2019年12月11日水曜日

「ニッポンノワール」第9話:蘇る全ての記憶!覚醒の日、来たる

全ての記憶が蘇る!




10月13日、森の中のとある山小屋で

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると

隣に碓氷薫警部(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた。

殺したのは自分なのか?

何故かここ数カ月の記憶も失っていた…



その後の調べで

9月9日に起きた未成年4人組による

十億円強奪事件の真相を突き止めたことで

薫は殺害されたことが判明。



その事件には警察の地下組織

『ニッポンノワール』が関っていた…



南武捜査一課長(北村一輝)は

遊佐をはじめとする有志8名で特別班を結成し

真相解明に乗り出す。




克喜(田野井健)を初めて見た日のことを

思い出す遊佐。

大人しそうな子どもという印象だったが

以前は遊佐にそっくりだったと薫は言う…



矯正プログラムで生まれ変わった克喜は

薫の言うことを素直に訊くようになった。



でも表情のない克喜を見るのが辛くて

目を背けるようになったと泣きながら話す薫。





克喜を救出した後『ボナーロ』に向かった遊佐。

深水(笹野高史)からいつものドリンクを貰うと

「いつからこの中に入れてた?

俺の体がおかしくなる薬だよ」



薫のUSBの中に

深水がニッポンノワールの一員だという

証拠があったと話す。



恍ける深水に遊佐は自身のもつ疑問をぶつける。

ただのカウンセラーだった星良(入山法子)が

なぜニッポンノワールの極秘プロジェクトに

関わることが出来たのか?



身内にニッポンノワールの人間がいたから

組織に辿り着けたと言っていた薫。

星良にも同じことが言えるのではないかと。



深水には科捜研を定年した後

この店を始めるまで十年という空白もある…



「状況証拠は揃っているわけか…

でも生憎、今話せることは何もない」


「今?」


「まだその時ではないということだ」



そこへ遊佐を確保しに刑事たちが入って来る。

彼らを倒し、店を飛び出す遊佐…





「どうして宮城(細田善彦)を殺したんですか?」



仁平(相島一之)に尋ねる南武。

自分の指示ではなく

眞木(矢本悠馬)の判断だと答える。



「ニッポンノワールは何を企んでる?」


仁平に掴みかかる。


「ここまでムキになるのは

やはりご子息が絡んでいるからか?」



ベルムズの行方不明者リストの中に

南武の息子の名前を見つけたという。



初めは半グレ集団に自分の息子がいることを

隠蔽したいのだろうと思っていたが

独自にニッポンノワールと息子の関係を

探っていたことがわかったと…



「あんたには関係ないことだ」と南武。





咲良(夏帆)と克喜は放来撮影所の倉庫にいた。

戻って来た遊佐は咲良に

『ボナーロ』を見張っていたと話し

薫のUSBの内容をコピーした物を見せる。



自分の父がニッポンノワールに関わっている

可能性があることに驚く咲良。



USBにはもう一つパスワードが必要な

項目があった。

それが開けば何かわかるかもしれない…





父が姉の死に関係していることを

受け入れられない咲良は

遊佐と会ったことを深水に隠す…



そして店のカレンダーを見て呟く深水。


「あと3日…」


12月15日に印が付けられていた。





ようやく薫のUSBを開くことが出来た遊佐。

『ultimate program』というファイルがあった…

究極の計画とは?





