2017年6月29日木曜日

「母になる」最終回の感想:女たち決着と別れ…結衣がたどりつく母親の幸せ

最後は育ての母の覚悟に涙…



3歳の時に誘拐された息子・広と

9年ぶりに再会する柏崎結衣(沢尻エリカ)。

でも息子には9年間母と慕った女性、

門倉麻子(小池栄子)がいた…



「家族になる」「母になる」とは

どんなことなのかを問う

水橋文美江が贈るヒューマンストーリー。




結局間に合わず、

麻子に会えなかった結衣。

本当にこれでいいのか、

聞いてみたくて思わず追いかけたと

陽一(藤木直人)に話す。




陽一は、広(道枝駿佑)とお別れに行った時、

麻子が頭を下げて結衣に伝えて下さいと言ったこと、

広がしっかりお別れしたことを話すが、



「お母さんって二人いちゃいけないの?」

と広が言ったことは、敢えて伏せる。





そして木野(中島裕翔)の元へ

麻子から近況報告の手紙が届く。



児童相談所で勧められた

カウンセリングを受けてみたと…

広が会いに来てくれて、

頑張ってと言ってくれたことで、

背中を押された。



変わる為には過去と向き合うことが

必要だと考えたのだ。



自分を思い通りにしようとしていた

母のエゴ…

母からの言葉が呪いのように

自分を縛り付けていたこと、

誰にも本音を言えず

孤独だったことを自覚した。



そして孤独を埋める為に

広と暮らした自分のエゴ。



「私は母親なんかじゃ無かった。」



亡くなった母に褒めてもらいたくて、

一生懸命子育てをしたのかもしれない。



「人は誰かに褒めてもらいたくて

子育てをするわけじゃない。

母になるってそういうことじゃない。

でも、じゃあどういうことだと思いますか?」



旅館の仕事を頑張るが、

過去のことが同僚達に知られ

一緒に働きたくないとの声が上がり

解雇されてしまう (>_<)



これでもかという位、不幸せな麻子…





西原教授(浅野和之)宅では

莉沙子(板谷由夏)がワールドツアーに

参加しないことを心配した繭(藤澤遥)が、

上司に直談判に行く。



母が断ったのは私の為で、

夢を叶えて欲しいから行かせて欲しいと。

ホント健気な娘。



その様子を見て、繭が高校を卒業するまでは

仕事をセーブするという初志貫徹を守り

母親業に復帰 (^◇^;)



「実はパパじゃ嫌だった。

ダサいし、ウザいし、臭いんだもん。」

繭の言葉に教授はガッカリ…



未来の繭と過ごすことを想像しながら、

苦手な子育てを乗り越えてきた莉沙子。





結衣は麻子に対して

モヤモヤした思いが消えないことを

陽一に相談する。



許せないという嫌な気持ちを

抱えている自分が嫌で、

どうしたらいいかと。


そこでようやく広の言葉を伝えるが…





桃子に彼氏がいることを知った広は

マラソン大会を観に来たら

出ないと結衣達に八つ当たり (^_^;)



莉沙子から、親は行かないと聞き

仕方なく納得する結衣だが…

実は麻子にお知らせを送っていた (-。-;



そのことを木野に話すと…

母親が二人いて上手くいっている

ケースもあるが、

結衣と麻子の場合は

綺麗事で済む話ではない。

もっと自信を持つべきだと

アドバイスする。



やっていることが迷走するのは

自信がないから。

でも3歳までにたっぷりと

愛情を受けた子どもは大丈夫だと。



「自信を持って下さい。

負けないで下さい。

母親は結衣さんだから。」





結局、マラソン大会を見に行く結衣。

そして麻子も…

結衣に会いに来たのだった。



「あなたを許せる時が来たら

広を連れて会いに行きます。」



麻子に奪われた9年間が無ければ、

何でもない日常がどんなに

幸せなことか気づかなかった。



「あの子を育ててくれて、ありがとう。」



泣きながら頭を下げる麻子。

でも旅館を辞めたことは最後まで言わない。

もう本当に会わない覚悟を決めたのだろう。





今偉(望月歩)と広はそれぞれ、

自分を放置している母と誘拐犯に

復讐すると木野に宣言。



驚く木野に

「幸せになることが俺たちの復讐なのだ。

ってホントいい子たち (#^.^#)

今偉も3歳までは愛情を注がれて

育ったのかも…





結局「母になる」ってどういうことか?

陽一の言葉がピッタリくるのかな…



お腹の中で十月十日、

女の人は先に子育てを始めている。

男は生まれるまで実感が湧かない。



「自然に母親の顔になって、

僕よりも先を歩いていた。」



以前、知り合いの女性が

「女はお腹の中で育てて

自分の子どもという実感があるが

男は、あなたの子よと言われ

それを信じて父になるから凄い。」

と言っていたことをふと思い出した。



母も偉いけど、父も偉い。



そして産んでないけど母になる人もいる。

それはやはり、過ごした時間ではないだろうか。



愛情を注ぎ、そして一人で生きていけるように、

責任を持って育てていくのが、

親の役割だと私は考える。




このドラマ、脚本に途中から無理があって

感情移入出来くなったのが、残念だけど

中島裕翔の存在や

藤木直人と風吹ジュンの可愛さに癒され

温かい気持ちになれたことは良かったかな。


母になる


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