2021年10月30日土曜日

「最愛」第2話のあらすじと感想

 悲しい事実が発覚…


過去の失踪事件が現在の殺人事件へと繋がっていき、かつて両想いだった梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)は重要参考人と刑事という立場に…。

2話は梨央のナレーションで始まる。


任意同行に応じた真田梨央は、会社に訪ねてきた渡辺昭(酒向芳)との関係について尋ねられる。何を言っているのかわからなかったし、以前会ったことがあるかも覚えていないと答える梨央。行方不明だった昭の息子・康介(朝井大智)の遺体が先日発見されたこと、遺体の近くで見つかったお守りと宮崎大輝が梨央に送ったメモの写真を見せても(少し反応したが)わからないの一点張り。何だかしたたかな女性という感じがして、悲しい。

大輝のバディの桑田仁美(佐久間由衣)は、二人が昔の知り合いだったと聞き、驚く。どうしてああいう態度をするのか様子を見ていたという大輝。仁美は何か話したくないことがあるのだろうと言う。

捜査一課長の山尾敦(津田健次郎)は、真田ファミリーの番犬と謳われる法務弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)の存在を警戒していた。下手に近づくと警察だろうが暴力団だろうが法律で刺してくるから、聞き込みは地味にやるよう指示する。

介護事業を展開する『真田ウェルネス』は3年前に梨央が社長に就任し、創薬事業もスタート。弟・優(柊木陽太)の為に外傷性脳損傷を対象とした新薬を創っていたのだ。


『真田ウェルネス』の専務・後藤信介(及川光博)に雇われた情報屋の男(高橋文哉)は、社長室に仕掛けられた監視カメラの映像を見ていた…。

事情聴取から戻った梨央に加瀬が、大輝と他人のふりをしたのは何かあるのではないかと訊いていた。何もないと答える梨央に、次に警察が接触した時は弁護士を通すようにと釘を刺す。新薬の治験が終わるまでは、騒ぎを起こしたくないと承知する梨央。


"長い道のりだった。15年間私はこの夢に支えられて生きてきた。手に入れたい物は他に無かったし、地位や名誉も要らなかった"


富山県警の藤井隼人刑事(岡山天音)に梨央と会ったことを報告する大輝。康介の死因は不明だが、何かで刺された可能性があること、当日の足取りも掴めていなく、当時の関係者を探すだけでも一苦労だと藤井。


2007年東京…

母・梓(薬師丸ひろ子)、兄・政信(奥野瑛太)、加瀬と食事をする梨央。この4人は家族だから、隠し事は無し、悩み事は分け合うと言う梓。梨央は、母と兄が父・朝宮達雄(光石研)の葬儀に来なかったことへの不満を口にする。達雄がずっと政信に会いたがっていたと言うと、政信は、達雄が婿養子になるのも嫌、妻が社長になって格差が出るのも嫌だと逃げ出したと非難し、席を立つ。本当は達雄と暮らしたかったので梨央に嫉妬しているのだと梓。達雄もは二人とも引き取りたかったが、真田家が政信を離さなかったという。「色々あるけど、仲良くやりましょう。」


渡辺康介失踪から7カ月…

大邸宅で一人食事をする梨央…白川郷の寮での賑やかな食卓を思い出していた。政信から見せられた週刊誌で、白山大学陸上部の寮生(長嶋透(金井成大))が乾燥大麻を吸っていたことが発覚し、無期限の活動停止処分になったことを知る。

ニュースでは、事件の中心にいたとみられる大学院生(康介)が行方不明になっていることも報じられた。マスコミから非難のマイクを向けられる昭が映し出される…「私にとっては優しい、真面目な、勿体ないような息子です。親一人、子一人、たった一人の家族です。どうか息子を見つけてください。」ニュースは更に、康介から性的暴行を受けたと被害届が出されたと報じる。被害女性は、食事の途中で凄い眠気に襲われ、知らない内に薬を入れられたのだと思うと話していた。慌ててテレビを消す梨央。そこへ優から電話が入る。

電話に出ようとしたところで、政信に携帯を取り上げられてしまう。自分の立場を考え、犯罪者である陸上部に関わるなというのだ。


梓に、優に会いに行きたいと相談するが、やはり騒ぎが落ち着いてからにするよう窘められてしまう。落胆する梨央を加瀬が食事に誘い、会社の携帯電話を貸してくれる。

梓も政信も梨央が騒ぎに巻き込まれないよう、心配しているのだと加瀬。なぜ二人が世間の目を気にするよう言って来るのかわからないと言う梨央に、不用意に人に本音を見せることの恐ろしさを知っているからだと…

「本音を見せる…家族にもですか?」「家族にも知られたくないことはある…あるの?」「弟には無いです、何も。」「言いたいことがあったら私に話して下さい。この家では私があなたを守ります。」


一方、マスコミは康介の性的暴行について、白山大学へも取材に来ていた。陸上部の女子を探す記者を見て、顔色を変えるマネージャーの青木菜奈(水崎綾女)。大輝はそんな彼女をマスコミから庇い、食事へ…

