2017年12月18日月曜日

「明日の約束」第9話のあらすじと感想:暴いた黒教師の罪…問えない母親の罪

後味の悪い展開…着地点はどうなる?





高校のスクールカウンセラー

藍沢日向(井上真央)が

不登校の男子生徒

吉岡圭吾(遠藤健慎)の

突然の死の真相を究明していく

ヒューマンミステリー。




圭吾がクラスで孤立する理由を

作ったことを認めた霧島(及川光博)。

「種を撒いただけ」だという。



新しい生徒を持つと必ず作る生徒名簿

…どういった性格で

どう対応していくべきか

どの辺りが気に入らないのかも全て。



圭吾の名簿には「罰が必要」と

書かれていた。



6月の始め純也(堀家一希)に

クラスで何もないかと尋ね

ないと答えると

「吉岡の勘違いか…」

圭吾が何か言っているように思わせた

…HRの時に圭吾に後で職員室に

来るよう言ったり。



純也は

「文句があるなら面と向かって言え」

と言い、無視し始める。



種を撒いただけで

純也は自分の意思で動いた。

他の生徒を巻き込み孤立させたのも

彼の人間性の問題だと。



大翔(金子大地)が暴れている時に

動画を撮っているのに気づき

盗んだのも自分だと。



「彼は自分が思っている以上に

浅はかで短絡的なタイプです。」


いずれネットにあげて拡散させていた

だろう…驚く日向。



「どうして自分の生徒にそんなこと」


「これは僕なりの教育です。」

今の時代、教師の立場は無力で

何かあれば保護者が騒ぎ立て

問題のある生徒を

適切に指導することが出来ない。



「学校の教師の存在意義とは何かを

考えているだけです。」



勉強を教えるだけなら

学習塾があればこと足りる。



社会に出る前に間違った考えや行いに

対して相応なペナルティを与える。



「教師として間違ってない行動だと

仰るのですか?」



「もちろん間違ってますよ。

僕は教師失格だ。」



だがそういう扱いを受ける者には

受けるなりに問題がある。



「罪の意識はないんですか?

生徒たちに。」



死んだのは頭のおかしな母親のせいで

それで自分を責めるのは筋違い。

日向も告白されたことを

黙っていたではないかと (-。-;



死ぬ前日のことで

自殺の引き金になった可能性は

自分の行為よりも高いはず。



「私は自分に責任がないとは

思っていません。」



それは日向が真面目で不器用だから。

日向を責めるつもりもないし、

自分を責めようとも思わない。



香澄(佐久間由衣)も自分を犯人だと

思っているようだが

「残念ながら僕はただの小悪党だ。」

圭吾の件は母親が犯人で解決した…



「そうでしょうか?

この事実を学校側が知れば…」


「僕は処分されるかもしれませんね」



その時は告白された事実も公にする。

「藍沢先生は、生徒たちからの信頼を

失うことになる。」



自分の本心を知られたのは正直辛い

「スクールカウンセラーの先生とは

仲良くしていた方が

何かと都合が良かったので。」



どうする?日向。



翌朝、真紀子(仲間由紀恵)の毒親報道を

見る尚子(手塚理美)。



こんなことされたら死にたくもなる

「ホント最低の母親だわ。」って

あなたの「明日の約束」も

相当なものですけど (-_-;) 



「人のふり見て我がふり直せ」

っていうけど

人って、中々自分のことには

気づかないんですよね (ー ー;)



「これからどうするの?」

日向がこれ以上手を汚して欲しくない

と心配していることを香澄に話す朱里

…キッカケを作ったのは霧島だが

実際イジメて苦しめていたのは

自分だと…。


その通り!

確かに霧島は動く人間も選んでた (-。-;





そしてホテル暮らしを始めた

英美里(竹内愛紗)と会う

日向と希美香(山口まゆ)。 




児童相談所に保護してもらえるのは

いつになるかわからない。



両親に聞き取りをしてからの

判断になる。



英美里にとって生活環境が良くなれば

家に戻ることになるかもしれない。




真紀子には嫌われたと思うし、

正孝(近江谷太朗)は

他の女性と暮らしていて

引き取るのは無理だろうと…



中学生がここまで考えている (-。-;



真紀子にとって兄が心の支えだった。

自分と違って優しかったから。



兄に「お母さんって私のこと

嫌いなのかな?」と聞いたことがある





「そんなことないよ、好きだと思う。

でもお母さんは

気持ちを伝えるのが下手だから。」



自分にはわからない母親の気持ちが

兄にはわかるんだなって思った…





報道のこともあり異動になった正孝は

二年前に書いた離婚届を出してくれと


「お前も圭吾の為に

我慢してたんだろ。」
  

「私はちゃんとした家族を
作りたかったんです。

子ども達の為に、私自身の為に。


私はどこで間違えたんですか?

