2018年12月17日月曜日

「獣になれない私たち」最終回のあらすじと感想:一緒にいよう!ラブかもしれない物語いよいよ完結…本当に大切な人に気づく日

やっと素直になれた二人…





クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリーもいよいよ最終回。




傷つき一夜を共にした晶と恒星。

お互いの気持ちがわからずモヤモヤしていた…




晶は行方をくらました朱里(黒木華)に

電話をするが繋がらない。



そして恒星は仕方なく書類を作り直すし

これで最後にして欲しいと再度お願いするが

「ご冗談を」とタカナシ。

やはり抜け出すことは出来ないのか?





極秘営業を始めた『5tap』を訪れる晶。



「恒星さんは?」


「今日は来れないって。喧嘩でもした?」

とマスターの斎藤(松尾貴史)。


「ちょっと距離感を間違えて…大後悔中です」



次の日は恒星が来店。

やはり第一声に「晶は?」

昨日来て大航海時代の苦いビールを

一杯だけ飲んで帰ったと意味深に伝える斎藤。





千春(田中美佐子)は京谷(田中圭)に

マンションを売って自活する為の現金を

朱里に渡す方が役に立つと言う。



「前の男が用意したマンションに住んでたら

次の恋だって出来ないじゃない」


「次の恋?」



朱里の人生があそこで終わりだと思ってたのかと

驚く千春。

考えなしのところが父親そっくりだと。

更に晶のことはとても残念だけど

京谷に合う相手がきっと他にもいるという。



「勝手に終わらすなよ」


「終わったでしょ」



まさか終わってないと思ってる? (-_-;)





九十九社長(山内圭哉)から爆弾を投げられ

傷ついた晶は体調が悪いと会社を休む。



心配する松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)。



「上野くん、どうして黙って見てたの?

戦いなよ!」


「目の前で展開される出来事に

ついていけなくて」



「深海さん、来ないかー」

と佐久間(近藤公園)。



今度は佐久間にどうして社長と

戦ってくれなかったのかと詰め寄る。


「あそこで何も言えないでしょ」



上野から逆に何で黙っていたのか訊かれると


「深海さんが言ってた

『自分が平和ならそれでいい』のかって話、

まさに私だなと思って…」



そこへ九十九が出社。


「深海は仮病か!?

直ぐに謝りに来たらええもん、

何をもたもたしとる!」



え?

あの時ちゃんと謝って帰ったよね (-_-メ)



相変わらずの九十九に呆れる三人…





その夜『5tap』の前で偶然出会う恒星と晶。

テーブル席で話を始める…



「この前の夜のことなんだけど…

あの時はお互い弱ってたし

そういうこともあるってことで」

と恒星。


「そういう?」


「いや、事故っていうか…

だから晶さんもそんなに深く考えないで

今まで通り…」


「そんな簡単な話?

深刻に考えなくてもいいこと?

いいのか、そういえばそういう人だった。

酔っ払って手近な女に手を出すような」


「あん時は飲んでないよ」


「事故ってそういうことでしょ」


「だから、お互い様だと言ってるの」


「お互いに都合よく使った…最低な関係。

一番なりたくなかった」



これ、男側から言われたら傷つくわ (-_-;)



そこで晶の電話が鳴る。



「いま話してるんだから出なくていいよ」



朱里かもしれないと電話を取り出すが

松任谷だった。

心配で上野と一緒に最寄り駅まで来たという。

『5tap』に二人を呼ぶと…



「なんで呼ぶんだよ」と恒星。


同僚がわざわざ来てくれたのに

追い返せないからと。


「俺だって今日話したかったから」


「恒星さんは毎日居るじゃん」



なんか恋人同士の喧嘩みたい…



あの時、何も言えなかったことを謝る二人。

社長が言ったことは事実だし

会いに来てくれただけで十分。

すごく嬉しいと晶。



晶のおかげで会社を辞めるのを止めて

営業の仕事も少し楽しくなってきたと上野。


「今回は僕が深海さんが辞めるのを止めたくて」


「私は逆。辞めればいいよ。

戻ったって社長が調子に乗るだけで

何も変わらない。

深海さんが幸せな方がいい」


でも本当の本音をいうと戻って来て欲しいと。



何はともあれ荒ぶる社長を鎮める

守護神の晶があの会社には必要だと上野。



どんな会社だよ (^_^;)





三名分の退職願を九十九に渡す佐久間。


「俺は認めへんぞ。

辞めたい奴は直接持って来るよう言うたって」


答えず無視して部屋を出て行く佐久間…

かなり怒りを感じているようだ。





二人が帰り、再び恒星と向き合う。

会社で初めて吠えて反撃されたことについて


「社長には全然伝わってなかった。

悔しいっていうより、虚しい」


「そんな簡単に変わらないだろ」



「恒星さんは?

本当は変わりたいんじゃないの?

不正に関わるのは嫌だと相手ぶん殴って

日常をぶっ壊す爆弾、投げたいんじゃないの?」


この前の夜、辛そうだったと…


「それで?同情して寝た?

さすがいい人、嫌だと言えない」


「私はあの時恒星さんが変に優しかったから

手練手管に乗ってしまった」


「何だよ、それ。そんなもの使ってねえし。

俺のせい?」


「責めてないよ、反省してるの」



あの夜のことは合意の上のことと落ち着くが

後悔しているという晶に

後悔する位ならするなと納得がいかない。



晶も恒星の背中から後悔が滲み出ていたと…

朝になって帰る時に本当は起きていたくせに

背中向けたまま何も言わなかった。


ああこの人、今すっごい後悔してるんだなって

空気が背中からびんびんに溢れていたと。



「図星?」


「図星」


「ほら、やっぱり」



想定外だったから後悔もすると恒星。

今度は晶が納得できない。



何かもう痴話喧嘩のようになってる。



そこへ京谷が入って来て

朱里と連絡がとれず会わせて欲しいという。



「どうぞ、行けば」

晶が席を立つと三郎(一ノ瀬ワタル)が現れ

「喧嘩ですか?」



晶も連絡がとれないことを伝え

マンションへ行った方が早いというが

そこには居ないという。

捜索願を出しに警察へ向かう二人。



恒星にウサギの写真を見せる三郎。


「どこにいる?飼い主」


三郎と二人ネットカフェにいる朱里に

会いに行く。



晶と京谷が捜索願を出しに行ったと聞き


「は?バカじゃないの」


「バカなんだよ、よく知ってんだろ」





『生きてます。二人揃って、バカじゃない?』

朱里からのメッセージに驚き

辺りを見回す晶と京谷。



『朱里さん、今どこ?』

晶からの返信をみて


「人に優しくされると

自分が優しくないのが悲しくならない?」


「だったら自分も優しくしたら

いいなじゃないですか?」


三郎、いいこと言う♪




朱里から返事がこないことを心配する二人。

人騒がせだと言う京谷に

朱里が感謝していたことを伝える。



自分も京谷に救われた時があったから

ずっと幸せでいて欲しいと思っていると。


「誰か素敵な人と…」


「勝手に決めるなよ!

晶も朱里も母さんまでもどんどん進んでさ、

俺だけ置いていかれたままで、

俺はまだ晶のことが好きなんだよ!」



愛が何だとかわからないけど

晶が考えていること知りたいし喧嘩もしたい、

もう一度やり直せないか考えて欲しいと。



戻らないで欲しい!

京谷の優柔不断は治らないよ (-_-;)




『5tap』に戻る晶。

居場所はわからないけど朱里と連絡がついたと。

京谷が恒星に宜しくと言って帰ったと聞き


「キモっ。

晶さんてああいう男が好みなんですねー」


「恒星さんの好みは呉羽(菊地凛子)さんでしょ

お互いに全然違うね」


「俺、髭だしな」


「キモい笑顔だし」


「今はキモくない」


「そうなの?」


「髭は剃らない」


「剃ってなんて言ってないよ」


「仕事も全部なくなるかもしれない」



そこでまた晶の電話が鳴る。


「出れば?大事な話かも」


「こっちの話の方が大事」



今度は恒星の電話も鳴り出す。

お互い出ようということになり…

電話は呉羽とカイジ(飯尾和樹)からだった。



呉羽が軟禁?されているホテルへ向かう二人。

部屋にはカイジの姿も。



これから呉羽一人で謝罪会見を開くと。

世間やスポンサーや株主を納得させる為だが

カイジは反対だという。



手術をした時に『新しい呉ちんになっただけ』と

カイジから言われ、プロポーズしたと話す呉羽。

OKをもらった時に鐘が鳴ったという。

出会った時ではなかったことに驚く晶。




部屋で謝罪会見を心配そうに見守る三人。

とても辛そうなカイジ…



子どもの予定は?と聞かれ、キレる呉羽。


「あのさ、結婚って子ども作る為にするの?

一緒に居たいから結婚したの。

それ以上に何かある?」



次に世間を騒がせたことについて

夫のカイジは何と言っているか聞かれ



「いやいや、騒いでるのはあんた達だよね?

何で私が謝らなきゃいけないの?」



反省していないのかと騒ぐマスコミ。

ここに出てきたことを反省していると返し


「橘呉羽はカイジの妻である前に呉羽です。

これからも好きに生きようと思います。

カイジと一緒に」



呉羽の言葉に喜ぶカイジたち。



そして何しに来たのかと怒るマスコミに


「自分以外の何者にもなれないってことを

確かめに?ほいじゃー」


手を振り、会場を出る呉羽。



「呉ちん、最高!迎えに行って来るね♪」


嬉しそうに部屋を出て行くカイジ。



「爆弾、投げたなー」


感心する恒星と晶。



「話の続きは?

仕事も全部失くすかもしれない話」


カイジや呉羽みたいに潔い人間は稀で

二人とも自分はそういう人間ではないと。


「たまに感情的になったりすると

ロクなことがないし」


「感情的になったらなったで後悔する」


「リスクは侵したくない。

それでも人に支配される人生はごめんだ。

俺、バカか?」


「いいんじゃない、バカで」



呉羽が爆弾を投げたことで

何かが吹っ切れた二人。





ネットカフェに朱里に会いに行く晶。


「あの会社で働けなかったからって

自信なくすことないよ」


どこか別に朱里に合う場所がある、

自分もこれから探すと。



晶の胸に顔をうずめ泣き出す朱里を

優しく抱きしめる。





翌朝、出社した晶を見て喜ぶ上野。

そこへ九十九が入って来る…


「えらい長いバケーションやったね」


「二日です」


「はよ溜まってる仕事片付けろよ。

回るものも回らへんで!」



相変わらずだ…やはり反省していない。



珈琲を運び、話を聞いて欲しいと言う晶。

朱里から預かった退職届を渡す。



「一瞬やったな~」


「社長は私たちをどう思ってますか?」


「どうって、社員やろ」


「社長が言うように社員は替えがききます。

だけど私達にとっても上司は替えがきくんです。

社長の怒鳴り声はまるで恫喝です」



よく言った!



仕事がきちんと出来てたら怒鳴ったりしないと

返す九十九 (-_-メ)


「普通に話して欲しいんです。

矢継ぎ早のメールも追いつけません」


「普通のスピードやろ?

どんだけチンタラ喋ったらええっちゅうねん!」



まるで分っていない (-_-;)



「みんなが社長と同じじゃないんです」


「お前らがボンクラなんじゃ!」


「社長以外全員ボンクラなら

社長の言葉は社員の誰にも

通じてないことになります。

悲しいと思いませんか?」



言葉に詰まる九十九…

集まって来る社員たち。



「私は悲しいです。

社長と言葉が通じなくて。

一方通行の関係はシンドイです」



人間だから嬉しかったり悲しかったり

間違えたりもする。

もう限界って思ったりもする。



今までお世話になりましたと退職願を渡す…


「自分を殺して本当に死んでしまう前に

辞めます」



席を立つ晶…やったね (*^^)v



「ちょっと待て、深海!

こんなの認めへんぞ、何が不満やねん!」



「何が不満か、たくさん言ってきたよ!

俺も深海さんも。

少しくらい聞いてくれたっていいじゃない」

と佐久間が声を上げる。



「私もぬるま湯から片足出すから聞いて欲しい」

と松任谷。



「監視カメラが嫌です」


「怒鳴り声で集中できません」


「社長の悪評のせいで新入社員がきません」



次々に意見をいう社員たち。



「深海さん、次の職場でも頑張って下さい」

と上野。


「上野、よく言った!深海さんからの卒業!」


拍手が湧きおこる。


「俺は認めへんぞ!」


全員が九十九の言葉は無視 (^^)v





一方、事務所を整理する恒星。

先輩を呼び出し架空請求のことを話す。

不正を表沙汰にして叩こうと思っていると。



粉飾に加担し、関連会社の脱税調査を促す…

自分なら全て忘れて見なかったことにすると


「こんな不正はどこにだってあるだろ?

お前が人生を賭けることはないんだよ」


「逆です、取り戻そうと思っています」



税務署に報告し

その足で会議中のタカナシの元へ…



三百万と書類を放り投げ


「もう手は貸しません。

あんたらの所得隠しも

ついでにたれ込んでおいたから。

…あ、一発殴っていい?」



嬉しそうに会議室を飛び出す恒星♪





事務所の看板が外されるのを眺める晶と斎藤。

立ち合わないのは恒星らしいと笑う。

二人とも彼が今何処にいるか知らない…



「また別の飲み友達、出来るよ。

周年パーティ、来るよね?」


「はい、今年こそ

ナインテイルドキャッツ飲みます」



兄のことで泥酔していた恒星と

愛想よくみんなにお酌してた晶が

去年飲みそこなったヴィンテージビールだ。





三郎の店にラーメンを食べに行く晶。

朱里はその店で働いていた。

晶はまだ就活中…



出前から戻った三郎は

メールだけだと恒星さん不足だと淋しそう。





晶の部屋を訪ねる京谷。

関連会社なら紹介できると言ってくれるが

自分がどんな仕事をしたいのか

これからどうしたいのかゆっくり考えると。



「この前の返事だよね?ごめんなさい」


「だよなー、そうだよな。

それでも言いたかったんだ。晶、今幸せ?」


「これはこれでアリかな」



京谷が帰った後、恒星から電話が入る。


「生きてたんだ」


「死なねえよ」


「明日『5tap』の周年記念パーティだよ。

今年こそナインテイルドキャッツ飲まないと。

…来ないつもり?