特別班のメンバーに息子のことを話す南武。

5年前に家を出てベルムズに入ったこと

警察病院へ行った後、

行方不明になっていることも。



ニッポンノワールの人体実験について

江國(杉本哲太)がみんなに説明。



南武は遊佐を探すふりをして

公安部の動向を探るよう命じる。





明海(立花恵理)を呼び出し

薫のUSBを調べるよう頼む遊佐。



「あんたの言ってることが本当なら

とんでもないことだけど」


「確かにどっちの結果でもやり切れないよな」


「あんたも早く報われるといいね」





父親のいる老人ホームに克喜を連れて行く遊佐。

ボケていて遊佐が自分の息子だとはわからない。



自分も父親になったと話す遊佐。

どう育てていいのか、

どうやったら養っていけるのか

相談する相手がいないから不安しかないと…



目を潤ませて克喜を見つめる父。

そして克喜に向かい

「ごめんな、清春」

そう言って泣き出す父…



そんな父の手を握る遊佐。

遊佐の心も救われただろう。





咲良と芹奈(佐久間由衣)は

魁皇高校立てこもり事件の生徒が

事件の裏話をライブ配信しているところに

出会う。



ニッポンノワールのことも

ライブ配信すればいいと思いついた芹奈は

彼らに声をかけるが…



記事を読むだけではリアリティがなく

都市伝説としか思われないという。



実際に人体実験をしているところなど

インパクトのある映像があれば

みんなも注目するというのだ。





また以前の自分に戻るのではないかという

恐怖に震え眠れない克喜。



「いいんだよ、戻っても。

俺が全部受け止めてやる」と遊佐。



安心して眠りについた克喜を残し

『ボナーロ』へ向かう…




「今日でいいんだよな?」


「答えに辿り着いたようだね」



"まだその時じゃない"という深水の言葉は

自分の覚醒を意味していたと遊佐。



それは今日、12月15日。

深水はカウンター横の扉の向こうへ

遊佐を案内する。



そこには研究室があった。

薫もここへ来たと話す深水…



「あなたがニッポンノワールの

黒幕なんですか?」

そう尋ねた薫。



黒幕ではないが中心メンバーだった。

遊佐に実行した『アルティメットプログラム』

それは肉体改造のことで開発者は深水だった。



定年後、ニッポンノワールに引き抜かれたと

話す…



既に極秘プロジェクトは進行していて

未成年の犯罪者を国に従順な人間に創り返る

というのが目的だった。



だが政府が欲をかいて

今度は軍事力の向上を目指した。

そこで戦闘に特化した兵隊を創るプランが

生まれたと…



反対したが組織には逆らえなかった。

星良を人質に取られたのだ。



星良がプロジェクトの全容を知ったのは

宝生の記憶が改ざんされた後。

父親が関わっていることも知ってしまった…



プログラムさえ完成すれば

自分たち親娘も解放されると信じ

思想や信念を捨てて研究に没頭したが

星良は違った…



「ニッポンノワールもお父さんも

絶対に許さない!」

事実を世間に公表するという星良。



その数日後、星良は宝生に殺され

深水は組織を抜けた…



「実験データを全て捨てて

これでプロジェクトは消滅した…はずだった」



だが、薫から今も極秘プロジェクトは

続けられていることを聞いた…



星良が世間に公表する為に

深水の研究データを抜き取っていたのだ。

組織は彼女を殺害してそのデータを奪い

それを元にプロジェクトが再開されたと。



深水が開発したアルティメットプログラムの

犠牲者だと

ベルムズの行方不明者リストを見せる薫…



「まさか!私が研究を続けたばっかりに…」

後悔する深水。



「これからも犠牲者は増えるでしょう。

支配される為に人間の中身を変えるなんて

間違ってます。


ニッポンノワールの恐るべき実態を

世に公表するべきです。


お願いします。

星良の無念を一緒に晴らして下さい」



しかし、薫の申し出を断ったという。



「何でだよ?

