2020年1月26日日曜日

「テセウスの船」第1話のあらすじと感想:父は本当に殺人犯なのか?

やはり一番のお勧めです!




平成元年に起きた『音臼小無差別殺人事件』で

逮捕された元警察官・佐野文吾(鈴木亮平)の

次男・心(竹内涼真)は

31年間父を憎んで生きてきた。



宮城県音臼村の音臼小学校で

青酸カリが混入されたジュースを飲んだ

児童や職員21名が死亡。

逮捕された文吾は死刑が確定した今も

冤罪を訴えている。



加害者家族として世間から非難を浴び

教師になる夢も諦め下を向いて生きてきた心…



「私たちは他人様の前で

笑顔や涙を見せられる立場じゃないからね。

外では絶対に笑ったり泣いちゃいけないよ」



母・和子(榮倉奈々)は

子ども達にそう言い聞かせてきたのだ…




そんな心ももう直ぐ父親になろうとしていた。

良き理解者である妻・由紀(上野樹里)は

文吾の事件のことを調べていた…



事件が起きたのは3月14日。

でもその前にも音臼村では

不可解な事件や事故が起きていたと心に

新聞記事をスクラップしたノートを見せる。



当時はどれも事故として扱われていたが

こんなに集中するのは不自然だというのだ。



文吾の有罪の決め手となったのは

自宅から青酸カリが見つかったことだが

証拠はそれだけ…

誰かが罪をきせたのではないかと…



そんな話はやめようという心に

由紀は真相を知りたいと訴えるが

自分に父親はいないと思っていると言われ

それ以上何も言えなくなってしまう。




突然、腹痛を訴える由紀。

救急車で病院に運ばれ

赤ちゃんは無事に産まれたが

妊娠中毒症を起こした由紀は危険な状態…



心の手を握り


「お父さんに会いに行こう…

私、信じてみたいの、心のお父さんだから…

心、もう下を見ないで。

真実から逃げないで。

この子と一緒に未来に向かって生きて…」


そう言い残し、息をひきとってしまう…





葬儀の後、由紀の父は孫を引きとると言い出す。

心と結婚したことで後ろ指をさされ

心労で死んだというのだ。

娘が命懸けで産んだ孫まで

不幸にさせられないというのだ。



言い返そうとする心を制し

申し訳ないと頭を下げる和子。



こうやって色んなことを諦めて

生きてきたのだろう…





“この子の父親は自分しかないんだ。

何が何でも守っていく、由紀の分まで”



そう決心した心は和子に

自分の父親は本当に殺人鬼なのか

事件は何故起きたのか

会いに行き直接聞いてくると伝える。



“もし佐野が冤罪なら

この子は俺と同じ思いをしなくて済む…”



子どもに未来(みく)と名付け


「由紀、見ててね。

俺、必ずこの子を幸せにしてみせる」


そう誓い未来を和子に預け宮城に向かう。





事件の後、廃村になった音臼村に立ち寄り

音臼小学校に向かった心。

小学校の跡地には慰霊碑だけが立っていた。



すると突然辺りに霧が立ち込め

気がつくとさっきまで無かった校舎が現れ

村の様子も全く異なっていた。



高い場所から村全体を確認しようと

山の上の神社に向かった心は

雪の中に倒れている少女を発見する。



『三島病院』へ少女を運んだ心は

今が1989年1月7日だと知る。

何と31年前にタイムスリップしたのだ!



そこへ少女の父親だと文吾が駆けつける。

何と少女は心の姉・鈴(白鳥玉季)だった。

お礼を言い、送ろうと手を差し出す文吾に

「触るな!」と叫び、病院を飛び出す心…



外には一人の少女が立っていた。



由紀のノートを確認すると

今日、三島医院の次女・千夏が

自宅倉庫にあった除草剤パラコートを

誤飲して死亡すると書かれていた。



千夏に頼み、倉庫を見せてもらった心は

パラコートを見つけ、持ち出す。



「泥棒!」と叫ぶ千夏の声で

心が走り去るところを

新聞配達員・長谷川(竜星涼)が目撃。



雪山にパラコートを撒き空の容器を埋めた心は

文吾が千夏の手を引いて歩くのを見かけ

後を追うが見失ってしまう。



「ちょっとあんたー

そんなとこで突っ立ってどうしたの?

