2017年12月3日日曜日

「陸王」第6話のあらすじと感想:陸王でライバルを倒せ!息子と一緒の戦

駅伝シーンに感動!



池井戸潤の原作を「半沢直樹」

「下町ロケット」でお馴染みの

八津弘幸が脚本。



足袋作りの老舗が会社の存続を賭けて

ランニングシューズの開発に挑戦する

お得意の企業再生ストーリー。




陸王に履き替えた茂木(竹内涼真)。

応援する宮沢紘一(役所広司)たちに

飯山(寺尾聰)と有村(光石研)も合流。



順調なスタートをきった

ダイワ食品だが

4区を走る立原(宇野けんたろう)に

異変が…



彼はアトランティスのサポードを受け

R2を履いていた。



「何だ、あの無様な走りは!

R2を履いているんだぞ!

どういうリサーチをしてるんだ!」



佐山(小藪千豊)を怒鳴りつける

小原(ピエール瀧)。



結局、5区に8位で襷を渡す…



6区では陸王を見て

「勝つ気、あんの?」

鼻で笑うアジア工業の毛塚(佐野岳)。



次々とスタートラインに立つ

6区の選手たち。

毛塚は3位でスタート。



「茂木、久しぶりで

硬くならなきゃいいけどな。」

心配する大地(山崎賢人)。



「大丈夫だよ、俺にはわかるんだ。」

少しは緊張もしてるだろうが

今の彼はそれ以上に感じるものが

あるはずだと。



あの場所に戻れた感動や走れる喜び。

紘一に誘われてソールを作り始めた

時の自分がそうだったと。



そして8位でスタートする茂木。



家では美枝子(檀ふみ)に隠れて茂木を

応援する茜(上白石萌音)。

毛塚のファンだと言っていた手前

ばつが悪いのだろうか (^^;) 



驚異の4人抜きで4位へ。

もう少しで毛塚が見える勢いだ。



そこへ6区は残り3キロ地点で

強い向い風が吹いているという情報が

入り、茂木にとっては有利に

なるのではと解説者。



自然状況が選手が読んでいた

ペース配分を狂わすのだが

そこで勝敗を分けるのは選手個人の

対応能力。



「茂木の持ち味はその対応力だと

私は思っています。」

と村野(市川右團次)。



そして毛塚の後ろに茂木の姿が!

とうとう並び、区間賞記録を狙える

のではという声が上がる。



だが、その後何故か毛塚の後ろに回り

ペースを落とす茂木。

その時、強風が!

少しよろけた毛塚を一気に追い抜く。



風を読んだのだ!



「全く大した体力だな。」と飯山。

「いや、故障からの復帰レースだ。

スタミナは茂木の方が圧倒的に

不利です。


だからあいつはそれを補う為に

利用したんだ、この風を。」と村野。



向い風の中、わざと毛塚の後ろを走る

ことで体力を温存し

残り1キロに勝負を賭けた。



「あいつは抜けなかったんじゃない、

抜かなかったんだ!」



そして3位でアンカー平瀬(和田正人)に

襷を渡す。



今日で引退する平瀬…試合前

「俺は死ぬ時、

今日のことを必ず思い出す。

そんな走りを約束する。

みんな、悔いのない走りをしよう!」



4位で襷を渡した後、倒れ込む毛塚…

右足が痙攣しているようだ。



R2って大丈夫なの?



小原は、佐山に

「例の契約、進めろ。

この足袋屋、目障りだ。潰せ。」




会場で橘(木村祐一)を見つけた紘一は

声を掛ける。

これからもご協力宜しくお願いします

と言うと

「ええ、そうですね。」



何となく歯切れが悪い…。



そして平瀬は1人抜いて2位に!



