2020年2月1日土曜日

「テセウスの船」第2話のあらすじと感想:真犯人、あらわる

新たな犠牲者が!




平成元年に起きた『音臼小無差別殺人事件』

逮捕された元警察官・佐野文吾(鈴木亮平)は

死刑が確定した今も冤罪を訴えている。



文吾の次男・小野心(竹内涼真)は

31年間父を憎んで生きてきたが

亡き妻・由紀(上野樹里)の願いをきき

文吾と向き合う為に音臼村へ向かう。



事件が起きる前にタイムスリップした心は

文吾の家に身を寄せることになり

自分の家族が仲良くいつも笑っていること

文吾が世界で一番の父親だったことを知る…





音臼小学校教員・さつき(麻生祐未)の計らいで

臨時教員として働くことになった心。



父を冤罪に追い込んだ真犯人を見つけ

家族を守る決心をするのだった…





ワープロの画面が映し出される…


警察は千夏の捜査を続けている。

でも案外バレない。

『本番』に向けて、

そろそろ次のイベントを始める。





平成元年1月12日

文吾に伴われ

石坂校長(笹野高史)の面接を受けた心は

翌日から5年生の担任を任せられる。




由紀が残した音臼村事件ノートによると

次に事件が起こるのは1月15日。

地元の名士・田中義男(仲本工事)が

自宅の火事により死亡。



義男は一人暮らし。

目が不自由の為

毎日村人の誰かが家を訪ね

休みの日には仙台から息子の正志(せいや)が

帰って来て世話をしていた。



唯一心が未来から来たことを知っている文吾に

火事のことを打ち明け

二人で様子を見に行くと

長谷川翼(竜星涼)が居た。



心が三島医院から何かを持ち出すのを見た翼は

彼に疑いの目を向け、敵意を持っていた。



詩を作ることが趣味の義男は

降りて来る詩をその時家に居る者に

書き留めてもらっていた。



毎日誰かしら訪ねて来てくれるので

玄関の鍵は掛けたことがないという。



そのノートを見せてもらった心は

泣いているウサギの絵と

気味の悪い二人の少女の絵を見つける。

胸騒ぎを覚えた心は文吾にも話す…





平成元年1月13日

音臼小学校で働き始めた心は

ウサギの世話をする子供達と

一緒にいる翼を見かける。



さつきによると子ども好きな彼は

しょっちゅう学校に来ては子供達の面倒をみて

みんなから慕われていると…



もうすぐさつきの実家の工場のパートの女性と

結婚するのだ。


「優しいし、あの子はいいお父さんになるわ」



自分に対する態度とのギャップに

不安を覚える心…





その夜、佐野家では

蟹が一匹乗った蟹ラーメンで

心の就職を祝ってくれた。



幸せそうに頬張る鈴(白鳥玉季)を見て

家族でラーメンを食べた時のことを思い出す…



「蟹ラーメン、食べたいな…」と鈴。


それを聞いた慎吾が


「お父さんて毎日ちゃんと食べてるのかな」


すると母・和子(榮倉奈々)が大声で


「あの人のことは口にしないで!

もう忘れるの。

あなた達に父親はいない、そう思いなさい」



心が知っている母は父の存在を消していた。

どこへ引っ越してもマスコミに追い回され

近所から嫌がらせをされて

どうしようもなかったのだろう…



“もう家族をバラバラにしない。

あの事件さえ起きなければ

俺たちは普通の家族でいられる。

笑顔のままでいられるんだ。

俺が必ず過去を変えてみせる”





再びワープロの画面が映し出される…


やっぱりあの薬はすごい!

朝になったら皆がどんな顔をするか…

楽しみ過ぎて今夜は寝られそうにない。





平成元年1月14日

登校した心はウサギ小屋の前で

血を吐いて死んでいるウサギを見つける。



通りがかったさつきの叫び声で

みんなが集まって来て大騒ぎに…



そこへやって来た翼を見つけ

子供達は駆け寄り…

子供達にドロップを配り始める翼。



翼に不信感を抱く心は思わず

他人から気軽に食べ物を貰ってはいけないと諭し

子供達から反感を買ってしまう。



「先生が殺したの?