危ないからこっちに来なさい」



心に声を掛けたのは母、和子だった。

隣には兄・慎吾(番家天嵩)がいた。

そして和子と一緒に再び三島医院へ向かう…



発見が早かったので

鈴の頬の凍傷の痕は残らないという。

心が知っている鈴(貫地谷しほり)には

くっきりと痕が残っていた…

つまり過去が変わったのだ!



過去を変えられると知った心は

事件を止められるかもしれないと希望を持つ。



だが…文吾の呼ぶ声で倉庫へ向かうと

意識を失った千夏が横たわっていた。



ここで倒れているのを見つけたという文吾に

なぜ嘘をつくのかと責める心。

千夏を連れて歩いているのを見たと言うが

署に連絡を入れるからと行ってしまう。



不審な男が倉庫から何かを盗んで逃げたという

目撃談を報告する文吾。

背格好から心に疑いの目を向ける…



結局、千夏は助からなかった…



話を聞きたいから待ってるように言われるが

病院を出て神社で一夜を明かす心。



「パラコートは確実に捨てた。

間違って飲む訳がない。

なのに何故千夏ちゃんは死んだんだ?

誰かが意図的に

飲ませたってことじゃないのか…」



文吾を怪しいと感じていた…





ワープロの画面が映し出される…



パラコートは予想外に時間がかかった。

やはり『本番』は、あの薬でいこう。

計画通り、次はもっと大きい人間で試してみる。



犯人は心が捨てる前に飲ませたのだろうか?





翌朝、文吾のいる駐在所を訪ねる心。

文吾はワープロを打っていた。



「あなたと話がしたくて来ました」


「逃げたのかと思いましたよ」


笑顔を見せる文吾。



そこへ長谷川が新聞を届けに来る。

心を見て昨日の男だと掴みかかるのを

文吾が自分に任せて仕事に戻るよう宥め

心に質問を始める…



名前は田村心、住まいは東京。

身分証明書はないと答え

今度は千夏の死因が何だったか逆に質問。



まだわからないと答える文吾に


「毒、ですか?」


「なぜ毒だと?」


「佐野さん、俺は昨日見たんですよ」



雪の中、千夏を連れてどこに行ったのか?

その後、千夏が倒れたのは不自然だと。



だがそれには答えず

この村に何をしに来たのか

倉庫から何を持ち去ったのか尋ねる文吾。



すると和子がいきなり後ろから文吾の頭を叩き


「あんた、

なに事情聴取みたいなことやってんの!

鈴の命の恩人に対して失礼でしょうが」


とりあえず朝ご飯を食べて行ってと

心を家にあげる。



初めて和子の笑った顔を目にする心…



もうすぐ3人目の子ども=心が生まれるので

名前を考える鈴と慎吾。

みな笑顔でとても幸せそう。



“俺の家族はこんなに明るく

笑える人たちだったんだ…”



3人の笑顔を見て感動する心…





仙南署では検死結果から千夏の死因が

パラコート中毒だと判明した。



父親は自宅倉庫にあったパラコートの誤飲と

言っているが

現場にその容器は無かった。

倉庫から何か盗んで行った男の情報もあると

金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)。



文吾は旅行者だという男が家にいると報告、

大至急身元を調べるよう命じられる。





子ども達に勉強を教える心に

どうしてこの村へ来たのか尋ねる和子。

何年も会っていない父を探しに来たと答える。



手掛かりが見つかるまでいるという心に

この家で過ごせばいいと和子。

勉強を見てもらえると鈴たちも大賛成。





千夏の葬儀に向かう三人を見送っていると

音臼小学校の教師・さつき(麻生祐未)と

石坂校長(笹野高史)がやって来る…



彼らの会話から

千夏の死因が倉庫にあったパラコートと知り

文吾の机を調べる心。

そこにはパラコートの空の容器があった!