「惜しいな、トップを狙うには

開き過ぎましたかね。」と橘。


「いや、今の彼にはそんなこと

関係ない。

あいつはこれが

最後のレースなんです。」と村野。



彼はきっと今、誰の為でもない

自分自身の為に走っている。



「これまで走り続けてきた陸上人生に

自らピリオドを打つ為に

自分の限界に挑戦しているんです。」



必死で走る平瀬を見て涙を流す

城戸監督(音尾琢真)…

そしてチーム全員で出迎えに…

ゴールしてそのままみんなの胸に

飛び込む平瀬。



毎年感動する大学駅伝での光景が

蘇った。



区間賞を獲った茂木。

おめでとうという紘一に

「陸王だからやれたんだと思います。

このソールもこのアッパーも

唯一無二の素晴らしい

ランニングシューズだと思います。」



早く商品化して欲しいと。



「俺、陸王を履いて

どんどん勝ちますから。

今度は俺がこはぜ屋さんの

力になりますから。」



「私たちも、もっともっといい

シューズが作れるよう努力します。」



握手を交わす二人。



「ルーズヴェルトゲーム」

もそうだったが、

スポーツ試合のシーンがあるっていい 
(^^♪  



その夜陸王の公式戦デビューを祝い

商品化を発表する紘一。



しかし翌朝の新聞は茂木ではなく

体調不良でまさかの4位という

毛塚の記事が…



これでは毛塚のおかげで勝ったみたい

だと怒る大地。



今の陸上界では毛塚の方が

スターなんだと飯山。


だから茂木が勝ったというより

毛塚が負けたと書く方が

マスコミ的には盛り上がる。


世間というものはすぐに過去を忘れて

新しいものに飛びつく。

毛塚もそれがわかっているから

体調不良をおしてレースに出たのだ。



「なんか虚しいですね。」

と安田(内村遥)…

だがそういう世間こそが俺たちの

お客様なんだよ。

勝ち続けるしかねえんだよ。

勝ち続けて本物だと

認めさせるしかねえんだよ。」



深い。





「あんな記事気にするなよ。

あの6区でお前は誰よりも早かった」



これからまだ何度だって

走れるのだから

世の中見返してやれと平瀬。



「平瀬さんだって

まだまだやれますよ。」



肘を壊して野球を諦め
 
マラソンを始めた茂木。

そのことを後悔しているかと訊かれ



「最初は自分の不幸を恨みましたけど

そのおかげでマラソンと出会えた


ことを今は光栄に思ってます。」



「俺もこれからそういう何かを

探すよ。」



「明日恥ずかしいくらい全員で

見送ってやるからな。」

と声をかける城戸。



居たのか!



そして

「見つかるといいな、そういう何か。

頑張れ、平瀬。」




一ヶ月後…陸王一般モデルがついに

店頭に並ぶ。



だが、デパートの売り場担当から

こはぜ屋にはシューズメーカーとして

ブランド力がないから

半額ならノーブランドでも

手に取る人がいる。

いっそ和装売り場に置いて貰ったら

どうかと提案される。



こはぜ屋足袋のファンがついでに

買ってくれるかもしれないと。



ニューイヤー駅伝での茂木の活躍に

ついても、一番期待されていた選手が

たまたま調子が悪かったからという

認識 (>_<) 



ランニングシューズ売り場で

勝負したいと紘一。



「であれば、ちょっと難しいですね」(-。-; 




一方、アトランティスでは

陸王を分析した結果

ソールとアッパーは軽量性、耐久性、

柔軟性、通気性においてR2を

上回っていることがわかり…



しかも一般モデルだから

茂木が履いた物はより優れている。



小原はすぐにこれを上回るシューズを

作るよう指示するが

どうしても補えないものがあるという

…それは縫製。



他は、素材やデザインを変えることで

優ることが出来るが

このフィット感を生み出す繊細な

縫製技術だけは

コンピュータ化したアトランティスの

技術では追いつくことが出来ない。




陸王は、発売から暫く経っても

売り上げは伸びなかった。



話し合うチーム『陸王』…



「売れる方法を考えるか、

キッパリ諦めるか」

と玄さん(志賀廣太郎)。



「今やめたら茂木に合わせる

顔がない。」と村野。

それに陸王を履いてみたいという

選手もいる。

 二人とも有名選手だ。



あと5〜6人はサポート出来ると

思うと…



サポートするのに一人80万はかかる

彼らが活躍しても売れなかったら…



やるべきだと大地。

「ここでやらないで何時やるんだよ」



「年寄りなんて先か短いんだから

やる時やらないでどうするんだよ。」

と飯山。



あけみ(阿川佐和子)も

守りに入ったって

何も変わりゃしないんだもん、

やろうよ。」



こはぜ屋は全力で彼らを

サポートすることに決まり!



