2017年12月21日木曜日

「陸王」第9話のあらすじと感想:最終回前!陸王最大の危機!!~百年の歴 史 に幕?茂木が陸王を脱ぐ!親子でふんばr

大逆転の予感…社長と社員それぞれの思いに感動!



池井戸潤の原作を「半沢直樹」

「下町ロケット」でお馴染みの

八津弘幸が脚本。



足袋作りの老舗が会社の存続を賭けて

ランニングシューズの開発に挑戦する

お得意の企業再生ストーリー。



御園(松岡修造)からの買収の話を

しているのを聞かれ

社員たちから責められる紘一。



まだ決めたわけではないと

前置きしながら、

今のこはぜ屋に選択肢は二つ…

Felixからの買収を受け入れて

陸王を作り続けるか、

元の足袋屋に戻るか。

「俺はやっぱり陸王を続けたいんだ」



社長も自分たちも今の仕事を続けられ

陸王も足軽大将も作れるのに

買収の何がダメなのか

わからないと美咲(吉谷彩子)。



そこへ

「そんな話は信用しない方がいい。」

たまたま会話を聞いてしまった

大橋(馬場徹)が入って来る。



「一旦子会社になってしまえば

泣こうがわめこうが

相手の思い通りにするしかない。

買収とはそういうものです。」



御園がそんな人には見えなかったと

いう紘一に

人は表向きでは判断出来ないと。



更に買収はリスクが高いが

リスクの無いビジネスチャンスもない

…決めるのは社長だと。



会社が人のものになって

本当にいいのかと大地(山崎賢人)。



そして泣き出すあけみ(阿川佐和子)…

陸王は作り続けたいが反対。



安田(内村遥)も陸王を続ける為に

会社を売るなんて本末転倒だと…



傘下に入ればこの先も

仕事を続けることが出来るし

「百年の暖簾を守ることだけが

本当の意味で

こはぜ屋を守ることになるのかな?」



「もういいよ、

結局決めるのは社長だから。」

でも自分が会社を売ることに賛成する

ことは絶対にないと断言するあけみ。




茂木(竹内涼真)の為に幾つかの

シューズを用意する村野(市川右團次)。

しかし部を守る為にアトランティスの

サポードを受けることに決めた茂木は

申し訳なさそうにR2を見せる…



陸上部の為に履きたくないシューズを

履くことないと城戸(音尾琢真)はいうが

このR2を履けと村野。



「今のお前に最適なのはこのR2だ」



こはぜ屋では社員の反発が激しく

退院した冨久子(庄司照枝)までが

紘一を裏切り者呼ばわり (-_-;) 



残業をボイコットし

納品が間に合うかどうかという状況に

追い込まれてしまう。



会社を売ることをどう思うか

飯山(寺尾聰)に相談する紘一。

倒産するよりはマシだし、条件もいい

…ただ新しいボスになる御園が

どういう男なのかわからなければ

賛成も反対もないだろうと。



「俺はあんただから

シルクレイを任せたんだ。

みんなの前で、御園社長は信頼できる

男だって責任持って言えるのか?」



その内、社員の中には

今までと同じ仕事が出来て

貰えるお金が増えるなら

賛成だという者も出てきた…。





アトランティスでテストランを受ける

茂木。

ソール部分を改良して欲しいという

リクエストに、検討してみると

快く答える小原(ピエール瀧)。



豊橋国際に城戸の許可がおりず

まだエントリーしていないと聞き

出場できるようにプッシュしておくと


そこへ毛塚(佐野岳)が入って来る。

「嬉しいな、又R2履いてくれて。

これでお前が負けても

シューズのせいに出来ないからな。」

嫌味な奴 (-_-;) 




御園と釣りに行く紘一。

何度も挫折を繰り返し、妻を亡くし、

すべてを失い、

日本に帰ろうと思った時に

声を掛けられ立ち上げたのがFelix。



「絶望を知ってることが

私の最大の強みなんです。」



Felixは妻の命を奪った

ハリケーンの名前。

忘れられない、忘れてはいけない

自分の原点で、壁にぶつかった時、

Felixという名前は何か

怒りのようなものを掻き立ててくれる

…「それが私の原動力です。」



あけみにその話をする紘一。

どんなに立派な人だとしても

会社を売ることはやはり反対。



頭ではわかっているが

気持ちがついていかないのだ…



昔一度こはぜ屋を辞め

大手のファッションブランドで

自分の力を試してみたく

先代と大喧嘩をして転職したあけみ。



効率重視で一年経った頃には

ボロボロになっていた。

そんな時に先代から

「そろそろ戻って来たらどうだい?

