2021年10月30日土曜日

「最愛」第3話のあらすじと感想

 自分のしたことに気づいてしまった優…


過去の失踪事件が現在の殺人事件へと繋がっていき、かつて両想いだった梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)は重要参考人と刑事という立場に…。


3話は真田グループの法務弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)の言葉で始まる。彼の『最愛』のものは家族?

"人に求めてはいけない。求めなければ、誰かを憎むことも蔑むこともない。それが生きていく上で一番大事なことだ。そう教えてくれた父と母は、早くにこの世を去った。社会に出て、真田家という家族を得た。ある日、真田家に一人の娘が加わった。逃げ場を失い、迷い込んできたかのようだった。弟は15歳の時、彼女の前から姿を消した…"


2021年…

友達として話したいと言う大輝を、馴染みの店に連れて行く梨央。「大ちゃんも何か食べる?」…昔馴染みの会話が始まる。

「優、どうしてる?」「元気でやっているみたい。」「あいつ今、東京?」「ううん、月に一回は連絡くれるんだけどね…何してるんだろう…」

社長と刑事の建前を外して話したかったと大輝。

被害者・渡辺昭(酒向芳)が何度も寮や大学の前に来ていたことを話し「あの時助けになれていたら、あの人は殺されずに済んだのかもしれない…」

前回、誤魔化すようなことを言ったことを謝り、今日はちゃんと話すと梨央。警察に秘密にしておきたいことは何もないからと言う。

康介(浅井大智)の遺体の近くにあったお守りについては、入試の時に大輝から貰った物に似ていると思ったと。ただ貰ったその日に失くしてしまい、寮の中を探したが、見つからなかった。昭とは8月3日に芝池公園でも会ったが、ただ話をしただけで、何もしていない。自分は殺していないと話す。


やっと梨央と電話が繋がった加瀬は、馴染みの店へと向かう。その時、情報屋の男(高橋文哉)の自転車とぶつかるが…反応しないということは、優では無いのか?それともかったの気づかないだけ?

警察が来たら連絡すると約束したことを責める加瀬。梨央の表情から、想定問答通りに答えていないことに気づき、頭を抱える。…でもどこか楽しそう。


署の前で待機していたフリーライターの橘しおり(田中みな実)に、昭と康介の事件の関連性について尋ねられる大輝。何も答えず、捜査本部へ戻る。

バディの桑田仁美(佐久間由衣)から、事件当日の梨央の行動について説明を受ける。0時9分、公園に到着。車を降り、昭と会う。息子の康介について聞かれるが、わからないと答え、公園を出てタクシーを拾い、0時42分自宅に到着。本人の供述と矛盾しないこと、タクシーの領収書も確認したと言う大輝。

シロということかと言う仁美に、捜査一課係長の山尾敦(津田健次郎)は、呼び出されて夜中にのこのこ会いに行くのかと疑問をぶつける。会社に来られる方が困ると言っていたと大輝。どんなことでもいいから教えて欲しいと右腕を掴まれ、振りほどいて公園の外に走り出たが、昭は追って来なかった…。

梨央に接触しようとした不審車両について、持ち主が判明した。前科前歴は無かった。

仁美は、70歳とはいえ身長180センチ以上ある昭を、30代の女性が首を絞めるのは難しいので、梨央は犯人ではないと考えていた。だが…まだ犯人ではないと言い切れないと大輝。話したくないことがあって、そこを避けているように感じたと。個人的なことなのか、会社のことなのかはわからない…。

昭の宿泊先の防犯カメラに5百万が入っていた青い封筒を持つ姿が映っていた。事件前日の16時03分。外出して15分程で戻って来たので、宿泊先ホテルから徒歩圏内で入手したと推察される。


梨央は真田の豪邸を出て、女社長には似つかわしくない質素な部屋で一人暮らしをしていた。秘書から、事業説明会開催に対して脅迫メールが届いたと連絡が入る…

説明会を中止しようという後藤。秘書は警察に届けようと言うが、その必要はないと梨央。新薬の臨床試験が順調だということを発表しないと、期待値が下がるからだ。

更に昭の事件と関係があるのではと疑念をぶつける後藤。梨央は調べれば自分

が事件に関係ないことがわかる筈だと、堂々と応える。「直ぐに嫌疑が晴れるといいのですが…」不敵な笑みを見せ、部屋を出て行く後藤…


捜査本部では、康介の事件が昭と梨央の接点だと考えるが、関係者リストに梨央の名前は無い。梨央の口座にも5百万の取引履歴は無かった…。なぜ梨央が真夜中の公園に被害者に会いに行ったのか、そこが鍵だと山尾は言う。

捜査資料を読んだ仁美は、被害者が19人にも及ぶ康介の事件に激怒していた。薬物のせいで暴行を受けた記憶がない者もいれば、記憶があっても周りが顔見知りのような状況で声を挙げられなかった者もいる…「やったことは最低だとしても息子はずっと土の中に居た。自分はここに居ると言いたくても、誰に殺されたのか訴えたくても、何も言えない。父親も息子を探し続けて会えないまま亡くなった。」と大輝。

梨央を乗せたタクシーの運転手に事情を聴きに行く二人。車内の映像を見た大輝は、梨央が泣いていることに気づく…


2012年…

『僕は、人を殺した。姉ちゃんが消してくれた記憶を僕は取りもどした。なかった事にはできない』

梨央に宛てた手紙を残し、姿を消した優。懸命に行方を探すが、見つからない。結局、梓が見つけてくれたが、優は会いたくないと言っているという。朝宮優であることも、梨央と姉弟であることも捨てたい、その理由も梨央は知っていると…「どういう訳?…答えられない?」「姉弟の間のことだから…」加瀬は優から預かった絵葉書を渡す。そこには『ごめん、優』とひと言だけ。月に一度は無事を知らせるように言っておいたと梓。「本当に無事なの?優を支えてくれる人は傍にいる?」「心配いらない。だからあなたは、あなたのやるべき事をやりなさい。」