ビール飲もうよ、一緒に飲みたいよ」



素直に言えた晶。





『5tap』の二周年記念パーティが始まる。

客の中には三郎と朱里の姿も。

佐久間、松任谷、上野は晶に謝るようにと

九十九を連れて来る。



九十九を見て隠れた朱里は


「採用する秘書、採用する秘書、

みんなに嫌われる呪い」


と遠くから呪いをかける (^_^;)




その頃、恒星と晶はビールの蔵元にいた。

無職なのにいいのだろうかと言いながら

10年物のナインテイルドキャッツを注文。



今は仮住まいのアパートにいると恒星。


「何もないんだよ、命があっても人生終わり」


「終わってないよ、変わっただけ」


乾杯する二人。



そして呉羽とカイジはシドニーにいた。

やはりビールで乾杯する二人。



京谷は新しい出会いを求め、合コンに参加。



『5tap』に連絡する晶。

みんな好き勝手に飲んでいると聞き安心する。



何故か九十九と肩を組み、盛り上がる朱里。

和解したのだろうか (^-^;




近くに教会があり、16時に鐘が鳴ると聞き

行ってみる恒星と晶。



「鐘、聞きたいな。聞こえないかな」


「うーん、我々の感覚は退化してますからね」


「鳴らなくても聞こえなくても

一緒にいることって出来るのかな」


「それはわからないけど、俺たち次第じゃない?」



16時、鐘が動き出す…

恒星の手を握る晶。




それぞれに新しいスタートをきった5人。

久しぶりに再会した恒星と晶の

お互いを見る目が優しく、微笑ましかった。

ようやく素直になれた二人。




晶が会社を辞める時、

みんなも九十九に本音をぶつけスッキリした。

恒星が不正を暴き、殴ったことも。

呉羽を見て爆弾を投げ、前へ進んだ二人♪



獣になれたりなれなかったりするごく普通の人が

少しづつ変わっていく姿を描いたこの作品。

最初は晶のセリフを言うのがしんどかったと

新垣結衣が語るように見ていて少し辛かった。



でも恒星の饒舌な喋りやマスターの返しなど

何気ない会話が妙に面白く

不思議系の呉羽や三郎もいい味を出していた。



京谷はクズではなく平均的な日本男児だと

作者は言うが、確かにそうかも。

そんなダメ男も田中圭が演じると憎めない。



最初ウザくて面倒臭いと思った千春も

回を重ねるごとにキュートに感じたのも

田中美佐子だったからかもしれない。



非常識で自分勝手で大っ嫌いだった朱里も

後半は可愛く、愛おしい存在になった。

それも黒木華のおかげかな。



そして毎回笑わせてくれた松任谷♪

九十九に怯える表情や

監視カメラの前で踊る姿など

伊藤沙莉、最高!



このドラマのキャスティングの素晴らしさに

本当に感心した。

次回作も期待してます (^^♪


獣になれない私たち 日本テレビ





2018年12月9日日曜日

「獣になれない私たち」第9話のあらすじと感想:ただの飲み友達?それとも?揺れる恋心…傷ついた彼女と彼がよりそう運命の一夜

遂に一線を越えた二人…




クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。




恒星のベッドで目覚めた晶。

事務所のソファーには恒星が寝ていた。

コーヒー豆が切れていたので二人でカフェへ…




今月末が締切りの不正の書類に印鑑を押したか

尋ねる晶。

月末までには出すと答える恒星に


「どうにもならないの?」


「ならない。

一度始めた悪事は続けるしかない」



誰かを傷つけるような悪事ではないし

恒星がいいならいいと思うと。



「晶さんは電車のホームはもう怖くない?」


「うん。

また怖くなったらそう言ってもいい?」


「いいよ」


「恒星さんも言ってね、聞くから」



まるで恋人同士のような会話、微笑ましい。





職場では松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)が

契約を取ってきて

晶のアドバイスのおかげだと嬉しそうに報告。

朱里(黒木華)もSEメンバー達と馴染んでいた。



その様子を見ていた九十九社長(山内圭哉)は

これからは雑事は秘書にやらせると

晶を営業部長に任命する。



突然のことに首を傾げる晶に

自分のせいかもしれないと佐久間(近藤公園)。

給料を二倍にしたら転職しないと言ったと…



社長の思考回路を想像すると

バリバリ仕事を取ってこさせて業績が上がれば

辞めそうな社員の給料を上げて

引き留められると考えたのではないか。



晶に対する期待値が凄いと呆れる松任谷。



そして朱里には秘書を任命する。

大丈夫だろうか…とても心配 (>_<)





恒星の事務所に三郎(一ノ瀬ワタル)が

恒星と呉羽(菊地凛子)が『5tap』の前で

抱き合う写真が週刊誌に掲載されていると

大騒ぎで飛び込んでくる。



『5tap』で週刊誌を見た呉羽は

「超面倒くさい」


「俺のセリフだよ」と恒星。



呉羽曰く、前の事務所の嫌がらせ。

カイジが契約を解消すると決めた途端に

記事が流れたという。



晶は、カイジが誤解しないか心配するが

それは大丈夫らしい。




ネットに呉羽が超人気バンドのボーカルとも

関係していたという記事が載ったせいで

今度は『5tap』の前に記者達が押し寄せる。



半年前の話だけど事実だという呉羽。

そして一人、記者の前に出て行く…


「ここ迷惑なんで解散」

ボーカルとの関係を聞かれ

「関係してようがしてまいが関係ある?」



関係があったとざわめきたつ記者たち。



「誰と誰がしようがどうでもよくない?

あなたもするでしょ、人間だもんね」



火に油を注いだだけ…

恒星は三郎に呉羽の回収を命じる (^_^;)





日曜だというのに朱里の元には

社長から何件もメッセージが入る。



そこへ千春(田中美佐子)が訪ねて来て…

玄関の靴を見て嬉しそうに

「晶ちゃん、居るの?」



顔を覗かせた朱里と目が合いビックリ!

慌てて荷物をまとめて逃げ出す朱里。

京谷(田中圭)に連絡する千春。



晶の部屋へ逃げ込むが

すぐに千春が訪ねて来て再び鉢合わせ…





『5tap』の前では連日記者が張っていて

取材を断りながら中へ入る恒星。



外でいちいち客のことを捕まえるらしく

周年の準備もあるし暫く店を休もうかと

困り顔のマスター(松尾貴史)。



テーブル席へ目をやった恒星は驚き

「あれ何?」

「反省会」



晶が千春に事情を説明していた…朱里も一緒。



「育て方間違えちゃったかしら…」

嘆く千春。



「そんなことは…」

自分の気持ちを言えてなかったり

もっと早くに決断できていればという晶に


「そうよ、長過ぎ!」

時間はあっという間に過ぎてしまうから

思い立ったら早く動きなさいと説教。



そして朱里に向かって「あなたも!」

夫が倒れて病院へ運ばれた時に

京谷が一緒にいた朱里を連れて来て

その時以来らしい。



「その節はきちんとご挨拶も出来ずに…」

頭を下げる朱里。

余裕がなくあの時キツくあたったと謝る千春。



「それにしても、京谷よ!」再び怒り出す。



京谷がいなければ死んでいたかもしれないし

自分が甘え過ぎてダメになった。

だから育て方を間違えたというと

自分を助けたのも、自分が今生きているのも

間違いになってしまうと朱里。



「朱里さんが生きてて良かった」

泣き出す晶…



「なんで深海さんが泣くの?

私まで泣けてくるじゃん…」



結局三人とも泣き出してしまう (^_^;)

でも京谷が店に着いた頃には大笑い。



三人で飲んでるからそっちへ行ってろと

千春に怒られ、恒星の隣に座る。



「晶とただの飲み友達と聞いたんですけど…」


「はい」


「え、そうは言っても…」


「?…ああ、俺と晶さんやってませんよ。

あの時はムカついてたからツイ嘘を」


「え?それツイで済みますか?」


「いや、でも殴られたし」


「殴ったけど…」


「じゃあ、おあいこってことで」


「おあいこって…」



だが、自分で確かめもしなかったこと、

自分のことを棚に上げて

晶が浮気したことにムカついていたこと、

それでも許すのが愛だって思ったりもして

自業自得だと…



本当にサイテー。

大体、呉羽は恒星の元カノで人妻なのに

よく恒星に文句が言えたもんだ。



結局晶と恒星がどうという問題ではなく

自分と晶が向き合ってこなかったのが問題だと

振り返る。



「今さら気づいても遅いんですけど」


「遅くはないんじゃない。

今からでも向き合ってみれば」


「晶と本当にただの飲み友達なんですか?

男女の友情って信じてなくて」


「俺も。

だけど性別関係なく

人間同士でいられる相手がいるとしたら

貴重じゃないですか…壊すには惜しい」


「え、今の晶の話ですよね?

何か凄い大事そうに聞こえるんですけど」




マンションへは帰らず晶の家で

京谷の悪口大会を開くという朱里。

今、バリバリ働いていることを報告する。



「恒星さん、またね」

恒星に声を掛け、店を出る晶。

京谷のことはスルー…




「何かイイ感じじゃなかった?髭と」

嫌味だから嫌いだと朱里。



「一緒に居て楽だよ。

色んなこと話せて、頑張らなくていい」


「好きとかじゃないの?恋愛の好き」


「ん?うん」


「つまんないの」



そして二人は恋愛談議に…



自分を見失うのが恋愛だとしたら

もう要らないと晶。



相手にすがって

嫌われないように振る舞って

自分が消えていって

相手のこともわからなくなる。

そんなのイヤだし、繰り返したくないと。



「じゃあ、ずっと一人で生きていくの?」


「一人なのかな?」



女同士や同僚たち、飲み友達との時間…

そういう一つ一つを大事にしていったら

生きていけるんじゃないか

一人じゃないと。



「甘い?」


「ううん、アリかも」



嬉しそうに微笑む朱里。



「それでも愛されたいな」





翌朝ギリギリに出社した二人を

休日電源オフにして返事をしなかったことで

怒り心頭の社長が待ち受けていた (-_-;)

早く処理しろと怒鳴りつける。




慣れるまでもう少しゆっくり対応してあげて

欲しいとお願いする晶に

それなら早く慣れるよう指導するよう命じ

更に10社に営業をかけて来いという始末。



「10社営業して、秘書の指導もしろと?」


「営業優先!秘書の指導は努力目標や!

それぐらい自分の頭で考えや!」



胸ポケットの辞表を確認する晶。

でも頑張る朱里の横顔をみて手を引っ込める。



わからないところを晶に確認していると

まだかと催促の怒声が響く…



嫌だ、こんな会社 (-_-;)



帰宅してからも晶に質問し頑張る朱里。

こんなに頑張っているのに

社長は怒鳴ってばかり。

心配そうに見守る晶と松任谷。



上野から見て完璧だった接待も

「深海なら土産渡しとった!

深海ならもっとちゃんと酌できとった!」

と怒鳴りつけたらしい (>_<)



依頼された内容を確認しようとしても

朱里の質問には答えず次々と要求を出す。

しかも催促も半端ない。



営業から戻った晶は佐久間から

朱里がきんつばを買いに出かけたこと

その前は社長にいっぺんに言われて

テンパってたことを聞く。



もうちょっと使える奴かと期待していたが

ドン臭いと晶に文句をいう社長。



「社長の下なら誰でもそうなります。

みんながみんな社長と同じ速度で

同じことが出来る訳じゃないんです。

しかも入ったばかりの人に…」



「なんや!

秘書を入れろ言うから秘書にしたんちゃうんか!

最近、自分、調子乗り過ぎとちゃうか!」



そこへ朱里のミスが発覚。

売上報告と会食の案内の送付先の取り違え…

社長が大声で後始末を指示する中

戻った朱里はそっと姿を消してしまう。



きんつばと社員証が残されているのを見て

朱里が騒ぎを知ったことに気づく晶。



もうこの社長、いい加減にして欲しい (-_-メ)

晶が言う通り、メールを作成している間に

せかされて訳がわからなくなったのだ。

大きな声で怒鳴られると萎縮してしまう。




結局、晶のアパートも出て行く朱里…

落とした枕を拾い、声を掛けた三郎に

「働けなかった…」

とひと言、泣き出してしまう。



可哀想で見てられない (T_T)





一方、恒星は大熊が退社したことを知る。

不正をした経理部長から

告発は大熊の勘違いだったと報告を受ける…

監査人たちは疑惑が残っても介入出来ない。



「横領事件をほじくり返すより

騒いでた奴を黙らせて

会社の評判守る方が得策と考えた訳だ。

大熊の負け」と恒星。



恒星の前に大熊が姿を現す。

退職金を満額貰って田舎に帰るという。

経理部長は役員の甥っ子でお咎めなし。

結局、退職金を貰えなければ

老後の生活が成り立たないと怖くなり

戦えなかったと…

集めてきた架空取引の記録を

泣きながら破り捨てる。



それが普通で、みんなそんなものだから

忘れようと恒星。





一連の騒動から身を隠すことになった呉羽。

カイジが好きにしていいと言っても

ファンの殆どがネットユーザーだから

仕方がないのだ。

カイジは株主とスポンサーに説明に行っていると

スタッフも渋い顔。



「結婚した以上一人じゃないんです。

自重して下さい」


「自重する為に結婚したんじゃないの。

苦しい時でもいつでも一緒に居たいから

結婚したの」



わかるけど現実は厳しい…





『5tap』の張り紙に立ち止まる恒星。

"しばらく休みます。マスコミお断り。店主"



そこへ朱里を探す晶が通りかかる…

「ごめんなさい」と書かれた手帳が

部屋に残されていたと。



何も出来なかったと落ち込む晶に


「自分の為に何かするのも難しいのに

人の為なんて出来るわけないでしょ。

誰かの為って、所詮、自己満足だよ。

朱里の面倒みていいことした気になってただけ。

いいように使われるんだよ」


「じゃあみんなどうやって生きてるの?