ミシンが淋しがってるよ。」

と連絡があった…



「その時わかったんだ。

私にとってこのこはぜ屋が

第二の家なんだって。」



だからそんな家が大手の会社みたいに

なってしまうかと思うと怖いのだと。



「古いミシンだったり、

先代の言葉だったり、

そういう値段の付けられないものに

価値がある。失いたくない。」



家が変わったとしても

そこに住む家族が一緒なら

何も変わらないのではないかと紘一。



「例え経営者が変わったとしても

みんながいればこはぜ屋は

生き続けるよ。そうだろ?」



二人とも涙が止まらない…




坂本に会社売却を正式に依頼する。

「これで又、陸王が作れますね。」




一方、小原はアメリカ時代からの

知り合いである御園を食事に招待。

こはぜ屋を買収した暁には

不採算部門である陸王は

さっさと廃止して

シルクレイを新型R2のソールに

使わせてもらいたいと…



「確かに悪い話ではなさそうですね」

と悪い顔で応える御園 (>_<) 




あけみ以外は残業もするようになり

製造の遅れも取り戻しつつあったが

人間関係のほつれは中々元に戻らない






チャンピオンカップに出場し

1万メートルの新記録を出す茂木だが

翌日また毛塚に

記録を塗り替えられてしまう (>_<) 



更にテストランの結果から

フルマラソンを走った時の

予測データがはじき出され

実業団ランナーの平均タイムよりも

大幅に下回っている為

豊橋国際への出場を諦めるよう

小原から言い渡される。



無様な走りをされては困るからだ。



毛塚に記録を抜かれたことで

茂木を心配する紘一たち。

新しい陸王を届けてやれたらと大地。



茂木モデルのソールが1足分

残っているが、アッパー素材が無い…



相変わらず織物会社をあたる大地は

「タテヤマ織物」を訪ねるが

アポイントをとっていた営業担当者が

急な外出で、日時を改めて欲しい

という伝言を受ける。



帰社時間は未定…

待たせて欲しいとお願いし

昼から夕方まで待つが

今日は戻らないと連絡が入る。



帰ろうとすると

「私でよろしければ

お話を伺いましょうか?」

声をかけてきた社員が…

担当者の上司の檜山だと。



陸王について熱く語る大地に

お手伝いさせて頂くと。



「これはうちにとっても

ビジネスチャンスかもしれない。」

桧山は何と社長だったのだ!(^o^)



ずっと待っている姿を何度も見かけ

あれ程熱意を傾けているものが

どんな物なのか気になった。



このシューズは完成度が高く

ブレイクするだろう、

是非手伝わせて欲しいと…



諦めない努力が報われた (^^)v 



サンプル生地を持ち帰ると

タチバナラッセル以上の生地だと

絶賛される。



大地が頑張ったことは認めるが

正直見つからない方が良かったのでは

と玄さん(志賀廣太郎) 

足袋屋に戻るなら必要ないし

Felixの傘下に入れば

向こうが指示する素材を

使うことになるのが関の山だと。



「何だとこのクソじじい。」

大地が毎日足を棒にして頑張ったのに

と飯山。



つかみ合いになりそうな二人に

「もうやめて下さいよ!

俺にみんなの力、

貸して欲しいんです。」と大地。



新しい陸王を作って、茂木に届けたい

…たった1足では履いてもらえない

かもしれないが

持っていてくれるだけでもいい。



サポート出来ないが

こはぜ屋は茂木を応援しているって

伝えたい。



「もしこれが

最後の陸王になったとして

無駄なことかもしれないけど、

無意味なことじゃない。」



…「私も手伝うよ。」とあけみ。

外で聞いていたのだ (^_^;)





そして無理な練習をする茂木。

みんなが止めても言うことを聞かない

…「頭を冷やせ!」と城戸。



自分の何がダメなのか

毛塚と何が違うのかと訴える茂木に



「毛塚、毛塚、毛塚…

お前は何を見て走ってるんだ?」

今のお前では毛塚には勝てない。

あいつは遥か先を行く天才だ。

ニューイヤー駅伝の時も

38度の発熱があったのだと。



つまらない挑発に乗って

自分を見失ってる場合か?

