2020年3月20日金曜日

「テセウスの船」第9話のあらすじと感想:真犯人の最終計画始動!姿を消した父

真犯人の罠に見事に嵌る二人 (-_-;)




平成元年に起きた『音臼小無差別殺人事件』

逮捕された元警察官・佐野文吾(鈴木亮平)は

死刑が確定した今も冤罪を訴えている。



文吾の次男・小野心(竹内涼真)は

31年間父を憎んで生きてきたが

なぜか事件が起きる前にタイムスリップ。



そこで父の無罪を知り真犯人を捜すが

真相を掴めないまま再び現代へ。

だが過去を変えたことにより

最悪の未来が待っていた…



そして真犯人を突きとめた心は

また事件前にタイムスリップ。

今度こそ事件を止めることが出来るのか?





黒幕が計画を変更した為

音臼小事件は起きなかったが

真の標的である文吾は

みきお(柴崎楓雅)に呼び出されたロッジで

黒幕に襲われ意識を失ってしまう。



文吾の後を追った心は

ロッジの前に放置されたパトカーの中に

意識不明のみきおの姿を見つける。



そこへ喧嘩があったと通報を受けた

森刑事(加治将樹)らが到着。

文吾の姿はなく連絡も取れないことから

森は文吾を疑う。



みきおが犯人だと言いに来たことも

文吾に対する心証を悪くしていた。



“やっぱり罠だった。

みきおを狙ったと見せかける為に

父さん一人をおびき出したのだ”



このままでは真犯人の狙い通りに

文吾が殺人犯にさせられてしまうと焦る心。




文吾が見つからないまま佐野家に戻ると

和子(榮倉奈々)たちが心配して待っていた。



そこへ県警の監察官・馬淵(小藪千豊)らが来て

文吾にみきお殺害の容疑がかかったので

家宅捜索を行うという。



みきおは青酸カリ中毒で意識不明。

文吾は自分のパトカーに彼を放置したまま

行方をくらましているからと

納得しない和子を突き飛ばし

強引に上がり込んで捜索を始める。



心がみきおを襲ったのは

和子たちを拉致した犯人と同じはずだから

先ずそちらを調べて欲しいと言っても

その拉致にみきおが絡んでいると

文吾が付け回していたことを聞いたと

馬淵は取り合わない。



「正義に反する者には

見境なしで手段を選ばない

佐野は昔からそういう男です」



昔、同じ署にいたが

自分とは人間の種類が違うから

付き合いはなかったと

何故か文吾に対して批判的…



「正義というのは厄介な代物です。

使い方を間違えれば戦争だって起こる」



家中を引っかき回したが何も見つからず

引き上げていく。



パトカーが引き上げていく様子を

何者かがカメラで写していた…





翌朝、マスコミが佐野家に押し掛けて来る…




文吾は目隠しをされ小屋に拘束されていた。

物音でみきおが居ると思った文吾が

自首するように話しかけると

テレビのスイッチが入り…



みきおが意識不明の重体で

現場から逃走した巡査部長は行方不明だと

ニュースが伝えていた。





ニュースを真に受けた鈴(白鳥玉季)は

「人殺しのお父さんなんて

もう帰って来ない方がいい!」

と言い出す始末 (-_-;)



