2018年1月4日木曜日

「民衆の敵」最終回のあらすじと感想:緊迫の12分間!暴かれる裏切り者の正体

政治に対する意識を変えてくれたドラマ♪




仕事をクビになった中卒の主婦

佐藤智子(篠原涼子)が

市議会議員から市長になって

活躍する姿を描く

市政エンターテイメント。




「民衆の敵」と市民から言われ

落ち込む智子。

それは奇妙な風のせいだと

平田和美(石田ゆり子)…



河原田(余貴美子)を市長の座から

引きずり降ろしたのも

智子を市長にしたのも

その風のせいだと。



「それって犬崎(古田新太)の

ことでしょ?」

「ニューポート。」



この町にニューポートを作りたいのは

犬崎ではなく、藤堂家ではないか?

河原田が建設に反対した頃

誠(高橋一生)がこの町にやって来た。

彼は本当に味方なのか?と和美。



味方に決まっていると

智子は反論するが…。




河原田や智子に対する犬崎の陰謀を

富田(渡辺いっけい)に証言させる為、

電話を架け続けるが、

有休消化中だとかで一向に出ない (-_-;) 




一方、智子をリコールする為の

署名集めに金をばら撒けと言い出す

犬崎…唖然として顔を見合わす

前田(大澄賢也)と富田。や



り過ぎだろう (-_-;) 




誠に呼び出された和美は

犬崎会派の領収証を渡される。

かなり大掛かりな不正流用の証拠で

こういうことが苦手そうな智子には

知らせていないと。



「ジャーナリストとして

犬崎を告発して欲しいんです。」


「智子さんの冤罪を晴らす方が

先じゃない?」


「だからです。」



犬崎が付いている限り

富田は証言しないからだ。



「ペンは剣よりも強し、

お願いできませんか?」頭を下げる。




不正の裏付け調査を始める和美。

スクープをとれば政治部に

復帰できるから、

和美の手柄にしたいと任せる

デスクの西村(長谷川朝晴)…



そして犬崎の不正を暴くことを

智子にも報告。

大量の領収証を持ち出すのは

かなりリスクが高いことだから

味方であることは間違いなさそう…




ようやく富田が姿を現す。

河原田の汚職事件も智子の不正献金も

全部犬崎の指示で仕組んだことだと

証言して欲しいと頭を下げる。



「で、何の得があるんですか?」(゚o゚;;



犬崎を裏切り智子に付いたら

どういう得があるのか?

子どもが医者になりたいと言っていて

お金がかかるというのだ。



お金がないから夢を諦めろと

言いたくない…


「子どもに汚いことをさせない為に

俺がやるんだよ。…良心はあるよ、

あんなことしたくなかった!」



自分を責める前に、

こんな世の中を責めてくれって

何か違わない?



「このまま犬崎に付いていても

得はないと思うよ。」

考え直してとお願いするが、ダメ (-_-;) 




着実に証拠集めをする和美。

とうとう智子を解任できるだけの

署名も集まり、住民投票の日が決定…




井上(菅原大吉)を訪ねた智子は

最近臨港地区に指定された場所に

3年前にボーリング調査が

入ったことを知り、不審に思う。



直ぐに和美に報告するが

犬崎の記事を朝刊に間に合わす為

それどころではない。



そこへ誠が富田の証言映像を

持って来る。

智子には言わないが

お金を渡したのだ。

マスコミに流してくるというのを

明日の朝刊が出るまで待って欲しいと

智子。



それを知ってか知らずか

離党届を出す前田。




翌日…不正発覚のスクープで犬崎を

取り囲む記者たち。

否定するが、そこへ一斉に

富田の映像が送信され

とうとう犬崎は失脚 (^^)v 




縁談を断る為、父・藤堂英一朗(山本圭)

を訪ねる誠。



莉子(今田美桜)との写真を見せ

「これが縁談を断る理由か?」

「ええ。

でもそれだけじゃありません…」



政治家は嫌かと訊かれ

やっと政治家になる覚悟が出来たと。

更にやっと父親を尊敬できるように

なったとも。



「じゃあ、どうして?」


「敷かれたレールの上を歩いていたら

いつまでも父さんを追い越せません」



莉子を迎えに行くつもりなのか?