「それぞれに合った最高の陸王を

提供しますと伝えて下さい。」



「世間やマスコミがどうだろうと

あのレースを見てそれだけの選手達が

陸王の素晴らしさを

わかってくれたんだ。


彼らが陸王を大きくしてくれる。

必ずヒットしますよ。」と村野。



サポート契約を結びたいという

芝浦自動車の彦田知治(菅谷哲也)選手は

陸王を履いてみて

茂木が区間賞を出すはずだと。



「軽いなんてそんな次元じゃない、

自分の足そのものですよ。」




料亭で橘と会食するアトランティスの

小原と佐山。



「先日お願いした件、

考えて頂けたでしょうか?」



他のシューズメーカーに製品を

供給しているから

「今日は正式にお断りしようと…」



「こはぜ屋さんのことですか?

あそこはただの足袋屋ですよ。」

言葉を被せる佐山。



シューズメーカーではないと言われ

「それを言ったらウチだって

駆け出しのベンチャーです。

相手がどんな会社であろうと

大切な顧客には変わりません。」



手を叩き

「素晴らしいお人柄だ。

ベンチャーとはいえ

さすがは日本の起業家だ。」と小原。



続けて「はたしてそれが

ビジネス的な正解でしょうか?」



の売り上げであれだけの設備を

維持をするのは、かなり大変で

せっかくあれだけの特許を

持っているのに勿体ないと。



「ですから、こはぜ屋さんに

これから…」


「どれくらいのお取引なんですか?」



アトランティスなら

その百倍の取引を約束出来るという。

しかも目指すのは

オリンピックのメダリストに

履いてもらう為のシューズ。



その新型R2のアッパー部分に

素材を使わせて欲しいと。



「これは世界的な

ビジネスの話なんですよ。」



更にこはぜ屋と独占契約を

結んでいないと聞き



「何を迷うことがありますか?」



うーん、社員を抱える社長として

迷うのはわかる (-。-;




…大橋(馬場徹)からこの件について

報告を受ける紘一。



「冗談じゃない、

ウチはどうなるんですか?

陸王、作れませんよ。」

橘もそれはわかっている筈だと。



橘にしてみたらそれを受けた方が

大きな利益に繋がるからかなり悩んで

相談に来たのだと。



早く知っておいた方が

対応できると思い、連絡をしたと…



「それで、どこなんですか?

その大手メーカーって。」



「アトランティスです。

本気にさせましたね、

アトランティスを。」



橘を訪ねる紘一と大地。



「急にどうなさったんですか?」

と橘。



陸王が無事にメジャーデビュー

することが出来たお礼と

これからの生産予定を聞きたくて。



すると、こはぜ屋との取引は

3月までにして貰えないかと…



「アトランティスに

ウチを切れと言われましたか?」

核心をつく。

「御社の素材供給がなければ

シューズの製作がストップしてしまう

…他を探すにしても

あれ程の素材はない。」



何とか思い留まってもらえないかと

食いさがるが



「ウチは創業3年目になります。」

足元の業績が悪いままだと…

「正直、アトランティスからの

大量ロット注文は喉から手が出るほど

欲しい。」



「アトランティスはウチの

ライバル事業ですよ。

ウチを切って、そのライバル事業に

乗り換えるということですか!?」



怒りがこみ上げてくる紘一。



「でしたら、ウチを助けて下さい。」

陸王開発の為にどれだけ努力を

してきたか分かるから

裏切るようなことはしたくない。



「でもね、家族や社員の為にも

生き残っていかなければならない。


アトランティスからの話は

今後ウチの収益になる、そう信じて

これに賭けると決めたんです。」



「ウチじゃダメなんですか?」

と大地。



茂木のおかげで陸王を履きたいという

サポート選手が増えた。



「ウチと一緒に、

陸王と一緒に成長していくという

選択肢はないんですか?


