2019年10月20日日曜日

「ニッポンノワール」第1話:笑えねぇ日々の始まり

ホント笑えない!




森の中のとある山小屋。

刑事・遊佐清春(賀来賢人)が目が覚めると

隣には女性刑事・碓氷薫(広末涼子)の亡骸。

そして自分の右手には拳銃が握られていた…



「俺が殺したのか?」

何故かここ数カ月の記憶を失っていた。

薫を殺したのは自分なのか?

それとも何者かに嵌められたのか?




間違いなく自分が疑われるであろう

証拠になるものを綺麗に消し

山小屋を後にする。



半グレ集団の元リーダー・貴志(永信)を訪ね

衣服を燃やすよう言いつける。

遊佐が殺したのではと疑う貴志に

拳銃を突きつけ協力を強要…



このドラマは3年A組の半年後の話。

魁皇高校立てこもり事件の際

ベルムスの貴志は逮捕された。



更生して堅気になろうとしていたのに

とても気の毒 (-_-;)



そこへ薫が殺害されたと呼び出しが入り

目覚めた山小屋へ再び戻る遊佐。



薫は捜査一課の班長。

遊佐は碓氷班の一員だった。




現場へ駆けつけると

同じ班の江國(杉本哲太)、名越(工藤阿須加)、

明海(立花恵理)の顔があった。



死亡推定時刻は一昨日の夕方…

丸一日ここにいたことになる。



薫の死に動揺を見せない遊佐に

いなくなって清々してるのではないかと江國。

薫ファンの名越が嫉妬するくらい

二人はいつもバトっていたらしい。



薫が班長になったのは3カ月前。

目を覚ましたら最近の記憶が

ごっそり抜け落ちていて

薫が自分の班に来てからのことを

サッパリ思い出せないと告白する…



驚くチームメンバーだが

一課長の南武(北村一輝)は

こんな時に記憶喪失とは都合がよすぎると

遊佐に疑いの目を向ける。



『警視庁のガン』と称される彼に

他の班の刑事たちも同じだった。





捜査会議の席で犯人の目星はついていると

発言する宮城(細田善彦)。



魁皇高校の事件の働きで

理事官・本城(篠井英介)に推薦され

本日付で一課に配属された遊佐の同期だ。



遊佐に手柄を奪われたという

因縁があるらしい。



薫の交友関係をあたったところ

反社会的勢力と繋がり

不祥事を起こしては薫とぶつかっていた

遊佐が捜査線上にあがったという。



証拠がないとたしなめる江國に対し

課長のスカウトで集められた精鋭部隊で

協調性のない碓氷班に反感を持つ刑事たちは

日頃の不満をぶつけ、乱闘騒ぎに発展してしまう…



止めても無駄だと静観する幹部たち。

その時、一発の銃声が!

「皆さーん、凶器が特定されましたよ」

公安部の才門警部(井浦新)だった。



身内が殺された為

内部調査を含め

有能な刑事を一人貸して欲しいと

南武が公安に依頼したのだ。



凶器は警察官のもので間違いないという。





刑事部屋に戻った遊佐は南武たちから

死の直前に薫が追っていた

『十億円強奪事件』のことを聞く。



薫が強盗団の一人の身元を突き止め

碓氷班がアジトに踏み込んだが

強盗団の4人は仲間割れによる殺し合いで

全員が死亡していた。



被疑者死亡、十億円の在処は不明で

事件は処理されたという。



おかしいという遊佐に

4人が同時に打ち合って倒れる瞬間が

防犯カメラの映像に残っていたと

映像を見せる明海。



事件について今だに色んな説が流れるが

何故か上層部が蓋をしたがっていると江國。



そこへ薫の息子・克喜(田野井健)を連れ

南武が入って来る。

遊佐にしばらく預かるように命じる。

監視役にするつもりらしい (^-^;



隙を見て逃げ出す遊佐を追いかける名越…



「あの件は何とかなりそうだ」

娘・芹奈(佐久間由衣)に電話する本城。

あの件とは?



すごい形相で廊下を走る名越を見かけ

呼び止める本城。

名越に何か伝える…





遊佐が元刑事・深水(笹野高史)の店で

食事をしていると克喜がやって来る。

このビルの3階に遊佐が住んでいると

明海から聞いて来たのだ。



ゴキブリと子どもは部屋に入れないと

拒否する遊佐を非難する

フリーライターで深水の娘・咲良(夏帆)。



克喜は一人には慣れているから大丈夫だと

店を出て行く…

心配して後を追う咲良。



深水は薫の死に克喜が関わっている

可能性はないのかと尋ねるが…

刑事の勘というやつものか?

気にかける遊佐。





車でマンションまで送り届けた咲良は

自分の家に来ないかと提案するが

本当に大丈夫だと克喜。

何かあったら連絡するようにと名刺を渡す。



部屋に入ると家中が荒らされており

更に何者かの足音が…

思わずクローゼットに隠れる克喜。



するとクローゼットの扉が開き

目の前に才門の姿が!

そこへ飛び込んできた遊佐が拳銃を構える。



来た時には既に荒らされていたと才門。

コップの中に捨てられた煙草を指し

先客がいた証拠だという。



それは遊佐が吸っていたのと同じ銘柄。

DNA鑑定の結果次第では

遊佐がこの部屋を荒らしたことになると。



遊佐は禁煙をしていたがその記憶がない…



やはり何者かが彼に罪をきせようと?