誰かを助けるのは悪いことなの?

誰かの手を必要として

必要とされて生きていくんじゃないの?

辛いことを少しづつ分け合って

そうすれば…」



「ごめんなさい」と書かれたページを破り取り

ビリビリにする恒星…

「何にも出来ないよ…」





不正書類に印を押す恒星。

晶も朱里に電話をするが留守電…





「2週間もたなかったね」という松任谷に

「社長の下じゃ仕方ないですよ」と上野。



朱里の机には

「給料ゲット!」

「おちついてガンバレ」

「必要な人になる」

自分を励ます付箋が残っていた。



「しかしあれやな、

入った思ったらすぐ辞めるって

今どきの奴はあかんな!

あんなミス普通するか?

やる気が足らんのじゃ、大体仕事ちゅうのは…」



わめき散らす社長に晶は思わず



「やる気?

やる気があればミスもしないし

やる気があれば何でも出来る、

やる気ってそんなに凄いんですか?」



仕事だし、働いて給料をもらわないと

生きていけないから働く。


認められたいし

要らない奴だと思われたくないから

出来ることはする。


ゴミ出しも雑用も毎日のコーヒーも

社長の無茶苦茶な要求にも耐える。


怒鳴られて頭真っ白になって

誰だってミスしちゃうような状況でも働く。



社長に逆らうと怖いから、面倒だから、

黙ってやり過ごして

みんな無茶苦茶だと思っているのに

表向きでは言うこと聞いて裏で文句言って。

目の前で誰かが怒鳴られても誰も助けない。


「これが平和ですか?

みんなにそうさせているのは社長です。

普通はしないミスをさせたのも社長です!

こんな会社でどうやって働けっていうんですか」



「ほな辞めたらええ!

さっさと辞め!今すぐ辞め!

文句しか出えへん社員、要らんのんじゃ!

ここは俺の会社や!」



晶が一人辞めたところでどうとでもなる。

前の営業部長が辞めた時も同じ。

みんなそれがわかっているから何も言わない。



社長の言葉に皆、俯いてしまう。

誰も何も言わない…みんなを見渡し



「失礼しました。

出すぎたことを言って

申し訳ありませんでした」



頭を下げて事務所を出て行く晶。

悲しそうに下を向く松任谷が印象的…





一方、もう出来ない、他をあたって欲しいと

決算報告書と三百万を返す恒星。



たかだか三百万で印鑑を押してくれる人は

そういないと断られる。



訴えると言っても

関連会社の一つが潰れても痛くも痒くもない

粉飾に加担した税理士として全てを失うと

脅されてしまう。



「お願いします、勘弁して下さい」




恒星の事務所を訪ねる晶。

入れ違いに男が出て行く…

中では床に正座をする恒星の姿があった。



「どうにかしようとした?」


「うん、した。けどダメだった。

…どうした?晶さんも何かあった?」


恒星の隣に座る晶。


「会社で初めて吠えた」


「爆弾投げた?」


「投げようとして投げられた。

私は必要なかった。

居なくてもどうとでもなる」



優しく抱きしめる恒星。

そして二人は…

傷ついた獣が互いの傷を嘗め合うようで哀しい。



翌朝…声を掛けずに部屋を出る晶。

背中を向けた恒星も実は起きていた。



外に出た晶は立ち止まり

「間違った?」




え!?

間違いなの?




次回いよいよ最終回。

二人の関係はどうなる?



朱里は又働くことが出来るのか?

そして呉羽は?



あのパワハラ社長は絶対に赦せない!

全員でボイコットして思い知らせて欲しい。

結局、最後まであのままなのか?

ギャフンと言わせてスッキリさせてー



確かに誰か一人居なくなったところで

結局会社は回っていくものだけど

人を大切にしない奴に誰もついて行かない。



第1話、この社長のせいで

電車のホームが怖くなった晶。

ドラマ的にこのまま放置ではなく

天誅を下すなど?決着をつけて欲しい。



獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ




2018年12月2日日曜日

「獣になれない私たち」第8話のあらすじと感想:新しい恋が動き出す!不器用な獣が今頃気づく恋心

やっと出来た兄弟喧嘩♪





クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。





恒星は呉羽(菊地凛子)の夫・橘カイジの仕事を

引き受けたが二度もドタキャンされ

未だ会えずにいた。

恒星を意識して本当は頼みたくないのではと晶。



「だったらそう言えばいいだろ」


「言えない人なのかも」


「自分みたいに?」



京谷(田中圭)とハッキリ別れたという。



「会社の方は?」

とマスター(松尾貴史)。



仕事内容は嫌いじゃない、

部下たちも変わってきた、

取引先も無下にはしたくないし

SEの佐久間(近藤公園)にも迷惑かけたくない。



「いい人継続で、現状ダラダラ継続ですか…」

相変わらずの恒星。



「懐に爆弾。

(退職願を)常に懐に忍ばせておいて

いざとなったら出す、バーン!」



何かふっきれたみたいで明るい。



解体業者から恒星に電話が入る…

福島の実家を解体するのだ。



「最後に見に行かなくていいの?」とマスター。


「兄貴だったら行って、涙の一つも流したかも」


「知らせてあげないの?」と晶。


「失踪中。現在居どころ不明」



現実から逃げているという。




給料を今の1.3倍だすと佐久間を引き留める

九十九社長(山内圭哉)。



お金の話ではなく

みんなが九十九に気を遣って

いつ怒鳴られるかビクビクしている

空間が辛いのだと。



「緊張感あってええやないか。

わしが取ってきた仕事で

社員全員食わしとんのや」



「仕事ってさ、人生の三分の一なんだよ。

その間ずっと緊張してたら

人は死んじゃうんだよ」



人生とは緊張と戦いの荒波を

どんぶらこと潜り抜け

ズバーっといくものだと九十九。



「それは九十九さんの人生でしょ。

九十九さん、経営者に向いてない」



呆然とする九十九…



そこへ晶が辞表を胸に

「秘書の採用はどうなりました?

せめてアシスタントを入れて下さい。

もし通らないというのなら…」



適当に入れておいていいと言われ拍子抜け…

社長の様子からSEも増やした方がいいと

松任谷(伊藤沙莉)。



「監視カメラ無くしてくれないかな~」

と言い出す安藤(犬飼貴丈)。


松任谷は「私もう慣れた」

カメラの前で踊ってみたが全然大丈夫だったと。

社長が見ないことに気づいたのだ (^_^;)



カメラの前で踊る松任谷と安藤…



採用を任されたものの担当者曰く

転職サイトの口コミが酷く応募者がない状態…



"社長が人を殺しそうな目をしている"


"社長が怒鳴ると心臓がきゅっとなる"



「全部真実だね」

一人だけ応募があり社長に報告したが

忙しくて放っておかれていると聞き

「直ぐに呼びましょう」




やって来たのは…

「お名前は長門朱里(黒木華)さん。

何で?何で私がいる会社に?偶然?」



そんな偶然あるわけないと朱里。



「あなたお人よしだから

何とかしてくれるかもって」



ブランクが5年あって大した資格もなく

30歳を過ぎると応募できるところは少ないと。



そこへ九十九が入って来る。


「どうかな?いけそうかな?

前職がブライダル…何も関係あらへんやん!」


「でもブライダルをやっていたってことは

臨機応変な対応が出来るということで」


フォローする晶。


「趣味は…ネットゲーム!?

あんなもん何がおもろいねん!

ピコピコピコピコ!」


「でもPCは余裕で使えるということで」


「えらい肩持つな。

深海が気に入ったいうんやったら…」


「いや、ただ単にちょっと知り合いなんで。

繊細な方なので社長のキツイもの言いが

どうかなって…」



晶の知り合いと聞いて採用を決める。

試用期間を設けてどこに向いているか

面倒をみてやれと出て行く。



「やった!

私が働いた方があなたも得でしょ」


「私、京谷と別れた」



別れたのが2週間くらい前だと聞き

自分もバイバイしたと朱里。

マンションをくれると言って出て行ったと。



「あんた達、何やってんの?寄り戻せば?」


「自分で決めたことだから」





一方、法人監査の仕事を手伝う恒星は

内通者にトイレに連れ込まれ

不正の件はどうなったかと責められる。



不正調査は管轄外だと説明しても

納得してもらえず…

監査法人ではないと名刺を見せると

ひったくり走り出す。

経理の大熊という人物らしい。




そこへ兄・陽太(安井順平)が見つかったと

叔父から連絡が入る。

怪我をして働けなくなり

食べる物に困って

酔っ払いからお金を盗もうとしたところ

警察に捕まったそうで…

処分が決まるまで恒星のところで

面倒をみて欲しいと。

妻子には連絡しないよう泣きついたという。



事務所に連れて帰った恒星は


「何やってんだよ。迷惑かけないでくれよ。

こっちだって手一杯なんだから」



食べられらないなら

母親と一緒に山形の親戚に世話になるか

埼玉の奥さんに連絡するとか…

気がつくと陽太の姿はなかった (>_<)



探しに出たところで晶とバッタリ。

事情を説明し、留守番を頼む。




一人で戻った恒星は、晶に陽太のことを話す…

震災で父親から継いだ工場が回らなくなり

借りてはいけない所からお金を借りて、倒産。

プライドがズタズタになり行方をくらました。



「私に似ていると言ってたよね?

いつも笑顔の人気者で本気で大嫌いだった」


「そんなこと言ったっけ?」


「酔っぱらって適当にパラパラ話して

憶えてなくても、全部覚えてます」


「ゲームの話ってしたっけ?」



子どもの頃、毎日二人でやっていた

『生き残り頭脳ゲーム』のことを話し出す。

どうしても兄貴に勝てなくて悔しくて…

でもある時から急に勝てるようになったと。



最初は嬉しかったけれど

わざと負けてくれていることに気づいた。



「私はゲームでそんなことしない」



高校の時、兄貴は成績優秀でみんなの人気者。

同じような彼女がいたけど俺に寝取られたと

話し出す。



「サイテー」


「そう、サイテー」



でも彼女の心を繋ぎとめられなかった

自分が悪かったと兄貴は言った。



「気味悪いだろ?」


「そう言うしかなかったんじゃない?」


「いや、理解できない」


「わざわざそういうことする

あなたが理解できない」



それは若気の至りだと…



結局、会社を続けることに拘り

従業員もリストラ出来なかった兄。



「いい人の末路は悲惨」



そんな兄を助けた恒星も

いい人ってことになると晶。



いい人なんかではなく自分に助けられた時に

どんな顔をするか見てみたかったからだと言うと



「お兄さんを助けた理由なんかいる?

助けたかったから助けた、

それでいいと思うけど。

男の人のプライドって面倒臭いね」





初日から寝坊をして

休んだ方がいいかと電話をしてくる朱里。

お昼からでいいから来るようにと晶。



12時半になっても出社しない…



「初日リタイアって初じゃない?」

と松任谷。

「僕よりダメな人がいるってホッとしますよ」

と上野。



そこへ変な女の人がいると呼びに来る佐久間。

朱里が廊下で膝掛を被り、座っていた  (-_-;)



ようやく仕事を始める朱里。

そこへ京谷が契約書を持って訪ねて来る。



隠れる朱里にお茶を出せと叫ぶ九十九。

時間がないと辞退する京谷に

今度はお土産を用意しろと。



対応する晶の手から手土産を奪い

京谷に渡す朱里。



驚いて二度見する京谷に

「お疲れさまでした」

元カノ二人が並んでお辞儀 (^_^;)