「何のために走ってるんだ?

毛塚に勝つためか?

お前のマラソンのゴールは

もっと先にあるんじゃないのか?」



まず勝たなくてはいけないのは

自分自身。

「それが出来た時

初めて毛塚を超えられる。」



その様子を遠くで見ていた村野…

その後飯山から呼び出され

新しい陸王の話を聞く。



茂木に会わせてもらえるよう

頼まれるが、断ると (-。-;



吹っ切ってR2を履いたのに

これ以上余計な期待を持たせないで

欲しい。



帰ろうとする村野に

「年はとりたくないもんだ。

物分かりのいい大人を気取って

ついやせ我慢をしたくなるんだ。」



だが、連中は違う。

一緒にやると決めたらとことん

寄り添ってくる、鬱陶しいくらいに。



「でも、あいつらのそこがいいんだよ

…茂木も待ってるんじゃないのか?

あんたのこと。」




ようやく五代目陸王が出来る…

そこへ村野が…「やり直し!」

素材はあと1足分。

失敗は許されない。



ようやく出来た陸王に「完璧です!」

茂木のことをここまで気にかけて

くれてと大地にお礼をいう。



さっそく明日、陸王を届けて欲しいと  

紘一にお願いする大地。

だが

「すまん、明日は大事な用があって

行けないんだ。Felixへ行って来る。」



こはぜ屋を売る為の

正式な手続きをしてくる…

納得のいかない人もいると思うが

「本当に申し訳ない。」と頭を下げる



「だけど俺は

やっぱり陸王を諦めたくないんだ。」



泣き出す社員たち…。



「一つは茂木選手や

陸王を選んでくれた他の選手のため。

もう一つはこのこはぜ屋のためだ。」



そのことを今日あらためて確信した。

不甲斐ない自分のせいで

バラバラになりそうなみんなが

たった一足の陸王を作る為に

力を合わせて一つになってくれた。



「陸王はこはぜ屋の為に必要なんだ。

失うことは出来ない。」

どうかわかって欲しい…

もう一度頭を下げる。



親父が本当にそうしたいなら

従うと大地。



「社長ともあろう人が

そう簡単に社員に

頭を下げるべきじゃない。」

…そこまで考えているなら

従わなきゃならないでしょうと玄さん



…やることは同じだし

みんな一緒に働けるなら

それでいいと安田。



あけみは良くない、やっぱり反対。

買収なんて冗談じゃない。

「だから、きっかり私たちの技術を

見せつけて、

私たちがいないと困るって

言わせてみようよ。」



買収されるのではなく

力を貸すつもりで傘下に入ってやろう

…その言葉に何か引っ掛かる飯山…。



「会社は手放すけど

みんなのことは絶対に俺が守るから」


「何言ってるんですか、

こういう時普通、

社長が解雇されるんですよ。

そうならないように俺たち

断固守ってあげますから。」と安田。



本当にいい会社だ…これでいいのか?



一人になった紘一のところへ

飯山がやって来る。



ここまできて

覚悟を惑わすつもりはないが

「本当に手はないのかよ?」



Felixからシルクレイを使わせて欲しい

という申し出を蹴ったのは

こはぜ屋との契約もあったが

もっと別の可能性があるって気がした

…それが何かわからなかったが

あけみの言葉でやっとわかったと。



相手の狙いはシルクレイ。

その製造許可をこはぜ屋にだけ与えた

「つまり、こはぜ屋以外に

シルクレイのソールを作れる業者は

いないってことだ。」




そして毛塚の情報を届ける

佐山(小藪千豊)に

もう要らないと茂木。



「諦めるのか?」


「いや、勝つ為です。

自分の走りをする為です。」



その言葉を聞き

嬉しそうに頷く城戸。




そしてFelixを訪れる紘一と坂本。

会社を売ることは出来ない、

業務提携してもらえないかと

持ち掛ける。



シルクレイを独占的に

供給するという契約。



買収には時間もかかるし

業務提携で十分ではないかと坂本。



御園も、それについて考えたが

設備の問題はどうするのか?