ウチの倉庫からパラコートを盗んだんでしょ?」


心に疑いの目を向ける三島明音(あんな)。

他の生徒たちも心が怪しいと言い出し

「人殺し!」と囃し立てる…



「やめてよ、何でそんなこと言うの?」

泣き出してしまう鈴。



加藤みきお(柴崎楓雅)も立ち上がり

「みんな、やめなよ」と…



そこへ金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)が

話を聞きたいからと校長室へ呼ばれる心。

文吾も一緒にいた。



金丸は心が来てから事件が起きていることで

彼を疑っていた。



何も企んでないし、ウサギの件も知らないと

校長室を後にする心。





金丸がいうような悪人ではないと思うと

言う文吾に


「何で言い切れる?

あんたは昨日今日会った人間の

裏側までわかると言うのか?


あの男がこの村に来た本当の目的とは

何なんだ?」


「未来から来たらしいんです…」



こうも立て続けに予測をされてしまうと

未来から来たとしか思えないと文吾。



こんな時にくだらない冗談を言う男だと

思わなかったと呆れる金丸。



確かに信じてもらえなくて当然だろう…





心が翼を疑ったことが許せないと明音。

鈴は遭難した時に助けてくれたのは心だと反論。

だが妹が死んだ時もウチに居たし

信用できないと言われ喧嘩になってしまう…





翼に『頼まれていたもの』だと袋を渡す

婚約者の佐々木紀子(芦名星)。

「そこに置いといて」と素っ気ない翼。



結婚を目前にしたカップルには見えない…





一方、不気味な絵が気になる心は

義男に頼み二人の少女の絵を貰う。





明音との喧嘩のことを和子に話す鈴。

思わず「死んじゃえばいいのに」と言ってしまい

和子に叩かれ部屋に籠ってしまう。



その様子を見ていた心は自分のせいだと謝り…

そして和子の子ども達への想いを聞き

翌朝、その想いを鈴に話す。





平成元年1月15日

ワープロの画面が映し出される…


今日は気分が悪い。

気晴らししたくてウズウズする。

やるなら今日だ。今日がいい。





茶色い小瓶とカメラを持って

出掛けようとする翼に

そろそろ結婚式の打ち合わせをしないとと

声を掛けた紀子はうるせえと突き飛ばされる…



小瓶は先日紀子が渡した物か?





一方、義男の家を一日見張る為

医者の手配をした文吾。

夕方医者が来るまで心と一緒に田中家で過ごす。



医者から異常なしと言われトイレに立った義男が

心の鞄に躓き…

片付けようとした文吾は

由紀のノートを見てしまう。

そこには先日の雪崩の記事があった。



そこへ外回りを確認していた心が戻り

慌ててノートをひったくる。

その様子に驚く文吾…



その時、和子から電話が入り…

鈴が明音に会うと出かけたまま戻らず

明音も又帰って来ていないというのだ。



例の不気味な絵の二人の少女は

鈴と明音ではないかと心。



正志に絶対に家を空けず火の用心をするよう伝え

心と文吾は二人を探しに行く。



村人たちで手分けして捜索する中

フラフラ歩く翼と出会う心。

放心状態の翼は明音を探していたと言う…



明音が小さい時から一緒にいたんだと

涙を浮かべ話す翼。



「おしめを替えたり風呂に入れたり

面倒をみてた…」



様子がおかしい…



大丈夫ですかと尋ねると心の顔を一瞬見て

何も言わず再び歩き出す…



そこへ文吾がやって来て

二人ともまだ見つからないと言う。



明音が失踪するのは16日のはずなのに…

思わず「何で鈴まで…」と呟く心。



「鈴までってどういうことだ?