京谷の姿が消えてから

顔を見合わせて大笑いする二人。

明るく笑う朱里を初めて見た。





カイジが極秘結婚をしていた記事が出る。

相手はモデルの呉羽だと呉羽の写真も。

デザイナーと書いてないし

ブランド名を載せてくれれば

宣伝になったのにと呉羽。





その夜『5tap』に立ち寄る晶。

マスターから恒星の兄の写真を見せられる。

そこへ京谷が現れ…



「いつの間に朱里と?」


「流れで…、マンション出たことも聞いた」



京谷の父の葬儀に行けなかったことを謝り

千春(田中美佐子)のことを心配する晶に

四十九日が過ぎたら自分から話すという。

晶のことも朱里のことも。



あれからずっと晶が言ったことの意味を

考えていると…

「俺は晶に何を求めてたんだろうなって…」



そして恒星とつき合うのかと質問。


「その発想なかった」

ただの飲み友達で気を遣う必要もなく楽しいと





恒星の事務所の前で大熊が待っていた。


「経理部長が一千万の横領でしたっけ?」


「三千万です」


「経理部長ってとこは否定しないんですね」


「カマかけないで下さい」



正義感から告発したのではなく

ずっと部長に苦しめられてきたので

一矢報いたいという。



「一矢報いたい相手が目の前にいていいですね」



声をあげればいいし、殴ればいい。

本当に苦しいのは敵が誰かわからないことだと。


「誰に一矢報いたらいいかわからない、

誰に怒ったらいいかわからない、

消化できない怒りのことですよ」





「震災なんてなけりゃ、

あんな事故が起きなければ

あそこで生きていけたんだ…」

陽太の言葉が蘇る。





恒星の事務所の前で陽太を見かけた晶は

手を貸して欲しいと声をかける。



そして一人では入りづらかったからと

三郎(一ノ瀬ワタル)の店へ連れて行く。



「恒星の彼女ですか?」


「飲み友達です。

お兄さんのことも聞いてます。

生き残り頭脳ゲームが強かったって」



恒星の方が強く、途中から一切勝てなかったと…



「あいつそういうとこあるんです。

超然とかっさらってく…

真面目にやってる方はバカみたいで」



「わかります。

お兄さんと私、似てるって言われました。

優等生のお人よしだって」



誰にも迷惑かけずにやってきたのにと陽太。

突然3万2千583円を貸して欲しいと言い出す。

自分だったら貸すから、晶に頼んだのだ。



「頼まれるときいちゃいますよね」



晶が手を貸してくれと言ったのも

自分に似ているならそう言えば来てくれると

思ったからだと気づく陽太。

恒星の言う通り二人は似ていた。



三郎から連絡を受けて迎えに行く恒星に

お金を貸したことを伝える晶。

「金額は3万2千583円、端数まできっちり。

何だと思う?」





翌日、出かけたいという陽太の後を尾ける。

現金書留を送っていたことを叔父に伝えると

妻に送ったのではないかと…

早速確認すると毎月家賃を送ってくると。

もうお金は送らなくていいから

代わりに離婚届を送るよう伝えて欲しいという。




『5tap』でマスターにそれを話す恒星。


「どんな形でも繋がっていたいと

思ったのかもしれないね」


「もうぶっ壊れてんのに現実見ろって話だよ」



「現実だけじゃ生きていけません」

話に入ってくる男(飯尾和樹)…



人の脳はストレスフルな環境では上手く働かない

そんな時は夢が必要だという。



「夢じゃ食えませんよ」


「聞いてた通りの人だな、恒星さん!」



なんと男は『橘カイジ』だった!



呉羽からほぼ毎日この店にいると聞いて

恒星に会いに来たのだ。



呉羽とは友達の紹介で

ゲームの女性キャラの衣装のアドバイスを

もらっていたのだという。



呉羽と話している内に

自分も頑張らなくてはと思えて

会社の上場を考えた。



昔、ぶっ壊れたことがあり

少しでも現実から遠ざかりたくて

ひたすら家でゲームをやっていた。



世界中には今でも昔の自分みたいな人がいて

自分達はその人達の為にゲームを創る。

その人達がどんなに回り道をしても

夢をもって明るいところへ向かえるように。



「ようこそ、新しい世界へ!」


「おとぎ話ですね。

住む家を理不尽に奪われ

風評被害で会社が潰れて

3万2千円すら工面できなくなった男が

この世に居てどんな夢を語る?


ゲーム?無いだろ。

昔は苦労した?

そんな話ね、どん底にいる人間からすりゃ

成功者の戯言ですよ」





翌朝、検察から連絡があったと陽太を連れ出す。

妻子の元へ向かっていることに気づいた陽太は

タクシーを降りると言い出し…



「マミさんが離婚届送れって。

夢なんて微塵もねえよ。

毎月家賃払ってるからって意味ねえんだよ」



タクシーを停めて歩き出す陽太…



家賃払って家族守ってるつもりか、

昔からピントがズレていると

小4の時の話を持ち出す恒星 (^_^;)



それを受けて彼女を寝取られた時の話を返す兄

…昔の話で互いを責め合う二人。



困り果てた運転手が

「お客さん、いい加減にして下さい!」

すると二人同時に

「うるさいな!」



「今、兄貴と喧嘩してるんだよ!

誰に怒ったらいいかわかんないから

お互いに向き合って怒るしかないんだって」



その後、肩を並べ歩く兄と弟…



実家の解体が完了したことを伝え

写真を見るか尋ねると


「いいや、いつか見る。

会社の借金助けてくれた時

なんかヤバイことした?」

気遣う兄。


「は?なんの話?」

気遣う弟。


「やっぱり離婚かな…」


「離婚だろう。

まあ旧消費税くらいは希望もあるんじゃない?」




陽太の姿を見つけ走り寄る娘。

「ママ、パパ帰って来たよ!」

「お帰り…」

泣きながら陽太の胸に顔をうずめる妻。



良かった…



帰りのバスの中で解体前の写真を見ると

そこには頭脳ゲームが写っていた…

涙ぐむ恒星。

本当は兄貴のことが好きだったのだ。




事務所の前には晶の姿が…

ネットオークションで買ったと

嬉しそうに頭脳ゲームを見せる。



「兄弟対決、今やったらどっちが勝つか」



差し入れのビールも用意してると。



「兄弟対決は終わった。

次は晶VS恒星、やろうぜ」



ゲームをしながらカイジに会ったことを話す。



「ふざけた奴だったわ~

本気で夢語るような奴で

俺が兄貴のことで八つ当たりしたら

毒舌でいいね、信用ができるだって。

あれは呉羽と気が合うわ」



自分は呉羽のことが好きだったんだなと。



「今頃?まるわかりだったよ」


「あ、そう? 俺、ダサっ!」


「ダサくはない」



ゲームを楽しむ二人…

陽太が借りたお金を渡そうとすると

いつの間にか眠っている晶。



ベッドへ運び布団をかけてドアを閉める。

ドア越しに寝顔を見る

恒星の目が優しく、そしてどこか淋しい。




呉羽への思いをようやく認めた恒星。

今は晶に思いを寄せていることに気づいてる?

手遅れにならない内に素直になって欲しい。



そしてようやく心から笑えた朱里。

笑顔が可愛かった~

やっぱり晶は本当に天使だと思う。



京谷との腐れ縁も断ち切ったことだし

周りの人を幸せにするだけでなく

今度は晶自身が幸せになって欲しい。



それにしてもカイジが飯尾とは…

何も言えない (-_-;)


獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ






2018年11月25日日曜日

「獣になれない私たち」第7話のあらすじと感想:かわいくなくて、何が悪い!本音を彼にぶつけた日…堂々巡りの恋に大きな決断が

やっと自分の人生を取り戻した晶♪




クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。




恒星の札束を見て心配する晶。

粉飾した税務申告書類に印鑑を押す代わりに

貰った『悪いお金』だという。

やむを得ない事情で一度だけ粉飾に加担し

脅迫されて抜け出せないと。



刑事罰になるかはわからないが

確実に税理士としての信用は失う。

「命があっても人生終わり。

人生の残り時間を引き延ばす為には

苦しくても続けなければならない。



だがしかし、その男は反乱を起こす」



「?」



爆弾を作り、逆に相手を脅迫する

『太陽を盗んだ男』という映画の話だと (-_-;)



「映画の話?どこから?」


「全部。

この3百万は呉羽(菊地凛子)に貸す為に

銀行からおろしてきた普通のお金」


「真面目に聞いて損した」


「真面目に話さないだろ、お酒の席で」



そうやって呉羽と真面目に話してこなかったから

今こうなっているのではないかと晶。



京谷と本音で話してこなかったから

今こうなっているんじゃないかと言い返す恒星。



初めは話していたという。

でも彼と出会って初めて人に愛されることが

こういうことかと思ったら言えなくなった。



「晶さんにそんな風に思わせるなんて

京谷もすげえな」





京谷の寝たきりの父親の容態が悪くなり

病院へ入れるかどうか家族の意見が分かれる。

このまま家においておくと死んでしまうが

病院に入ったところで延命措置になるだけ…

千春(田中美佐子)は在宅介護を希望していた。




部長の橋爪(山口馬木也)に

晶とつき合いながら

部屋に元カノをおいていたことを話す京谷。

結局、マンションをあげたことも。



「バカか、お前!?」



他に方法がなかったと。

晶の部屋の更新が来月いっぱいだから

二人で住むマンションを探しているところ。



「今こじれて喧嘩してますけど

ずい分待たせちゃったし、ちゃんと責任を」


「お前のそれ何なの?責任責任て」


「そういうもんでしょ?」


「深海さんのこと好きなの?」



よくぞ言った!



「好きですよ。

好きじゃなかったらこんな苦労しませんよ」


「お前の幸せって何?人生の目標!」


「子ども欲しいし、幸せな家庭。

そういうもんでしょ?」



晶を選んだ理由がよくわかると部長。

京谷ってつまらない (-_-;)





録音機能付き監視カメラが設置された事務所では

その息苦しさから有休をとる社員も多く

松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)も

ストレスで息が詰まりそうになっていた。



晶とSEの佐久間(近藤公園)は

カメラがあったところで

九十九社長(山内圭哉)は見ないし聞かないと

わかっていたが…



たたでさえ圧が強い人なのに

社員への脅しでこういうことをして

何も言えなくさせてしまうのはダメだと佐久間。


「俺は仕事って信頼だと思ってるのね。

信頼してもらう為には言葉も尽くすし

努力もしたい。

それ諦めちゃったら関係性って作れないでしょ」



淋しそうな佐久間。

社員のこういう気持ちわからない

九十九はバカ社長だ。





千春の荷物が届かないことを

『5tap』のマスター斎藤(松尾貴史)に話す晶。

宅配便泥棒ではないかと。

配達番号を問い合わせても千春から返事がない…



そこへ呉羽が入って来ていきなり晶にハグ。


「晶に会う度にワンハグ。

百回ハグする頃には許して貰えるかな?」


「千回」



呉羽のこういうところ、可愛い (#^^#)



結婚したのだから落ち着けばというマスターに

カイジも自分も気にしないと呉羽。

どういう人か尋ねられると『沁み込む系』だと。

お似合いの夫婦なのかもしれない。



今日は恒星がカイジの会社を担当してくれるのか

返事を聞きに来たらしいが…



「迷ってるんだな~」と晶。



会社は大きいし、ギャラもデカいのに

何を迷うのかわからないという呉羽。



「呉羽さんて罪な人ですよね。

いいな~、呉羽さんて」


「晶もいいじゃない。晶、好きだよ」



周りの人に気を遣って色んなこといっぱい

ぐるぐるぐるぐる考えているところが好きだと。



「欠点じゃん」



相手のことを考えられるって凄い能力だと呉羽。

使い方によっては凄い武器になるが

自分にない能力だから使い方は不明 (-_-;)



二人で店を出ると恒星がやって来る。

恒星の事務所で飲もうと言う呉羽だが

『5tap』へ行くと恒星。



「もしかして又石橋かなんか叩いてらっしゃる?

既婚の女と夜中に同じ部屋にいるのは

ハイリスクだって」


「俺が呉羽を押し倒す可能性があるから

ハイリスク」



納得して再び『5tap』へ…





晶が帰宅すると部屋の前で荷物と一緒に

朱里(黒木華)が寝ていた (;゚Д゚)

『5tap』での支払いを返しにきたという。



終電もないし、このままここで寝ると

再び横になる。

仕方なく部屋に入れる晶…



翌朝、いくら起こしても起きないので

仕方なく合鍵を残し、出勤する。



本当に迷惑な人 (-_-メ)



晶が出て行った後、部屋を物色。

名刺を手に入れ、アパートの更新日も確認。




一方、京谷の会社とのプレゼンの準備に

張り切る松任谷と上野。

会議室にカメラが無いからの行動だった。



「ホッとしますね~」



二人の会話をドアの向こうで聞いてしまう晶…

京谷から可愛くないと言われたことを

あの時二人も聞いていたことがわかる。



「彼氏にあんなこと言われたら

私だったら立ち直れないかも。

深海さんに乗り移って

代わりに言ってあげたい。

可愛くなくって何が悪いんじゃ、ボケ。

うっさいわー!」



そして話題は自分たちの問題へ…

期待されなければガッカリされることもないと

頑張ることをやめたという松任谷。



それを聞いて生まれてこのかた

一度も期待されたことがないと上野。



…… (-_-;)



会議室に入らずエレベーターへ向かうと

そこには京谷がいた。



「自分を諦めた部下と

期待されたことのない部下には

どう接したらいいと思う?」



思わず意見を求める晶。

意味がわからない京谷。



急遽プレゼンを上野にふる晶。

「深海さんがメインの担当なんですよね?」

という筧(吉村界人)に

「うちの期待の部下です」



ビックリしてカメラを探す松任谷に

意見を求める晶。



「私の意見と言われても…」


「時間の無駄です」と筧。


「上野でいいと思います」と松任谷。



足りないところがあったら補足してあげてと晶。

仕事放棄かという筧に京谷が



「いいんじゃない、

上野さん宜しくお願いします」



この場で失敗してもいい。

最終的にECサイトが完成すれば文句はない。

途中で起こるミスは

御社と弊社の全員でカバーすればいい。



「仕事は一人じゃ出来ません。

チームでするものです」



晶の悩みを汲み取って、いいこと言う♪

仕事面ではいい奴なのに…残念 (^_^;)



お礼を言う晶に橋爪部長の教えだと。


「忘れてた?」


「環境が過酷で…」



家に朱里が居ることを話そうとするが思い直し

千春からお酢が届いてお礼を送ったが

既読になっても返事がこないことを伝える。

父親の容態が悪いのだと京谷。




『5tap』で飲む朱里。

漫画などを売ったから

今日はお金を持っているという。



「ブライダルの仕事ってお給料安いの?」

とマスター。

「この人、無職」

と恒星。



「晶の友達って嘘だよね?」


「家のスペアキー預かる程の仲ですけど」



合鍵を見せる。

一体、何を考えているのだろう (@_@)



「正体は京谷の元カノ」

驚く小芝居をするマスター。



京谷と晶が今どうなっているか聞いてくる朱里に


「自分が出て行かないから拗れてんだろ」


「なんだ、大して知らないんじゃん」


「京谷のマンション、出たの?」


「あそこは私の家です」


「出て行くつもりはないってことか。

それでよく来られるよな、晶のテリトリーに。

頭おかしいの?」



もっと言って!