要望通り確実に提供して貰えるのか?

そういったリスクを極力なくす為の

買収案だと。



どんな形でもいいから

支援をしてもらえないかと紘一。



そんな面倒なことをするより

買収した方が簡単だと譲らない (>_<)



百年の暖簾を背負っている訳だから

簡単に売るわけにはいかない。



話は平行線…。



陸王を継続するには

傘下に入るのが簡単だが

「その簡単さが私を迷わせるんです。

こはぜ屋の暖簾は

そんなに軽いものじゃない。」



「暖簾だの老舗だのといえば

耳に心地よい響きかもしれませんが

そこに価値があるとすれば

現時点でも成長し、

発展しているという

会社の実態があってのことですよ。」



うちの傘下に入って

その伝統を守っていけばいい。



それに対し 

今の条件がどこまで本当なのか、

シルクレイに代わる素材が出てきた時

こはぜ屋の位置づけはどうなるのか。



目標の利益率を達成できない

お荷物会社として潰されたり

売却されたりしないだろうか。



「先のことなんてわかりません。

そうならないように努力と工夫を

するのが企業経営でしょう。」



そこで坂本が徹夜で調べた

Felixグループの買収企業リストを

取り出す…



わずか数年の短期間で急成長を遂げ

世界に通用する大企業となったが

そのグループの殆どは

買収によって子会社化したもの。



子会社の中には買収前と

全く様変わりした企業や

期待された役割を終えて

清算された企業も少なくない。



「あなたにとって買収は日常でも

うちにとっては一世一代の転機で


社員たちの人生を左右する

大問題なんです。」



こはぜ屋をその中の一つにする訳には

いかない。



ランニングシューズ業界への進出を

目指しているが

足袋作りをやめるつもりはない。



それを忘れたらこはぜ屋は

こはぜ屋でなくなってしまう。



「値段のつかないものにも
 
価値はあるんです。

こはぜ屋百年の暖簾に値段をつける

ことなんて出来ません。」



「どうやらお互い経営に対する考えが

随分と違うようだ。」



急成長を遂げた御社と

十年が一日の如く生き延びてきた

弊社が同じである訳がない。

だからこそ買収でない方がいい。



「うちを支援して頂けませんか?

シルクレイの供給は

しっかりさせて頂きますから。」

頭を下げる紘一と坂本。



「融資なんてつまらない。

それなら独自で開発した方が

マシです。」



「確かにそれがベストでしょう。

ですが、出来るんですか?」



御園の顔が変わる…



「もう結構!

この話はなかったことにしましょう。

御社は大変なチャンスを

逃したことになりますよ。」



逃したのはお前の方だよね…

アトランティスからの美味しい話も

パー (^_^;)



紘一を指差し

「後悔してもその時は遅い!」



何と無礼な!

しかも年長者に対して

失礼極まりない。

化けの皮が剥がれた瞬間だ。



「バカにしないでくれ!」

紘一がキレた。



驚き振り返る御園。



確かに設備投資する資金は今はないが

シルクレイを供給して欲しいという

ニーズは他にも必ずあるはず。



「あなたがここまで欲しがったのが

何よりの証明だ。

それを我々は必ず探し出します。

その時後悔されるのは

あなたの方だ!」




そして茂木にも

豊橋国際マラソン出場のチャンスが…

世界陸上の出場選手が

怪我で出られなくなり

陸連がその空いた枠の有力候補を

豊橋国際の優勝者と考えている…



「茂木、豊橋国際へ出ろ!

お前の走りで

世界への切符を掴んで来い!」

城戸の言葉に頷く茂木。




16分に及ぶ紘一と御園の交渉シーンは

圧巻だった。

段々と表情が変わり

本性を現すところ…

松岡修造、

俳優としてやっていけるかも (^◇^;)



家族のような会社と

吸収を繰り返してきた大企業。

経営に対する考えが違うのは

当たり前だ。



数字ばかりで人の気持ちや

大切なものを置き去りにしている

ところはアトランティスと全く同じ。



いよいよ最終回。

こはぜ屋は又陸王を作れるのか?

茂木は優勝出来るのか?

スカッとする逆転劇に期待大 (#^.^#)


陸王 日曜21時 TBS

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