研究に携わったことを後悔したんだろ?」



「私には咲良がいる!」



組織を抜けられたのは

咲良には手を出さないことを条件に

組織の一切を口外しないこと

そして新薬を完成させるという

取引をしたからだと。



事件のあった銀行には十億円の他に

アルティメットプログラムを強化する

新薬も保管されていた。



新薬のデータはもうこの世にはない。

自分が全て消去した。



だから現存する新薬はその一つだけ。

それを薫は手に入れた。



組織が躍起になっているのは

その新薬を取り戻す為だと話す。



「その新薬の在処を知るのは君の記憶だけ」



遊佐の体について話す前に

先ずは記憶を呼び起こす必要があるという。



「真実を知る覚悟はあるか?」


「ここまできて無いなんて、言う訳ないだろ」


「いいだろう、これを見てくれ」



例の画像を見せる深水。

意識を失う遊佐…

そこへ咲良が下りてくる。



「今の話、本当なの?」



「心のどこかでこの研究が

未成年犯罪者の更生に繋がると思っていた。

でもそうではなかった」



「当たり前でしょう!」



こんなプロジェクトに関わってなければ

姉も死ぬことはなかったし

多くの犠牲者が出ることもなかったと

父を責める咲良。



「その通りだ。

私のやったことは許されることじゃない」


「だったらちゃんと全部話して。

私を言い訳にして逃げないでよ!」


「でも、もう遅いんだ。

私は怪物を生んでしまった」





「君は家族のことを考えたりしないのか?」



陣内(落合モトキ)と食事をする

碓氷元警察庁長官(大和田伸也)。



「記憶を消したのはあなたでしょう?」


どんな顔をしていたかも覚えてないと言う。


「俺はその代わりに今の地位と金を手に入れた」



新薬が手に入ったら又5人ほど用意してくれと

碓氷。

そこへガスマスクの男が銃を手に現れる。



「何で…貴様が…」


驚く碓氷。


「俺に内緒で色々やってくれたな」



自分は関係ないと逃げる陣内を撃つ。



「奴と手を組んだのは俺を排除する為か?」


今度は碓氷に銃を向ける。



「我々を殺したところで

組織が消えることはない」


「わかっているよ、そんなこと」


引鉄を引く…





山小屋で薫と向き合う遊佐―



「あんたの命も危ないはずだ。

これからどう動くつもりだ?」


「あなたに全ての罪を被ってもらう。

十億円強奪事件の首謀者はあなたよ」



自分が本当に許せなかったのは

ニッポンノワールでも人体実験でもなく

遊佐だと言う薫。



たった一度の過ちで自分の人生は狂った。

妊娠がわかった時に相談しようとしたが

賭けの対象にしていたことを知り

幻滅し、後悔したと…



でもお腹の子に罪はない、

そう思って克喜を産んだ。

なのに克喜は自分に懐くどころか牙を剥いた…



なんで産んだんだろうと思っている時に

遊佐と再会。

でも遊佐は自分のことを何も覚えていなかった…



「だから決めたのよ、あなたへの復讐を」



銃を向ける薫。

遊佐が犯人だというシナリオを書いて

その証拠も残してきた。

あとは正当防衛で遊佐を殺すだけだと…



銃を奪おうと揉み合い、柱で頭を打つ遊佐。

その衝撃で発砲。

銃弾は薫の胸を貫き、倒れる薫…

そして遊佐も意識を失う。





「記憶は蘇ったかな?」


目覚めると深水がいた。


「何を思い出した?」


「俺だ…班長を殺したのは俺だ。

俺は拳銃を奪って彼女を殺した」


「その時、銃声は何発鳴った?」


「一発…」


「そうか…なら今度はこれを見てもらいたい」



壁に映し出された例のマークが点滅する…

再び意識を失う遊佐。





碓氷殺害について捜査本部を設置しないと

南武に伝える仁平。

ガスマスクの男が暴走したといい

この件は公安部が引き受けると出て行く。



そこへ陣内が人格矯正プログラムを受けて

名前や経歴を詐称していたと報告に来る江國。

DNA鑑定の結果、南武の息子だったことが

判明したと!



息子への想いを吐き出し泣き崩れる南武…



「こいつはニッポンノワールに踊らされて

死んだってことか…」



南武の携帯が鳴る…遊佐からだった。



「全ての記憶が蘇りました。

直接会ってお話しします。

それと課長に頼みがあるのですが…」





特別班の部屋で南武と会う遊佐。

みんな出払っているというが

実は全員別室でその様子を見ていた…



「碓氷薫を殺したのは俺です…」


薫を殺してしまった時のことを話す。


「でも強盗団を撃ったのは俺じゃない。

碓氷薫の共犯者だった奴の仕業です」


「共犯者?それは誰だ?」


南武に銃を向ける遊佐。


「あなたですよ、南武課長」



ここから先は腹を割って話そうと

監視カメラを撃つ。



自分たちのことがバレていたのではと

メンバーたちは慌てるが

盗聴器は無事で引き続き音声だけは

聞くことが出来た。



薫のUSBから陣内が南武の息子だったことを

知ったと話す遊佐。



「ずっと前から知ってたんじゃないのか?