「怒っとるやろ?私らがやったこと。」「怒る気力もないって感じやわ。」大輝の東京での就職内定は事件のせいで取り消しになったのだ。でも一番悔しいのは陸上部の活動停止だろう…。

警察が康介のパソコンを調べたところ、何人もの女性の裸の写真が保存されていて、その中に自分の写真があったと話す菜奈。周りにも被害にあった人がかなりいたと言う。ふと、あの夜から梨央の様子がおかしくなったこと、手に傷があったことなどを思い返す大輝…。


優に電話をかける梨央。大輝と一緒に居た優は電話を渡す…大輝の声に驚き躊躇うが、陸上部の様子を聞いたり、話し始める。警察官採用試験を受けようと思うという大輝に一瞬言葉を詰まらせるが、お互い頑張ってきたことを無駄にしないよう約束する…「何かあったら何時でも電話しろよ。」と大輝。


"口に出したことは、必ずやり遂げる人だった。誰にも甘えず自分一人で。電話なんかしない。私も必ずやり遂げる"


政信の一番大事にしている物を加瀬から聞き出した梨央は、愛車のハンドルにロック装置を設置し、その鍵と携帯電話の交換を持ちかける。「それから…お父さんの悪口は言わんといて!」

二人のやり取りを見て微笑む梓。梨央の行動力を褒め、卒業したら自分の会社で仕事をしてみないかと誘う。薬を開発する会社で働きたいと言うと「資金なら出せるわよ、あなたの夢に。もうわかっていると思うけど…私、親をやるのが下手なのよね。すぐ会社のことを考えちゃう。でも私と梨央はいいビジネスパートナーになれそうな気がする。」


年が明け、久しぶりに白川郷へ帰る梨央。祖母・長岡恵(茅島成美)から、達雄が梨央の為に貯めたという預金通帳を渡される。

優は、失くした携帯が達雄の荷物から出て来たが、怖い画像が映っていて、見るのを止めたから、代わりに見て欲しいと言う。「俺の前で見んといて。ガチで怖いやつだったら消しといてな。」と部屋を出て行く。

そこに映っていたのは、あの夜の出来事だった…梨央に覆いかぶさる康介に、何をしているのかと優。携帯を取り上げようとする康介に、ペグで抵抗した優は、彼を刺してしまう。血だらけで梨央の上に倒れ込む康介。手には優の携帯が握られていた…そこで動画を消去する梨央。

「どうだった?やっぱり怖いやつだった?俺が撮ったんかな?」何も覚えていないと優。「大丈夫、何も怖くなかったわ。でも消しといた。」そして自分と一緒に東京へ行こうと言う。「一緒におろうよ。姉ちゃんが優のことずっと守るで。」


"二人なら怖くなかった。離れ離れになるなんて思わなかった…5年後、優は失踪した"


2021年東京…

昭の宿泊先がわかり、彼の持ち物を調べに行く大輝と仁美。部屋の金庫から青い封筒に入った5百万が見つかる。昭の口座からの引き出し履歴は無く、旧札の為、すぐに出どころはわからない。


後藤を食事に呼び出した梓は、最近梨央が会ってくれないと話す。創薬事業に忙しくしていると答える後藤。介護事業が本業の筈だと不満げな様子に梓は、介護事業はいずれ先細りになると言う。後期高齢者の人数は10年後には減少し始めるからだ。それでも創薬事業にかかる費用などを挙げ、ビジネスではなくギャンブルだと反論する後藤に梓は「新しいものを創ることって、大体ギャンブルでしょ。それでも誰かがやらなきゃいけないことなのよ。でなきゃ世界は前に進んでいかない。」「それでは梨央さんの未来に」とグラスを掲げる後藤。「私たちの友情にも乾杯しましょ。」…二人は元々は友人だったのか?


夜道を歩く梨央…車に接触しそうになったところを大輝に助けられる。「仕事しに来たんだよね?」と梨央。


梨央を見張るよう指示した部下から、報告を受けた加瀬は会社を飛び出す。梨央に電話をするが、出ない…


その頃捜査本部では…被害者の死亡推定時刻前後1時間以内に、公園内の防犯カメラに映った32名の中に梨央の姿があったことを確認。仁美は大輝に電話をするが、こちらも出ない…


「話、聞きに来たんでしょ?」

「出来れば友達として話したい。秘密は守る。」

"あの頃の私は臆病だった。私と家族の秘密を見透かされそうで怖かった。もうあの頃の私とは違う…"

「何から話す?」


まさか優があの場所に居たとは!優が刺したことで康介は死んだのだろうか?とにかく梨央が無傷だったことがわかってホッとしたが、本当にサイテーな男。それでも父親にとっては良い息子だったのか…。

フリーライターの橘(田中みな実)が、今後どういう動きをするのか、気になる。

そして優はなぜ梨央の元から姿を消したのか?もし情報屋が優だとしたら、梨央を敵視する後藤の手先になっているのか?梨央を守る為?



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