朱里の恒星を睨む目が怖い (>_<)



「この人感じ悪い」


頷くマスター。


「君もね」と恒星。



「そうだよねー、みんな深海晶が好きだよね。

気が利いて愛されるキラキラ女子」


「そう思うよなー。

だけど実際の深海晶はいつも無理して死にそうな

周りに都合よく使われるギリギリ女。

君さ、自分が一番不幸だと思ってるでしょ。

不幸の背比べは楽しいですか?」



よくぞ、言ってくれた!

でもビールをぶっかけられる (>_<)



マスターに呼ばれ駆けつける晶。

朱里はもう出て行ったと。

しかも晶の家に (-_-;)



恒星に何をしたのか問い詰める晶。

晶の代わりに大事なことを言ってくれたのに…



言いたいこと言えるのは羨ましいが

みんながみんな好き勝手なこと言い出したら

世の中が滅茶苦茶になると思わないかと。



「言いたいことも言わないで

いいように使われてたら元も子もねえだろ」



「私は言わな過ぎ。

でも恒星さんは余計なことを言い過ぎ。

大事なことは言わないくせに」



心配だからと帰って行く晶。



「何で俺が説教されてんだよ。

前は晶の男に殴られて

今度はビールぶっかけられて

…何なんだっ」


「それ晶ちゃんに言えば良かったじゃない」


「あー、納得いかねえ」



ホント気の毒 (T_T)





「金曜日だし、どうぞ」


部屋に戻り、朱里にビールを差し出す。


「あー、疲れたー」


美味しそうにビールを飲む晶に


「働いてるアピール?」


「しょうがないでしょ、働いてるんだから」



自分の分まで買って来て、

そこまで京谷にいい顔したいのかと朱里。



本当に嫌な奴!

っていうか、出て行ってよ (-_-メ)



朱里と本音で話してみようかと思ってと晶。

二人は似てると思うと。

性格は全然違うが

京谷と出会った順番が逆だったら

自分が朱里だったかもしれないという。

帰れる実家がないところも同じ。



「それでも頑張って働いて

毎日笑顔でみんなに頼られて前向きに生きてる」


「嫌味?」


「そういう深海晶が京谷は好きだったんだよ。

目の前で苦しんでる朱里さんが

重くてどうにもならないからその代わり?

だから私は朱里さんとは正反対の

明るくて物分かりのいい優しい女を続けてた。

京谷の前でずっと」


「私は暗くて優しくない女?

私だって仕事が上手くいってた時はもっと!

ムカつく!」



ビールを開ける朱里。



「こんなビール一本で懐柔なんてされないから。

餌付けされたんじゃないから」


「はい」


「私も思った時ある。

京ちゃんは私にあなたみたいになって

欲しいんだなって。

でも違うからどんどん逆なことした」


「私たち、誰の人生を生きてきたんだろうね」



同じ人を好きになった者同士、

共感できる部分があるのだろう…





翌朝目覚めると朱里の姿はなく

スペアキーが残されていた。



久しぶりに千春からメッセージが届くが

泣いているスタンプ…



「私にできることはありますか?」

と送ると

「相模湾を見に来ませんか?」



京谷の実家を尋ねる晶。

夫の入院のことで息子たちから怒られ

自分が間違っているのか

わからなくなってしまったと泣き出す。



優しく抱きしめる晶…



そこへ京谷も帰って来る。

父親を病院に連れて行くというのだ。



「待って、千春さんの気持ちは?」


「気持ちなんて言っている間に親父は死ぬ」


「死ぬのが怖いの?」


「当たり前だろ」


「千春さんだって怖いんだよ」



やはり病院へは連れて行かないと千春。

加勢すると晶。

介護で疲れて冷静な判断ができていないからだと

諭す京谷。



自分は冷静だという千春。

入院させてもよくなる訳じゃない。

人工呼吸器をつけるだけで何も出来ないのだ。

自宅で看取ると決めていた…



京谷は初めて知ったようだが

同居している兄は

いよいよ覚悟しようってなった時のことだと。



「その覚悟を千春さんは何年も一人で

背負ってきたんじゃないですか?」



千春の覚悟を一緒に背負ってあげられないか、

息子たちに反対されたまま

一人で決めるのは辛いと思うと訴える。



晶にすがり付き泣き出す千春。

ずっと一人で苦しんでいたのだろう…





京谷と海岸へ行く晶。



「私ね、京谷が好きだった」

自分の気持ちを伝える…



つき合って初めて

愛されるってこういうことなんだと思い

私の人生も捨てたものじゃなかったと

生まれて初めて思えた。


京谷と別れるということは

自分にとって人生を捨てるのと同じだった。


捨てたくなくて、しがみ付くばっかりで

笑って誤魔化して

本当のこと何も言えてなかった。

それってもう自分の人生じゃない。



「私は私の人生を放り投げてた。

投げたくない。

だから京谷とは終わりにする。



やっと言えたー、気持ちいい」



ずっと黙って聞いている京谷。



「あ、そうだ。

可愛くなくて何が悪いんじゃボケ!うっさいわ」



笑い出す晶。

千春には時期をみて自分から言うと。



去って行く晶にようやく

「晶!俺、実は住んでたマンションを…」



そこへ千春が

お土産を渡す為に追いかけてきた…

晶が来なかったら後悔していたと礼を言う。



結局、何も伝えられなかった京谷。

なんと間の悪い…

千春に「愛ってなんだろ?」と尋ね、笑われる。



長男の嫁もパートの時間を変えてもらえ、

交代で介護ができると千春に伝える。

彼女も入院させるのは反対だったのだ。

良かった、味方がいて (#^^#)





『5tap』で今日はタップ5まで飲むと晶。


「土曜日だもんね」


「4年ぶりの土曜日です」


4年ぶりに自分の人生を取り戻したのか…




一方、晶の会社に応募する朱里。

何を考えているのだろう (@_@)




マスターに『太陽を盗んだ男』の話をする晶。

爆弾を作るのは合っているが

主人公は学校の先生で

不正だとか脅されるという話ではないと聞き


「やっぱりね…」


そこへ恒星が入って来る。



「爆弾はいつ作るの?」


「爆弾?」


「日常を壊す爆弾。3百万円で不正しない為の」


「爆弾は作りませんね、危ないし」


「不正の書類はいつ出すの?」


「11月末…」





とうとう京谷に別れを告げた晶。

どうして京谷は追いかけないのか?

責任って…晶のことを本当に好きなのか

ちょっとわからなくなった。



恒星はあの泥沼地獄から抜け出せるのか?

呉羽とはこのままなのだろうか…



それにしても朱里の行動は理解不能。

絶対に関わりたくないタイプ。

京谷がなぜ好きになり、つき合い始めたのか?

とても興味深いので是非描いて欲しい。


獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ





2018年11月18日日曜日

「獣になれない私たち」第6話のあらすじと感想:衝撃のキスの夜!暴れ出す恋のけもの達 偽装結婚の悲しい真実…でも好きだったよ

素直になれない大人たち…




クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。




恒星と晶のキスを目撃した

呉羽(菊地凛子)と三郎(一ノ瀬ワタル)。

そのまま4人揃って『5tap』へ…



「これは何の会?」

と恒星。


「何でもいいんじゃない?喉乾いた」

呉羽のひと声でビールを注文。



夫・カイジの会社の企業情報を渡し

恒星に検討を依頼する呉羽。



彼が作っているオンラインゲームの

パーティがあるから

今から行こうと誘うが

晶と約束があると断る恒星。



まだ呉羽の夫に会う気にはなれない。



呉羽と三郎は二人でパーティへ。

残った恒星に晶は


「恒星さんて呉羽さんのこと

すっごい好きだよね」

と笑う。



そして、何で結婚したのか

ちゃんと聞いた方がいいと。



「誰も居なくなったし

さっきの続き、する?」


「途中で寝るじゃん」


直ぐ寝るキャラ設定に

納得がいかないと恒星。



実は京谷(田中圭)が見ていたから

キスしたと告白する晶。



「京谷に会うのが怖くて

恒星さんを都合よく

便利に使ってしまいました。

ごめんなさい」



「サイテー。

言わなかったらいい夢見れたのに、俺が」



京谷とはどうしたらいいか

わからないと晶。

恒星も上場を手伝うか考え中。

二人とも決められないでいた…





カイジのことが気になる恒星は

出前に来た三郎に様子を尋ねるが

めっちゃイイ人だったという以外

要領を得ない (-_-;)



だが、カイジと呉羽が偽装結婚だと

話している男たちがいたという (@_@;)





晶のオフィスでは監視カメラが設置され

防犯の為だという九十九社長(山内圭哉)に

社員たちが反発。



音声まで拾えるなんて

まるで自分たちが

監視されているみたいだと。



「もしそうやったとして

なんか問題あるのか?

ぬるま湯に浸かっとる場合ちゃうで」



動揺する松任谷(伊藤沙莉)。

この前の会話を聞かれたと

慌てて佐久間(近藤公園)の元へ…



佐久間が転職先を探していると

みんなにバレてしまうし

監視カメラも見張っていた (>_<)



そこへ京谷の部下の筧(吉村界人)が

ECサイトを作るプロジェクトの

協力を依頼しに来る。



橋爪部長(山口馬木也)が

九十九の学生時代の先輩らしい。

京谷も担当すると聞き複雑な晶…





呉羽の店のスタッフに

偽装結婚について尋ねる恒星。

ポスターのモデルを自分が務めた事で

前の事務所から訴えられたと…





京谷が出て行き

一人になった朱里(黒木華)は

晶からの年賀状を見つけ

晶の家に向かう。



未だ一人で暮らしていることを確認。



帰り道『5tap』を見つけ立ち寄ると

丁度恒星とマスター(松尾貴史)が

『橘カイジ』について話していた。



カイジと聞いて話に入っていく朱里。

盛り上がる中、晶が入って来る。

顔を隠し、慌ててトイレへ逃げ込む…



「常連さん?」


「初めて。

ブライダルの仕事してるって」


「ブライダルっていうと

思い出しちゃうな、京谷の元カノ」



この前、初めて会ったことを話す。

勢いで話をしに行って負けたと。



「彼女は絶対に家を出ないし

京谷は彼女を見捨てられない」



トイレで聞き耳を立てるが

会話は聞こえない。



そして話題は呉羽のことに…

事務所と揉めて独立したことを

晶も知っていたことに

ショックを受ける恒星。



カイジの会社と提携しているので

結婚することで訴訟を取り下げると

考えたのかもしれないと。



「呉羽さんにとって不本意な結婚?」


「かもね…」



賠償金を払うよりは結婚。

呉羽ならやりかねないという。



どうして恒星に相談しなかったのか

疑問に思う晶。



「二人は結局どういう関係だったの?」


「相手を縛るわけでも

先の約束をするわけでもなく

会いたい時に会って行ったり来たり

都合のいい名前のない関係…

だと思ってたんだけど」



そう思っていたのは

恒星の方だけだったのかもと晶。



「都合よく使っている方は

気づかないんだよ。

相手の気持ちを

踏んづけてるってことに。


挙句に呉羽さんは

不本意な結婚をしてしまいましたとさ

あーあ」


「晶さん、最近結構言うよね」



飲み屋で会うだけだから

恒星に気を遣う必要がないと

気づいたのだと (^_^;)



朱里がトイレから出て来ないのを

気にするマスター。



晶が声をかけると

顔を隠したまま飛び出し

そのまま店を走り出る (@_@)



「久々だな、飲み逃げ」



ゲームの話をしていたことを聞き

多分知り合いだと晶。





「経過は良好です」

病院で診断を受ける呉羽。



もう来なくていいと言われ

「3カ月経ったんでこないだしてみました」


「普通にできたでしょ?」


「できた。性欲があってホッとした」





呉羽の訴訟の件を調べた恒星は

結婚後に訴えが取り下げられたことを知る。

損害賠償額は一千万円。

契約書にも記載があり

契約違反は免れなかったのだ。





京谷と晶の会社の懇親会の席で

久しぶりに顔を合わす二人。

筧から二人が恋人同士だと聞き

ライバル心を燃やす上野(犬飼貴丈)。



酔っぱらった筧が毒舌を繰り広げ

反発する松任谷。



更に京谷が路上でキスをする

カップルの気持ちがわからないと

キレていたことを話し出す。

自分も同感だと…



「隠れてやれよ、

なに世界に浸ってんだよ。

いるんだよな~、そういうの喜ぶ女」



堪忍袋の緒が切れた松任谷は


「なんで女の問題になってんの?

キスは二人でするもんでしょ。

大体どうして女の浮気は

だらしないみたいに言われて

男の浮気は甲斐性みたいに言われるの?」


「それ、わかる!」

晶も同意。



更に対立する筧と松任谷。

そこへ九十九が入って来て


「何をわやわや言うとんねん!

深海がついていて何しとる!」


いつものように怒鳴り散らすと


「九十九!

深海さんに何て言い方すんだ!

