2017年3月22日水曜日

「嘘の戦争」最終回の感想:復讐劇完結!華麗なる詐欺師 最後の嘘と真

これ以上にない、素晴らしいラストに感激!



30年前に家族を殺害された

主人公・千葉陽一(草彅剛)。



犯人を見たという彼を警察は

子どもの記憶違いだと責めたて

事件は父親による無理心中で

処理されてしまった。



一ノ瀬浩一と名前を変え

天才詐欺師になった彼が

事件の関係者に罠を仕掛け

次々に失脚させていく復讐劇。



警察から何とか逃げ伸びた浩一。

彼を匿ってくれたのは

守(大杉蓮)だった。



父が守に託した証拠は

亡くなった女性の解剖所見。

それでは警察は動いてくれない…



「無くても有ると思わせればいい」

自分が嘘をつけばいいと言う守に

「大丈夫、守さんには迷惑をかけられない。

危険な連中だから…」

子ども達のことまで心配する浩一。



「わかるよ、

だから30年何も出来ずにいたんだよ。

ずっと後悔しながら。


浩一くんの為だけじゃない。

自分の為に協力したいんだ。

30年前の罪滅ぼし、償いをさせてくれ。」



だが、しっかり居場所を

突き止めていた六車(神保悟志)…



そして、別の証拠と証人が見つかったと

隆(藤木直人)に連絡する。

自分が何とかするから

六車に手を出させないよう

興三(市村正親)に釘を刺すが…




「始末させろ!

一ノ瀬と、証拠を持つ人間も!」

と秘書に命じる。


もはや企業の会長ではなく、ただの殺人者 (-_-メ)

大っ嫌い!



浩一の作戦は…
「会長の一番大切なものを奪う。

それは、二科楓(山本美月)。


騙したら騙し返す。

詐欺師は詐欺師らしいやり方で

30年前を終わらせる。


目には目を。嘘には嘘を。」



新たな証拠を持つ人間は

守だと睨んだ隆だが、連絡がつかない。

六車が拘束して、浩一が戻るのを待っていたのだ…



更に、研究室に何者かが侵入したと

報告を受ける隆。

防犯カメラに映っていたのはカズキ(菊池風磨)。

これも一ノ瀬の罠だったのかと浩一を疑う。




ようやくカズキを見つけた浩一。

百田(マギー)から「浩一にも分け前を渡す」と言われ

設計データを盗んだことを白状する。


「金なんて要らない。最後に手を貸せ!」



百田のBARを張り込む警察に

浩一の隠れ家(守の居場所)を

教える百田…お金だけで動くのね…



浩一に手を出さないでくれと頼む守。

「でなきゃ、証拠の在処は言えない。」


「事実を知ってる人間がいなくなれば

いいだけの話だ。」

銃を向ける六車…



そこへ警察が突入!

六車、逮捕!

やった~ (*^^)v



パトカーを見送りながら

浩一を探す守。

目が合った途端

深々と頭を下げる浩一。



ようやく罪滅ぼしが出来た守。

二人とも

とてもいい顔をしていた (*^_^*)




隆から

設計データを盗んだことを責められても

否定しない浩一。



「会社が潰れれば

社員全員とその家族が路頭に迷う。

どれだけ多くの人間を

不幸に突き落とすのかわかってるのか?


復讐なんて

別の悲劇と憎しみを生むだけだ。

それがお前の望みか?」


天満に聞かせてやりたい…(^_^;)


「俺の望みは、会長の謝罪と絶望。

それと父の名誉の回復。


30年前の真相を公表して

父が本当は被害者だったと証明したい。」


「会長は、父は、謝罪なんてしない。

出来ない人だ。」


「させてやるよ、必ず俺が。」


謝罪したらデータを返すと約束する。


「俺は9歳の時に一度死んだ。

生きてる実感なんかずっと無かった。


いつ死んでも捕まってもいい

そう思ってた。


でも今は違う。

会長とカタをつけるまでは

死にたくない、捕まる気もない。


邪魔をするなら

ニシナコーポレーション共々ぶっ潰す!

嫌なら黙って見てろ!」


明日終わらせよう。


迎えをやるから会長と二人で

車に乗るよう指示をする。


「設計データを取り戻す方法は、それしかない。」



データを盗まれたことを知り

浩一に連絡をしてくる晃(安田顕)。


「俺が何とかしなきゃ…」

思い詰めてる様子が怖い (>_<)


大丈夫か…?


翌日、楓に会いに行く浩一。

会長に謝って欲しいから、説得してくれと…


「父が謝れば、それで気が済むの?」


「さあ…?

でも人を憎み続けるのって

疲れるんだよな。

だからもう終わりにしたい。


終わったら二科家の前から姿を消す。」


「もう私たちが会うこともないってこと?

私も嘘つきだね。

何があっても浩一さんを受け入れる、許す

なんて言ってたのに。」


「そんなの嘘とは言わない。

あれだけ騙したんだぞ

許すなんて言われたらこっちが困る。


怒って憎んでくれた方が

ずっと楽だ。」


「うん、憎むよ、ずっと。

あなたのことずっと…」


頭を撫でながら「ごめんな…」


二人の別れのシーン

何度観ても泣ける (T_T)




隆と興三を海の近くの屋敷に連れて行く…

マスコミにも流して、ネットで生中継すると。



「30年前の真実を話し、父や母や弟に謝れ。」


「何の意味がある?」


「父は家族を殺してなんかいない。」


「だから、それが明らかになって

何が変わるんだ?」


耳を疑う興三の言葉…



「嘘が一つ消えるんだよ。

9歳の時についた俺の嘘が。」


大事な設計データを盗んで脅迫するような

人間の要求には応えられないと言うが

お前は一体何をした?