私のどこがいけないんですか?」



そういう所が息が詰まると出て行く夫




/帰り道、母に会おうと

連絡してみたことを話す希美香。

母に会って

大翔とつき合うか返事しようと思うと



自分も見習って

強くならなくちゃと日向。



…12歳になって

1年生の時から書いていた

日記(明日の約束)の返事を

書くのをやめた。



っていうか、返事書いてたのか!(゚o゚;;

何て書いていたんだろう?

書きようがなくない?



“母はそのことを責めたけれど

私は頑なに無視し続けた。

これ以上出来ない約束を

増やしたくなかったから。

私は母のことを…”



そこへ本庄和彦(工藤阿須賀)から
電話が入る。



もう一度会って

ちゃんと話がしたいと言うが
もう会わない方がいいと思うと日向。



「暴力をふるったことは謝るよ。

でもあんなたった一回のことで

別れ話って、正直納得出来ない。」



アウト!

あんな?

たった一回?

こんな男、絶対ダメ!



「カズのせいじゃない。
私の問題なの。」



二人でいた時は楽しかった…

3年もつき合っていたのに

結婚や家族になることをイメージして

なかったことに気づいた。


「目を逸らし続けてきたんだと思う。

母親ともちゃんと向き合って 

こなかったから。」



あれじゃ、向き合えないけどね (-_-;) 



カズもそうではないか?

一番望んでいることは

両親に自分のことを認めて欲しいって

ことなのではないか?


とにかく今の自分には
カズの約束に応える自信がない。





タレントが殺人を犯したということで

圭吾の事件はニュースに

上らなくなった。



圭吾のクラスでは再び

お焼香に行くのは無理なのかと

声があがる。 



家庭に元々問題があったから

みんなが責任を感じることはないと

霧島…



由依(夏子)は

「では家に問題があったから

うちらには何も問題がなかったと

思えばいいんですか?」



そして純也は自分がしたことを

ちゃんと謝りたい、

那美(井頭愛海)はちゃんと

お別れがしたいと…



 「君たちの気持ちはわかるが、

それは自己満足というものだ。」
   



学校はこの件を拗らせたくないし

時間が解決すると思って

今は自重するようにと

教室を出て行く。



霧島の言う通りかもしれないが

納得が出来ないと相談室に来る

由依たち。



謝りに行けばスッキリするとか

終わりに出来ると

思っている訳じゃないと

勝(渡邊剣)。




「大事なのは吉岡くんの気持ちを

知ることだと思う。」と那美。

  

結局、何故死を選んだのか

まだわからない。




霧島を呼び出す日向。

もう終わったことなのにという霧島。



生徒たちの中では

まだ終わっていないから

もっと気持ちを汲むべきではないか…



「僕の本心を知った上で

それを求めるのは

無理があると思いますが。」



それに生徒たちの心のケアをするのは

日向の仕事だと。



そもそも何故、

圭吾にペナルティを与えたのか?



…彼が入学した頃、

真紀子から声を掛けられた。

挨拶の後

以前務めていた学校名を挙げ


「また同じ問題を起こさないよう、

くれぐれもお願いします。」



問題とは、女子生徒から

性的暴行をでっち上げられ 

退職する羽目になったこと。



わざわざそんなことを

言ってこなければ

目をつけることも無かった。



「バカな保護者だ。」



程度の差こそあれ、

保護者の多くはバカ。

我が子可愛さに特別扱いを求め、

問題を起こせば、

子どものしたことだからと擁護する。



愛情の示し方も躾の仕方もわからない

親に育てられ、子どもは歪んでいく。



そんな状況で

教師に何が出来るというのか!



