2017年12月12日火曜日

「監獄のお姫さま」第8話・葛藤のあらすじと感想:大好きだから、もう会いた くないの…

先生の愛情に涙…



女子刑務所で出会った5人が

無実の罪をきせられて服役中の

仲間の為に復讐を企てる

宮藤官九郎脚本の

おばさん犯罪エンターテイメント♪




監獄仲間である江戸川しのぶ

通称「姫」(夏帆)の冤罪を晴らす為

彼女を陥し入れた江戸ミルク社長

板橋吾郎(伊勢谷友介)への復讐を企てた

元女囚たち…



銀行員のキャリアウーマンだった

馬場カヨ(小泉今日子)は

浮気した夫を刺し、殺人未遂で服役。



元指定暴力団組長の妻・足立明美

通称「姐御」(森下愛子)は

違法薬物不法所持。



通称「女優」の大門洋子(坂井真紀)は

若手俳優の追っかけ資金が

足りなくなり、

横領や詐欺に手を染め服役。



有名なカリスマ経済アナリスト

通称「財テク」の勝田千夏(菅野美穂)は

脱税とインサイダー取引で服役。



そしてリーダー格で通称「先生」の

若井ふたば(満島ひかり)は

彼女たちの教育係だった元刑務官。




晴海(乙葉)と共に吾郎の監禁場所へ

向かうふたば…



そしてハニートラップ中の千夏と吾郎…



「千夏、

もっと早く知り合いたかったよ、君と。」


事件の前に出会っていたら

しのぶでもなく

殺されたユキ(雛形あきこ)でもなく

「迷わず君を選んでいた。」



千夏の姿はなく、椅子の上にはペンチが…

話し続けながら縛られた椅子ごと

ペンチに近づいていく。



「君と僕はもう他人じゃない。

あんなに激しく、

あんなに狂おしく愛し合ったじゃないか。


無理してんだろ?

無理してあの復讐ババア共に

合わせてんだよな?

お年寄りを労わる優しい子だ。」



もう少しでペンチに手が届くという

ところで、着替えた千夏が登場。



何故か「Like A Virgin」に合わせて踊り、

結束バンドをジャンケンで切っていく…




一方、買い出しに行ったカヨ達…


「そもそもあの先生って人、

何でこっち側についたんですか?」

と長谷川(塚本高史)。


「ついたとは言えないけどね。」と女優。


姐御は

「結局、見下してるのよ、うちらのこと。

前科もんだと思って。」


ノートだとカヨ。



ふたばも晴海にノートのことを話し始める


「そこに書かれてたんです。

旦那さんが真犯人だと。」

驚かない晴海。



姫と母親の面会に立ち会ったふたばは

その時のことを話し始める。



「受刑者が、冤罪だ、潔白だと

騒ぎ立てるのは日常茶飯事で

いちいち聞いてられません。

真相を追求するのは我々の管轄ではない。


でも私は見過ごせなかった。

それが犯罪計画だったから。

しかも雑な。不完全犯罪。

失敗する、絶対止めさせなきゃ。」



「何故とめなかったんですか?」



刑務官も人間だから

感情移入してしまうことがある…

「年齢に関係なく

受刑者のことを娘みたいに。

母性を感じる自覚する瞬間?

大体疲れてどうかしてる時ですけど。」




そして2015年…

美容研修室でノートを見つけたカヨ。

カートの下に挟まっていたから

誰にも見られていないと自信満々だが

「復習」が「復讐」に直されていた…

誰にも心当たりはない。



国家試験に合格し

刑務所の美容室で働き始める。

最初のお客様は長谷川。



彼が帰った後

歌いながら後片付けをするカヨに

ノートを持って歌いながら近づくふたば…



「火照ってるとこ悪いんだけどさ、

聞かせてくれないかな?」


「え?のぶりんのこと?」


「復讐ノートのこと」


「これ、嘘?妄想?あ、フィクション。

小説家になろうかな~って思って。」


「調査!」



…「やっぱりただの

面倒臭いおばさんだったね。」



仮釈放の時に返してもらえるのかとカヨ。



仮釈放は認められない、

犯罪者を野に放つようなものだから。



「犯罪者は本当のことを

言っちゃいけないんですか?

読んだんですよね、先生。


真実を知りながら

それを握り潰すんですか?