そしてようやくニューポートの正体に

気づく和美…。 




冤罪も晴れ、ようやく市長としての

仕事ができると喜ぶ智子。

河原田を副市長に任命しようと

誠に話すと「僕は反対です。」



理由は河原田がニューポートに

反対だから。

自分は賛成しているというのだ。

その為にこの町にやって来たと…



「今までずっと騙してたってこと?」

騙したことはない、

賛成か反対か聞かれなかっただけだと



「じゃあ教えてよ、

ニューポートって何なの?

どんどん胡散臭く見えてきた。」



「産廃処理場です。」(゚o゚;;



そんなものどこも受け入れたくないと

智子。



でも何処かに作らなければいけない。

受け入れれば国から多額の交付金が

入り、智子の福祉政策は全て実現する

…市民は今より幸せになるし、

安全面だって十分に担保がある。



「それでも反対しますか?」



そんないいことだったら

何故最初から言わないのか?

ニューポートだなんて市民を

騙すようなことをしたのか?



最初から言ってしまうと、

智子のように反射的に反対するから。

民衆の殆どが政治家の言うことに

聞く耳を持たない。

聞くことを放棄しておきながら、

後から聞いていなかったと言う。



「民衆には伝えず

導いた方がいい時もある。」



そんなの民衆をバカにしている、

そんな政治家が世の中を

おかしくしていると智子。



「佐藤さんは選挙に行ったこと

ありますか?」

「無い。」



何故行かなかったのか?