このままではいけないと

マスコミの前に出て行く心。



「佐野さんを容疑者と決めつけるのは

やめて下さい。

彼が犯人だという証拠はありません」



事件に巻き込まれた可能性があると話す。



その様子は生中継で放送され

文吾も聞いていた…



「佐野さんは

人を殺すような人間じゃありません。

ましてや罪もない家族を傷つける権利が

あなた方にありますか?」



迷惑だから引き取って欲しいと頭を下げるが

家族でない心の言うことは相手にしない。



「ちょっとよろしいですか?」



和子が姿を現す。

一斉にマイクを向け詰め寄るマスコミ…



「この度は主人がお騒がせして

申し訳ありません」



頭を下げる和子に

謝って欲しい訳ではないと説明を求める。



「でも主人は、佐野文吾は

自分が正しくないと思うことは絶対にしません。


私は妻として

又傍でずっと見てきた人間として

それだけは断言できます。


何故なら佐野文吾は

優しく誇り高い人間だからです。


あの人は警察官としてこの村の人たちを

そして私たち家族を守ることしか頭にない

そういう人なんです。


私たち家族は主人のことを信じています」



するとマスコミの一人(阪田マサノブ)が


「仲がおよろしいのは

大変結構なことなんですけどね

そうやってご主人を信じておられるのは

ご家族だけですよ」


「家族が信用しないで誰が信用するんですか?」


反論する和子。



生中継でやり取りを聞いていた文吾は


「おい聞いたか、犯人。

うちの嫁さんはお前の思い通りになんか

ならねえよ!」




「あの人は警察官として今もきっとどこかで

みんなの為に戦ってくれているはずですから」



家の中で生中継を見る鈴と慎吾(番家天嵩)。



お引き取り下さいと頭を下げるが

マスコミの非難は続き

とうとうキレる和子 (^_^;)



「証拠の一つでも見つけてから

顔洗って出直して来い!帰れー!」




大喜びの文吾。

だが再びスタンガンによって気を失ってしまう。

ナイフを手にする真犯人…




部屋に戻った心と和子に鈴は


「お父さんに謝らなきゃ…

酷いこと言っちゃった」


「大丈夫、お父さんわかってるから。

鈴も慎吾もお父さんのこと大好きってこと」


そう言って子ども達を抱き締める和子。





文吾が囚われている場所を聞き出す為

みきおの病室を訪ねる心。

彼はまだ意識を取り戻していなかった…



「何してるの?」


さつき(麻生祐未)が現れ、出て行けと言う。


「頼る親もいない子どもの未来を

大の大人が踏みにじるなんて許せない!


みきお君のことは私が守る…


あなたも気を付けることね

あの善人面に騙されないように」



さつきにとって文吾は仇になっていた…





駐在所に戻った心は

机の上に置かれた封筒に気づく。

中には由紀(上野樹里)のノートがあった!



そしてノートに挟まれた

1977年の音臼祭りのチラシを見つける。



実行委員会の中に

石坂校長(笹野高史)の名前があった…



“俺が校長に会いに行くよう仕向けてるのか?

今度は何を企んでるんだ?”



このまま手掛かりもなく

止まっている訳にはいかないと校長を訪ねる。





チラシを見て懐かしがる校長。

このチラシは自分が書いたものだと言う。

事件が起き、祭りはこれが最後だったと…



「あなたはこの12年前の村祭りが

今起きている佐野さんの事件と

何かしら関係があると?

そして私にも何かしらの疑いがあると?」



否定する心。



「しかし佐野さんも

大変なことを仕出かしてくれたもんですなー

警察官が子どもに毒を盛る、酷い話だ」


「佐野さんは絶対に犯人ではありません!」



机を叩く心を見て笑い出す校長。



「直ぐ熱くなるところ、佐野さんそっくりだ。

あなたは何者ですか?」



突然村に現れ、また忽然と姿を消した。

雪崩の発生や誘拐事件を予見したが

森昌子や山口百恵のことは知らない。



それを聞いて動揺する心。



「でもね、心さん。

あなたは決して嘘つきではない。

人を騙したり利用したりする人間でもない。

そんなところも佐野文吾そっくりだ」



自分には心と同い年の息子がいるが

父親と息子というのは上手くいかないもの。

必ず佐野を救ってやって下さいと言う。



そして最後の村祭りで起きたのは食中毒で

炊き出しのキノコ汁に

たまたま毒キノコが混ざっていた為

徳本(今野浩紀)の母親が亡くなったと話す。





心が帰った後、校長室に入って来るさつき…


「やはりここにも来ましたな。

みきお君の意識はまだ戻りませんか?」


「はい…」



どういうこと?