正しく生きるということは法を犯さず
ひっそりと暮らすことですか?」



「どんな理由があっても

再犯する奴は許せないの。」



「初犯で捕まらない奴の方が

私は許せません。

雑魚にだっておばさんにだって、

正義はあるんです。」



「雑魚が粋がって

正義とか言ってられんのも今だけ!」



結局、自分が可愛い。

冤罪を晴らす為と言いながら

「楽しんでんじゃん、暇潰しじゃん、

現実逃避じゃん。

忘れるよ、シャバに出たら。

醒めるよ、我に返るよ、

所詮は他人事だもん。」



自分が可愛い、自分が大事、

それが人間だと。



うーん (-。-;




千夏、姐御、タイ人(江井エステファニー)

が仮釈放され…

懲罰房から戻るカヨとすれ違う3人…



「姫のこと頼んだからね」と千夏。



それを受けてメールアドレスを叫ぶカヨ。

「覚えて。暇潰しなんかじゃないからね。

やるからね、絶対。忘れないで。

更生するぞ!」



「更生!」応える3人。



先生たちが駆け付け「懲罰!」

再び懲罰房へ (-_-;) 



千夏の元へはマスコミが、

そして「若えの」(尾美としのり)が

姐御を迎えに来る。



組長が若い妻に捨てられ

やすらぎの郷という介護施設に入っている

という (^_^;)



もう一度、親父さんと一緒になって

組を立て直して欲しいと

土下座して頼まれるが



「悪いけど、約束があるの。」

盛大に出迎えてくれれば

もう一度騙されてやると言い残し

去って行く姐御…。



本の宣伝の為にテレビに出演する千夏…。




雑居房には新人たちが入って来るが

みんな怖い (ー ー;)

 正に「ザ・刑務所」って感じ。




2017年…テレビ局のエレベーターで

初めて言葉を交わした時の話をする

吾郎と千夏。

もちろん吾郎は覚えていない (ー ー;)

そして結束バンドはあと一つ…



踊る二人を見て不審に思うカヨ達。

階段の下にはゴミ箱にスッポリはまる

長谷川の部下・今池(上川周作)の姿も…

(@_@)

シャンパンを飲みだす二人…



「ハニートラップじゃねえな」と女優。



「一緒に逃げよう、千夏。

君と僕なら割り切った大人の関係を

築けるはずだよ。」



突然何故か時限爆弾が音をたて始める。



危険物取り扱いは女優の担当…

「解除の方法を財テクは知らない。

私も知らない、忘れた。

誰も知らない。」(゚o゚;;



「ノートに書いてないのかよ?」と吾郎。

「だったら白状して!

どうやって恋人を殺したの?答えて!」



何時にタイマーをかけたのか訊かれ

「午前零時。

ふふふ…日付が変わる瞬間にドカーン」


「もう過ぎてるし。」



逃げようとすると、ふたばが現れ

「結束!」

再び結束バンドで吾郎を縛り、整列。



「勝手に持ち場を離れない!」

点呼をとり、何故か叩かれる長谷川(^◇^;) 

「先生~」みな、ふたばに駆け寄る。



「何で俺だけ叩かれた?」



そこへ晴海も入って来る。

「悪ウーマンの皆さん、初めまして。」


「悪ウーマンって何?」

みんな訳がわからない (^_^;)



すると爆弾から煙が噴き出し…

不発かと思いきや「ポンっ」

吾郎の椅子が跳ねただけ (^◇^;)



「ところで、そこにハマってるのは誰?」

今池を紹介する。

腰の骨が外れ、ハマったらしい。

落ちていたボイスレコーダーで

吾郎が誘惑するところから録音していた

今池…グッドジョブ (*^^)v 



爆笑ヨーグルト姫事件の裁判資料と

新聞のコピーを持って来たのだ。

父親が裁判官でエリートだと…



「今池くん、独身?」

既婚者だと聞き

「じゃあ、帰って。」とふたば。



そして

「ここからは奥様にも

立ち会ってもらいます。

第二章です。


恋人の横山ユキを殺害し

その罪を婚約者である江戸川しのぶに

きせた経緯をお話し下さい。」



吾郎のことを信じているから

勇介の為にも本当のことを話して欲しいと

晴海。




再び2015年秋…もうすぐ仮出所のカヨ。

ネイル研修をしながら姫が

「いつ会えなくなるかわからないから

今日は覚えてること全部話します。」



吾郎に恋人がいることは

自分より先に父の耳に入った。



六本木のクラブのママだったユキの店に

接待で訪れた時にユキ本人から

聞いたのだ。



怒り心頭の父は吾郎を呼びつけ

「しのぶと結婚しても

貴様に会社を譲るつもりは毛頭ない。

社長はしのぶだ。」

出世コースから外された。




一方、カヨの仮釈放について

話し合う職員たち。



立派に更生しているから認めようという

護摩所長(池田成志)にふたばは



「そうでしょうか?