もしかしてこうなることも知っていたのか?」



行方不明になるのは明音だけで

しかも明日の予定だったと答える心。



「過去が変わったんです…」



それを聞いた文吾はノートを見せてくれと頼む。

拾った時にチラッと見えたが

未来のことが書かれているのではないかと。



文吾の未来だけは絶対に言えないと思い

頑なに拒む心。



「何でだよ、俺が未来のことを知って

困るようなことなんてねえだろ?」



手掛かりがあるかもしれないと思い

食い下がる文吾。



「鈴の命が掛かってんだよ!

あんたにとっては赤の他人でも

俺にとっては大事な家族なんだよ!」



どうしてもダメだと言う心を

とうとう殴りつけてしまう。



「どういうつもりだ?

やっぱり何か企んでいるのか?

…もう信用できねえよ」



そこへ井沢(六平直政)が

鈴が見つかったと知らせに来る。




仲直りする為にバス停で待ち合わせしたが

明音は来なかったと話す鈴。



金丸は心に向かって


「明音ちゃんをどこやった?」


担任だから警戒させずにつれ出すのは

簡単だろうという。


「それとももう殺したのか?」



疑いの目で心を見る三島夫婦。

助けを求めて文吾を見るが

目を逸らされてしまう…



明音を探して来ると出て行く心。





扉を鎖でくくられた小屋の中で

一人泣いている明音。

助けを呼ぶが誰も来ない。



壁に開いた小さな穴から灯りがさしていた…

灯りが消えたので穴に近づき覗いてみると

こちらを見ている目が!

悲鳴をあげ尻もちをつく明音。



「どうしてこんなことするの?

ここから出してよ!」



じっと明音を見つめる目…

女性のように見えるが、誰だろう?




一晩中明音を探し続ける心。

その様子を金丸と森(加治将樹)が見張っていた。



森は本当に探しているように見えると言うが

「まあ見てろ。

あいつには絶対なんか裏がある」と金丸。





翌朝、一度着替えに戻った心は

再び明音を探しに出て行く…



三島夫婦は心のことは信用できない、

何か知っているのではないか、

聞いてみてくれと文吾に詰め寄る。



それを聞いて辛そうな鈴を

抱きしめる和子…





“過去を変えることはやっぱり不可能なのか?

このまま犯人の狙い通りに明音ちゃんは…”