人はね、大切にしなさい!」


「はい…」



先輩である橋爪に怒鳴られ

大人しくなる九十九。

髭も剃らされたらしく、スッキリ。

これを機に変わって欲しい。



京谷と二人きりで話す機会があり

「人目につくところでキスをする

最悪な女って、私のことだよね。

見てたもんね」



自分が居たことを知ってて

キスをしたなんて酷いと京谷。



「自分だって呉羽さんと」


「その仕返し?それであんな男と?」



どっちもどっちだと晶。

京谷は元カノ追い出せない男。

自分の気持ちを踏みにじっていると。



晶に自分の気持ちはわからないと

開き直る京谷。

「今の晶、可愛くない」



サイテー (-_-メ)

京谷にだけは言われたくない!





呉羽に会いに店に行く恒星。

外出中でその間に試着して欲しいと

スタッフから頼まれ試着室へ…



晶も呉羽の店に立ち寄る。

そこへ呉羽が戻って来る…



「呉羽さんのせいだから!」


呉羽と京谷が関係をもったから

自分もバカなことをしたと。


「でも結局してないし!

キスはしたけど…

でも、してもないのに

イーブンか私の方が悪いみたいな」



納得がいかないが、言う相手もなく

呉羽が発端だが京谷も悪く

そうなったのは

自分が京谷を責めたからと泣き出す。



「疲れちゃうね、疲れちゃうよ」

優しく抱きしめる呉羽。



「私許してませんよ、呉羽さんのこと」



「抱き締めたくなったから、抱き締めてるだけ」



「どうして結婚したんですか?」

事務所に訴えられたせいで

不本意な結婚をしたのかと晶。



「そんなんで結婚する?」



店に入って行く呉羽。

晶も後に続く。

試着室には恒星がいた…



「そんなつまんない理由で

つまんない結婚するくらいなら

日本捨てて海外行くって」



橘カイジとは普通に結婚したが

恋とは少し違っていたという。



少し前に子宮の全摘手術をしたと話し出す…



「自分次第で何でも手に入ると思っていたけど

この先どんなに願っても

手に入らないものが出来た」



恒星には話せなかったと。

この話を聞いたら彼はきっと

“子どもが作れないから何なの。

そんなの大したことじゃないだろ”

そう言う。



「でも私にとっては大したことだったの…」



恒星とは都合のいい関係で

お互いに都合が良くて

楽しい時間だけを共有してきた。



何も起こらなければ

今も続いていたかもしれない。



でも自分にとって大したこと

大事なことを話せないのは

淋しいと思ってしまったと…



「カイジさんには話せたんですか?」


「うん。それでその時に…」



そこへスタッフが入って来て

恒星が来ていることを伝える。



試着室のカーテンが開き

黙って店を出て行く恒星…

うつむく呉羽…

晶が追いかけて来る。



「何ですか?」


「呉羽さんがフォロー宜しくって。

反省してました。

何も話してなくてゴメン、でも…」


「聞いてたよ。

俺が話すに値しないってことだろ」


「でも、好きだったよって」



「マジ、頭にくるな」


「呉羽さんの事わかってなかったね」



わかってるも何も知らないことだらけ。

向こうも自分のことをわかっていない。

きっとこう言うなんて

想像で勝手に人のことを決めるなと怒る。



「じゃあ何て言った?もし聞かされてたら」



呉羽が想像していた通りだと…



「だってそうだろ?

呉羽は呉羽なんだから。

じゃあ二人で一緒になって悲しむ?

優しく話聞いて慰める?」



そんなものを求められても無いものは無いと…



上場の話を引き受けたらと晶。

会ってみて大したことない男なら

獣のように呉羽を奪えという。



「呉羽さんにも一つ

わかってなかったことがある。

呉羽さんが思うよりずーっと

恒星さんは呉羽さんが好き」





『5tap』に電話を架け

飲み代を払わずに帰ったことを謝る朱里。



マスターから晶が支払ったことを聞き

いきなり電話を切る。



「そういうところがムカつく」



そのまま晶の部屋へ向かうと

宅配業者が不在票を入れるところで

晶に成りすまし荷物を受け取る。



千春(田中美佐子)が

今度は直接送ったお酢だった。



これって犯罪だよね (-_-;)

朱里のこういう非常識なところこそ

本当にムカつく (-_-メ)





恒星と通りすがりの店に入る晶。

ここは驕ると言って

呉羽に渡そうと持っていた

三百万が入っている封筒から

一万円札を取り出す…



「これ?悪いお金」



事務所に帰り、封筒にお金を戻し

再び引き出しにしまい鍵をかける。

手を付けないつもりなのだろう。





晶と恒星がイイ感じになっていくかと思ったのに

展開が読めなくなってきた。



自分を棚に上げ晶を責める京谷と

自分勝手な朱里には本当にムカつく。



それでも晶は京谷を好きなのか?

好きなのに素直になれない面々…

彼らの恋はどう収まるのだろう。


獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ






2018年11月11日日曜日

「獣になれない私たち」第5話のあらすじと感想:元カノと直接対決 別れる気ありますか?…バカになってみた夜 揺れ動く恋のけもの

遂に元カノと対決!そして壊れる…




クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。



京谷(田中圭)の元カノ朱里(黒木華)を

訪ねる晶…





一方『5tap』では思わず恒星を殴った

京谷が我に返り?


「すみません!大丈夫ですか?」


「あんたに俺を殴る権利ある?」



何故か見ていたマスター(松尾貴史)が

気を失ってしまう (◎_◎;)

荒っぽいのが嫌いだから

繁華街の店をたたんで

住宅街に移ったのだった。



「すみませんでした、つい…」

頭を下げる京谷。



「つい?

つい殴って、

つい呉羽(菊地凛子)と寝て、

ついって言葉は便利ですね」



「晶さんの彼氏さんなんですよね?

どんだけいいこと貯金をすれば

そんなことが起こるんですか?」

驚く三郎(一ノ瀬ワタル)。



「仰る通り

僕にあなたを殴る資格はありません。

お詫びに一発殴って下さい」


「いやだよ、面倒くさい」



「俺が代わりに殴っていいですか」

と三郎。

「もうやめてよ」

とマスター。



「晶の男だから偽善臭がすごい。

失礼、いい人ですね、すごく」

と恒星。



堂々巡りで前に進めないクズで

自分なんかが晶とつき合っては

いけなかったと京谷。



「もしもあなたが俺よりも

晶を幸せにしてやれっていうなら」



「は?なんで俺が?

自分が堂々巡りだからって

人に押し付けんなよ。


4年もつき合っておいて

今さらつき合っちゃいけないって。

大体俺、あの女好みじゃねえの」



「可哀そうっすよ!

それじゃ二人とも晶さんのこと

要らないみたいじゃないですか」

と三郎。





客用のカップで紅茶をだす朱里。

ここへ来たことは京谷は知らない、

自分が勝手に来たと晶。



責めるつもりで来たのではなく

直接聞きたかったから。


「ここを出て行くつもり

本当にありますか?」


「ない。死ぬまで出て行かない。

って言ったらどうするの?」


「…別れます」



もう堂々巡りに疲れたという。



「そっか~、

じゃあ別れた方がいいね。

そうしよう、

疲れたことすることないもん」



お前が言うな (-_-メ)



自分も疲れたくないからここにいる。

朝、起きられないし

変なところで働きたくない。

京谷が時々怒るのを我慢すれば

一年の内360日は平和だと…



「ちょっと待って、生活のため?

彼のこと好きだからじゃないの?」



「なに言ってるの?

あなたとつき合うから別れてくれって

私に言ったの。


なんで私の方だけ京ちゃんのこと

好きでい続けなければいけないの?


あ、自分の彼氏はモテる人だって

思いたいんだ。

それでも私の方を選んでくれたって。


幸せでキラキラしている人は違うね」



お前とは違うと自慢したいのかと…



「私だって楽して

楽しく働いてるわけじゃ…」



仕事があって、仕事が出来て、

好きな人に好きって言ってもらえて

お母さんにも気に入られて

何でもあるのに

贅沢なことを言うなと朱里。



自分は4年間ずっとここで

こんな生活で

派遣会社からはお前なんかに

紹介する仕事はないって言われ

京谷からもお前と晶は

違うって言われて

話し相手はゲームとウサギだけ。



自業自得だと思うけど…



「私はウサギを飼ってもいけないの?

あなたが持ってる色んなもの

私、なんにも持ってない!」



泣きながら訴えるが

お門違いだと思う (-_-メ)



「あんたみたいな人、大っ嫌い!」


「私はあなたが羨ましい。

そんな風に泣けて…」



マンションを出ると雨が降っていた…

ひと足違いで帰宅する京谷。



客用のカップを見て

誰か来たのか尋ねるが

はぐらかす朱里。





『橘カイジ』と

ようやく検索してみる恒星…



ずぶ濡れで帰宅する晶。

かなり疲れている感じ…心配だ。





翌日いつもより笑顔で仕事に励む。

社長(山内圭哉)が休み中に送ってきた

28の要望にも

回答や資料を用意していた。



社長の無理難題にも笑顔で対応。

『幸せなら手を叩こう』を口ずさみ

黙々と仕事をする姿が不気味…





法人監査の中で内部告発があったが

事実なのか狂言なのかは

会社の監査役に一任。

恒星たちは真相究明はしない。



この件、あとで何かあるのか?





駅で恒星の姿を見かけた晶は

声を掛ける。



「気まずいな…」


「気まずい?私は全然。

全部覚えてますから」


「やってはないよな?」


「え!?…なーんて。

今驚きました?」


「テンション高いな。

京谷と会った?」



会っていないという。

勉強があるから『5tap』には

寄らずに帰ると。



「またキモいな…」





創り笑顔で仕事に励む晶をみて

心配する松任谷(伊藤沙莉)。

SEの佐久間(近藤公園)に相談する。



しかし佐久間の様子から

彼が会社を去ろうとしていることを

キャッチ。



佐久間と晶でもっている会社なのに

辞められたら困ると言う松任谷に

転職を勧める佐久間。

でも新しい環境にいくのは嫌だと。



「ようやく慣れたこの会社の片隅で

ぬるま湯に浸かっていたいんです。

だから辞めるの止めましょ」


「うん、今、更に強く

辞める決心が固まった」



二人の会話を聞いていた社長…

かなりショックの様子。

これを機に反省して欲しい。





今週に入って一度も来ていない晶を

心配するマスター。

京谷が恒星を殴ったと聞いて

来づらくなったのかと。



「それは知らない。

知ってたら来るだろう、謝りに。

晶なら」

と恒星。



週明けに店の前で会った時に

妙にヘラヘラしてキモかったと。





ビルの外階段から

仕事で使う夜景の写真を撮る晶。

溜息をつき電話帳を検索する…



結局、晶が電話をしたのは

千春(田中美佐子)だった。



夫の介護を殆ど一人でやって

辛くないか尋ねると

夫との馴れ初めを語りだす…



辛いことはあるが

何年経っても色褪せないのだと。

お互いに年をとり

色んなことが変わったけれど

夫と一緒に居たい。

辛いよりもそっちが勝っていると。



三人の子どもの中で

京谷が一番夫に似ている。

優しくて責任感が強くて

そのせいで自分ばかり

損をしてしまような子だった。



泣きながら話を聞く晶。


「愛していれば乗り越えられますか?

苦しくても辛いことが続いても」


「もちろん」



"堂々巡りだ…”

涙がとまらない晶。





ゲームをする朱里に話があると京谷。


「ダメ。今、超いいトコ」



ゲームの運営が1カ月前に

このゲームを終わらせると言い出し

最後のイベントの最中だと。



「なに?今度は何のお説教?」


「説教はしない。

もう出て行かなくてもいい」



自分がここを出て行く。

ここは朱里にあげる。

残りのローンも払う。

部屋の名義を朱里に変えてもいいが

色んな税金がかかってくるから

名義は自分のままにする。



「正気?」


「もう他に方法が見つからない。

俺さ、ずっと怖かったんだ

朱里が死ぬの」



昔、病院からもらった薬を大量に飲み

倒れたことがあったのだ。



救急車を待つ間、

朱里の真っ白な顔を見ながら

どうして気づかなかったんだろう。

こうなるまで

何も出来なかったんだろうと思った。

このまま朱里が死んだら自分のせい…



助かるならこの先何でもするから

どうか朱里を助けて下さいと

神様にお願いしたと…



「でもそれは愛じゃなかった。

愛せなくてゴメン」



部屋を出て行く。

玄関の扉が閉まる音を聞き

飛び出す朱里。



「荷物は?」


明日、業者が取りに来ると。


「彼女のとこへ行くの?」


とりあえずウィークリーマンション。


「俺、フラれるかもしれない。

フラれてもここには戻らない」



立ち尽くす朱里の姿が哀しい。

自業自得だけどね…



部屋に戻るとゲームのイベントも

終わっていた。

エンディングが流れ

そこには『橘カイジ』の名前が…





『5tap』を通り過ぎる晶に

京谷からメッセージが届く。



”いま家にいる?

これから会える?”



『5tap』に入ろうか

店の前をウロウロしていると

恒星が出て来る。



「何やってんの?」


「散歩」


「ぐるぐるお散歩?」


「ぐるぐる堂々巡り。

いつもの。


京谷に会うと許しちゃう。

だからこれから来るって言われても

会いたくない」


「俺は思考の堂々巡りは断ち切ったぞ。

調べてやった橘カイジ。

俺さそっち方面詳しくないんだけど…」



京谷の姿が目に入った晶は

話し途中の恒星に



「ちょっとつき合って、一瞬」

いきなりキス!