69番には再犯の恐れがあります。」



ノートを見せられ

「こんなもん実行されたら

たまったもんじゃない。」


保釈は見送ろうというと再び


「そうでしょうか?」


「出たな、妖怪、そうでしょうか。」



こんな杜撰な計画は失敗するし

どこまで本気か…所詮は暇潰しだと。



「再犯の可能性があるって言ったよね」


「そうでしょうかと

言いたいだけなんじゃないの?」



69番には彼氏がいるから

再犯は無いと思うと高山(大幡しえり)。



恋人が検事だと聞き

「なんだ、安心じゃない。」



「そうでしょうか?」

「おい!」




…最後の面会。

身柄引受人になるという長谷川に

首を振るカヨ…



「迷惑がかかるから。

かかる予定なの。

かけなくちゃいけないの。」



それに長谷川が自分を好きなのは

今だけだと…



ここにいる自分

69番の自分が好きなのだ。



法律の壁を越えて恋してる…

「不倫でしょ?

これ、国を相手どった不倫でしょ?


出たら醒めるの、忘れるの、我に返るの。

それが人間。


だっておばさんだよ、

ここを出たら益々おばさんだよ。」



自分がおばさんの群れに飛び込んで

イオンモールや物産展に迷い込んだ時に

見つけ出せるか…「絶対に無理」



「そうでしょうか?

のぶりんなら見つけると思います。」

と高山。



仮釈放の日を尋ねても

もうすぐ50になるし

余程バカにならなきゃ恋愛は無理…

「だからゴメンね。」



面会室を出て行くカヨ…



「最速で来月の13日ですね。

仮釈、第二第四金曜日ですので。」高山。


「迎えには来ないで下さい。」


「来るよ、

何年待ったと思ってるんだよ。」


「(ドアを)閉めて下さい。」



…これが二人の別れ?



その夜、勇介の写真を見て

すすり泣く姫に気づくカヨ…

翌朝カヨの仮釈放が言い渡される。



準備寮ではふたばが待っていた。

「今日から1週間、

カヨさんの釈放前教育を担当します。

もう番号では呼びません。」



社会生活にすんなり戻る為の訓練だから

普通の暮らしと一緒。



カヨの仮釈放には色々あったが

自分が釈前教育にあたることで

許可が出たと。



仲良く夕飯を作ったり

スマホの操作を教わったり…

音声認識で

「一番近い地下鉄の駅」と言うと

何故か「イチバ チカエ」に発信されたり

(^◇^;)



最後の夜、得意料理をふるまうカヨ。



「私、初めてなんだ。

こんな風に受刑者と打ち解けるの。」



どうせ犯罪者の気持ちなんて

わからないくせにこっち来ないでという

態度や目つき。逆差別だと。



「裏切るし、だから期待もしない。

でも、あんたは違ったね。」



「図々しいんですよね。」



ちゃんと跳ね返してくれるから

ふたばにはぶつけやすかったと。



ノートを出すふたば…

「あんたが嫌な奴じゃないってことは

馬場カヨがいい奴だってことは

これ読んですごいわかった。」



カヨのことは嫌いじゃないから、

ノートは渡せない。

先生としてじゃなく、

母親として渡せない。



「わかって、

好きだから、もう会いたくないの。

…ごめん…いただきます。」



泣きながら夕飯を食べる二人…




そして仮釈放の日…

「馬場カヨー!」窓から手を振る姫。

「更生するぞー!」応えるカヨ。



別れのシーンがとても切なく

今回も泣けてしまった。



これで全員シャバに出たわけだが…

次回、先生参加の動機がやっと判明 ♪



満島ひかり、ホント上手い!

「カルテット」のすずめも良かったが、

まさかこんな役をこなすとは…

新境地を拓いた代表作になると思う。

次は弟の満島真之介も裁判官で登場。

初の姉弟共演かな?

火曜10時が一番待ち遠しい。


監獄のお姫さま 火曜22時 TBS



0 件のコメント:

コメントを投稿