梓が部屋を出た後「私のせいだ。私のせいで優は幸せではなくなった…」泣き崩れる梨央。「幸せじゃなくなったなんて、誰が言えるの?優くんは15歳、本当の人生はまだ始まってない。梨央さんが今、優くんに出来ることは?大学で勉強に打ち込んだのは何の為?薬を創ることも諦める?」諦めないと泣きじゃくる梨央…梨央のせいじゃない。悪いのは全部、康介なのに…。


2021年…

事業説明会の想定問答を梨央に渡す加瀬。新薬が出来たと言ったら、会ってくれるかなと梨央。「どうだろう…優くんと離れ、真田家に残ったことを後悔してる?」「今さら後悔なんて…今でも優に会いたいけど、私は私でやるべき事をやらなきゃね。」「脅迫メールが届いたと聞いた。それでもやるべき事をやる?」「足踏みしている時間はないでしょ。」梨央の覚悟に満足そうに微笑む加瀬…


梨央の秘書に聞き込みをする大輝たち。社長は無実だと答え、立ち去ろうとするが、今回届いた脅迫メールを見せ、内容がハッキリしていて心配だと言う。説明会を中止しなければ、梨央に対して復讐を執行すると書かれていた。二人は密かに梨央を警護する。


説明会当日…出席者の中にフリーライターの橘しおり(田中みな実)の姿もあった。創薬ラボ所長・海野こずえ(峯村リエ)の説明中、控室で待機する梨央。

会場の駐車場で、大輝は先日梨央に接触しようとした不審車を発見する。応援を要請し、会場内を捜索。その頃、車の持ち主は警備員の制服に着替え、梨央の控室へ…。

「説明会は中止にしろとお伝えしましたよね?」復讐される覚えがないのは、酷いことをした側だからだとナイフを向ける男。男の目を盗んで加瀬に発信する梨央。男はここで話はしたくないから、自分と一緒に来て欲しいとナイフを突きつけ、梨央を連れ出す…梨央の手から落ちる携帯。

ただならぬ大輝の様子を目にした加瀬は、梨央の元へ向かう途中で梨央からの電話を受けるが、もちろん無言…。大輝もトイレで服を発見し、その後、下の階へ降りていく梨央と男の姿を見つけ、駐車場へ向かうよう仁美に連絡する。

梨央たちに追いついた加瀬は、男に切りつけられてしまうが、男は駆け付けた大輝に取り押さえられ、マスコミも集まって来る。


「お宅の社長、事件に絡んでます。クロです、クロ。」後藤に連絡する橘。動じない後藤に「あれ、もしかしてもうご存知ですか?」一つ話しておきたいことがあるから時間を作って欲しいという。「損はさせません。詳しいことはメールで送ります。」そして『週刊討論』の編集部を訪ね、『真田ウェルネス』の裏資金の取材予算を増やして欲しいと掛け合う橘。何を企んでいるのだろうか?


加瀬に付き添って病院へ行った梨央の前に現れた大輝は、逮捕された男が『真田ウェルネス』に研究員を引き抜かれ、倒産した会社の社長だったことを伝える。

新薬が承認されるまで、波風を立てずに過ごしたかったと言う梨央に「これは俺の想像だけど、昭さんにも脅迫されてた?…会社を背負う立場だってことはわかる。人に嘘はつきたくないと思っていることもわかる。」「本当に友達として話せたらいいのに…優も居て、お父さんも居て、周りはみんな優しくて、何も怖くなかった…」「ずっとどうしているのか、気になっとった…」見つめ合う二人…。


今回の騒ぎで『真田ウェルネス』の株は下がり、会社にも問い合わせが殺到していた。

橘から週刊誌の記事のゲラを受け取った後藤は「会社の評判を下げろと言った覚えはない。」「専務さんは社長の弱みを知りたいだけでしょ?会社と社長は一心同体だから、色々埃が出て来ちゃうんですよ。」記事を外に出さない方法があるという。

梨央も加瀬からゲラを見せられていた…記事は梨央と渡辺親子との関係を疑う内容で、真田グループの役員にも送りつけられていた。


そして捜査本部では…昭の宿泊先のホテル付近の喫茶店から、青い封筒を手にして出て来る昭の映像が確認された。店員の話から、殆ど会話はせず、お金だけ受け取っていたことがわかる。事前に話がついていたということだ。昭に続いて店から出て来たのは情報屋の男…。大輝は公園内の防犯カメラに映っていた32名の一人だと気づく…!


その頃…監視カメラで社長室の梨央の様子を見て、少し微笑む情報屋の姿があった。優しい表情に見えるので、やはり優なのか??


優がなぜ梨央の前から姿を消したのかがわかった。ただ本人の意思だったのかは何とも言えない。梨央のことを考えた家族に何か言われたのかもしれない。もしかして優の世話をしていたのは後藤だったとか?

そして、康介を殺したのは本当に優なのか?

昭の事件も、公園の防犯カメラに映っていた人物のことを考えると、犯人は優?何となく違う気がする…

昭が受け取った5百万は何だったのか?誰かを脅迫していたのか?だとすると、誰を?

予告編の鼻血を流すミッチーが気になる。彼に一体何があったのか!?



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