「やっぱりあの男じゃねぇか!」



由紀のノートを見返し事件を確認する。

明日、男性が雪崩に巻き込まれ死亡。

更に8日後には

千夏の姉・明音の失踪事件が起こる…

何がどう繋がっているのかはわからない。



ノートにある全部の事件を防げたら

音臼小事件も阻止できるはずだと考え

この手で文吾を殺してでも

家族の未来を守る為に過去を変えると

決心する…





心が入浴している隙に持ち物を調べる文吾。

財布からは見たこともないお札と

平成32年まで有効の運転免許証があった。

そしてワープロを開く文吾。



再びワープロの画面が映し出される…



あの薬は手配した。

『本番』に向け、まずは準備だ。

念入りに、慎重に。

誰にも邪魔はさせない。





平成元年1月9日

雪崩に遭う男性の元に向かう心。

男はさつきの父で木村メッキ工場の工場長

木村敏行(不破万作)だった。



この後、音臼岳の荒川橋で雪崩が起きるから

行かないでくれと声を掛けるが

敏行もさつきも相手にしてくれない…



車で出掛けて行く敏行を懸命に追う心。

そこへ文吾がパトカーで通り掛かる。



荒川橋に行ってくれと

パトカーに乗り込む心に続き

心配したさつきも乗って来る。



荒川橋にさしかかる手前で

「止まれ!」と窓から乗り出し何度も叫ぶ心。



「もう、うるせえな」

うんざりした敏行が車を止めた瞬間、雪崩が!



呆然と立ち尽くす4人…



「すごい!あなた未来が見えるの?

超能力なの?」とさつき。



「びっくりだな!」笑い出す文吾。





文吾が駐在所に戻ると

商店主の井沢(六平直政)と

農家の徳本(今野浩喜)が

不審者だという男を取り押さえていた。



男を見た文吾は不審者などではなく

田中家の長男・正志(せいや)だと説明する。

父親の調子が悪い為

最近は休みの日に仙台から来ているという。



三人が帰った後

引き出しのパラコートを確認し

どこかへ電話を架ける文吾…





その夜、金丸が森刑事(加治将樹)を伴い

心に千夏のことで話を聞きたいから

署まで同行して欲しいと訪ねて来る。



文吾から心を調べて欲しいと

電話をもらったというのだ。



パラコートを盗んだのか

千夏を殺したのかと問い詰める二人。



文吾がパラコートの容器を持っていることを

話せば自分は釈放されるが

和子たちが犯罪者の家族になってしまうと

否定し続ける心…



再びワープロの画面が映し出される…



超能力?笑える。

誰だろうと邪魔はさせない。

計画は完璧だ。





平成元年1月10日

拳銃に弾が入っていることを確認する文吾。



一方、朝まで否定し続けた心に金丸は


「今日はもうお帰り下さい。

確かにあんたがやったという物証もないからな。

但し、あんたの指紋がついた

パラコートの容器が見つかれば

あんた、終わりだから」



パラコートを捨てた雪山へ急ぐ心。

だが見つからない…

その様子を金丸と森が陰から見ていた。



そこで鈴の姿を見かけた心が

何があったのかと声を掛けると

明音が居なくなり探していると言う。



明音が失踪するのは6日後のはず…



自分が探すから先に家に帰るようにと

鈴を帰し、雪山へ入って行く。



村人総出で明音の捜索にあたっていた。



その頃、明音を背負い雪山を歩く文吾の姿が…



銃声を耳にした心が音がした方へ向かうと

崖に向かって血の付いた足跡が続いていた。



崖から下を覗くと明音と文吾の姿があった。

森で迷ってしまったところに

文吾が助けに来てくれたと明音。

銃声は熊が出た為だった。



弾が当たったのにまだ追いかけて来て

逃げている内に落ちてしまい

足を痛めてしまったと。



明音は寒さでかなり弱っているから

村まで連れて帰って欲しいと心に頼む。



明音を引き上げた後、

もう一度手を差し出す心に

足を痛めてしまいまともに歩けない、

自分はいいから明音を早く送り届けて欲しいと。



この吹雪の中、残してはいけないと言う心に


「つべこべ言わずに早く行け!

