証拠を残すと思うかと。



「今回の事件はあらゆる証拠が

捏造、もみ消し、隠蔽されてる。


お前も身に覚えがあるだろ?

お前が思っているよりこの事件は

もっと複雑なんだよ」



警察に殺された星良の為に

自分も調べているという。

彼女が参加したプロジェクトと

今回の事件は大いに関係があると。



銀行から奪われた十億は

警察の極秘プロジェクトの金だった。

そしてその実態を暴こうとして殺された…



おそらく宝生は警察の犬で

新しい身分と引き換えに殺しを引き受けたと…



その彼が今回の強奪事件に関与しているのは

偶然にしては出来過ぎている。

裏で極秘プロジェクトの組織が絡んでいるに

違いないと。



薫のUSBに何か残っていなかったのかと遊佐。

期待したが何もなかったという。



仁平から強奪事件の早期解決を図るよう

頼まれただけで

自分も一連の事件の黒幕を知らない…



「だったら仁平が黒幕じゃねえのか?」


「いや、そんな器じゃない。

背後に必ず誰かいる。


だから俺は奴の懐に入ったんだ。

信頼を得る為に。


今回の事件の火消し役も買って出た」



本城を使って遊佐を

犯人に仕立て上げようとしたのは自分だと…



「ふざけるな!」

銃を向ける遊佐。


「俺が死んだら真実は闇の中だ」


「知るかーーー!」


「ここで退く訳にはいかねえんだよ」



二人の戦いが始まる。





その頃『ボナール』では…

「才門さんが犯人なら

清春さんはどうなっちゃうんですか?」

と克喜。



遊佐が才門に会いに行ったのを知っているから

咲良もピリピリしている…



才門が犯人なら母みたいになるのではと

呼吸が荒くなる克喜。



不安が高まったのか叫び声をあげ

店の物を投げつけ暴れ出す (;゚Д゚)





叩きのめされる遊佐…



「お前の言う通り最初は俺も

宝生が許せなかった。


けど…

復讐なんか星良はきっと望んじゃいない。

それは薫も同じだった」



何のプロジェクトに関わっていたのか

そこでどんな秘密を握って

何を暴こうとしていたのか

それを突き止める為に戦うと言った薫。



「だから俺たちは誓ったんだよ。

星良の命を賭けてでも暴こうとした

警察の秘密を解き明かすってな。


その為ならどんな犠牲を払っても構わない」



だからといって自分や本城に罪をきせて

いいことにはならないと遊佐。



「真実を知るためだ!

全てが明らかになれば本城の冤罪も晴れる!」



そんな考え、理解できないという遊佐に

それが自分たち警察の習性だと才門。

真実に執着するバカな生き物なんだと…



執着するのは決まって事が起きてから。

事件になるまで何も気づかない。

本当にバカだと後悔する才門。



もっと星良の声に耳を傾けていれば

ちゃんと目を見て伝えていれば

寄り添って温もりを感じていれば

こんなことにはならなかったのかと…



「会いてー!会いてーな。

今ごろ気づくなって叱られてえよ。

俺にはまだやらなきゃいけねえ事がある。

俺の読みが正しければ…」



公安で切られた今

警視庁に自分の居場所はない。

自分のやり方で真実を突き止める。



克喜には遊佐が必要だから

星良の為に犠牲になった薫の代わりに

守ってやってくれと言い残し去って行く。





『ボナーロ』に戻った遊佐…

店の中は滅茶苦茶で

包丁を握った克喜が座っていた。



突然大声出して暴れ回ったと深水。



包丁を見つめ

「また一人になる、一人…」




「克喜!」

驚き包丁を落とす克喜。

頬を平手打ちし、抱き締める。



「なに言ってるか全然わからねえんだよ。

わからねえから教えてくれよ。

ちゃんと傍にいるから。

つまんなくても聴くからよ。

わかるまで教えてくれよ、お前のこと」



大声で泣き出す克喜。

大人びているがまだ9歳…

小さな体で色んな事に耐えているのだ。





正義のヒーローを連れて

南武と名越が店に来る。

喜ぶ克喜。



才門が消えたと遊佐に伝える南武。

表向きは休暇だが逃げた可能性が高いと。



「あの日、何があった?」



才門は現れなかったと嘘をつく遊佐。

彼の言葉を思い返す…



「俺の読みが正しければ本星は南武だ。

克喜は南武の子どもかもしれない」



4話へ続く…




やはり才門は黒幕ではなかった。

おそらく南武も違うと思う。

今の時点で南武の行動に怪しいところはないが

4話のタイトルは『捜査一課長の嘘』

なんか悲しくなってくる。



警察の極秘プロジェクトとは何か?

仁平はどこまで知っているのか?



今回のエンディングは遊佐と克喜。

ジュースに手をつけず話す克喜。

克喜の話を真剣に聴く遊佐。

隣に行き、頭を撫でジュースを飲めと…

笑顔になりジュースを飲む。

心が温かくなった。



『3年A組』のように

このドラマも回を重ねるごとに

面白くなってきた。



南武の次は誰が浮上するのか?

展開が楽しみ♪












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