民衆に与えられた権利なのに。

民衆をバカにする政治家が嫌なら

そんな人間に政治をさせなければいい

…民衆にはそれを選ぶ権利がある、

それが選挙だ。



「その権利を放棄しておきながら

世の中おかしくないですか?って、

僕はそっちの方が

おかしいと思います。」



確かに、同僚の外国人たちも

日本人は何故選挙に行かないのかと

不思議がっている。

政治に無関心な国民だと。



選挙の時に本当のことを

言っているのかと反論する智子。

いいことばかり並べたて、

当選したら手の平を返す人もいる。



「だから、よく聞いて、見極めて、

そんな人間に政治をさせたら

ダメなんです。

それが主権在民ということです。」



一人一人が自分でしっかり

後悔のないように選択するのだ。



人として智子のことが好きだと…

政治家になるように育てられ

父のような政治家になりたいと思った

…だが高校生の時、

ある法案を強行採決しようとした

父が言った…



「独裁政治だと言われても仕方がない

愚かな民衆を導く為には

独裁しか手がない時もある」



耳を疑った…駆け引きや根回しは

ある程度仕方ないが

民衆を愚弄することだけは

してはいけない、

民衆の為の政治だという理念を失

ってはいけない。

だがその時自分は言い返さず、諦めた。



「佐藤さんは諦める前の僕なんです。

だからずっと見てきたんです。」


あの時、父の言葉を聞かずに

政治家になっていたらと思うと

目が離せなかった。


「だからどこまでやれるか

応援したんです。」



「だったら最後まで応援してよ。」



今でも応援しているが、

智子のやり方では限界があることが

わかった。

小さな町づくりがいいとこ。

国家を動かすことは出来ない。



智子は国家なんて大それたこと

考えていないというが、

市長の仕事はその大それたことに

繋がっていると…



世の中をよくするのに

誰も犠牲にせず

何の犠牲も払わないなんて不可能。



最小限の犠牲で、

最大限の幸福を実現するべき。



綺麗ごとだけではダメで

多数を守る為に少数を切り捨てる

厳しさを持たなくてはならない。



智子と行動して

父の正しさもわかるようになった…。



それなら切り捨てられて

一人になる気持ちがわかるかと智子。

切り捨てられるのはいつも弱者だから

誠にわかる訳ない。



切り捨てられてると声をあげる人達の

後ろには、声すらあげられない人達が

沢山いる。



毎日ご飯食べることだけに必死で

自分が切り捨てられてることすら

気づかないでいる。



そういう人にこそ政治の支えが

必要なんじゃないか…

賢くなる機会を与えられていないから

声をあげる方法だって

わからないでいるのだ。



「だから私がそういう人達の

味方になってあげなきゃダメなの。

守ってあげなきゃいけない。」



智子の考えはよくわかった…

どちらが正しいなんて、

そんな単純な話ではない。

きっとどちらも正しいのだと。



「あなたはあなたの信じる道を

進めばいい。

僕は国政にいって

みんなの幸せを選びます。」




考えた挙句、市民にニューポートの

実体を発表する智子。

悪いことばかりではないから

悩みに悩んだ末に出した結論は

「私が決めない」ということ。

市民議会を開き、

みんなに決めてもらいたい。




ニュースを見た誠は

「直接民主主義…」と呟き

未亜(前田敦子)、岡本(千葉雄大)、

園田(斎藤司)は市議会は要らない

ということかと、抗議にくる。



要らないと言ってるのではなく

例えば自分に一票入れてくれた人が

賛成か反対かわからないから

市民と一緒に決めたいのだと智子。




第一回市民議会の出席者は数人…(-。-;

賛成派と反対派が

それぞれ意見を述べる。



素晴らしい発想だ。

こんな議会があったら

是非参加したい (^o^) 




街頭でたった一人で市民議会への

参加を呼びかける智子…

勝手なことをするからだと言いながら

結局手伝う未亜たち (^◇^;) 



岡本は商店街のオバさん達の所へ行き

思っていることや、

こうして欲しいということを

議会で話して欲しいとお願いする。



「私達が何か言ったって、

変わる訳じゃないしね。」


「何も言わなかったら、

何も変わらないんだよ!」



園田は農家、未亜は街中で、

それぞれ声をかける。



「黙っていたら

イエスになっちゃいますよ。

皆さん声をあげていきましょう。


政治は難しいと思うかもしれません。

でもその政治が皆さんの

生活を変えるんです。」




三回目には未亜たちが声をかけた

人達も参加。

そして高校生にも声をかける智子。



六回目…公平(田中圭)が子ども達を

連れて参加。

ゴミ処理場を作って臭くならないのか

と質問する駿平(鳥越壮真)に

きちんと答える賛成派。



そこへ河原田が登場。

「交付金だとかいいことがあるのも

わかる、でも生きる為の仕事、

生業を奪ってはいけない。


生業はお金を稼ぐだけじゃない、

人の人生そのもの。

それを奪うのは人の命を奪うのと

同じくらい残酷な仕打ちだと

思います。」



よく言ってくれたと感激する

反対派の井上。




犬崎のスクープで政治部復帰を

果たした和美だが…

自分の嗅覚で世の中のおかしいと思う

ことを暴いていきたい。

その為に新聞社という組織にいるより

フリーの道を選ぶと辞表を提出。

書きたいものがあるという。

それは…。




市民議会九回目…

とうとう会場は満員に!



「私達一人一人の無関心が

積み重なって、

結局は一部の人間だけが得をする、

そんな世の中になってしまうんです。


後になっておかしいと思っても

遅いんですよ。


民衆の敵は外にいるんじゃありません

…私達一人一人の無関心、

それこそが民衆の敵なんです。」



その通りだと思う。



市民から次々と質問が飛ぶ…

会場には誠と英一朗の姿も。

これが政治の原点なんじゃないか



和美が書いた「佐藤智子の挑戦」

という本は反響を呼び、3年後…



商店街は賑やかさを取り戻し、

未亜は子どもを預けて登庁。


河原田は市長に返り咲き、

岡本はその秘書に。


誠は国政で活躍。

犬崎は隠居生活…


そして当の智子は、なんと国政に (゚o゚;; 



色々考えさせられるドラマで、

若い人達が政治に関心を持つ

きっかけになればいいと思った。



篠原涼子はこういう役が

ホント似合うし、

高橋一生の二世議員も良かった。



最後に誠は莉子を迎えに行くのかと

思ったけど…写真を売っただけの

さもしい女性になってしまったのが

残念 (-。-; 



ママ友たちの力に支えられ、

活躍する姿は爽やかで面白かったし、

政治に対する自分の無知さに

反省させられるドラマだった。



今回フジテレビのドラマは

久しぶりに全て良かった (^o^) 


民衆の敵 フジテレビ


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