アトランティスはウチの商売を

邪魔する為にそんな商談を

持ち込んだんじゃないんですか?」



橘の品質や技術を見込んでのことでは

ないかもしれない。



「そんな取引に

将来性はあるんですか?」



百も承知だが、生き残る

成長していくその為に

この決断は間違っていないと思う。



本当に申し訳ないと頭を下げ

「3月までは出来る限りの供給は

させてもらいます!」



同じ会社を営む者として

その決断は理解できると紘一。



「理解できるが、

ウチにとっては大迷惑だ!

許し難い裏切り行為だ!」



3月以降はどんなことがあっても

二度と取引はしない「金輪際だ!」



席を立つ…



まだ取引が残っているのに大丈夫?



丁度そこへ小原と佐山がやって来て

「これはこれは、奇遇ですね。

こはぜ屋さんも

タチバナラッセルさんと

お取引があるんですか?」



自分たちは次のアッパーに素材を

使わせてもらうことになったと。



白々しい (-_-メ) 



素材を褒める小原に紘一は

「良かった、

それを聞いて安心しました。


橘さんの技術の素晴らしさを

ちゃんとわかってらっしゃるってこと

ですよね。


もしも私たちを潰す為だけに

今回の契約を結ばれたというなら

私はあなた方を心の底から

軽蔑するところでした。」



「軽蔑だと?図に乗るなよ。

…いや失礼、我々は世界に市場を持つ

アトランティスですよ。


こう言ってはなんだが

あなた方のような地方の零細企業を

潰すようなことはしませんよ、

する必要もない。」



「そうでしょうね、

ですがその零細企業だからこそ

わかることがあるんです。」



橘が特許を得るまでに血の滲むような

努力をしてきたということだ。



「その技術を大企業の身勝手な都合で

利用することだけは

どうかしないで頂きたい。


橘さんの素晴らしい技術を

活かしてやって下さい。


わたし達にはまだその力が無かった。


でもアトランティスさんなら

可能ですよね、

それこそが大企業としての

役目じゃないですか。」



「大企業の何たるかをあなたに

どうこう言われる筋合いはない!


ウチと契約することで橘さんは

儲かるんだ。


それでいいじゃないですか。」



「それは違いますよ。

同じ仕事でもただ金の為に

やらされるのと

一緒に同じゴールを目指して

挑戦するのとでは全然違う。


そこには絆が生まれる。

その絆が次のビジネスチャンスを

生むんです。


いい年をして、

やっとその事に気づいたんです。

陸王が教えてくれたんです。」



誇らしげな紘一。



「だから私はまだ諦めませんよ。」

必ず代わる素材を見つけて

又陸王を作る。

「R2に負けないような世界一の

シューズを作りますから。」



二人が去り

会話を聞いていた橘が近づいて来る…



「ああ、橘社長、聞きましたか?」



「私は会社の為にあなた方と

契約することを決めました。


どこかで仕方のないことだと

思っていた。


ですが誠心誠意、R2を少しでも

良くする為に全力で取り組みたいと

思います。


そうでなければ

彼らにあまりにも失礼だ!」



去って行く紘一たちの後ろ姿に

深々と頭を下げる。



…会話を聞いていて

契約をやめるかと思ったけど

甘かった (-_-;) 



そして

「俺が探すよ。

タチバナラッセルに代わる

アッパー素材。

俺が絶対に見つけてみせる。」

と大地。



ようやく完成し

茂木も協力してくれたのに…

また大きな壁が!



新しい素材は見つかるのだろうか?



最終回まであと4話。

こはぜ屋と茂木の本当の勝利が

早く見たい!


陸王 日曜21時 TBS


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