心は徳本の家を訪ねるが、留守。

庭先に医薬用外毒物の容器が

幾つも放置されているのを見つける。




文吾は監禁された小屋でまだ意識を失っていた。

しかし目隠しもロープも外されている…




真犯人が手にしたナイフと同じ物で

草刈りをする徳本。

スコップを手にした井沢(六平直政)が

声を掛ける…



「徳ちゃん、さあひと頑張りだ」


「図体デカいからな、あいつは」





手掛かりが掴めず途方に暮れる心…

そこへ文吾が現れる。

心を見つけ、安堵する文吾。



駐在所に戻り家族と抱き合うところへ

徳本と井沢が迎えに来る。



文吾が帰ってきたことを喜ぶ二人。

鈴や慎吾を元気づけようと

イノシシ鍋を用意してくれていたのだ。




これまでのことを心に話す文吾。

アジトの場所もバレるし

理由もなく解放する訳がないと首をひねる。



心はノートを見せ、村祭りのことを話すが

徳本の関与について文吾は無いだろうという。



馬淵の強引な捜査についても話す心。

文吾は彼には昔から嫌われていたと笑う。



文吾を犯人に仕立て上げようとしてるのではと

心配する心に

監禁されていた事実を話せば

捜査に動かざるをえないから大丈夫だと文吾。



「とにかく真犯人の目的を見極めないと

また父さんが狙われる。

早く犯人を止めないと…」



「なるべく早く戻る。

それまであいつらを頼む」



そう言って一人署に向かう…





署で今までの経緯を馬淵と森に話す。

文吾が監禁されていた小屋は明日調べるが

今日は署でゆっくりして行けと馬淵。

その言葉に驚く森。



文吾の容疑はまだ晴れた訳ではない。

直ぐに自由の身にしてしまっては

市民の信頼に反することになるというのだ。



「警察全体の正義を守る為さ。

君、好きだろ?正義」



敵意剥き出しの馬淵 (-_-メ)





その夜、みきおが目を覚ます…





翌朝…文吾を迎えに行く和子を見送り

由紀のノートで事件を検証する心。



自宅から青酸カリが見つかったことに着目し

既にこの家に隠しているかもしれないと

家中を探し始める。




文吾が監禁された小屋へ向かう馬淵と森の元へ

山の中で不審な物が見つかったと連絡が入る。

報告する巡査の傍には正志(せいや)の姿が…



見つかったのはオイルがきれたライター、

明音(あんな)の隠し撮り写真、

真っ二つに折られたワープロのFDで

ラベルには『駐在日誌』と書かれていた。



巡査から事情を聴かれる正志を

遠くから校長が見ていた…





家の中を探し終えた心。

青酸カリは無かった。



そこへ馬淵がワープロを見せろとやって来て

勝手に『駐在日誌』を開くと…

何故かみきおの日記がそこにあった!



3月13日

今までの証拠品はバレないように

村はずれに捨てた。

でも念のため、

青酸カリは家の裏庭に埋めた。



日誌の最後にはそう書かれていた…



応援を呼び、森と裏庭へ向かう馬淵。

何かを埋めたような跡があり

掘り返すと青酸カリが出てきた (;゚Д゚)



「青酸カリ、見ーっけ」



そこへ文吾と和子が帰って来る…

文吾に駆け寄る鈴と慎吾。

続いて応援に呼ばれたパトカーが到着。

捜査員たちに囲まれる文吾…



「佐野文吾、

連続殺人の容疑で署に連行する」



「違う、違うんです。

これは犯人の罠です」



心の言葉に耳を貸さない馬淵は



「自宅のワープロから

複数の殺人事件の犯行を仄めかす文書が

見つかった。

それと立派な物証もな」



文吾を引っ張って行く刑事たち。

止めようして取り押さえられる心たちに


「大丈夫、何かの間違いだ、すぐ戻る」


笑顔を見せる文吾。



“真犯人の目的は

これまで起きた事件の全ての罪を

父さんに被せることだったんだ!

父さんを確実に死刑にする為に”



次回、いよいよ最終回。

「未来の為に戦った家族の永遠の別れ」

と予告にあったのが気になる (-_-;)

ハッピーエンドにはならないのか?



予告の「黒幕は誰だ」で映し出された中に

鈴がいるのは何故か?



心は文吾に未来で知り得たことを

伝えていないのか?



佐々木紀子(芦名星)の証言や

金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)が気づいた

明音(あんな)の首の痕のおかしな点など。



首の痕について話していれば

森の文吾への見方も変ったのでは?



狙われているのに一人で行動したり

文吾と心にはイライラさせられる (>_<)



それに警察はバカなの?

大体、犯人が日誌に証拠品の隠し場所を

書くことに疑問を持たないのだろうか?



真犯人に裏切られたみきおが

本当のことを話してくれるのを祈るしかない。












テセウスの船 日曜21時~TBS

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