2016年2月19日金曜日

「わたしを離さないで」第5話の感想:ついに見えた希望‼︎提供の”猶予”が導く波乱の恋

綾瀬はるか(恭子)と水川あさみ(美和)の演技が熱い!


他人に身体の一部を提供する為に創られ、世間から隔離された施設で育った

3人が、残酷な運命とどう向き合っていくのかを描いたイシグロカズオ原作の

ベストセラー小説を森下佳子が書き下ろした感動作。

重く暗いテーマだけど、心に残る感動作になると思う。



前回から第2章がスタートして、

大人になり、「提供」までの自由な3年間に物語は突入。

歪んだ三角関係など、本格的な人間ドラマになってきた。




自分が一番でないと気が済まない美和(水川あさみ)の

ワガママと感情の激しさにうんざりしていたが、

美和が恭子(綾瀬はるか)に対して依存症という病で

あることがわかり、急に哀れに思えてきた。

どうも母親に対する感情に似ているようだ。

恭子が居なくなったらどうしようとうろたえたり、

「ごめんね」と書いたカードを渡したり、可愛い一面も。



施設を出て同じコテージで暮らす恭子、美和、友彦(三浦春馬)。

恭子と友彦は両想いだったのに、

美和に半ば強引に恋人にされてしまった友彦。

その寂しさからコテージの浩介(井上芳雄)と付き合う恭子。

浩介と関係をもってから恭子はしたたかになった。



今回のラストで美和の隣で密かに手をつなぐ恭子と友彦…



今のところ、恭子にも美和にも共感できるところが無い。

心の中では別のことを考えているのに、

子どもの頃から美和のご機嫌をとる優等生の恭子も嫌い。



彼らはルーツが提供した細胞を素に創られたコピーだということ、

3人が育った施設以外にも同じような施設があること、

提供をする人たちだけが持つマネーカードがあり、

彼らの存在は社会に知られているということもわかった。

もし本当にそんな未来がきたら怖い。



そんな絶望的な運命の中で夢を持って生きる友彦が眩しい。

「外の人だって夢が必ず叶うわけじゃないみたい。

その人が、自分に夢があったことがすごく良かった、

夢なんだから叶わなくてもいいんだって言ってて。

夢ってどうも叶うから持つもんじゃなくて、

持ってることが多分幸せなことで、

だったら俺達も持ってた方がいいんじゃないかな。」

軽度の知的障害がある純粋な友彦を三浦春馬が魅力的に演じている。




龍子先生(伊藤歩)からの手紙にあった「陽光」の秘密とは?

「陽光」にはみんなを守る計画があるから、絵を描いて持って行けと。

今夜、その秘密がわかるのかな…

ラストの「わたし達はあるかもしれない自由に向かって歩み出した。

それが全ての崩壊へのスタートだったとは知らずに…。」

これからの展開が怖い。


わたしを離さないで 金曜22時 TBS










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