2017年4月5日水曜日

「お母さん、娘をやめてもいいですか?」の感想

斉藤由貴の異常な母親役がとにかく怖かった!


仲良し親娘の早瀬顕子(斉藤由貴)と美月(波留)。

男性との付き合いに奥手な美月は

ママと一緒にいるのが一番楽で

楽しいと感じていた。



家を建てることになり

担当の松島(柳楽優弥)と出会ったことで

恋人関係になっていく…



友達親娘から自立していく

娘の姿を描いた

井上由美子脚本の「モンスターホームドラマ」



離れていく娘に動揺し

モンスター化していく斉藤由貴の怪演が

背筋をゾッとさせる…



デートの後を尾けたり

勝手に二人が暮らす部屋の合鍵を作り

留守に家事をする顕子。



いくら嫌だということを説明しても

通じない。

「私が悪いの?」って

いい悪いの問題じゃないのに…



見ていて「何でわからないの?」

とイライラした (-_-メ)



顕子は自分の母親とうまくいかず

妥協して結婚した浩司(寺脇康文)には

全く関心がないようで

夫婦仲は冷え切っていた。



「あなたの娘をやめてもいいですか?」

とうとう言い出す美月に


「だったら殺して。

みっちゃんの手で。


みっちゃんに要らないって

言われるくらいなら

死んだ方がいい。」



完全に狂ってる (-_-;)

しかも自殺しようとするなんて!

諦めて顕子の元へ戻る美月…



娘の気持ちなんてまるで無視。

何もなかったかのように、今まで通り

何でも一緒に行動しようとする母。


本当に怖い…



「お母さんの傍に居る限り

君は自分の気持ちを

後回しにするんだよ。」



松島が本当の自分の気持ちに

気づかせてくれて

本気で顕子にぶつかっていく美月。



「私は臆病でずるくて

ママに嫌われたくないから

ママの顔色ばっかり気にして。


ママの気に入ることだけして。

上手くいかないことがあったら

ママのせいにして自分をごまかして。


自分の好きな物もわからなくて

平気で嫌いなスムージー飲んで

ワンピースを着て

にこにこ教壇に立って。


でもそれでいいんだって。

私ってこんなもんだからって…」



「もうやめて!」

思わず手をあげる顕子。

取っ組み合いの喧嘩になるが…



「ママね、そんなにスムージー

好きじゃないの…」



ようやく自分の過ちに

気付いたのだろうか?

最後は、夫に付いて

海外で暮らすことを決める顕子。



「結婚なんて侘しいもの。

所詮、他人だから。

何でも言えて、わかり合えるのは

親子しかない。」


そういう親子ばかりとは限らない。


親子という続柄の上に胡坐をかいて

他人にならしている努力を怠っていないか?



「そんなはずはない。

みっちゃんのことは

ママが全部わかっているから。」


何をもって『わかっている』のか?

顕子が美月の言葉にきちんと

耳を傾けたシーンは一度もなかった。



まあ、母親って多かれ少なかれどこかで

そんな風に思っているところ

あるんじゃないかな?とは思うけど…



ただ顕子の場合、娘を自分と

同一視していることが異常。

ストーカーのような

付き纏いも怖かった。



自分の娘が逃げるのを

執拗に追いかけたり…

とにかく面倒臭い顕子。



今度は夫に対して

ストーカーにならないか

ちょっと心配になった…

お母さん、娘をやめてもいいですか? NHK


申し訳ないけど、ホント勘弁して欲しい…


イイ味出してました♪


顕子が作る人形が部屋にたくさん…恐い (T_T)

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