防犯カメラの映像は警察が回収したという。



いい機会だから腹を割って話そうと才門。

十億円強奪事件の真相が知りたいと言う。



才門と薫は友人だった…



強盗団にはもう一人仲間がいて

そいつが黒幕だと言っていた薫。

証拠も見つけたらしい。



事件は警察の裏をかき過ぎていたから

警察関係者とみて間違いないと。

ただそいつもまだ十億を手にしていない。

薫が探し出し別の場所に隠したという。



真犯人が十億の在処を訊き出そうとして

薫を殺害したのではないかと…



「この子の面倒、しっかりみろよ。

ここから先は誰も信じるな。

食うか食われるか決断を誤ったら命がねえぞ」



そう言い残して出て行く才門。




貴志にアリバイ映像を作らせた遊佐は

克喜を連れて彼を訪ねる。



フェイク画像を作っていた貴志は

見事に薫殺害時に競馬場にいた遊佐の

映像を作っていた。



「それと例のカメラに気になる映像が…」

映像を見た遊佐は

「犯人はあいつか…」





母が殺された場所に連れて行って欲しいと

頼まれた遊佐は克喜を山小屋へ連れて行く。



母親が死んだというのに冷静な克喜。

不思議に思った遊佐が訊いてみると

よくわからないのだという。



母の顔も思い出せないし

何となく避けられているように感じたと。



クラスでも何を考えているかわからないと

気味悪がられているから

母もそんな風に思っていたのだろうかと…



その時、山小屋に銃声が鳴り響き…

「口封じか…」と遊佐。



そして

「お前の手の内はわかってんだよ、名越!」



煙草の吸殻を仕込んだのは名越だった。

遊佐は貴志に頼んで刑事部屋にカメラを設置。

そこに吸殻を持ち去る姿が映っていたのだ。



本気で遊佐を殺そうとする名越。

本城から遊佐が薫を殺した決定的な証拠を

自宅に隠し持っていると聞き

愛する薫を殺害した犯人だと思い込んでいた。



だから合法的に家宅捜索されるよう

窃盗犯に仕立てあげようとしたのだ。



しかし…

逮捕されても怒りは納まらないから

殺すことにしたと。



あんたら本当に刑事か? (-_-;)



結局、力ではかなわない名越…



自分を生んだせいで母親が死んだと

父親から人殺し呼ばわりされてきた遊佐…

生きる為に何でもしてきたと叫ぶ。



名越を殴り続けながら

薫がやって来た日のことを思い出す…




「これで殺しても正当防衛だよな」

とうとう名越にペンを振り降ろそうとした瞬間

銃声が鳴り響く。



「あなたが母を殺したんですか?」



発砲したのは克喜だった。

名越を気絶させ、答える遊佐。



「俺かもしれないし

そうじゃないかもしれない」



目を覚ましたら隣で死んでいたが

記憶がないからわからないと。



「そんなの嘘だ!」


「嘘じゃねえ!

だからお前がジャッジしろ、

俺がやったと思うなら撃て。


俺は今のお前をどう慰めていいかわからない。

そういう生き方をしてこなかったから。


でもこれだけは覚えておいてくれ。

どれだけ待っても

勝手に夜が明けることはない。


光はお前が創るんだ。

お前次第でこの世界はいくらでも変えられる。


いいな、克喜!

どんなことがあっても生きろ!

這いつくばってでも明日を掴め。

全てはお前次第だ」



銃をおろす克喜。

その瞬間、克喜をぶっ飛ばす遊佐 ( ゚Д゚)

そして…



「一つ言い忘れた。

この世界はそんなに甘くない。

そういや思い出したよ、お前のお袋の言葉」



薫が配属された日のあいさつで

愛する息子がいると言っていたことを話す。



「彼女はお前のことを愛していた。

お前の笑顔を守る為に

体を張って仕事をしていたんだよ」



母の優しい笑顔を思い出す克喜…

お母さんどうして? 戻って来て!



子どもらしく泣き叫び

怒りと悲しみを吐き出すことが

やっと出来た克喜…



「お前はこれから一人だ。

誰も守ってくれない。

自分が強くなるしかねえんだよ。


母親が死んだ真相を知りたければ

俺についてこい。


お前次第でこの世界は幾らでも変えられる」



手を差し出す遊佐

その手を掴む克喜

二人の共同生活が始まる…




遊佐の部屋でカップ麺を食べる二人。



「もしあなたが母を殺した犯人だと

思ったら…」


「その時は好きにしろ」



克喜が眠りについた後

連れて来た名越を起こし

利害が一致しているから協力しろという…



物音がしてキャビネットを開けると

見覚えのない封筒が落ちてくる。

開けると中には拳銃が…



十億円強奪事件に使われた銃だと叫ぶ名越。

封筒の中には犯行の計画書も。



タイミングよくビルを囲む捜査陣。

突入準備が完了したことを

本城に報告する宮城。



「面白くなってきたじゃねえか」

と遊佐…




父親から虐待を受け

悲惨な人生を歩んできた遊佐。

彼がどう生きてきたのか

徐々に明らかになっていくと思われる。



そして父親がいない克喜は

働く母に心配をかけない為に

淋しいという感情を押し殺したり

大人にならざるをえなかったのだろう。



だから母を亡くしても

どう感情を解放していいのかわからない。



遊佐の不器用な優しさが

彼には丁度良かったのだと思う。



第一話は暴力シーンが長く

見ていてしんどかった。



でも「3年A組」の脚本家とスタッフが

手がけるドラマだから

今後に期待しようと思う。



今のところ一番怪しいのは本城だが

それにも何か事情があり

黒幕は別にいると思われる。



サスペンスは自分も謎を解くという

楽しみがついてくるのがいい♪












ニッポンノワール 日曜22時半 日本テレビ

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