私欲の為に人の命を奪うような奴に

言われたくない台詞を

何度も浴びせられた浩一…



そして、小屋の中で縛られる楓の

映像を見せる…



「汚い手を使うな…」

どの口が言ってる? (-_-メ)



小屋には爆薬が仕掛けてあり

スィッチを押せば一瞬で爆発する。



「殺せるのか?楓を。」

「殺したくないから頼んでる。」



それでも謝らない興三。

そこへ楓の声が…

「私は大丈夫。

でも謝って欲しいの、30年前のこと。」



中継を開始して、告白させるが

部下が勝手にやった

警察が事件を見逃した

ただそれだけのことだと、人のせい。

最低 (-_-メ)



浩一に対して

「いい加減にしろ。

こんな卑怯なことをして。」


お前が言うな!


しかも浩一を見ていると

父親が要求に応えなかったのは

本当に正義感からだったとは

思えないとまで言い放つ始末 (-_-メ)



「本当はもっと

金が欲しかったんじゃないのか?

お前の父親が正しい人間のはずがない!」



隆が止めても罵倒し続ける興三。

家族や会社や社員のことを考えてるのか?

総て台無しにする興三…

あんな父親も会長も、要らない。



スィッチを押そうとする浩一。

「わかった、やめてくれ!全部認める。

この通りだ。私が悪かった。」

土下座をするが…



「もう遅いよ。

俺、お前みたいな嘘つきが

大っ嫌いなんだ。」


私も!


楓が居た小屋が燃え上がる。

泣き叫ぶ興三に


「あんたが殺したんだ。

あんた俺に同じことをしたんだ。


大切な人を目の前で奪い

手も足も出ない…


何度も夢に見て

今度こそ助けようとするのに

助けらない。」



「悪かった…」

ようやく心から謝る興三。

「これが俺が30年前に味わった地獄だよ。」

出て行く浩一…



追いかけて来た隆に

トリックだったことを教えるが

そこへ警察が (゚o゚;;


「約束破ったのか?」

「いや、俺じゃ…」隆も驚いている…


興三の秘書の仕業だった (−_−#)



崖っぷちに追い込まれた浩一。

「諦めろ!」叫ぶ隆。

そこへ晃が飛び出して来て

浩一を刺す (゚o゚;;


何てことしてくれたの?(; ̄O ̄)



海に落ちていく浩一。

現行犯逮捕される晃。

「俺がカタをつけるしかないんだ。」




1週間後、拘置所に面会に行く隆と楓。

浩一の遺体はまだ見つからないと…


「いつからだ?

いつから組んでた?あいつと。」(゚o゚;;



30年前のことをどうやって償ったらいいか

ずっと考えていた晃が

協力してひと芝居うったのだった!


暴走したのかと、すっかり騙された (^◇^;)



何でそんな馬鹿なことをと言う隆に

「嘘で消された罪はもう償えない。

だから今度は嘘の罪で罰を。」



先輩に命令され、ナンパして見張りをしていた晃。

他の人に比べたら罪は軽い…

でも一番罪悪感を感じている。



そして怖くて証言出来なかった守も

自分の弱さをずっと責めていた。



浩一の復讐も二人に対しては

違った気がする。



二人とも償うことが出来て

清々しい表情をしていた(*^_^*)



「安全になったらあいつから警察に

連絡してくれるって。」


「信じてるのか?そんなこと。」


「大丈夫じゃないかな…

約束守ってくれる気がする。」


「だよな、俺もそう思う。」


晃と楓は本当に浩一のことを

好きだったんだな〜




マスコミに追われる興三…いい気味だ。

他にも余罪がいっぱいありそう。



そしてすり替えられたと知らず

取引相手にデータを渡す百田。

こっちもいい気味 (^◇^;)




約束通り隆にデータを返し

誰にも行き先を告げず

日本をあとにする浩一。



ハルカにも告げず…

でもオウムには教えていた♪

居場所がわかり

喜んで追いかけるハルカ。




「これからも嫌いな嘘をつき続けるのか?」

という隆に

「嘘のない奴なんていない。

嘘もつき続ければ一つくらい

本物になるかもな。


一ノ瀬浩一は死んだ。

復讐に囚われた男は消えて

別の人間になれるかも。


だから俺はつき続ける。

嘘が嘘じゃなくなるその日まで。」




私が一番望んでいたラスト。

でもそこに至るまで

視聴者をしっかり騙す

素晴らしいシナリオに大満足!



善人は皆、

最後とてもいい顔をしていた。



そして草彅剛の色んな表情、

プールや海に落ちていく時の

美しさに魅せられた。



彼のドラマをこれからも沢山観たい。

本当に面白い、いいドラマだった。

最終回は結局、4回も観てしまった (^_^;)

もう一度、最初からじっくり見直したい。


嘘の戦争 火曜21時 フジテレビ



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