陣内が自分の息子だって」


「いい加減にしろよ!」



十億円強奪事件が起きる前に

薫から計画の全容を聞き

ニッポンノワールとベルムズの関係を

知った筈だと。



もし計画が成功したら

ベルムズのリーダーである陣内が

ニッポンノワールのスケープゴートに

されるかもしれない。

だから計画を狂わせる為に強盗団を撃った。



想像を話す遊佐に今度は南武が銃を向ける。


「銃を捨てろ」


銃を捨てる遊佐に詰め寄り


「俺が陣内の正体を知ってただと?

もう一度言ってみろ!」



知っていたらとっくにパクっている

陣内を取り調べたのが自分だったら

息子だと気づいたという。



「こんな近くにいたのに…」



涙ぐむ南武を蹴り倒す遊佐。



「あんたの懺悔なんかどうでもいいんだよ!

俺はな、十億円の在処が知りたいだけだ」



十億円と新薬は共犯者に計画を話した場所に

隠したと薫が言っていたと…



「あんた、何処で計画を聞いた?」



知らないと答える南武に銃を向け



「俺はな、十億が欲しいんだよ。

さっさと答えろ」


「それがお前の本性か?」


「警視庁のガンだからな」


「撃ちたきゃ撃て」


「なら望み通りにしてやるよ」



銃声を聞き、飛び出すメンバーたち。

特別班の部屋に行くと遊佐の姿はなく

南武が倒れていた。

防弾チョッキを着ていて助かったのだ。



「あれ、先輩は?先輩!」

遊佐がいないことに気づく名越(工藤阿須加)。



「まだ遠くに行っていないはずだ、

探して来る!」

飛び出す江國。





山小屋の床板を外すガスマスクの男。



「遅かったな。

残念ながらそこには十億円も新薬もねえよ」



遊佐が入って来る…



「危うく嘘の記憶を信じるとこだった」



遊佐の最後の記憶を改ざんして

真犯人に仕立て上げようとしたのだ。

あの後、本当の記憶を取り戻したという。




「今回の計画を誰かに漏らしたか?」


「一人だけ。

この山小屋で全てを打ち明けた」



この場所は真犯人しか知り得ないのだ。



「お前の化けの皮、剥がしてやるよ」



最終回へ続く…



南武との会話を聞いていた中に真犯人がいる?

だとすると特別班のメンバーか…



メンバーは真犯人の協力者という線もある。

南武は遊佐の頼みで一芝居うったのだろう。



真犯人は名越説が出ているが

薫が名越に計画を打ち明けるとは思えない。

南武でないとすると江國くらいか?

それともやはり才門?



才門だとしたら

病院の地下で戦ったガスマスクの男は?

才門と江國が協力関係にあったとか?



いずれにしても次回、全てが明らかになる。



以下の謎も解決するのだろうか?

●深水のいう怪物とは?

●『ボナーロ』の開けてはいけない扉の中
 ↓
 深水の研究室だった!
 
●遊佐が深水から渡される謎のドリンク
 ↓
 遊佐が受けた実験の効果を高める薬?
 
●才門の2つの携帯
 ↓
 1つはニッポンノワール用?

●名越が克喜のクラスを4年1組だと思った理由

●ガスマスクの男の正体
 ↓
 才門?江國?

●ゾンビ?たちは行方不明になった構成員?
 ↓
 ベルムズの構成員だった。

●才門の本当の狙いは?

●才門は本当に死んだのか?

●南部の息子はどうしているのか?
 ↓
 陣内になっていた。

●遊佐は何をされたのか?
 ↓
 肉体改造を受けていた。











ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

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