子どもが弱ってんだろ!

子どもを守るのが大人の使命だろ。

頼んだぞ…ほら」


笑顔を見せる文吾。



明音を背負い走り出す心…



“あの人は命の危険を冒してまで

子どもを助けようと…”



途中で会った井沢に明音を託し

文吾の元へ向かう心。

寒さで気を失う文吾…



心の呼びかけで意識を取り戻した文吾は


「明音ちゃんは無事か…?」


村人に託したと聞き


「ありがとな…よくやってくれた」


笑顔を見せる。



「次は佐野さんの番です、帰りましょう」



手を差し出す心。

だが足をやられているから心一人では無理だと

起き上がろうとしない…



待っている家族の為に帰らないとと

必死で説得する心。

そして…


「俺はあなたに生きてて欲しいんだー!」


「わかった…じゃ、頼むわ」



何とか崖から引き上げることができ

雪の上に倒れ込む二人。



「良かったです、生きててくれて」


「ありがとう、田村さん…いや心さん」



“今、俺はようやく信じることが出来た。

この人は、俺の父さんは殺人犯なんかじゃない”



無事に家に帰り温泉に入る二人…



文吾は心の免許証を見てしまったことを謝り

どういうことか正直に話して欲しいと言う。



「信じてもらえないかもしれないけど

俺、未来から来たんです。

2020年の未来から」


「そっかそっか、未来か。

心さん未来から来たのか」


と笑い出す。


「信じてくれるんですか?」



雪崩とかパラコートとか

そうでないと説明がつかないと文吾。

そしてパラコートは自分が回収したと話す。



2020年には車は飛んでいるのかと

尋ねる文吾。

車は飛んでいないが

人工知能で勝手に運転してくれる車は

出来ていると答える心。



「まあ何がどうあろうと俺は

未来でも家族とやかましくしてたいねー。

それさえあれば後はおまけみたいなもんだ」



そう笑って口笛を吹く文吾。

それは心が子どもの頃から耳に残っている

曲名もわからないメロディーだった。



その曲について尋ねると

昭和の名曲でお腹の中の子どもにも

よく歌ってやっていると答える。



メロディーは多少違うが

心もまたお腹の子どもにハーモニカで

聞かせていたのだ。



“これだったのか!

俺はずっと繋がってたんだ、父さんと…

由紀、俺の理想の父親は

どんな時でも家族と向き合える男。

世界で一番家族と向き合える男だよ。

この人だ。

佐野文吾が俺の父さんで良かった”



生まれる前に逮捕されてしまった為

文吾のことを全く知らずに育った心。

タイムスリップしたことで会うことが出来て

本当に良かった。





最後に再びワープロの画面が映し出される…



次のモルモットを決めた。

いよいよ『本番』に向けてカウントダウンだ。

ワクワクする。



次のモルモットとは?

1月16日に失踪する明音?

心は阻止することが出来るのだろうか?





まるでワープロを打っているのが文吾のような

演出が続き、犯人なのかと思わせたが

違っていたのでホッとした。



パラコートは時間がかかるとあったので

心が破棄する前に飲ませたのだろう…

いつ、どうやって?



そして不可解なのは

事件前の和子と今の和子のギャップ。

あんなに仲の良い夫婦だったのに

冤罪だと信じてあげなかったのだろうか?

子ども達を連れて面会に行かないのは何故?



メイクもあまりにも酷すぎる。

いっていたとしても60代の筈なのに…



とにかく鈴木亮平の笑顔がいい♪

心が温かくなる素敵な笑顔だ。



2話ではもう少し真犯人の情報が得られるのか

今後の展開が楽しみである。












テセウスの船 日曜21時~TBS

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