霧島の闇は深い…



「霧島先生の生徒への姿勢は

その前の出来事が?」


「どうでしょうね。」



生徒たちを圭吾の家に行かせても

ロクなことにはならない。

あの母親に暴言を吐かれて傷つくだけ


「僕だってその程度の分別は

持ってますよ。」



親心みたいなものもあるんだ、一応。





英美里から盗聴テープを

聞いて欲しいと言われ

週刊ワイドに取りに行く日向。



もう飽きられたネタで持っていても

仕方ないのだと小嶋(青柳翔)…



マスコミって…(-。-;



真面目ぶった連中がよく

「この事件を教訓にして」とか言うが

それは大嘘。

もし本当に教訓になるなら

この世はもっと平和だと。



圭吾の事件の報道でも

コメンテーターが

「彼の自殺は、母親の歪んだ束縛から

逃れる命を賭けた告発だったんだ。」

と言っていたが

結果的に自殺を肯定しているってこと

に気がついていない。



一時期、いじめっ子の名前を

遺書に書いて自殺する子が増えたが

マスコミが大騒ぎをして

それを見た子ども達が学習する。



「自分の時もそうしよう。

きっとみんなが僕の仇を

とってくれる。」って。



「あなただって、

そういうマスコミの一人ですよ。」



「そうなんですよ。

自己嫌悪で胸が張り裂けそうです。」



この事件は尻切れトンボ。

遺書はないし、

なぜ部屋を黒く染めたのか、

誰が真犯人なのか、謎が残ったまま…



「真犯人って、

母親が悪いと思ってるんですよね?」



それは盗聴ネタが盛り上がった

結果論であって

母親の愛情まで否定する気はない。



結構まともなんだ…




盗聴テープを聞く日向…

真紀子と圭吾の優しい会話が

聞こえてくる。



今は黒く塗りつぶされた部屋で

圭吾を想い、一人過ごす真紀子…。




朱里から香澄が姿を消したと

連絡が入る。

霧島のところへ向かったのか?

職員室へ走ると

ついさっき帰ったという。



自転車で追いかけようと外へ出ると

校門の前に香澄がいた。



「襲ってやろうかと思ったけど、

やめた。」…良かった。



「私が許せなかったのは

最後に圭吾の背中を押した

誰かだった。」



だからニュースとネットで

叩かれていた二人を襲ったのだ。



そして盗聴のきっかけを作ったのは

多分自分だと…

圭吾が家出した後から始まったから。



「それに圭吾の手を汚させたのも

私だから。あんな優しい奴に。」



ウサギも殺したのではなく

逃がしたのだ。



飼われていたから

野生では生きていけない、

どうせ死ぬだけだという香澄に



「それは飼ってる側の理屈だよ。

餌を与えて、快適な環境を与えて、

愛情を注げば相手が幸せだって

決めつけるのは、エゴだと思う。

檻とか水槽に

逃げ場所はないんだから。」



…正しいことしてるとは思ってない、

自分のエゴで逃がしたいと

思っただけだから。



香澄も自分を責めていた。



あんなことさせなければ

止めていたら

死ななかったのではないか?



死んでしまったから、わからないし、

何も聞くことが出来ない…



「私も同じだよ、

彼の気持ちがわからない。」

告白されたことを話す…

「あれは彼なりの

SOSだったのかもしれないけど…」



「もし失恋で死んだんなら

ダサ過ぎだよ。」



自分もそろそろケジメをつけないと…

と日向。



「誰のせいで吉岡くんが

死んだのかっていう考え方は

間違っていた気がする。 

私のやるべきことは

犯人探しじゃないから。」



警察についてきて欲しいと香澄。

霧島のパソコンのデータを渡す。




轟校長(羽場裕一)に見せる日向…

霧島を呼び

生徒や他の先生に知らせたくないから

依願退職という形を

とって欲しいと告げると



「わかりました、ですがその前に

私の方からも藍沢先生のことで

ご報告が…」



嫌な奴!



既に報告したと日向。

事実を隠してきた人間として

「その責任はとるつもりですから。」

と退職願を差し出す。




帰宅して、尚子と一緒に

シチューを作る…




そして圭吾の部屋で

同じようにロープを掛ける真紀子…



死んでしまうのか?



次回、いよいよ最終話。

“この学校ではとても悲しい出来事が

起こりました。

私がこの出来事の中で

今一番許せないと

思っている人がいます。それは…”



誰?霧島?

何を話そうとしているのか?



そして尚子とちゃんと

向き合うことは出来るのだろうか?


明日の約束 火曜22時 フジテレビ

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