二人のキスを見た京谷は

慌てて駅の方へと戻って行く。

その様子を見届け



「ごめん、そんなに深く考えないで」


「いや、酔ってもないのに

キスしたの何年ぶりだろう」



「何してんですかー!」

二人のキスを目撃した三郎が

走ってくる。

三郎の後ろには呉羽の姿も…





ようやく決断をした京谷。

でももう遅いのか?



朱里はやはり京谷のことが

好きだったのね。

薬を飲んだのはフラれてから?



彼女だったのに

愛されていなかったなんて

辛過ぎる (T_T)



何度も書いているが

やはり京谷はちょっと…

呉羽と寝たことで完全にアウトだ。

しかも秘密を抱えきれず

相手に甘えてくるところが最低。



本音を言い合える

恒星の方がお似合いだ。

二人のラブは始まるのか?

今後の見どころはそれかな♪



獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ


















2018年11月7日水曜日

「獣になれない私たち」第4話のあらすじと感想:スマホを落とした彼のヒミツ…まさかの裏切りに彼女ブチギレ 衝撃の逆襲始まる!

なぜ人間はバカなことをするのか (^_^;)




クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。




「今日はごめんね」

京谷(田中圭)にメッセージを送る…



翌日出社した京谷は

勘のいい部下の筧(吉村界人)から

シャツとネクタイが昨日と同じだと

指摘される。

さては… (-_-メ)



そこへ部長が仕事のことで

晶と連絡をとって欲しいと頼みに…

後ろめたい京谷が渋ると



「喧嘩でもしたんですか?」

と筧。

ホント、勘がいい。



仕方なく連絡しようとするが

スマホが無いことに気づく。





元上司と法人監査の仕事をする恒星。

何者かが内部告発のメモを寄越す…

恒星は経理部長を陥れる為の

狂言の可能性を示唆する。



経理部長の犯行か狂言か

どちらにしても誰かの悪事。



「なんで人間は

バカなことしちゃうかなー」



本当にそうだ。

きっとそれが人間なのだろう。





一方、晶の元へ千春(田中美佐子)から

京谷にメッセージを送っても

既読にならないと連絡が入る。



晶のメッセージも既読にならない…



晶に『好き』宣言をした

新人営業の上野(犬飼貴丈)は

俄然とやる気を出し

取引先の商品を大量に取り寄せ

晶に試食を依頼する。



休み明けにアイディアを出す為

週末に大量のゴーヤ食品を

食べなくてはいけない…



「私だったら全部会社に置いて帰って

休み明けに

『ごめん、すっかり忘れてたー』

って言うな」

と松任谷(伊藤沙莉)。



やる気になっているから

出来ないと晶。



「深海さんていい人だよね、

そういうとこ好きですよ」





派遣会社へ登録へ行く朱里(黒木華)。


「朝早いのはちょっと…」


「早いって言っても9時ですよ」


毎朝6時起きになるからキツイと…



「朝がダメ、遠距離は通えない、

電話は取りたくない。

本当に働く気あるんですか?」



『派遣でかなえる私らしい働き方』

というポスターを指差し


「ここに私らしい働き方って…」



この5年無職で30歳を過ぎていて

この条件で紹介は厳しいと言われ



「あるから来たんです。働く気」



とてもそうは思えない (-_-;)





『5tap』にスマホの忘れ物がないか

問い合わせる京谷。

留守番を頼まれた三郎(一ノ瀬ワタル)が

電話に出る。

そこへ恒星が入って来る。



戻って来たマスター(松尾貴史)に

京谷からの伝言を伝えると

スマホの忘れ物はなかったと。



昨夜、呉羽(菊地凛子)が

タクシーで送って行ったと聞き

嫌な予感がする恒星…





自分の部屋に戻った京谷に

「このままこの部屋

くれるのかと思ってた」

と朱里。



履歴書を見つけ

「ついに職探し?」

と喜ぶが…



「なにこれ、呪い?」


「不幸の手紙」



以前嫌がらせを受けた同僚に

不幸の手紙を書いていた (-_-;)



バカなことしていないで

仕事を探してくれと


「ここ出て行ってくれないおかげで

こんがらがって

俺まであんなバカなこと…」


「彼女と何かあった?

話、聞いてあげようか?」


「お前が言うな」



何か京谷っていつも人のせい?

朱里も朱里だが、京谷も京谷だ。





『5tap』の前で三郎から

スマホのことを聞いた晶は

店に立ち寄る。



恒星から呉羽に電話をしてもらい

彼女が持っているとわかり


翌日、取りに行く約束をする。



京谷へはマスターから

『店にあって晶が持って帰った、

明日の夕方は家に居る』

と連絡をしてもらうことに。



「それで仲直り?」


「わかりません。

昨日みたいなこと前にもあって

いつも結論が出なくて。


別れたい、別れたくない、

じゃあどうする?

どうにもならない」



ゴーヤを食べないといけないからと

飲まずに帰る晶。



「あいつ見てるとイライラすんな。

ぶっ壊せばいいのにな」

と恒星。




翌日、スマホを取りに行った晶に


「普通だったよ、やってみたけど。

あれ位の男ならその辺に

ゴリョゴリョいる」


「ん?」


「ん?」




そして…

恒星の事務所に突然現れる晶。



「びっくりしたー」


「どういう人なんですか?

呉羽さんて。

結婚したんですよね?

何なんですか、京谷とやった…」



パ二くって歩き回る。



「一回、落ち着こう。

えーと、呉羽と京谷が寝たって?

そう…あ、あれだ!狂言、冗談。

あいつよく言うんだよ、

そういうブラックな下ネタ」


「冗談?

そんな風には聞こえなかったけどな」


「あー、さすがにねえ

呉羽もそこまで野獣じゃない」



納得できない晶に言い切る恒星。




「何やってんだ?」

呉羽へ会いに行く恒星。



「呉羽がやったと言うなら

確実にやってる。

俺は知ってる、

お前はそういう女だ」


「おー、わかってる~。

わかってくれて嬉しい」


「ふざけんな、何でやった?」



晶が踏ん切りがつくかなって。

その程度の男だとわかれば。



「ん?晶の為?」


「それだけじゃないけど。

結構いい体してんなーって」



そういうことはやめろと怒る恒星。



「なに怒ってんの?今さら」


「結婚したんだろ?

相手の男、幻じゃないよな?」



『橘カイジ』といって

検索すれば直ぐ出てくる人物だと。

会社の上場を考えていて

会計士を探しているから

恒星にやって欲しいと言い出す (-_-;)



一体、何を考えているのか!

自由と好き勝手をはき違えてる (-_-メ)





家に帰れずベンチに座っている晶に

社長からメッセージの嵐が…

無視していると千春から着信が入る。



京谷に会ったら電話が欲しいと。

同居している長男夫婦から

このまま自宅で介護を続けるのには

限界があると言われているのだ。





ようやく部屋に戻る晶。

京谷が待っていた…



店にあって良かったという京谷に

「店に無かった。

呉羽さんが持ってた」



さっき取りに行ったと…



「今晩、なに食べたい?

あ、ゴーヤ食べなきゃいけなかった。

乾燥ゴーヤを戻して料理するか…

ゴーヤカレー、ゴーヤ麺、

どれがいい?」


「晶…」


「なんにも聞いてない。

呉羽さんは何も言わなかった」


「夕べはどうかしていた。

今まで一度だって一瞬だって

浮気なんてしたことなかった。


夕べは晶にもうフラれるかも、

もうダメかもって思ったら

どうしていいかわからなくなって…」



ゴーヤ麺を手にしたまま

部屋を出て行く晶。



「晶、頼む、聞いて!」





恒星にバッタリ会い

そして二人で『5tap』へ…



親の仇のように飲み干す晶に

「お客さーん」

と恒星。


「人に迷惑をかけない分には

お酒の飲み方は自由です」


「いいこと言うね」


「ビールくらい、好きに飲ませろ」



相変わらず晶のスマホは鳴りっぱなし。



「さっきから鳴ってるけど」


「鳴ってるね」


「京谷?」


「違う、社長」



出張で金沢にいて

思いついた用事を思いついたそばから

逐一送ってくるいつもの行動。


晶が返事をしないどころか

既読にすらならないから

痺れをきらして更に送ってきていると。



「めんどくさっ」

恒星の意見に激しく同意。




社長はSEの佐久間(近藤公園)と

金沢の居酒屋にいた。



スマホを割り箸で叩きながら

「どないなってんねん」とイライラ。



「休みの日は休ませてあげなよ。

深海さん辞めたらどうするの?

あんな優秀な人」


「優秀?普通やろ。

他がダボなんや」


「会社、辞めるな…」




相変わらずメッセージは止まらない。

「とりあえず出れば?」

「出たら返事しないといけなくなる」



スマホをタップして既読にし

電源オフする恒星。




「既読からのオフ。九十九、オフ」


「後で大変なことになる」


「ビールくらい好きに飲むんだろ?」



嬉しそうにお代わりをする晶。

やっぱ恒星のこういうところがイイ♪




晶の部屋で膝を抱えて落ち込む京谷。

京谷のメッセージも既読にならない…




「普通、する?

私ともうダメかも、

フラれるかもと思って、する?」



状況は関係なく誘われたらすると

恒星もマスターも答える。



「バカだな。バカ同士。

バカバカしい」


「バカになれたら楽なのに…

バカになります?」



恒星の事務所へ移動する二人。



キスをしようとする恒星に


「こういう時キスするの?」


「礼儀?」


「したのかな、京谷」


「呉羽と?したでしょ。

呉羽はキス好きだから

とりあえずする」



何となくそういう雰囲気にならず

またお酒を飲む二人。



「晶さん、嘗められてるんじゃない?

せっかく俺がデマカセでしのいだのに

わざわざ自白する必要ないでしょ。

何しても許してくれる人だと

思われてんだよ」


「うん」


「自覚あるの?」


「会社でもそうだから」



だが京谷が白状したのは

許して貰えると思ったからではなく

自分が耐えきれなかったから。



「京谷は嘘をつかない、

っていうか下手?

自分に嘘がつけなくて

正しくて優しい」



「正しくて優しい、

笑ってしまいそうですが。

そんな人間が人妻抱くんですかね?」



自分や朱里から責められて

ぶち壊したくなったんじゃないかと

またまた庇う。



「頼れる男になりきれてない

自分が不甲斐なくて。

逃げ出したくなって」


「よくわかるんですねー」


「意地悪な言い方」



意地悪に聞こえるかもしれないが

素直にそう思っただけらしい (^_^;)



「恒星さんも呉羽さんのこと

よくわかってますよね。

なのにフラれた。

これは意地悪です」


「フラれる前につき合っていない」


「なに?どういう関係?」


「何で俺たちはベットの上で

こんな色気のない話をしてるんだ?」



更に酒を飲む二人。



自分も呉羽に嘗められていると…


「旦那の上場を手伝えってさ。

普通頼むか?

どんな顔で会えっていうんだよ」



『橘カイジ』ググろうとする晶に

「今、ググるな」


晶を押し倒し

「で、キスする?しない?」

「酒、臭いけど」

「お互いさま」

「やめとく」


首筋にキスをしてきたと思ったら

そのまま寝落ち…



前に『5tap』で聞いた通り!



「最中で寝る男~」

笑い出す晶。




翌日、三郎が訪ねて来る。

ご飯をご馳走する約束だった。



晶の姿はなく、置手紙とゴーヤ麺が…

”眠れなかったので飲んじゃいました。

代わりにゴーヤ麺でお許し下さい”



「底なしかよ…」




「サッパリした~」

銭湯から出てくる晶。




そして『5tap』を訪ねる京谷。

恒星と三郎がいた。

昨夜晶が来なかったか尋ねる…



「来てませんよ」

答える恒星。


だが、マスターにこれ見よがしに

ゴーヤ麺をあげると渡す。


「食べ方わかんないから持って来た」



「やっぱり晶、

ここに来たんじゃないですか?」


「来ましたよ、

ここじゃなくて俺んちに、朝まで」


「どういう意味ですか?」


「男と女ですからね、

やることは決まってるでしょ」



いきなり恒星を殴り倒す京谷。

ヤキモチ、焼くんだ!



そして晶は朱里に会いに行っていた…




驚きの展開の4話。

京谷の優しさは

本当の優しさではない。

背負いきれない荷物をおろしただけ。



こういう男とは

絶対に幸せになれないと思う。



女性の方が盲目的に好きで

何も求めない無償の愛を

注げる人でないと無理。

晶はそこまで京谷を好きじゃない。



呉羽も嫌い。

自由ではなく勝手気ままなだけ。

こういう女性が近くにいたら

ホント大変だろうし絶対にイヤだ。

私の周囲にいないことに心から感謝!



次回、朱里と対面してどうなるのか、

京谷と朱里の同居生活は終わるのか?

そして恒星と晶の距離は…?

展開に惹き込まれる。


獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ













2018年11月6日火曜日

「獣になれない私たち」第3話のあらすじと感想:今夜、恋のけものが動き出す!!…謝ればいいと思うな!ケンカとナンパと衝撃キス

まさかの展開?野獣が牙を剥く!




クラフトビールBAR『5tap』の常連客

常に笑顔で仕事は完璧、

NOと言えない深海晶(新垣結衣)と

会計士・税理士事務所を営む

一見感じが良さそうな毒舌男の

根元恒星(松田龍平)。

そんな二人が言葉を交わすようになり

本音をぶつけ合う関係に…

ラブかもしれないストーリー。




今年も宜しくと3百万を渡され…

「どうしましょうねー」と恒星。



「どうしようもありません。

始めた以上やるしかないでしょう」



「たかが3百万で粉飾決済に加担など

割りが合いませんよね」



「大変ですね、

お兄さん思いなばっかりに」



「家族は大事ですから」



恒星に何があったのか?