途方に暮れているところに和子がやって来る。

心のことを心配して探していたのだ。



早く見つけてあげないといけないのに

何処を探しても見つからないと嘆く心を

心配事があるとお参りする社に連れて行く…





一方、鈴は文吾に

心があんなことを言われるのは

違うと思うと言い

心が慰めてくれたことを話す。





社に手を合わせ明音の無事を祈る二人…

こうすると気持ちが落ち着くのだと和子。



延々と家族の顔が浮かび

自分は一人じゃないから

何があっても乗り越えてやるぞと思えるのだと…



心は友達の話として自分の家族のことを話す。

元々は信頼し合っていた家族なのに

母親は子供達に父親のことは忘れるよう言った。

自分もそんなものだろうと思うと…



「家族なんてその程度のものなんだろうって。

信頼し合っているように見えても

脆いもんだなぁって」



「もし私がそのお母さんの立場になったら

同じこと言うかもしれないな…

その方が子供達を守ることになるなら。

そして心の中で父さんに言う

これでいいのよね?って」



親とは子供を守る為なら

どんなことでもするものだと和子は言う。

子供は大切な人との間に授かった

大切な宝物だから…



「だから嫌な目に遭っている子供達が

少しでも救われるなら

お父さんなんていないと思いなさいって

言うかも…そりゃあ辛いけど。


でもお父さんだって

きっとわかってくれると思うし。


何よりお父さん自身が

子供達には元気で生きていって欲しいと

願っていること

私はよーく知っているから」



「凄いですね…凄いです」



母が父の存在を消した訳ではなかったこと、

心の奥ではずっと信じていたことが分かり

温かい気持ちになる心。




そこへ文吾と鈴と慎吾(番家天嵩)が迎えに来て

三人も明音の為に手を合わす…



鈴のことを気遣ってくれたことに礼をいう文吾。


「殴ったりして悪かった。

ノートなんてどうでもいいや。

俺、心さんを信じる。

ウジウジ人を疑うの、ガラじゃないしな」



仲直りが出来て良かった。





平成元年1月17日

翼が昨日から無断欠勤していると知り

自宅を訪ねる心。



出て来たのは紀子だった。

翼は留守でどこにいるかも知らないと

迷惑そうに扉を閉められてしまう。



表札にある佐々木紀子という名前に

見覚えがあるとノートを開くと…

『平成元年2月18日、佐々木紀子自殺

死因はシアン中毒

シアン化カリウム=青酸カリ

メッキ工場で使用する』とあった。



紀子の勤務先はさつきの実家のメッキ工場。

彼女がシアンを翼に渡したと考え

彼が真犯人だと疑う心。



そこへ通りかかったみきお達から

二人の不気味な少女の絵に描かれた

竹とんぼのようなような物が

小屋の上にある風速計に似ていると聞く…



風速計のある小屋へ向かった文吾と心は

横たわる明音を見つける。

…まだ息があった!



そこへ金丸と森が入って来る。

明音を三島医院に連れて行くよう森に命じ

金丸は文吾たちに事情を尋ねる。



どうしてこの場所がわかったのかと金丸。

文吾が絵がヒントになったことを話すと

その絵を見せろと言う。



だが、絵はノートに挟んであった…



絵を見せない心を連行しようとする金丸。

思わず抵抗した心を

公務執行妨害で逮捕すると言い出す。



そこへ音臼神社で翼の遺体が発見されたと

連絡が入る。



翼の遺体の傍には茶色の小瓶が転がっていた…



“長谷川が死んだ?じゃあ真犯人は誰だ?”





鉛筆を削る石坂校長

ウサギ小屋を見つめるさつき

キーボードを叩く井沢

パラコートが積んである軽トラックから

荷物を運ぶ徳本(今野浩喜)

ウサギの絵を見つめる正志

大量の明音の写真を燃やす紀子…



誰もが怪しく見える。

そして心に手錠を掛ける金丸。



再びワープロの画面が映し出される…


翼が死んだ。

バカなヤツだが盛り上げてはくれた。

本番まで、あと2ヶ月。

待ちきれない。




私も翼が怪しいと感じたが

早々に離脱してしまった (・_・;)



明音が閉じ込められた小屋で

覗いていた目は誰のものだろう?

女性のように見えたのでさつき?紀子?











明音の写真を燃やしていた紀子が

閉じ込めたのだろうか?

だが紀子も死んでしまうので真犯人ではない?



それとも過去が変わり

紀子の代わりに翼が死んだのか?

翼の死はノートにはないのだろう。



身近にいて信頼していた人物が犯人、

そんなドラマが続いていた為

さつきを疑ってしまう (^_^;)




それと和子が文吾の存在を消していたことは

誤解だったとわかったが

私は腑に落ちなかった。



信じているなら

冤罪を訴え、戦わないのだろうか?

そうするともっと子供達が酷い目に遭うとか?



だとしたらせめて家の中では

みんなで無実を信じて思い出話をしたりの方が

良かったのではないのか?



あんな優しい父親を恨んで生きていく方が

よっぽど辛いのではないだろうか?



心も過去を変えたいなら

さっさと文吾にノートを見せて

協力し合えばいいのに (-_-;)



そういえば

1話で大人になった鈴(貫地谷しほり)と

心がすれ違うシーンがあったが

お互いに気づかなかったことと

鈴が押していた車椅子に乗った

青年(安藤政信)が誰なのかも気になる。



原作がコミックだけに

犯人を知っている人も多いと思うが

推理するのが楽しいので

ネットを見る時には注意が必要だ (^_^;)












テセウスの船 日曜21時~TBS

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