『5tap』で晶を待つ京谷(田中圭)。

居合わせた女性客が恒星に

ナンパされたことを話し出す…

最中に爆睡したらしい (^_^;)



「ごめんね~

彼酒好きだけど、酒強くないから」

とマスター(松尾貴史)。



しかも朝起きて

「誰だか知らないけど

帰ってくんない」

と言ったと怒り心頭。



そこへ当の恒星が入って来る。

睨みつけられるが訳がわからず

不思議そうな表情 (^_^;)



「彼氏さん、ですよね?」

京谷に話しかけてくる。



京谷のスーツケースに気づき

「出張ですか?」


「晶の家に泊まりに。

自宅に問題があって」



そこへ晶が入って来る。

分担がままならず残業になったと…



「漏電ですか?大変だな~」

京谷の自宅の問題を漏電だと

勘違いする恒星。



いたたまれなくなった晶は

注文をキャンセルして店を出る。




恒星のナンパのことを聞いて

「恒星さん、そういう人だからね」


「最中で寝る人?」


「それは知らない。

適当に女の子に声かけて

適当にお持ち帰りしちゃうような」






朱里(黒木華)が京谷の顔を見ると

物を投げるから避難してきたのだ。



「何とかなりそう?」


「なるといいけど…」


「大変だったね」


「晶がいなかったら

俺、ストレスで死んでる。

あー、癒される」



慰めながら複雑な表情の晶…





一方『5tap』では…


「俺が来た時、居た女?」


「連れ込んどいて覚えてないの?」


呆れるマスター。


「あ、客減らしたか?」



一周年の時に来てくれたが

あまり来ない客だからいいと。


「あの日俺、記憶飛んでてさ」


晶を誘ったらしいことを話す。


「晶ちゃんのことをキモいとか言って

本当は好みなんじゃないの?」


「え~?」


少し考えて


「ないな。まずない」


「なぜ誘ったの?」


「何でだろう…」



わからないようだ…





翌朝、京谷が出社すると

勘のいい部下の筧(吉村界人)が

「深海さんちに泊ったんですか?」

思わず「うん」と言ってしまう。



バーベキューの時の電気代の話で

本当は二人が同棲していないと

気づいていたのだ。



「何で嘘ついたんですか?

本当は誰と住んでるんですか?」


「座敷わらし」(^_^;)





晶に好意を寄せる

新人営業の上野(犬飼貴丈)は

スマホの待ち受けにしたいから

写真を撮らせて欲しいという。



それを聞いて二人の写真を撮る

松任谷(伊藤沙莉)だが

自分の顔は見たくない

晶一人のが欲しいのだと上野。



揉めている三人の様子を見た

九十九社長(山内圭哉)は


「お前ら~!

仲、ええやないか~。

営業もようやく

まとまりちゅうもんが出てきたな」

晶をチーフにして大正解だったと

大喜び。



社長の声にいちいち怯える

三人の顔が可笑しい。





恒星の事務所でゴミ箱に捨てられた

3百万を見て驚く三郎(一ノ瀬ワタル)。



捨ててしまうのか…?



そこへ久しぶりに叔父が訪ねて来る。

恒星の兄・陽太の居所を

東京の興信所に調べて欲しいと

母親から依頼があったというのだ。



会社を潰して作業員をしていた陽太。

その時の同僚が東京で彼の姿を

見かけたらしい。



どうして恒星に頼まず

自分に頼んできたのかと…



「母は兄が行方をくらましたのは

俺のせいだと思っているんです。

まあ、実際そうなんですけど」



恒星が陽太の借金を助けたのだ。



「兄は子どもの時から優秀で

みんなの人気者だったから

弟の俺に助けられたのが

我慢できなかったんです。

それで姿を消した…」



助けたのは間違いないのだから

責任を感じることはないと、叔父。



責任は感じていないが

一時の感情でバカなことをしたと

思っているだけだと…

捨てた3百万に目をやる恒星。



居なくなったのは兄の意思だから

無視していい、

自分は家族としてその意思を

尊重したいと思うと話す。





呉羽(菊地凛子)のオフィスへ

服を選びに行く晶。



「服は一期一会。

これ着たいと思った時に

すぐ買わないと。

今はどういう服が欲しい?」



「強そうなやつを。

傍若無人な社長に勝てそうな」



自由を手に入れるには

戦いが必要だと呉羽。



恒星との出会いについて尋ねると

その辺にいて暇そうだったから

持ち帰ったという (;゚Д゚)



長くゆるく、つかず離れず

意外と続いた。

何もなければ今も続いていたと。



「車がビュンビュン行きかっている

信号も何もない道路で

うわって飛び出して

反対側まで渡りたいって

思うことない?」


「危ないですよね、迷惑だし」


「それな」


「それでお持ち帰り?」



「でも、渡り切ったつもりで

渡れてなかったんだよ。


渡り切る前にすんごい所から

すんごいスピードの車が

わーって突っ込んできて。


軽いケガで済んだんだけど

この道ではない、みたいな」



それが恒星と別れた理由だと。

難しくてわからないと晶。

私もわからない (-_-;)



カレとの間に大きな障害物があると

打ち明ける晶。



「彼氏をぶん殴りたい話?」


「殴りたいんじゃなくて

むしろ逆なんですけど…」





帰宅すると京谷が夕飯を作っていた。

再び複雑な表情の晶…



上野から好きになってもいいかと

言われたことを話す。



「何て答えたの?」


「つき合えないけど

その子が勝手に好きな分には

私がとやかく言うことじゃないって」


「だよな」


「それだけ?」


「だって晶、そいつのことを

好きにならないんだろ?」


「ならないけど…」



やきもちをやかないのか…



そこへ千春(田中美佐子)から電話が…

千春からの荷物を勝手に開けた朱里が

晶に贈ったお酢を

ネットオークションに出品したのだ。



事情を知らない千春は

晶が母親の借金の為に出品したかと

心配して架けてきたのだった。



京谷が調べると言ったのに

宅配会社に問い合わせた千春は

女性がマンションの下で

荷物を受け取ったことを知り

警察に届けた方がいいと

翌日再び連絡してくる。





『強そうな服』で出勤した晶。


「なんや、自分また反抗期か?」

と社長。



自分の担当を確認したいと言うと

新しい契約の話を持ち出し、スルー。

契約が成立したらリーダーは晶だと。

更に飛行機の手配を依頼してくる。



給料がアップしただけで

依然と全く変わりがない。



「もし私が営業のリーダーなら

そうした秘書業務は他の方に

お願いします。

何でもかんでもは…」



他の者に頼んだら上手くいかない、

秘書を探しているが

マシな人材がいないと逆ギレ。



「ですが、分担が!」


「分担分担、なんやねん!

俺はザボン派や!」


「柑橘類の呼び名の話ではなく」


「ザボンの話は

俺の貴重な時間を消費するほど

価値のあるものなのですか?」



分担を柑橘類と間違えたのか

話にならない…



「あんなのと戦えない」

呆然とする晶に

「ドンマイ」

笑顔で励ます松任谷。



この能天気さは羨ましい。



社長はイヤだけど

晶がいるから何とかなると

かなりポジティブだ。




残業する晶に差し入れをする

SEの佐久間(近藤公園)。

社長の下は誰も続かない、

頭の回転が速すぎるのが不幸だと。

彼は彼で辛いのではないかという。



「佐久間さん、

もしそうだったとしても

私にそういうこと

言わないでもらえませんか」


「え、何?なんで?」

ビックリする佐久間。



晶の余裕のなさに

気づいてくれる社員はいない…





駅のホームで柱にしがみつく

晶の姿を見かけた恒星は

電車を降りた後、声をかける。



「電車通勤知らない人かと

思ってました。

自由人そうだから」


「会社勤めしてましたよ、監査法人。

電車のホーム、怖いですよね、

何か飛び込んでしまいそうで」


「飛び込みそうになったこと

あるんですか?」



自分はないけど

担当している経営者から

怖いからいつも

柱にしがみついていると

聞くことがあると答える。



「聞いてもいいですか?」


「飛び込もうと思ったことなんて

ありません」



「いや、何で声かけたのかなって」



一周年記念パーティでのことだった。

誘ったことを全然覚えてないと。


「好みじゃないし

キモいって思ってたし。

俺が誘ったって、本当?」


「そんな嘘つきません」


「だよねー」



先日、事務所の前で

”ここから始まる恋も

あるかもしれない”

と誘ったことは覚えていた。



あの時は晶が恋をしたいと

言っていたから

誘ってるのかと思ったと。



「誘ってません。

一周年の時もいきなりでしたよ」



話の続きは『5tap』で…



あの夜、二人とも

ビンテージビールを

飲みそこなったことを思い出す。





一度自分の部屋に戻った京谷。

オークションに出したお酢は

もう売れてしまったと朱里。

更に勝手にウサギを飼っていた

(-_-;)





『5tap』に京谷と呉羽も合流…



テーブル席で話す晶と京谷。

「千春さんに何て話す?」



夫の介護をしている千春の

唯一の楽しみは二人の結婚。



「言えないよな~」

頭をかかえる京谷。



京谷の家に元カノが住んでいると

恒星に教える呉羽。

もうすぐ4年と聞き、驚く…



「大きな事故でも起きない限り

続くだろうねー」

と呉羽。



「もう起きてんじゃない?事故」

とマスター。



京谷が一人暮らしをしていると

千春が信じている以上

晶も嘘をつくしかない…



「これ、いつまで続ける?」


「別れたい?」


「その聞き方は、ズルい」



恒星が止めるのもきかず

立ち上がり、二人に近づく呉羽。



「押忍、呉羽来ました」


要は京谷がどうしたいかという話で

彼がやっていることは

不倫男が妻とは別れるつもりと

二股かけているのと同じだと。



元カノとも関係が続いていると

思い違いしていた (-_-;)



「触りもしない女と

なんで住んでんの?」


「京谷の責任感です」


「責任、とれてないでしょが!」



恒星が呉羽を止めに入るが

元カノが住むことになった

流れを話し出す晶…



「貯金もない、仕事もない、

自分が家に呼んだ彼女を

他の人を好きになったからって

放っぽりだせますか?


だせないよ。

それが出来る人はいいよ。

好きに自由に生きてるんですよね。


でも出来ない人もいるの。

私もそう、京谷もそう。


今の状況がおかしいことも

お互いにわかってるの。

わかってる…」



席を立つ晶…



「バカ」と恒星。

舌を出す呉羽。



「ごめん、庇わせて」


「京谷の為じゃない。

京谷は悪くない、

そう思わないと気づいちゃうから。

ないがしろにされてるって。


本当は愛されてないって

そう思っちゃうから。


認めたくないから

惨めになりたくないから

庇うしかないんだよ」


「愛してるよ。

大事だよ、晶のこと」


「今日は帰って」



店を出て行く…



「送って。

私のせいなんだから、フォロー」

恒星に頼む呉羽。


「何で俺が?

…どこまでも勝手だな」



晶を追いかける恒星。

何だかんだいって優しい。



「呉羽が反省してる。

代わりにごめんね」



「どいつもこいつも

謝ればいいと思うな!


すいません。

ちょっと言いたくなっただけです。


呉羽さんは正しい。

間違ってるのは私たちです」


「まあ完璧な財務諸表は

ありませんからね」



監査に例えて二人の問題を分析する…

4年に渡り元カノと同棲しているのは

小さなことではないが

京谷が別の女性と暮らしていても

それ以外に問題がなければ

OKとするか…



とにかく周りがどう言おうと

二人が良ければいいんじゃないか。



「良くない。

ちっとも良くない。

どう考えても良くない」


「ですよねー。



思い出しました、

俺が晶さんを誘った日のこと。

聞きます?」



兄のことを話し出す。

子どもの頃から優秀で両親の自慢。

そんな兄にいつも指導されて

助けられる立場だった。



一度だけ自分が助けるチャンスがあり

それで足を滑らせることになったが

感謝されるどころか恨まれて

挙句にトンズラされた。



そんなことがあった日に

『5tap』でヤケ酒をあおっていたら

晶がいた…



「なんか兄貴みたいだなー。

いつも笑顔の人気者。

それで心から嫌いだなって」



子どもの頃から兄貴のことが嫌いで

本当にこの世で一番嫌いで

会社が潰れそうだと聞いた時も

あの優等生が自分に助けられたら

どんな顔をするのか見たくなった。



「すみません、

話、戻してもいいですか?

この世で一番嫌いな奴に似てたから

私を誘ったんですか?」


「そういうことになりますね」


「ひねくれ過ぎじゃない?」


「だね。

痛い思いさせたかったのかなー」


「ホントにサイテー」





タクシーで帰る呉羽と京谷。

溜息をつく京谷に

「自業自得でしょ」



愚痴をこぼし続ける京谷に

突然キスをする (◎_◎;)




そして晶と別れ際

「一応言っとくけど

今はそんなに嫌いじゃないよ」


「どっちでもいいです。

ただの客同士だし」


「じゃあ『5tap』で」



別れる二人…





京谷は呉羽と浮気してしまうのか!

もうサイテー (-_-メ)



何だかんだいって恒星とは

本音で話せている晶。



飄々と毒舌を吐く恒星だが

彼の言葉にいつも納得してしまう。

優しさも本物だ。



京谷の優しさは自分を守る為の

偽りの優しさに感じてしまう。



偽りの優しさで自分をごまかす

京谷と晶…

どんなに生きづらいことだろう。



きっとそういう人、多いのでは?

そんな人たちにエールを贈る

ドラマなのだろう。



晶が自分らしく生きれるまで

見守りたくなった。


獣になれない私たち 水曜22時 日本テレビ